いやメリークリスマスイブですかね。
ま、いっか。
早くも2章です。
作中メインキャラは1章で一回も出てきていないイビルアイです。
なんてこった。
ま、いっか。
2-1 共同作業もどき
「あーみんな今回は悪かった。転移ミス?で別世界に転移してしまってた」
「リムル様お体の調子は大丈夫なのですか?」
「ああ問題ない。それと突然なんだけど今回俺の行った、、、たまたま行ってしまった異世界のある国と同盟を結ぶことになった。
勝手に決めてすまないがよろしく頼む。」
「同盟ですか、、、?それはどう言った内容なのですか?」
「俺も相手も互いの国に関して詳しいことがわからないからな、まだ決めていない。ただ相互協力が一番無難なところかと俺は思ってる。」
「どうしてそんな知らない国と同盟を結ぼうと思ったんですか?」
「国というより向こうのトップが俺と関係があってな。
それに今回俺が魔王になる際に向こうから仕掛けてきたとはいえファルムス軍を全滅させた。
ドワルゴンのように俺たちに友好的な国もあるけれど今回の一件からもしかしたら俺らを討伐しにくるかもしれない。
そうでなくても援助を求められる国がドワルゴンやユーラザニア以外にもあった方が安全だからな。だから協力体制を取っておきたいと思った。」
「理由はわかりましたが何故ブルムンド王国やドワルゴンではないんですか?その国は信用できるんですか?」
「ああ、まず彼らの国は人間はいない。俺たちみたいな魔物の国だ。それに俺らはあくまでも人間とは協力していきたいと考えている。
だから魔物の同盟者はこの世界のものでない方がいいと考えた。あとは単純に強いからだな。俺と同じくらいの実力者が数十人以上いたぞ」
このリムルの言葉に会議室は騒然となる。
「リムル様、強いのは心強いですが危険ではないですか?」
「まあ確かに危険かもしれないが、今のところ向こうからこっちに来るには俺がいないといけないし。
性格もいいやつそうだったしこっちから裏切ったりすることがない限り問題ないと思うぞ。それでみんなはどう思う?」
「私はリムル様の意のままに」と言って恭しく頭を下げるディアブロ。
「まあ俺も構いませんよ」とベニマルが言ったことでみんなもうなずいてくれた。
リムルとの出会いからかれこれ2ヶ月くらいが経ち王都襲来なども何とか乗り越えたアインズは冒険者組合から呼び出しを受けていた。
ギルドに到着して受付に行くと話が通っておりすぐ応接室へと通された。
「おお!モモン君よくきてくれた、ささ座ってくれ。」
「アインザックさん、指名の依頼があると受付で聞いたのですが」
「ああそのことなんだが王都のラナー王女から君への依頼が来ている。内容は直接じゃないと言えないとのことだそうだ。」
「ラナー王女ですか?」
「ああ何でも初めは王女と親しい蒼の薔薇に依頼したそうなんだが彼女たちだけではやや手に余るそうで彼女ら、、特にイビルアイ殿がモモン君を強く推薦していたと聞いた。」
「アダマンタイト級冒険者の彼女らの手に余る仕事、、、」
「嫌ならもちろん断ってくれて構わない」
(さてどうしたものか。厄介ごとなのは確実な気がするが報酬はいいし何よりあのアルベドとデミウルゴスが認める人間か、、、興味半分怖さ半分って感じだな。えせ英雄ってのがバレそうだから正直会いたくない。ただ今のうちに会っておけばアインズとして合うときの耐性がつけられるか、、、ならば一応会って話をしてみるか?俺を推薦していたイビルアイも謎だが、、、)
「依頼を受けるかどうかはとりあえず話を聞いてからにします。王都に向かえばいいんですか?」
「そうか。わかった。ああそうだ、この手紙を持って城に行けばいいそうだ。確かちょうど1週間後の午後だ。それと蒼の薔薇から事前に話したいことがあるから王都に来てくれるのなら王城へ行く前に××に来てほしいそうだ。」
1週間後、結局何の用件かわからないままアインズはナーベと共に王都に来ていた。
「とりあえず青の薔薇がいるという××に向かう」
「かしこまりました。モモンさーん。」とやはりどこか間抜けな返事をするナーベと共に××に向かった。
店内に入るとバーみたいになっておりカウンターに立っている男しかいない。
「冒険者をしているモモンというものだ。蒼の薔薇に呼ばれてきた、彼女らはどこに?」
と男に尋ねると、こちらを一瞥してから
「三階の310号室だ。」と言ってきた。
人気のない建物だと感じながらも階段を上がり部屋の前まで行き扉をノックする。
すると中から低い声がして「誰だ?」と聞いてきたので「モモンだ。」と簡潔に答えると勢いよく扉が開き先ほどとは全く違う声のイビルアイが部屋から出てきた。「モモン様ぁ!!」
「ああイビルアイか、久しぶりだな。」
「はい、モモン様!」
(んーなんかよくわからないんだよこいつ、何で急に様付け何だ?こちらが油断するのでも狙っているのか?)とただデレているだけのイビルアイに対して的外れな予想をするアインズ。
「それで他の蒼の薔薇の面々は?」と尋ねるとイビルアイは少し口ごもり
「すみません、今は私しかいません。今回のことで少し話をしておきたくて、仲間に内緒で、、、」とどこか煮え切らない様子のイビルアイを不審に思いつつだからこのような人目のつきにくいところを選んだのかと納得するアインズ。
部屋に入りお互い座ったが謎の沈黙が流れる。
居心地の悪くなったアインズは話を切り出す。
「それで今回の依頼とはどう言ったものなんだ?イビルアイ、君が私を指名することを王女に強く言っていたと聞いたが、、、?」
「え、あ、は、はい!」とどこか落ち着きがない様子のイビルアイ。アインズは気を使い
「同じ冒険者同士気を使うことはない。話してみてくれ。それと敬語はなくても大丈夫だぞ」
「あ、ありがとうございます、、、。その今回の依頼について少し引っかかることがあって、仲間四人には言いにくいことで内容も内容だけに悩んでいたんだ。このようなことに呼び出しをして本当にすまない。」と頭を下げるイビルアイ。
「いや、組合を通した正式な依頼だ。
この依頼を受けるとはまだ決めたわけでもないから何も気にする必要はない。
その仲間に言えない気にかかることとは一体?まずは話を聞かせてくれないか?」
「ああ、今回の依頼は簡潔に言ってしまえばある人物の殺害なんだ。」
「それは冒険者の最高峰であるアダマンタイト級冒険者チームの君らでも難しいのか?」
「それはまだはっきりとは断言はできない。今回の依頼は初め蒼の薔薇にというよりラキュースがラナーから相談されていたことなんだ。
内容は第五位階信仰系魔法〈死者復活〉を使ってほしいという内容だった。
そしてその相手はラナーの護衛役のクライムという男だ。」
「つまり今回の目的はそのクライムという男を殺した犯人の殺害ということか?
ただどうして初めと依頼内容が変わったんだ?」
「そこが今回の依頼のおかしなところで私が引っかかったとこなんだ。
復活させるために王城に向かいクライムの死体を見たがただ彼はただ殺されたわけではなかったんだ。嬲り殺されたんだ。クライムは私たちと比べると弱いが国の軍隊の奴らよりは強い、そんなやつを一方的に殺せる実力があるやつを殺してきてほしいとラナーはラキュースに言ったんだ。」
「それは蒼の薔薇の実力を信頼してということではないのか?」
「ラナーとラキュースに何も私的な関わりがない場合だったらそう言えたかもしれない。
ただラキュースは王国の貴族でラナーの数少ない友人の一人だ。
そんな友人に対して自分の護衛が殺されたからと言って復讐なんて頼むのだろうか、、、?それも蒼の薔薇ではなくラキュース個人に。
相手の実力も不確かな段階で。何だかとても嫌な予感がしたんだ、、、ただこんなことを言っても絶対ラキュースはラナーを庇うだろうし私の心配なんて杞憂だというだろうと思ってな。だから誰にも言えず困っていたんだ、、すまないモモン様。」
(確かに違和感がないかと言えば違和感は私も感じる。
それにまだ何か隠している気もする。しかし嬲り殺された、、、か、、、、)
とアインズはこの世界に来て間もない頃の出来事を思い出し少し不愉快な気分になった。
「なるほど、話はわかった、私からも質問いいか?」
「ああ構わない、私が分かる範囲ならば。」
「ラナーという人の性格や為人はどんな感じなんだ?」
(え、ラナーの???まさかモモン様、ラナーに興味を!?!?!?って違うそんなはずない、、よね)
「ら、ラナーの性格ですか、、、、世間では優しくて聡明で慈悲深いと言われている。実際によく会う私も彼女はとても賢いやつだと思った。ただ慈悲深いのかは、、、何とも言えない」
「慈悲深く聡明だと言われている王女が復讐という時点で少し変だな。
それに友人より護衛を優先している気もするな、確かに変だな、ただ王女をこの目で見てみないことには何とも判断ができない。
とりあえず王城に行き話を聞くことにする。」
「ああそうだな、、無理を言ってすまない。」
「さっきも言ったが気にしないでくれ」
もうしばらくイビルアイと話したのち別々に部屋を出て王城へ向かうことにした。
一方イビルアイとモモンが話をしている頃、蒼の薔薇の他の面々は午後まで特に用もなく宿泊している宿にいた。
「しっかし今回の件モモンに協力を頼む必要あったのか?」
「きっとイビルアイが一緒に仕事したいだけ」
「きっとそう」
「本気か?人殺す依頼を惚れているやつと一緒にやりたいなんて考えるかぁ?」
「イビルアイはきっとそういう趣味。」
「一体どんな趣味だよ、しっかしモモンが一緒にいてあいつ仕事できるのか?あの件以来、寝ないはずなのにベッドに入ったかと思えばずっとモモンの名前呼んで体くねらせてにやけてるぞ?本当に大丈夫か?振られたりでもしたら死んじゃうんじゃねぇか?」
「可能性大」
「というか、ほぼ即死」
「だめじゃねぇか」とガガーランが笑っているとラキュースが
「きっとイビルアイには何か考えがあるのよ、今回の件全く犯人の見当がつかないし、もしかしたらすごい強いかもしれないでしょ、単独犯か複数犯かもわからないし」
「まぁそうっちゃそうなんだけどよ、わざわざ来てくれると思うか?」
「んーそれは、、、」と黙ってしまうラキュース。
「だよなぁ、そういえばイビルアイはどこ行ったんだ?まだベッドの中で悶えているのか?」
「さっき出掛けるって言ってた。」
「直接王城いくって言ってた。」
「へーそれでどこ言ったんだ?」
「きっと門でモモンが来てくれるのを待ってる」
「絶対そう」
「それなら午後のあいつのテンションで丸わかりだな」
などとイビルアイとモモンが割と真面目な話をしている時こちらではイビルアイを小馬鹿にしていたのだった。
「ラナー、クライム君の様子はどう?」
「今はだいぶ落ち着いたみたいで会話はできるし食事もしっかり取れています。」
「そう、それならよかった。あの殺され方じゃ心が変になってもおかしくない殺されかただったから、、、」
「ええ、、、ただ今のところ大丈夫そう、本当にありがとう、ラキュース」
「気にしないで、私たちの仲じゃない」
「、、、(笑顔)」
などとクライムの様子について話をしていると給仕をしているメイドが
「漆黒の御二方がいらっしゃいました」とラナーに報告しにきた
「お通しして」
「かしこまりました」
といいメイドが部屋の外に出るとすぐラキュースやガガーランが
「よかったわね、イビルアイ」
「おい、嬉しいからってにやけんなよ」と言ってくる。
「に、に、にやけてなどおらん!!!!」
(なぜだ、なぜばれてる、私は仮面をしているからどんな表情をしているかなんてわかるはずがないのに、、)
などと話していると再び部屋がノックされメイドに連れられてきたモモンとナーベが入ってくる。
「失礼します、はじめましてラナー王女、お久しぶりです蒼の薔薇の皆さん」
「お久しぶりですモモンさん、ナーベさん」
「おう、久しぶりだな」
「ちわ」「やほ」
「本日は来てくださりありがとうございます、モモンさん、ナーベさん。どうぞこちらにおかけください」
(全く王女様っぽくないな?)
「はい、、それでは失礼します。」
「こちらに来てすぐなのですが、依頼の件についてお話よろしいですか?」
「ええ、構いませんが一介の冒険者である私たちが王女とお会いしてよろしいのですか。宮廷内で要らぬ噂が広がりませんか」
「蒼の薔薇のみなさんもよくいらっしゃるので問題ありません。」
本来何も問題がないわけがない。蒼の薔薇と違って漆黒の二人はまずラナー個人と何の繋がりもない。
さらに拠点は王都ではなくエ・ランテルだ。そちらからわざわざやって来ている。
宮廷内の者ならば聡い者でなくとも何かあるのではないかと探りを入れてくるだろう。
アインズは今回の依頼とは関係なくラナーは王国貴族らに自分たちと関係があることを仄かしたいのだろうと考える。
しかしその真の意図が全く検討もつかないため依頼の話を聞くことにする。
「そうですか。それでこのように直接会っての依頼なんて、よほどのことなのでしょうか?」
「はい、モモンさんにはとある人物の殺害をお願いしたくて。」
「とある人物の殺害?」
「はい。ただ相手は分かりません。」
「は?」
「わからないのです。」
「あ、モモンさん私から説明よろしいですか?」
「ラキュースさんお願いします。」
「2週間ほど前にラナーの護衛をしているクライム君が何者かに殺されたんです。」
「何者かに?」
「はい、通り魔の類ではないかと」
「どうして通り魔だと?物取りや私怨の犯行などは?」
「どちらも可能性が低いと思います。」
「その理由を聞かせてもらっても?」
「はい。まず物取りでないことは確かです。
彼の死体からはほとんど取られたものが見当たりませんでした。
それと私怨の可能性もおそらく低いかと、彼は襲われている冒険者を助けに行って殺されたみたいなんです。そこにもう一人の死体がありましたので」
「2つばかり質問をさせてもらっても?」
「はい」
「先ほど死体からはほとんど何も取られていないと言っていましたが何か取られたものでも?それとどうしてもう1つ死体があったからと言って彼が狙いではなく巻き込まれただけだと?」
「彼が取られたものはプレートです。ラナーがミスリル製の防具を送った時に一緒に渡したお守りらしいです。
それと彼が狙いでないということがわかったのは私が彼に<死者復活>をかけて蘇らせたからです。」
「なるほど、、、、、」(<死者復活>は聞いていた通りだ。ただプレート、、?まさか)アインズはプレートと聞いて再び嫌なことを思い出す。
「そのクライムという人と話すことは可能ですか?」
「はい、復活後間もないので起き上がれませんが話すことは可能です。」
「では少し会話をさせてもらっても?」
「ラナーいいかしら?」
「はい、構いません」と言い立ち上がったラナーはモモンを隣の部屋に案内した。
「少々彼と二人きりで会話させてもらっても?」
「はい?構いませんが?」と不思議そうな顔をつくったラナーだが何も言わずに部屋を後にした。
戻ってきたラナーを不思議に思ったラキュースは「どうしたの?」と尋ねた。
するとラナーは「モモンさんクライムに何か聞きたいことがあるらしくて二人にしてくれないかって」
「そうなの?何でかしら?何か聞いている、ナーベさん?」と声をかけると閉じていた目を開け
「、、、、わかりません」と一言だけ言って再び目を閉じてしまった。
こちらはこちらでガガーランがイビルアイに「おい、どうしたずっと黙って?」
「イビルアイ発情」「絶対そう」などとティア、ティナがおちょくるも全く反応を見せず、
3人が心配になりイビルアイをみていると「かっこよかった、、、」とポツリと一言だけ言って再び黙ってしまった。
3人は互いに目を見合わせて(ああこいつもうダメかもしれない)と思ったのだった。
第五位回信仰系魔法の<死者復活>は死体の損壊が酷いと発動しないとかなんとかですがそこは気にしないで欲しいです。
あんころ(餅)さん、トマト二世さん誤字報告ありがとうございます。