歪な愛   作:糸守

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この時期はいっつも頭がぼーっとしてしんどいです。
あれ?少し早くないか?
いつもなら3月、4月ごろなのに。
まぁ、昨日暖かかったからな。
花粉症の性か、、、はぁ、、、。


6-4 報告会

 

「アインズ様お久しゅう御座います。せっかくのアインズ様とのお時間、

2人きりでいられないことはとても残念ですが私がこちらに来てからの報告を始めさせていただいてもよろしいでしょうか?」

アルベドの発言にシャルティアが真っ先にガンを飛ばす。

アウラはまたやってらぁの顔。

マーレはどうしたらいいのかオドオド色々な人の顔を交互に見ている。

アインズはアルベドとシャルティアが口喧嘩でも始めたら面倒なのでさっさと本題を聞こうと口を挟む。

 

 

「報告、、、。それは開発中の通信機についてか?」

「それも報告内容の一つですが、主にはこの国についてのことです。」

「この国について?まぁ分かった。それでは連絡手段の方から聞こう。」

「かしこまりました。連絡手段の確立はまだ当分先のことになりそうです。

研究以前に異世界の知識を現地人から聞いてナザリックの知識を擦り合わせることから始めているそうです。

それとこちらの研究者が言うには私たちの世界まで行ってみないことには完成できるかすら正直のところわからないと申しておりました。

ですのでまだ時間がかかるとのことです。申し訳ありません。」

「いや、構わない。開発する上での根底の知識が異なるのだ。

時間がかかっても仕方あるまい。それでこの国についての報告というのは?」

 

 

「はい、この国の内情や兵力についてです。

アインズ様のご慧眼通りこの国と同盟を結んだことは正解でした。

隷属を要求した愚かな私をお許しください。」

「そ、そうか。」

(え?!?!なになになに!?なんで兵力なんて探ってんの?

てか俺の慧眼ってなに?アルベドの目は正常に機能しているのか?

俺がいうのも何だけどその目やばいぞ???

そもそも隷属って何??誰に対して言った?俺そんな提案されたっけ?

聞いてもろくなことにならなそうだからひとまず報告の続きを聞く、、、か?)

と鎮静される寸前までアインズはパニクっていた。

「はい、テンペスト国のなかで注意するべき人物はリムル陛下のみであると私とデミウルゴスは考えていましたが、

この国を訪問しれその考えが間違っていたことに気がつきました。」

「ちょっと待つでありんす。リムル以上に強い奴がこの国にいるんでありんすか?」

アルベドの発言を流石に聞き逃せなかったのかシャルティアが話しかける。

 

 

「ええ、リムル陛下より強いかはまだわからないけれど確実にリムル陛下に匹敵する実力者はいたわよ。

それにそれよりは弱いけれどプレアデス達じゃ相手にならなそうなレベルのやつも結構いたわ。」

「プレアデス達は戦闘に重きを置くとはいえ、メイドだ。

あまり多くを求めすぎても仕方あるまい。それでそいつらの情報は?」

アインズは色々とパニクっていたがリムル以上の実力者がいる可能性があるということを聞き、急いで思考を切り替える。

「はい、まず私が見た中で特に注意するべき対象は6名です。

まず1人目がこの国の王位でもあるリムル=テンペスト。

彼はシャルティアと打ち合えるほどの実力をもつ者。これだけで脅威足り得ます。」

「そうでありんすね。戦った時は確実に手を抜いていたでありんしょうしね。」

とシャルティアもアルベドの考えに肯定的な意見を並べる。

アウラとマーレはテンペスト勢との戦闘経験はおろか接触もあまりしていないため特に何かを言うことはなく静かに話を聞いている。

アインズはなぜリムルが警戒対象にされているのか分からず再び、人知れず困惑している。

 

 

「2人目はベニマル殿。この国の軍を預かる職についているそうです。

実力としては守護者未満プレアデス以上ですので注意は必要かと。

ただ軍の指揮官としての実力は未知数ですので今後脅威度が修正される可能性は多分にあると思われます。

3人目と4人目はリムル陛下の執事という者達です。

1人はシオン様。このかたの実力はおそらくベニマル殿より少し弱いくらいです。

しかし執事を称するのに事務能力は皆無。

そして彼女の作る料理を食べたものは必ず状態異常を引き起こしています。

ですので注意が必要かと。

もう1人の名前はディアブロ。

彼はデミウルゴスと同じく種族は悪魔。

それも実力は相当だと思われます。

自力の差はデミウルゴスにあるでしょうがルール無用の1vs1ではデミウルゴスがやや不利かと思われます。

今のところ確認できている実力者で彼がリムル陛下に並ぶほどの猛者ですので警戒は必須かと。」

 

 

「デミウルゴスより強いってほんと!?アルベド。

デミウルゴスだってナザリック内ではかなり強いと思うんだけど、、、

てか、階層守護者が負ける可能性があるってだけでもやばくない??」

このアウラの指摘を聞いてその通りだとアインズは感じる。

確かにデミウルゴスは守護者の中ではあまり強いといえたものではない。

しかしそれでも守護者たるに相応しい実力はあるし、智略の面では彼ほど仲間で良かったと思える者はそうそういない。

そんなデミウルゴスが1vs1では負ける可能性があるというのだ。

守護者達もそれは最大限に警戒するだろう。

「得意分野の違いとでもいうべきかしらね。デミウルゴスは軍略であったり、誰かと協力して戦った方が強いでしょ?

でもあの悪魔はものすごく個人戦に特化していると思うわ。

実際に戦っているところを見たことはないけど彼の佇まいからは敗北の気配というが全くしないもの。」

「そ、そんな人がまだいたんですね、、、。リムル陛下はどうしてその者を前回連れてこなかったのでしょう?」

「そうね、おそらくだけど、こちらの防衛戦力として残して置きたかったのではないかしら?

もしくは何かどこかへ出向くような長期的な仕事をしている最中だったとか。」

「な、なるほど」

 

 

「残り2人は私はこの目で実際に見ていないから判断できないけどほぼ確実にディアブロ殿レベルで危険なやつよ。まず1人目がヴェルドラ=テンペスト。」

「ん?テンペスト?」

「はい、アインズ様。お察しの通りかと。ヴェルドラ殿はこの世界に4体しかいない竜種の1体であるそうです。

以前まで封印されていたらしく、リムル陛下がその封印を解いたとか。詳しい経緯は分かりませんがテンペストの名を冠するのにも何か理由があると思われます。」

「そ、そうか。それでそいつの実力は?」

「正確には分からないのですがこの世界では竜種という存在は消滅することはないそうです。」

「はっ?」

「情報の精度はおそらく高いと思われるのですが正直言っている意味が私にもよく分からなくて。

それに魔力、物理的パワー、強靭さがどれも多種族よりも圧倒的に勝っていて、リムル陛下の魔力量の10倍以上はあるのが確実だそうです。」

「それはちとまずいでありんせんか?」

「確かにそうね、勝てる気がしないわ。

ただまだ実物を見たわけではないから今の情報が全て正しいと思わないでちょうだいね。」

「分かっているでありんすよ」

 

 

「それで最後の者なのですが、アインズ様。迷宮に関してはどの程度把握しておりますか?」

「なんでもこの国の名物施設にするとしか聞いていないがその迷宮がどうしたのだ?」

「私からすればあれほどの迷宮をレジャー施設として用いようとしたリムル陛下のお考えは正直、理解しかねます。

まずあの迷宮内での死は存在しないらしいです。」

「死が存在しない?」

「はい、特定のアイテムを保持している者のみとのことですがそのアイテムさえ保持していれば殺されてもすぐに復活するそうです。

リムル陛下はその特性を利用し内部で魔物を発生させて擬似的な狩場を再現するそうですが、

あの場所は軍事的防衛拠点としてこそ真価を発揮すると考えております。

その迷宮は広さも階層も改装もある程度自由にできると聞きました。

であるならば防衛拠点として相手が攻めてきても死ぬことはなく、大量の軍を駐屯させておくにも何も問題のない場所となります。」

「確かにすごいでありんすね。」

「うん、そうなると攻める側の兵だけ死んでいくってことだよね?完全に難攻不落の要塞だね。」

「確かにそれは攻めることすら困難だな。攻め手の兵を悪戯に消費するだけで終わってしまうな。」

「はい、その点から私はこのテンペストを占領することは困難であると考えました。

さらにその迷宮には主がいるそうなのです。」

「(せ、占領、、、?何を言っているんだ?)迷宮の主はリムルではないのか?」

「はい、おそらくは。

私は実際に迷宮を見たので判断できることなのですが、あの規模の迷宮を普通個人の魔力で運営できるとは考えられません。

ですのでかなりの強者が主なのではないかと考えた所存です。」

 

 

「なるほど、つまりは我々が最大限に警戒しなければならないやつはリムルレベルで強いディアブロ、

それにリムルと同じテンペストの名を持つ竜、さらには巨大迷宮を1人で運営している謎のものか。」

「はい、私が見た中で特に危険だと感じたのはその4名、そして先ほど説明した2名を合わせました6名でございます。

あまり深い関係を築くことは危険かと存じ上げます。」

「なるほど、調査ご苦労。関係はお互いの目的などの様々な要因で変化はするだろう。

ただ幸なことに我々はテンペスト国と敵対しているわけではない。

同盟を結んでいるのだ。そのことをゆめゆめ忘れることのないように。」

とアインズが警戒もいいがあくまで同盟国だということを強調すると守護者3人は納得した顔で了承する。

1人渋々と頷いている者もいるがアインズは特に気にしない。

「「「「かしこまりました」」」」

「今回の建国祭が終わり次第ナザリックの技術者とテンペスト国の研究者をリムルから預かりこちらで開発させるつもりだ。

よってアルベドの大使としての任もこの建国祭が終了するまでとなる。何か調べたりすることがあれば早急に済ませておくように。」

「かしこまりました。」

「では、今日はもう各自の部屋で休むように。」

というアインズの一声で会議はお開きとなった。

 




次から建国祭スタートです。
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