しっかり書いとけよってだけなんですけど、言いたくて仕方がないので前書きを利用して言わせていただきました。
失礼しました。
漆黒と蒼の薔薇の話し合いが終わるのをボケーっと座って待っていたリムルのもとにイビルアイがやってきた。
「おう、お疲れ」
「あ、ああ」と何かいいたそうにモジモジしていた。
不思議に思いリムルは「どうしたんだ?」と尋ねる。
「そ、そのだな、頼みがあって、、な、、、」
「頼み?なんだ?」
「その、ここだと話しにくいから向こうで聞いてもらってもいいか?」
少し不思議に思いながらも頷くリムル。
モモンたちから離れ、再び話始める。
「それで頼みってなんなんだ?」
「ああ、あまり驚かないで聞いて欲しいんだが、、、私はその、、、モモン様のことが好きなんだ!!!!」
「ん?ああ、知ってるぞ」
「え!?なんで!?」
「なんでって、、、昨日みんなでご飯食べている時ラキュースから聞いたし、、、それにあの様子見たら誰でもわかるだろ?」
「!ラキュースめ、勝手に話したのか!…………………というか、え?そんなにわかりやすいのか?!」
「そりゃ分かり易すぎるだろ、てか、アピールしてるもんだと思ったけど素なんだな」
「あ、あ、アピール!そそそそんなつもりない!それでは私がまるで痴女みたいではないか!!!」と早口になるイビルアイ。
そんなイビルアイを見つつリムルは尋ねる。
「それでお願いってなんなんだ?」
「あ、ああ。えーっとな、も、ももん様の好みを聞いてきて欲しい。」
「好み?」
「ああ、どうもモモン様がそう言った話をされていたことがないらしくてな、いくら調べても分からないんだ。
リムルならモモン様と仲良さそうだったからなっ。だから頼む!!!報酬は言い値で払うから!!!」とすがりつくイビルアイ
「いくら調べてくれって言われても、、、まあいいけど、、、てか別にそんなことで報酬なんていらねぇよ。」
「おおお!!!本当か!!!ほんとに聞いてきてくれるんだな!!!」
「ああ、分かった、分かったから落ち着けって。」
(別に聞くことくらいなんも問題ないけど、、相手がなぁ、、、これだけ喜んでるイビルアイには悪いけど、厳しいだろうな、だってあいつアンデットだしな、、)と内心思っていると
「頼んだぞ、リムル。」と気持ちの篭りまくった声でお願いをされるリムル。
「聞くのは別にいいんだけどさ、どうやってお前に伝えるんだ?これから王都に戻るんだろ?」
「ああ、そうだったな、、、、、リムルはいつまでこの辺りにいるんだ?」
「んー詳しくは分からないな。」
「そうか、、、ならば1ヶ月こちらにいてくれないか?エランテルでの宿泊代などの生活費は私が出すから」
「んー1ヶ月くらいならモモンに頼むから問題ないぞ、後来る日をしっかり決めてくれないか?すれ違いとかで街にいなかったら面倒だしな。」
「そ、そうか。なら1ヶ月後のこの時間にまたここに来てくれないか?」
「ここに?」
「ああ、私は転移魔法が使えて一度行ったことのある場所なら来れるんだ」
「それならエランテルに1度行ったらどうなんだ?」
「ああ私もそうしたいのだがな、、仲間にそうしたら毎日エランテルに行くからダメだと言われてな。」
「そ、そうか。まああんま期待されても困るからな。」
(ほんとに好きなんだな。もしアインズのこと知ったらどう思うんだろな。失望するのか?逆に憎悪とかの感情を抱くのか?案外受け入れたりすることもあるのか?)とあれこれ考えリムルはイビルアイに聞いてみた。
「なぁ、もしモモンがお前の思ってるようなやつじゃなかったらどうするんだ?」
「私の思うモモン様?」
「ああ。お前の中では、んーなんていうかモモンってかっこいい英雄って感じなんだろ?もしそうじゃなかったらどうなんだ?どう思うんだ?」
「確かに初めて会った時はその印象が強かったな、
町娘のように、アダマンタイト級冒険者に向ける羨望の眼差しでモモン様を見ていたかもしれない。
でも最近モモン様の優しさに間接的ではあったが触れる機会があったんだ。
もっと前からだったのか、その時からだったのかは分からないがはっきり自覚したんだ。
私が好きなのは英雄モモン様じゃなくてモモン様だってな。だからもしモモン様に人にいえないことがあったとしても気にしない。
私だって人に言えないことくらいあるのだから何も気にしていない。むしろそうしたことを私に教えてくれるのなら私は嬉しい。」
リムルは思った以上に真剣な答えでちょっとした疑問でこの質問をしたことに後悔する。
「そうか、、、、本気なんだな。応援するよ。」
「あ、ありがとう。」今更恥ずかしくなったのか辿々しくなるイビルアイ
「それじゃあそろそろ向こうも話は終わってるだろうし戻るか」
「そうだな」
2人が戻ると話は終わっていたようでこれからお互いがお互いのギルドに報告に行くことになった。
蒼の薔薇と別れる際イビルアイに何度も念を押され彼女らとは別れた。
「なぁモモン、これからギルドに向かうのか?」
「ああそうだ、先ほどの件を伝えなければならないからな」
「てか、このハムスターなんだ?」
「ハムスターではないでござるよ、某ハムスケというでござる。」
「うわ、喋った、いやそれ結局ハムスターじゃ?てかなんでこんなところにいるんだ?」
「某は殿の騎乗魔獣なのでござる」と誇らしそうに言うハムスケに頭を抑えるモモン、そしてその騎乗姿を想像して吹き出すリムル。
「笑うなよ、こいつこの世界だと森の賢王とか言われて敬われてるんだからな」
「こいつがか?蒼の薔薇が最高ランクの冒険者ってのを聞いてから思ってたけどモモンの言うとおりこの世界はそこまで強くないよな。」
「やはりそう思うか。」
「まぁな、しょっぱなからシャルティア?が相手だったからな。どうしても比べちゃうな」と苦笑するリムル。
「シャルティアは1vs1はナザリック内で肉弾戦最強かもしれないからな、仕方があるまい」
「そうなのか、てか話っぱなしで悪いな。その子とも話しておくこととかあるだろ?」
「いえ、私はモモンさんの決定に従うだけなので問題ありません」
と淡々と答える黒髪美人。
「えっとお名前は?僕リムルって言います。」
と前回の失敗を踏まえ先に質問からし軽く会釈すると
「今はナーベと名乗っております」と丁寧に答えてくれた。
意外と話せる美人なのかと思っているとモモンが
「あんまり期待するなよ、あとで後悔するぞ」などと言ってくる。
リムルはあまり意味がわからなかったがのちに街に入ってからその言葉の意味に気づくことになる。
「それでリムル、これからどうするのだ?できれば一度ギルドまでついてきて詳しく伝えてもらいたいんだが。」
「ああ、そんくらいなら問題ないぞ。モモンとは同郷でお前に会いにきたって設定でいいか?」
「ああ、そうしよう。その後に私たちはナザリックに戻る予定だからその時先日の件について話し合わないか?」
「悪いな、俺一回向こうに戻るわ、この間こっちから戻ったら仲間にめっちゃ心配されてさ、今回はすぐ戻るからって言っちゃったからな。」
「今回はって言っても前回も3日くらいだったではないか?」
「そうそう、こっちと向こうの時間の流れがほんの少し違ってなこっちの1日が向こうだと2日なんだよ」
「そうなのか、と言うか1日だけ早いってのもなんとも言えないな。話は分かった。では次はいつこちらに来る?」
「ああ、一旦報告に戻るだけだから2、3日したらまた来るよ。そん時は阻害魔法取っといてくれ。なんならお前がこっちの世界に来るか?」
「了解した。今は遠慮しておく。これから忙しくなりそうだし、そちらの世界に行くことに異を唱える部下もいるだろうからな、、、」
「アルベドさんとかか、、。あ、それとさ1ヶ月後にイビルアイと会う約束しててエランテルにいる間モモンに面倒見てもらうって言っちゃったから話し合わせといてくれ。」
「別に構わないが、どうしてイビルアイと会うんだ?」
「ま、それももっかいこっちきたら話すよ。」
と話している間にエランテルの街が見えてきた。
門に近づくと多くの羨望視線がこちらに、いや、漆黒に向けられる。
それに対しリムルへ向かう視線はこの仮面なんだ?という疑惑の目。
「な、なあ、アダマンタイト冒険者ってのはどこでもこんな感じなのか?すげー、居心地悪いんだけど」
「まあそうだな、気にしなくてもそのうち慣れるだろ」
と話していると門兵が話しかけてくる。
「お、お疲れ様です。そ、そのモモン様とナーベ様は問題ないのですがそちらの方の身分証を見せてもらっても?」
「あ〜悪いな、持ってなくてな、作ってもらうことはできるか?」
「はい、一時的なものなら可能です。」
「それじゃあ、頼む」
とやはりアダマンタイト級冒険者の連れと言うことですんなりと街に入ることができた。
「いやーそれにしてもお前ほんとに人気だな」
「真面目に英雄を演じているからな」
「それ言っちゃダメだろ、それでこれからギルドに行くんだっけか?」
「ああ、ギルド長に報告しに行く。その時リムルも冒険者登録したらどうだ?毎回門に入る時聞かれてたら面倒だろ。」
「そうだな、そうするか、先に登録しても構わないか?」
「分かった」
ギルドに到着するとモモンとナーベに一度視線が集まったと思ったらその視線が一斉にリムルに向けられる。
リムルは一瞬たじろぐものの門前で似たような経験を既に経験していたためすぐに2人のあとをついて行く。
(なんで俺見られてんだ?あいつらと一緒に入ったからか?それとも仮面のせいなのか)
「連れのギルドへの登録を頼みたい」
「も、モモン様?組合の依頼でトブの森へ向かったはずでは?」
「ああ、その件については後ほどギルド長に伝えたいことがあるが先に登録を頼む。」
「は、はい。かしこまりました。それでは登録手続きを行います。
こちらの用紙に記入をしていただくのですがよろしいでしょうか。」
「えっと、代筆お願いできますか?」
「かしこまりました。それではご質問させていただきます。」
「以上で登録は完了です。こちらがギルド証となるカッパーのプレートです。こちらの説明はご必要でしょうか?」
「いや、ギルドについてはさっきモモンに聞いたので大丈夫です。」
「かしこまりました。それではモモン様ギルド長に話は通っているのでギルド長室までお願いします。」
「了解した。」
言われた通りにギルド長室に向かおうとすると受付から
「すみません、リムルさんはこちらでお待ちください。」
「ん?ええっと、モモン?」
「私からギルド長には話しておくので気にしないでくれ。」
「は、はぁ、わかりました。」
ギルド長の部屋につき扉をノックする。すると中から声がした。
「モモン君かね、入ってきてくれ。」
「はい、失礼します、アインザックさん。」
「それでどうしたのだ?つい先ほど調査に向かったばかりではないか?まさかもう調査は終了したのかね?」
「調査というか討伐が終了しました。」
このモモンの言葉に、重々しい雰囲気を醸し出していたギルド長は一気にコメディ漫画のキャラクターのようにずっこける。
「た、倒した?すまないがもう一度言ってくれないか?」
「はい、討伐完了しました。と言っても私ではないんですが」
「モモン君ではない?どういうことかな?」
「はい、私がトブの森に行くと蒼の薔薇と遭遇、話を聞いたところちょうどその魔物を討伐したとのことで。」
「なるほど、蒼の薔薇が、、しかしなぜ彼女らがトブの森に、、?」
「そのことはここにいる私の連れ、リムルの方が詳しいので彼から説明してもらおうと思います。」
「そう言えば君は?」
「あ、はい、リムルって言います。どうも」
「はあ?どういうことかね?モモン君」
「はい、彼は私の同郷して、私に会いにくる途中に蒼の薔薇と出会いそのままその調査対象との魔物とも出会ったそうで。」
「も、モモン君と同郷!?なるほど、事情は分かった、悪いが説明をお願いできるか、リムル君。」
「えーっと、トブの森に行ったのは単純にその未確認魔物の魔力残滓を追って行っただけです。
ちなみに蒼の薔薇とは偶然出会いまぁ色々あって行動を共にしていました。あとは、、、、その魔物の説明をすればいいですか?」
「少し待ってくれ、魔力残滓を追うとは?」
「あぁ、それは俺じゃなくて一緒にいた蒼の薔薇のイビルアイがやっていたことなのでわかりません。」
と話が脱線し、自分に注目が来ることを恐れ全部イビルアイがやったことにするリムル。
「なるほど。ならば次はその魔物の説明を頼む。」