来週末英検があります。
コロナで延期になるだろうなと高を括っていましたが普通に行われるそうで、勉強していなかったことに後悔です。
めっちゃ焦っています、、、苦笑
執務室の奥には扉があった。
リムルはその扉に向かって歩くアインズについていく。
「ここは私の寝室でな。ここへは護衛の見張りですら入れないようにしている。
防音の魔法もかけてあるため傍受心配もない。ここなら良いだろう?」
「ああここなら話しやすそうだ、助かる。」
「それで誰にも聞かれたくない話とはなんだ?」
「ああ、そのことなんだがな、、、、」とどこか煮え切らない態度のリムル。
「どうした?何か言いにくいことなのか?」
「いやそう言うわけじゃないぞ。それでこっちは今どんな状況なんだ?」
会話の流れで上手くイビルアイのこと切り出せればと世間話から始めるリムル。
唐突な話題を不思議に思うものの話に乗るアインズ。
「最近か?最近は帝国から探りを入れられていてな、面倒だから国として各国にナザリック地下大墳墓と言う国を建国したと各国に喧伝しているところだ。」
「なんか忙しそうだな。これからどうする予定なんだ?」
「これからか?これからは同盟国である帝国の戦争に同盟国として参戦するのが直近の大きな予定だな。」
「帝国からちょっかいかけられていたのに帝国と同盟を結んだのか?」
「あぁ、まぁ紆余曲折あってな。そうなったんだ。」
「どことの戦争なんだ?」
「王国だ」
「!?お前が冒険者してるとこのエ・ランテルってとこも確か王国領だよな?いいのか?」
「まぁ仕方あるまい。同盟国の相手がたまたまそうだったのだから。
それに冒険者は国の揉め事に参加しないことが暗黙の了解であるしこちらに被害が及ぶことはないだろうからな。
個人的にも王国の王族、貴族はあまり好かないので何も問題はない。」
王国の王族と言った時、骸骨であるはずのアインズの顔がどことなく歪んだように感じたリムルだったがそれよりも聞かねばならないことがあった。
「それじゃあ蒼の薔薇に手は出さないのか?」
「ああ、戦争に出てくるはずもないしな。それに蒼の薔薇は個人的に殺したくないからな。
ただナザリックの利益のために殺すこともあるから必ず手は出さないとは言えないがな。それがどうしたんだ?」
(まずいな、イビルアイとの間を取り持とうとしているのに下手したら敵対関係になっちまう、、、
これは早いとこ手を回さなきゃな、、、、)
「個人的なお願いなんだが蒼の薔薇には手を出さない、、、、
というよりか殺さないでほしいんだけど頼めるか?せっかく仲良くなったからどうにも割り切れなくてな。」
「そうか、あの短い期間でそれほど打ち解けたのか?
いや、そうか。個人的にイビルアイから相談されるほど関係が深くなっていたな。
できる限り努力しよう。」
「悪いな」
「それでそろそろ本題について教えてくれないか?」
「そうだな、そうだよな。」
と何か考える素振りを見せたのち何かを決心した様子でリムルは話を切り出した。
「なぁこの間も聞いたがイビルアイについてどう思う?」
「ん?イビルアイか?そうだな向こうは私のことを不審に思っているみたいだが、私個人としてはこの世界のナザリック以外の者の中でなら一番好きかもしれないな。
しかしナザリックの支配者の視点で見ると大切な子供に手を出され殺されかけているのでな、正直なところ評価が難しいな。」
「なるほどな、でも初めの時とは違って殺意とかはないんだろ?」
「ああ、エントマをあんなふうにしたとは言え、今は殺したいとは思わないな。
彼女は仲間思いで私、個人としてはとても好感を持てる。」
「おお!そうかそうか!(以外に好感触!)
じゃあ仮に、仮にだぞ?イビルアイから告白されたらどうする???」
「はぁ!????どういうことだ?話の全体像が全く掴めん???????」
「いや今は全体像とかいいからさ、どうなんだ?実際」
「仮とはいえあり得ない話だな。彼女は人間、私はアンデット。それで話は終わりだ。」
「種族差を気にしているのか?」
「ああ、人間とアンデット。とても相入れるものではないだろう。」
「でもお前は今そうした多種族国家を作ろうとしているんだろ?そんな種族差なんて気にしていたら埒があかないぞ」
「それはそれ、だろう。第一そろそろいい加減に本題を話してくれないか?」
「ん?いやこれが本題だぞ?」
「これが本題?種族差の恋愛についてが人払いをしてまでも私に伝えたかった話なのか?」
「いや、違う違う。イビルアイに告白されたらどうするかってのが本題だ」
「は?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!??
!?!?!?!?!??!?!?!??!?!?!??!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!
??!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!??!??!?!?」(鎮静)
「なんか鎮静するの遅かったな」
「鎮静を上書きするほどの驚きだったのでな、、、。あれは仮の話ではないのか?」
「いやほんとだぞ。イビルアイから相談されたって言っただろ?これのことだったんだ」
「確かにそのような話なら私になんて当然言えるはずもないか。しかしなぜお前に相談したんだ?」
「それはこの間トブの森で会った時に俺とアインズが仲良さそうだと思ったんだと。
それに蒼の薔薇にも昔からの付き合い的な感じで紹介しちまったし。」
「そうか。そういえばそうだったな。しかしイビルアイは私に不審感を抱いているのではないか?」
「なんでそう思ったんだ、そこがすごい引っかかってんだけど。」
「いや、事あるごとに私についてくるし、王都襲撃の際、蒼の薔薇のリーダー、ラキュースに会おうとした時合わせたくなさそうな感じだったからな。」
「それは単純にお前と一緒に居たいだけだろ。ラキュースの件も惚れた男が自分以外の異性に興味を示したんだから嫌だっただけだろ。」
「な、なるほど、、、、。」
「で、どうなんだ?」
「いや、仮に本当にイビルアイに告白されたとしても交際するようなことはないだろうな。問題が多すぎる。」
「問題?種族差以外にか?」
「ああ、まず種族差だ。それに彼女は友人の子を殺そうとしたんだ、組織の長として許容できない。
それにこれが一番の問題で彼女が愛していると言ったのは私、アインズ・ウール・ゴウンではなくエ・ランテルの漆黒の英雄モモンだろう。
関係が深まればいずれ話さなければならない時が来る。だから私は彼女の期待には応えられそうにない。」
「それが全て解決できたとしたらどうだ?」
「全て解決?そうだな、、、、、それでも恋愛対象として見ることは難しいように思う。それに解決はできないと思うぞ。」
「まぁ種族差の解決は無理だな。ただ残り二つは簡単に解決できるぞ。
一つ目のことはお前自身の問題だ。仮にその傷つけられた子がいくら憎んでいようともアインズが命令すれば済むだろ?
ちょっと横暴かもしれないけどそのくらいの我儘言ってもいいだろ?
それにな、イビルアイは『はっきり自覚したんだ。私が好きなのは英雄モモン様じゃなくてモモン様だ。』
って英雄としてのお前じゃなくモモン自身が好きってはっきり言ってたぞ。」
(鎮静)(鎮静)(鎮静)(鎮静)(鎮静)
「お、おい大丈夫か?」
「ああ、済まない。直接ではないとはいえ女性からそのようなことを言われた経験がなかったのでな。それに種族差の問題が片付いていないではないか。」
「で、どうなんだ?無理そうか?」アインズの種族差についての言及は無視して話を進めようとするリムル。
「ああ、それでも難しいだろうな。私にはこのナザリックが何よりも優先すべきことなのでな。
それよりリムルなぜお前がそこまでしてイビルアイを手助けようとするのだ?」
「そう聞かれるとうまく応えられないけど、イビルアイの本気具合に俺も心の底からうまくいって欲しいなって思ったんだ。
それに俺はアインズにも幸せになって欲しいからな。イビルアイとならもしかしたらって思ったんだ。
ナザリックが最優先か、、、、。じゃあこう考えたらどうだ?」
「????」
「今後国を統治していくにあたって妃の話とかも出てくると思うんだ。
そうした場合女性慣れしておくことは大切じゃないか?
それにまず妃の候補として出てくるのはアルベドさんとかシャルティアなんだろ。
初めがあの二人ってのは、危険なんじゃないか?
下手したらナザリックの屋台骨にヒビでも入りかねないぞ?」
「た、確かに。その通りかもしれな、、、、いやその通りだな。」
「だろ?そのためにどうだ?
練習としてイビルアイとデートしてみたりするっていうのは?」
(練習扱いでイビルアイには悪いけどこうでも言わなきゃ動いてくれなさそうなんだよな、、、)
「なるほど、、、、」と思案するアインズにリムルは決め手となる一言を言う。
「もし相手がアルベドさんだった場合色んな意味で死人が出るかもしれないぞ」ボソッ
「確かにそうだな、これはナザリック存続のためにも早めに対処しておかねばならないことだな。」
「だろ?だからさイビルアイとデートしてみたらどうだ?」
「わかった。今回はリムルの作戦に乗ってみよう。」
「でも問題はアインズが忙しそうなことなんだけど時間的に余裕はあるのか?
なんならこっちの世界に来るか?誰からも注目とかされないだろうし。」
「それはとても魅力的な提案だな。だが配下たちが誰一人として許さないであろうな。
未開の地へ私が護衛もなく足を運ぶのは。時間は戦争の少し前なら作れそうだな。
その後となると戦後処理などで少し忙しくなるから難しいかもしれない。」
「やっぱそれは無理か。となるとデートの場所は限られてくるよな。エ・ランテルか王都か、、、、というか時間カツカツだな。」
「そうだな、確かに限られてくるな。私もイビルアイも色んな意味で目立つからな。」
「なんなら一緒にクエストでも受けてみたらどうだ?魔物の討伐とか殺伐としているのじゃなくて採取系のものとか」
「ふむ、、、、それなら人目を気にする必要もないか。しかしイビルアイはそれでいいのか?」
「まぁ聞いてみるよ、ここの世界にいれば<伝言>で連絡を取り合えることはもう分かったし。」
「そうだな、全て任せてしまって悪いが頼む。」
「気にしないでくれ、後はまぁモモンの姿で活動しているときが一番自由に動けるだろ?
だからアルベドさんとかシャルティアには何も言わなくても問題ないと思うけど、ナーベさんをどうにか説得しないとだから頑張ってくれよ」
「あ、、、そうか。ナーベがいるのか、、、。はぁ、、、、。」
とナーベラルを説得するために事情を説明するか上手く誤魔化すかそれとも、いっそのこと命令してしまうかと考えまた無い胃を痛めるアインズだった。
そして話し合いがひと段落したあたりで扉がノックされる。
扉の向こうから今日のアインズ様当番であるフィースの声が聞こえる。
「アインズ様、アルベド様が入室の許可を求めております。」
「分かった。今支度する。少し待て。
リムルこの件はナザリック内のもの、特にアルベドには絶対に漏らすなよ」
「ああ、あれ以上殺気を向けられるのはごめんだからな」
と話し合いを終わらせ、寝室から出て仕事場に戻る。
「アインズ様、技術者の選抜完了いたしました。」
「ああ、ご苦労。それではリムルこの二人とアルベドをよろしく頼む」
「!?」
「!?」
アインズの発言に驚く二人。
「ちょ、それってどういう、、、、、」
リムルが何か言いかけるもののそれ以上の声量でアルベドが抗議する。
「どういうことでしょうか、アインズ様!?」
「言葉通りの意味だが?」
「私もこのスライ、、、リムル陛下の国に行くということでしょうか?
しかし私には守護者統括としてこのナザリック内での仕事がございます。」
「それになら気にしなくていいぞ、デミウルゴスをこちらに戻らせているところだ。
それに早急に決まったとは言え国家間のやり取り。使者を送るのは当然であろう。」
「しかしそれは私でなくてもよろしいのではないでしょうか?」
「いやテンペストは大切な友好国だ。
それならば送る使者も高い品格、地位、信頼性が求められる。私が信頼する部下の中でアルベドが最適であると私は考えているぞ。」
「////////////」アインズの言葉にアルベドは顔をふやけさせて黙ってしまう。おそらくもう文句は出ないだろう。
その様子を見てリムルは急いで女性の扱いを学ぶ必要はないように思えたがそのことに触れるのは薮蛇であるように感じたため突かないことにしたのだった。
「ということですまないな、アルベドも使者として送るのでよろしく頼む。」
リムルは思うことはあるものの特に断る理由もないのでその申し出を受け入れたのだった。
次回の更新は1月17日日曜日の予定です。