書いていた内容こんなんだっけ?、、、どこか違う、、、どこだ、一体どこなんだ。
って言いながら全く違う言葉をpcに入力してました。
あの依頼以降モモンへの指名依頼が特になかったため、モモンは少しお金に困っていた。
といってもデミウルゴスのおかげでナザリック全体の資金難はどうにかなったのだが。
世間体を気にするアダマンタイト級冒険者なのでたとえ自分がアンデットで食事睡眠不要でもエ・ランテル内で宿をとっていた。
それも最高級なところを。これはアインズからしたら無駄な出費であるためナザリックのお金は使いたくなかった。
おかげでかなり金策に苦労していたのだが。そんな中冒険者ギルドから呼び出しがあった。
モモンはすぐさまその呼出しに応じ、例の如くギルドマスターの部屋に案内された。
「やあモモン君、度々すまないね。
先日は無理なお願いを聞いてもらって悪かったね。今回はギルドから少しお願いがあってね。」
「ギルドから、、ですか?」
「ああ、とりあえず座ってくれ。お茶でも飲むかい?」
「それでは失礼します。お気遣いありがとうございます。
ですが結構です。それよりも依頼の件お聞かせ願えますか?」
「そうかね、今回のギルドからの依頼は謎の魔物の調査だ。」
「謎の魔物ですか?どんな魔物なのか分からないのですか?」
「ああ、これまで何組かの冒険者が襲われていてね。
逃げ帰った何人からかは話を聞いたんだが、意見が点でバラバラでね。
そこでオリハルコン冒険者チームにも依頼を出したんだが連絡が取れなくてね。」
「なるほど、オリハルコン級ですら危ない魔物ですか。」
(うん、うん今度の依頼は期待できる!、、、
いやでもここの世界の人たちハムスケに畏敬の念を抱いているしなぁ。今回の依頼は話半分くらいで聞いておこう。)
「それで今現在王国では蒼の薔薇にも依頼しているんだが」
「その魔物が目撃されたのは王国なんですか?それならまた王国に?」
「いや今回は違う。
どうにもその魔物の目撃情報が王都から徐々に離れてこちら側に来ているらしい。
つい最近に王都襲撃があったばかりだから神経質な人が多くてね、こちらでも調べるように頼まれてるんだ。
しかもオリハルコン級でダメだからもう君しかいなくてね。」
「わかりました、そういうことでしたらお引き受けします。
それで私たちはどこに調査に向かえば?」
「ああ、場所はトブの森だ。これだけ目撃者が少なく、目撃した者も錯乱していたりで情報が少ない。
もし仮にその魔物に知性があるならば人目を避けているような節が見られる。隠れるとしたらあの森が最適だからな。」
「それならば森に異常がないかハムスケに聞いてみますので今から調べてきます。とりあえず2〜3日で戻ります。」
「は?今から?」
「はい、今からです。」
「そ、そうか。気をつけて行ってきてくれ。」
「はい、それでは失礼します。」
モモンとナーベは軽く一礼してから組合長室を後にした。
トブの森へ向かう途中
「ナーベ、先ほどの話どう思う?」
「こんなことでモモンさーんに余計な仕事を与えるゴミが早く死ねばいいのにと思いました。」
(え、お前あの時不機嫌そうだったけどそんなこと考えていたのかよ!!)
話の趣旨がズレまくりで唖然としてしまうものの段々と慣れてきたのですぐに正気を取り戻して再び質問をする。
「いや、そうではなくてだな、今回の調査依頼をどう思う?」
「そういうことでしたか、失礼しました。
今回の依頼ですか、、、全てハムスケにやらせれば良いかと思います。」
(うわあああ、、また話が飛んでったー!!!!)
2度目の話の飛躍にまたも正気を失いかけるモモン。
「そういうことでもなくてだな、、今回目撃された魔物をどう思う?」
「モモン様のお話しされている意図を読み取ることができず大変申し訳ありません。」
と深々と頭を下げるナーベ。ここがまだ街道で多くの人が見ているにもかかわらず。
(だからこんな人目のあるところで頭を下げんなって!!!)
と内心発狂するモモンだがそれを表に出すことはなく冷静に話す。
「頭を上げろ、とにかく魔物について考えたことを話せ」
「かしこまりました。」
ようやく本題に入れたとほっとしたのも束の間で、思ってもいなかったナーベの発言に思考が止まる。
「おそらくですが魔物ではなく悪魔の類ではないかと思いました。」
「そ、その理由は?」
今度は今度で意見が至極真っ当で返答に窮してしまう。
「ゴミどもの意見の不一致です。
もしこの不一致がただナメクジの無能さによるものだったらわかりませんがそうでないのなら精神操作の可能性があるかと。」
「なるほどな、分かった。もし悪魔であるならばこちらにきて初めて出会う魔物だ。少しだが期待できるな」
などと話しているうちに森の入り口付近までたどり着き、調査を始めた。主にハムスケがだが。
しばらくしてナーベが使用していた探知魔法に幾つか反応が出る。
「モモンさん、この先で何者かが戦闘中の様子です。」
「戦闘中?大まかな人数は分かるか?」
「はい、7、、いや8です?」
「どうした?」
「申し訳ありません、1つ反応がでたり消えたりするものがありまして。」
「ふむ、よく分からんがとりあえずそちらに向かってみるか」と向かおうとすると
「殿!!!向こうで何者かが戦闘しているでござる!!!」
と勢いよく少し遅い情報を知らせてくる。
「ああ、今から向かうところだ」モモンは特に何も言わずスルーしたのだが
「遅い、もうとっくにわかっているのだけれど」と容赦なく告げる。
「そ、そんなぁ」とハムスケは嘆くがモモンはそれすらも無視して先頭が行われているという方向へ向かう。
向かっている途中ナーベから「モモンさん、反応が一つ消えました」
と報告された。「先ほどの反応はそれか?」
「はい、おそらく瀕死状態だったために反応が出たり消えたりしたのかと思われます。」
本当はランガの影移動で反応がバラバラなのだが王冠の悪魔の死亡と探知タイミングが重なったためそう認識された。
戦闘は終わったのか向こう側から話し声が聞こえる。
歩いて寄って行ってみると
「そこにいるのは誰だ?」と警戒心むき出しの声で話しかけてくる。
モモンはどこかで聞いたような声だと思いながらその声のする方向へ近づく。
するとそこには見覚えしかない連中がいた。
「「「「「「あ!!!!!!!」」」」」」
「モ、モモン様ぁ〜!」
漆黒と蒼の薔薇が遭遇してから真っ先に声を出したのはイビルアイだった。
仮面で声は低くなっているはずなのに周りにはとても甘ったるい声が響く。
イビルアイはモモンらに駆け寄り声を掛ける。
「モモン様お久しぶりです。どうしてちらに?」
「ああ、依頼でな。むしろ私の方が聞きたい。どうしてイビルアイ、いや蒼の薔薇がこのトブの森に?」
「はい、私たちも依頼です。調査対象の魔物を追ってここまで。」
調査対象と聞きモモンは先ほど組合で蒼の薔薇も同じような依頼を受けていたことを思い出す。
「それは未確認の魔物の調査か?」
「!?そ、そうです!どうしてモモン様がそれを?」
「実は私も組合から同じ依頼を受けていて、その未確認の魔物がこちら側に移動しているらしいから調べてきて欲しいと依頼を受けていてな。
「そうだったんですか!?」
「ああ、それで先ほど戦闘しているものがいることに気がついてきてみたんだが倒したのか?」
「はい、おそらく依頼にあった未確認の魔物でした。」
「エ・ランテルのギルドにも報告したいからどんな魔物だったか教えてくれないか?」
「はい!!ですが私たちも初めてみた魔物だったので詳しくはわかりませんがあの魔物は、、ヤルダバオトの手先の魔物でした。人間の、魔法詠唱者の頭部を集めていたらしくて、、、」
「ヤルダバオトの手先?」
(は?うちの魔物だったのかよ、結局、、、)
「はい、その魔物が自分から『ヤルダバオト様に仕える王冠の悪魔を知らないだと』って言っていました。」
(は?王冠の悪魔が!蒼の薔薇にやられたのか?!まじか?いや、まだ頭を集めきれていないとかなら、、、いや、しかしあり得るのか?)
「なるほど、そんなことを、その魔物はいくつの頭部があったんだ?」
「頭部の数、、ですか?3つありました。」
(モモン様、魔物の名前だけで正体を察せられるなんて、流石一流の冒険者、、、いや私の愛しい人、、、、)
と普段のイビルアイならば未確認の魔物の名前を聞いただけで大まかな見当をつけていることに対して疑問を抱くはずだが、相手が愛するモモンなだけあってただの尊敬になってしまう。
そんなイビルアイの思考はつゆ知らずアインズは蒼の薔薇の強さを上方修正するか悩んでいた。
しかしふと蒼の薔薇の面々を見てみるとパーティメンバーが一人増えていることに気がついた。
リムルは誰か来たなと思いその方向を見ていると突然イビルアイの甘ったるい声が聞こえた。
何事かと思いイビルアイをみるとその二人組の方へかけていく。
状況が把握できないでいるとラキュースが教えてくれた。
「あれがこの間話した漆黒のモモンとナーベよ」
「へぇあれがそうなの、、、か」(あれ?)
疑問そうにしていると再びラキュースが「どうかしたの?」と尋ねてくる。
「いや、やっぱどこかであったことがあるような気がしてな」
「そうなの?でもあれだけの格好、見たらなかなか忘れないんじゃない?」
「んーそうなんだけどさ、、、んーーー」
悩んでいると(「解、個体名アインズと同一の反応があります」)とラファエルさんが教えてくれる。
(「あ!!!それ!!見たことないのに会ったことある気がしたのはあの気配に見覚えがあったのか!!そういえば冒険者もしているって言ってたしな。
てか、ついてるな、これで探す手間が省けたわ、俺も声かけるか」)
そしてアインズはその1人にすごい見覚えがあった。しかし見間違いだったり、他人の空似の可能性も捨てきれないので念のため尋ねる。
「イビルアイ、メンバーが増えたのか?」
「いや彼女はリムルっていって今回偶然出会ってそのまま協力してもらうことになったんです」
(なるほどな、リムルがいたならば王冠の悪魔は余裕で倒せるか、いやいやいや、そんなことよりどうしてここにいるんだ?
聞いてみたいがこの姿で会うのは初めてだし、とりあえず蒼の薔薇と分かれたら声を掛けるか)などと考えていた。
それなのにリムルから手を振って近づいてくる。
(え?まさか気づかれた?まさかな)と思うがどんどん迫ってくる。
そしてついに「おーい、アイ、、、うわぁっ」本名を呼ばれかけたので焦ってリムル にラリアットするような勢いで肩を組む。
そして小声で話し始める
「おい、リムルなんでここにいるんだ?」
「やっぱアインズだったのか、いやお前に会いに行こうと思って転移したらなんか転移阻害に引っかかって変な場所まで飛ばされたんだよ。」
「あーそれはすまない。お前が帰ってからしばらく警戒強化ってことで転移阻害魔法発動していたのを忘れていた。」
「お前らの魔法かよっ!!」
「とにかくすまなかったな、それより私がこの格好をしている時はモモンと呼んでくれ、アインズとばれるのは本当に困る。」
「あーだから今焦っていたのか、なんか悪かったな、わかった。」
などとリムルとモモンが肩を組み縮こまって話しているすがたをイビルアイ以外の蒼の薔薇の面々は呆然と眺め、イビルアイは泣きそうな声を出していた。
「え、、、モモン様、、、、リムルのこと知って、、、、
え、、、、なんであんなに親しげな、、、私だってまだ、、、え、、、、え、、、、えっっ、、、、
だってリムル遠くから来たって、、、え、え、、、、、、なんでなんでなんでなんでなんでなんで?」
とイビルアイが困惑しているとラキュースが二人に話しかける。
「あのモモンさんお取込のところすみません、とりあえずこのまま森の中にいるのもあれなので一度出でから話し合いませんか?」
「あ、すみません。そうですね。ここじゃあれなので場所を変えましょうか。」
漆黒と蒼の薔薇、そしてリムルは話し合うために森から出て落ち着けそうな野営地を見つけた。ひとまずそこで話し合うことにした面々は先ほどの魔物の話から始める。
その間もイビルアイは魂が抜けたように、また壊れた機械のように「あぁ、、あ、、ええ、、、、あぁあぁ、、え、えええ、、え、、」なっていた。
そんなイビルアイちらりと見たラキュースだったがひとまず放っておいて先ほどの魔物の話から始める。
「先ほどイビルアイが言っていたように、私たちが戦ったあの魔物、いえ悪魔は先日の王都襲来の主犯であるヤルダバオトの手のもののようです。
実力はおそらくメイド悪魔くらいで、とても強力でした。それにやつの能力も非常に厄介でした。
魔法詠唱者の天敵ともいえます。モモンさんは何か気になることはありますか?」
「いや、先ほどその悪魔についてはイビルアイから聞いたので大丈夫だ。」
「わかりました。それで一番の問題は、やはりヤルダバオトの目的でしょうか。
あれほどの悪魔を使い何をしようとしていたのか、なるべく早めに対応しておきたいですね。」
「ヤルダバオトってのはなんで王都を襲撃したんだ?」
「とあるアイテムを求めて来そうよ。」
「アイテム?」
「ええ。私も詳しくはわからないわ。」
「でも、それだと、対策の立てようがないんじゃないか?」
「ええそうね、どうしても対応が後手に回ってしまうわ。」
「できることといえば今回みたいに王国にいるかもしれねぇ悪魔を探して倒すことくらいだな」
「ええ、そうね。それで、、、話はだいぶ変わるんだけど、、、、リムルさんってモモンさんと知り合いだったの?」
「ん、まぁそうだな、なぁモモン」
「そうだな」
「それで、その二人はどんな関係なの?」とラキュースが尋ねるとイビルアイの体が少し痙攣する。
「関係、、、関係かぁ、、、」少し悩んだようだがすぐリムルは答える。
「同郷だな」
「え、そうなの?同郷、、でも同郷ってだけでそんなに仲良いものなの?」
「そんな良さそうに見えるか?」というリムルの問いに放心状態のイビルアイ以外の蒼の薔薇の面々はコクコクと頷く。
「まぁ風呂も一緒に入ったくらいだし仲良いって言ったら仲良いのか?」
と先日ナザリックでの出来事を遠い昔を懐古するように話し、モモンに尋ねるリムル
「私に聞くな」と素っ気なく返事をするモモンだがその様子は蒼の薔薇側から見たらもうカップルのそれだった。
「え!?お風呂も!?」驚くラキュースだったがそれよりもイビルアイは完全に壊れてしまったらしく顔を伏せて啜り泣き始めてしまった。
そんな状況をリムルは不思議そうに見ながら
「そりゃ男同士仲良くもなりゃ風呂くらい入るだろ?なぁ?」
「だから私に聞くなって」と会話する二人だがナーベを除いたみんなはそれどころではなかった。
イビルアイとティナは急に元気になり他の3人は愕然としている。
しばらくしてようやく落ち着きを取り戻したのかラキュースが「ねぇリムルさん」と声を掛ける。
「なんだ?」
「あなたって、、、その、、、、男性なの?」
「そうだけど、知らなかったのか?」
「知らないわよそんなこと、それに知っていたら部屋も同じにしなかったわよ」
「そんなこと言われてもな、第一、一人称が俺ってずっと言ってたし気がつかなかったのか?」
「確かに気にはなっていたけどガガーランもそうだからそういう人なのかと思ったのよ、、、」と疲れ切った様子のラキュース。
「あぁ確かにそう言われればそうだな」
とお互い何ともいえない感じになっているとモモンが
「なんだか話しているところ悪いが依頼についてはもう完了と言うことでいいんだな?」と。
「はい、しかしこの周辺にももしかしたらヤルダバオトの手先がいるかもしれませんのでエランテルギルドに注意するよう伝えてもらえませんか?」
「わかった、ギルドの方には私から伝えておこう。これから君たちは王都のギルドに報告か?」
「はい、一刻も早く伝えなければなりませんので」
とラキュースが言うとイビルアイは慌てて
「ま、まだ私たちはリムルに案内しなければならないではないか!エ・ランテルに行かねば!」と力説するも
「あー悪い、もう大丈夫だ、イビルアイ」
「え?どうして??」
「俺が探してた墓の場所はモモンが知ってるから後で教えてもらうわ、な、モモン」
「墓?ああ、あそこか。わかった、案内しよう」
「な、だから気にしないでくれ。急いで王都に戻って伝えなきゃいけないんだろ?」
「え、、、」
「そうね、悪いわねリムルさん、こっちの手伝いだけしてもらう形になっちゃって。」
「いや飯も部屋も用意してくれたしなんも問題ないぞ。」
「そう言ってくれると助かるわ、もし王都に来ることがあったら声かけて。ご飯くらいご馳走させて。」
「ああ機会があったら頼む。」
「え、、、え、、え、、、、」
リムルらが話している間もイビルアイは何かいいたそうにしていたが結局何も話すことができなかった。
それから話し合いはひとまず終了した。モモンとラキュースはこれからのことで話し合うため出発はもう少し後になった。