歪な愛   作:糸守

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データ、、、


7.覚醒
7-1 タクシー


 

アインズとリムルはかなりの時間をかけて配下たちの様子を確認した。

眠りについていたのは階層守護者であるデミウルゴスにコキュートス、パンドラズアクターそれに執事長であるセバス。それとプレアデスたちだった。なぜかアインズがこの世界に転移してからよく関わるものたちだけが眠りについていた。それ以外のもの、例えばルベドや紅蓮などは何も起きていなかった。

そのほかにもこの地に転移した後、新たにナザリックの末席に加わったハムスケやリザードマンたちも何も影響はなかった。

 

 

厳密に言えば彼らも変化したようだがその変化は微々たるものだった。

「眠りについていない配下たちも進化、、、

というより強化はされていたが体に異常はなくむしろ調子がいいと言っていたな。」

「もしかしたら変化に対して体が耐えきれるものだったから睡魔に襲われなかったのか?」

「その可能性はあるな。ただ今は理由を考えるよりもナザリック運営を優先しなければならん。

ここで少し待っていいてくれ。今起きている配下の中で有能な者たちに階層守護者たちの指揮権を一時的に委譲してくる。」

「おう、わかった。でも大丈夫か?」

「ああ、流石にリムルもここにいる者たちを詳しくわからんだろう?

手伝わせっぱなしで悪いからな、少し休んでいてくれ。」

とアインズは言ってリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを発動させて消えてしまう。

 

 

しかしアインズは30分もしないで戻ってきた。

「早かったな、もう大丈夫なのか?」

「ああ、ひとまずはな。階層守護者たちが目覚めるまではなんとかなるだろう。

ここにいる奴らは皆、ナザリック以外の者に排他的だが仲間たちの結束は強いからな。」

ナザリック運営がなんとかなると、ひと段落ついたことで話は今後についてに変わる。

「なんかこれからやることいっぱいあるな。どうする?」

「そうだな。まず今後について少し整理したい。

まずはこちらの世界だが、、、。

ひとまず階層守護者が目覚めるのを待ち、目覚め次第帝国と王国の戦後処理など諸々の世界征服計画が再開される。といったところか。」

 

 

「俺の方は、今のところはすること少なめだな。

えっと、、、明日明後日でまず闘技場予選と本戦行なって、迷宮の説明会やって、その後アインズのデートの手伝いして、評議会に出席して、ルミナスと音楽会やってあとは東の帝国について調べてっと、あれ?意外とやること多いな。」

「なんだか大変そうだな。特にお前の世界は国が多いし、その国々に猛者がいて警戒しなければならなそうでしんどいな。私の件は、、、その悪いな。」

「いや、いいって。俺から提案したことばっかりだし。

まぁ俺はひとまずテンペストに戻るよ。明日の準備とかもしなきゃいけないからな。

アインズはこっちにいないとナザリックが心配だろ?

あの4人が目覚めたらまた知らせに来るから転移阻害のアイテム、発動させないでおいてくれ。」

「何から何まで助かる。悪いがよろしく頼む。」

 

 

 

 

リムルがテンペストに戻ってから6日後、再びナザリックにやってきた。

「よっと、、、ここは、ええっと、、ってアインズ!」

とナザリックに転移したリムルは、ここはどこかとあたりを見回す。

今回の座標の設定は正確だったらしくちょうどアインズの部屋に来ることができた。

アインズは書類整理の途中だったらしく顔を上げて、ポカーンとした様子でこちらを見てくる。

「3日ぶりだなー悪い悪い急に連絡もなくきちゃって。」

「こちらは6日ぶりなのだが、まぁいい、、、それにしても突然だな。4人が目覚めたか?」

「そのことなんだけだな、、、、、、、、、、、目覚めるには目覚めたんだけど、、、、、、目覚めたのは3人なんだよ。」

「3人?誰か1人はまだ意識が戻らないのか?」

「ああ、そうなんだ。他の3人の調子はいいみたいなんだけど、、、、、、、、。」

「悪いがひとまずそちらに関しては後ほど聞かせてくれ。

問題はその目覚めていないものだ。誰なんだ?目覚めていないものは。」

 

 

「アルベドさんだ、、、。」

「アルベドか。リムル、お前も以前、部下たちより長く眠りについていたと言っていたな?

似たような例もあることだし特に問題ないように思うが。どうしてそんなに芳しくない表情をしているのだ?」

「確かに、俺もみんなより意識が戻るのは遅かったけどアルベドさんの場合は俺とちょっと様子が違う感じなんだ。」

「様子が違う???」

「あぁ、なんだか時折魘されているみたいでな。」

「確かにアルベドが暴走した時はたいへ、、、じゃなくて。

以前はそうした魘されるような状態はあったのか?」

「いや、みんなに確認したけど誰もこんな魘されたりすることはなかったらしい。

今はシュナがつきっきりで看病してくれているから何かあればすぐわかるはずだけど、、、。」

「それは確かに心配だな、、、。

こちらに来たばかりで悪いが連れて行ってもらえるか?」

「俺は大丈夫だけど、ここの警備やらなんやらは大丈夫なのか?」

 

 

「ああ、こちらではもうすでに6日が経過していてな。

眠りについていたプレアデスたちがちょうど昨日、目覚めたのでな。

少しくらいならば空けても問題ないだろう。」

「お!そうだったのか。プレアデスっていうとあのナーべさんとかか?」

「そうだ、ナーべを含め6名の戦闘メイドたちが進化し、目覚めたのでな。おそらく大丈夫だろう。」

「デミウルゴスさんとかはまだなのか?」

「まだ目覚めていない。

やはり眠りについた者の中でも実力があるものほど進化に際しての影響が大きいようだな。

アルベドはまだなんとも言えんが。」

「ああ、急いでいるのに悪かったな。アルベドさんと3人の様子見に行くか。」

「よろしく頼む。私はエントマに<伝言(メッセージ)>でその旨を伝えるため少し待ってくれ。」

とアインズは片手を耳にあて何か話し始めた。

リムルはそんなアインズをボケーっと眺めながら転移魔法の構築に取り掛かっていた。

まぁ細かいところは全てラファエル任せなのだが、側から見れば全てリムル1人が行なっていることなのでなんの疑義が生じることもないだろう。

アインズの<伝言(メッセージ)>が終了したところでリムルもちょうど転移の準備が完了する。

そして2人はテンペストへ転移したのだった。

 

 

 

 

「アインズ様、お待ちしていたでありんす。」

アインズとリムルがテンペストに転移すると3人が2人を、いやアインズを出迎えた。

リムルはいつもならシュナが駆けつけてくれるのにな、となんだか寂しく感じている。

「シャルティア、それにアウラにマーレ。もう体の調子はいいのか?」

とアインズが尋ねると3人は何も問題ないと答え、そして謝罪する。

自分の体調なんかよりも、むしろアインズの護衛としての役目を果たせなかったことに三者ともに罪悪感を抱いているようだ。

アインズは気にすることはないと一言伝えアルベドの様子を尋ねる。

「アルベドは未だ眠ったままでありんす。

時折魘されて苦しそうにしていることもありんす、、、。」

「マーレが鎮静作用のある魔法をかけてみたりしたんですけどそれでもダメで、、、ね?マーレ」

「う、うん。何度かやってみたんですけどダメでした。」

「そうか、それならば私が出来ることはなさそうだな。

とりあえず様子を確認したい。部屋まで案内してくれないか?」

 

 

「かしこまりんした。こちらでありんす。」

と3人に案内され、アルベドが寝ているという部屋までリムルと共に向かう。

部屋にたどり着き中に入ると、シュナが寝ているアルベドの看病をしていた。

アインズたちに気がつくなりシュナは立ち上がり頭を下げる。

「シュナ、アルベドさんはどんな感じだ?」

「はい、今は比較的落ち着いています。ただいつ苦しみだすのかが全くわからなくて、、、。心配です。」

「そっか、、、。どうしてアルベドさんが目覚めないか、とかもやっぱりわからないか???」

「正確にはわかりません。」

「正確には?」

「はい、いくつか考えてみたのですが、やはり問題はこの環境でしょうか?」

「環境?」

「はい、アルベド様の暮らしている世界には魔素がないとお伺いしました。

ですので今回の進化の際、体内に大量に魔素を取り込む事になるこの状況に原因があったのではないかと思いまして。」

「んー魔素、、、かぁ。確かにその線もあるのか??

でもそしたら先に目覚めた3人に影響がないのも、向こうの世界で魔素もなく進化が始まったのも理由が説明できなくないか??」

とリムルが尋ねるとアインズが返答する。

「確かに魔素というものが今回の原因であるならばシャルティア、アウラにマーレが影響を受けていないことは不思議ではある。しかしあちらの世界ではデミウルゴスたちの進化が始まってから時折空気中に魔力の残滓を感じることがある。あれが魔素と言う物であるならば、もしかしたらこちらの世界のシステムがなんらかの形であちらでも作用しているのではないか?」

 

 

「え、そうなのか?でもやっぱそれなら尚更魘されている理由がわからないだろ?

デミウルゴスさんたちも魔素の影響を受けているなら何かしら反応があってもいいんじゃないか?」

「確かにそう言われればそうだな。」

アインズとリムル、2人が頭を抱えて唸っているとシュナが会話に復帰する。

「魔素に触れていた時間が問題なのではないでしょうか?」

アルベド様はナザリック魔導国の大使として他の方々より長い間こちらの世界にいらっしゃいました。

それが魔素との親和性を変に高めてしまって悪い影響が出ているのではないでしょうか?

無論、進化の際に何も影響が起きなかったアインズ陛下は例外であると思いますが。」

とシュナはアルベドが他のものよりも魔素に触れる時間が多かったことを理由として掲示した。

リムルはアルベドがシュナと視察のために封印の洞窟に行ったりしていることも知っていたので確かに可能性はあると考える。

 

 

こちらの世界の人間は大量の魔素を体に取り込むと何かしらの弊害が生じる。

たとえ人間でないとしても今まで魔素のない世界で生きていたのだから体が拒否反応を示してもおかしくはない。

「確かにその可能性もあるな。ならアルベドさんもだけどシャルティアたち3人も早めにナザリックに送り返したほうがいいのか?どうするアインズ?」

「そうだな、、、、。シャルティア、アウラ、マーレは至急ナザリックに帰還させたい。

組織運営に早く戻ってほしいと言うこともあるが、やはり魔素が何かしらアウラたちに影響を及ぼす可能性があるのだとすれば危ないからな。

ただアルベドに関してはまだ、できることならこちらで面倒を見てもらえないだろうか?

前回同様、進化の際に世界間の移動は危険のリスクは高いと思う。

ならば初めからこちらでそのままにしておきたい。悪いが頼んでもいいか?」

 

 

「んー確かにそうだな。それこそデミウルゴスさんの前例があるしな。

下手に転移させるのは危険か。わかった。アルベドさんはこのまま目覚めるまでここで看病しよう。

シュナ悪いんだけど引き続きアルベドさんのこと頼めるか?」

「はい!お任せください!アルベド様は大切な、、、、友好国の大使の方なので私が責任を持って看病させていただきます。」

「(あれシュナってこんなにアルベドさんのことよく思っていたっけ?)ああ、頼むな。」

あからさまに嬉しそうな様子のシュナを見て少し不思議に思うものの自分が知らない間に打ち解けたのだと考えるリムル。

そしてリムルはアルベドをシュナに任せ、急いでアインズたちを再びナザリックへ送り返す。

タクシー運転手って大変だったんだろうなと地球にいる頃のことを思い出しながら器用に転移を発動する。

リムルはその後再び自分が戻るために転移を発動させたのだった。

 




pcデータ吹っ飛びました。
描き途中の7、8、9章全部おじゃんです。
泣きそう、、、というより泣きました。
申し訳ないのですが週一更新にさせてください。
すみません、、、。
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