なぁ〜にぃ〜!やっちまったなぁ!
はい、やっちまいました。
そんな恨み辛みの思考がどこからか聞こえてくる声に一時的に掻き消される。
「それはもちろん。
というより今さっき***を送ったばかりではないか。
国と国との連絡手*******ということにおそらくうちの部下たちからは情報の*********念が残るだろうしな。
それならば*********ができるに越したことはないだろう。」
これはアインズ様の声?
しかし一体誰と何の話をしているの?
ノイズのようなものが多くて聞き取れない。
「確かにそうだな。とりあえず俺今からもう一回そっち行くから。」
これは?!あのクソスライム、、、
「は?どうしてだ?」
「いや、イビルアイに伝えに行くんだよ。お前がデートしてくれるって伝えに」
は!?!?!?!?!
何を言っているの、このスライムは?
アインズ様と蒼の薔薇のイビルアイ?
は???意味がわからない。
「そ、そうか。しかしナザリックへはもう結界を張ってしまったから転移できないぞ。」
どうしてアインズ様は否定してくださらないの?
どうして私というものがありながらあんな小娘に?
確かに蒼の薔薇のイビルアイがアインズ様に、いや冒険者モモンに恋慕していることは報告書に記載されていた。
しかし当のアインズ様はイビルアイに警戒心を与えてしまったと考えているはず。
少なくともナーベラルからはそう報告されている。
それなのになぜ?どうしてアインズ様は満更でもないような声なの?私は?いつもは私がどんなに求めても応じてくれないのに。
どうして?
どうして?
どうして?
何がいけないの?
私の何がダメなの?
こんなにもあなたを愛しているのに。何が私に足りないの?
仰ってくださればすぐにあなたの理想になります。いや、なってみせます。
だからお願い、私を、
私を選んで。
私が一生涯あなたの側にいることを許してください。
お願い。
また私を捨てないで、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。
アインズ様、、、行かないで、行かないで、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、だめ、
私はいつの間にか自身の感情を何もない空間に吐き出していた。
すると先ほどまで何も見えなかった光景に変化が起きた。
自分の目の先にアインズ様の後ろ姿があった。
そして私の独白はいつの間にかアインズ様への懇願へ変化した。
しかしそんな私の懇願はアインズ様には届かない。
次第に私の懇願は悲壮混じりの絶叫へと変化していた。
いつの間にか体も動かせるようになっていた。
目からは溢れんばかりの涙。
私は必死に叫び、アインズ様を追った。
しかしいくら叫べども、いくら追えども一向にアインズ様は振り返ってくれない。追いつく気配すらない。
アインズ様は今、私に背を向け何をしているのだろうか?
私がそう疑問に思った瞬間私の見ていた風景が再び変わった。
今度はアインズ様の正面に自分がいる。
私はようやくアインズ様に認識してもらえたことに安堵した。
しかしそれは間違っていた。
アインズ様と私との間には距離があり、その間にはあの忌々しいイビルアイとかいう小娘が私のアインズ様と楽しそうに談笑している。
その光景を見た瞬間私の中で何かが崩れるような音がした。
私は無意識のうちに膝をつき、両手で頭を抱え発狂していた。
自分の内に生じた怒り、悲しみ、嫉妬に殺意といったあらゆる負の感情を体外に撒き散らした。
そして私の見ていた世界は真っ黒に染まる。
何もない空間に突然、機械的な音声が流れる。
《告。個体名アインズ・ウール・ゴウンの魔王への進化(ハーベストフェスティバル)に伴い行われた個体名アルベドへの祝福(ギフト)の配布を終了します。
これにより個体名アインズ・ウール・ゴウンの全配下への祝福(ギフト)の配布を終了いたします。》