入学して4日目。
透流はいつも通りの特訓をした後に部屋に戻るとユリエが部屋の外に出る所で
あった。
「おお、おはようユリエ、早いな。」
「ヤー、おはようございますトール。そちらもですね。」
お互いそう言うと透流はこう言った。
「そういやあ今日はどんな特訓なんだろうな?」
そう聞くとユリエはこう答えた。
「ヤー、またマラソンかもしれませんね。」
「そうなるとまた暇になりそうだな。」
「・・・トールだけですよ。そう言うのは。」
ユリエは透流の言葉を聞いてそう返した。
何せ今まで透流だけが1位であるだけではなく体力トレーニングを
自主的にしているために月見曰く。
「君って本当はサイボーグなのかなあ・・・♪」
そう苦笑いで言われたそうだ。
今日からはマラソンではなくこれに移行となった。
《無手模擬戦(フィストプラクティス)》
素人同然(約一名は除外)の新入生に最初からこれはどうかと思われるが
学園の方針であるようだ。
そんな中において運動能力測定において目立っていた女子2人の組手を見て
全員驚いていた。
息もつかぬほどの連撃を浴びせる橘とヒット&アウエイを主体としている
ユリエである。
お互いに一進一退の攻防を繰り広げておりそれを見ていた透流はこう言った。
「手数はユリエが一番だけどそれを全て往なす橘も中々だなあ。」
そう言うとトラがこう言った。
「ふん、当たり前だ。アイツは《橘流十八芸》の一人娘だ。あれくらいできて
当然だ。」
「橘流?」
透流がトラの言葉を聞いて何だと聞くとトラは呆れた顔でこう言った。
「古武術を主体に様々な武芸に通じている有名な流派だぞって・・・
貴様、リストをちゃんと読んだのか?」
そう聞くと透流はこう答えた。
「いやあ・・・相手どうしようかなあと思ってるけどさあ・・・女子相手は
見ない様にしてるんだ。」
嫌な予感がするからなと言うとトラはこう言った。
「成程な、賢明な判断だ。」
そう言うとトラは透流に向けてこう聞いた。
「それならば九重」
「?」
「《デュオ》についてなんだが・・・この」
「はいはーい。そこまでー。」
それと同時に月見が大きくホイッスルを噴いたので全然聞こえなかった。
「?・・・何だ??」
透流はそう聞くとトラはこう答えた。
「知らん。」
「?」
透流は何だろうなと思っていると月見はこう続けた。
「3分休憩の後に今度は違う相手を選んでねえーー♪」
そう言うとユリエと橘は2,3言葉を交わして離れていくと透流は周りを
見渡した。
「さてと・・・俺も別の相手。」
そう言うと男性全員が・・・しゅばっと目を逸らした。
「え!?何で!!」
透流は何故と聞くと先ほどまで組手をしていたトラがこう言った。
「貴様が僕相手にあれ程の組手をするからだろうが!!」
そう言ったのだ。
透流が組手するとトラは数分間の間に25回も寸でで拳を止めるという
動作があったため全員戦いたくなかったのだ。
透流自身も錬金戦団にてそう言う特訓をしているためかここにいる
面子の中においてもトップの実力を誇っているのだ。
それを見ていた透流はどうしようかと思っているとユリエが視界に
入ったので見てみると・・・。
「・・・俺と同じじゃん。」
女子の相手を探しているようであるが首を横に振ったり頭を下げて
断っているようなので透流はユリエに向けてこう聞いた。
「ユリエ、俺と1戦やりあうか?」
「・・・良いのですか?」
ユリエはそれを聞いて目を少し大きく開けると透流はこう続けた。
「ああ、ユリエの実力を見てみたら手合わせしたくてな。」
「・・・ありがとうございます。」
ユリエはそう言って頭を下げた。
そして透流はユリエに向けてこう言った。
「さあ、始めようぜ。」
「ヤー」
ユリエがそう言うと同時に・・・ホイッスルが鳴った。
それと同時にユリエの付けている鈴の音が鳴って・・・間合いを詰めていた。
「!!」
透流はそれを見て拳を往なして腕を掴んでユリエの横腹に一撃与えようとするがそれを感じたユリエはもう一方の拳で受け止めて蹴りに入ると透流の頭は
それをぎりぎりで避けてユリエを投げ飛ばした。
そして新体操バリに着地したユリエに反撃のチャンスを与えない様に
透流は間合いを詰めて蹴りを入れようとするとユリエはそれを両手を
クロスして防御してからその足を掴んで透流の顔めがけて回し蹴りを
叩きこもうとした。
それを見た透流も同じように防御して遠ざかった。
「・・・やるな。」
「ヤー、トールも中々です。」
お互いそう言って終始決着つかないまま終わってしまった。
「ふう、また手合わせしてくれよ、ユリエ。」
透流はそう言って腕で汗を拭うとユリエもこう言った。
「喜んで。」
そう言った後にユリエは透流に向けてこう聞いた。
「トール、一つ宜しいですか?」
「?」
「トールは武器を持って戦うのですか?」
「!!・・・何でそう思うんだ」
透流はユリエの言葉を聞いて内心驚きながらもそう聞くとユリエはこう答えた。
「ヤー、トールが戦っている時にですが腕の形が何かを持っているような
感じだったので。」
そう聞くと透流は頭を掻きながらがこう答えた。
「ああ、何時もは武器持ってしあっていることが多くてな。それでだろ。」
そう言うとユリエはこう言った。
「成程、何時かトールの《ブレイズ》を見せて下さいね。」
「ああ。」
そう言ってお互い次の相手を探したが結局・・・見つけられなかった。
次回は多分みやびらへんです。