アブソリュート・錬金   作:caose

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 そして相方は決まり・・・。


相棒と共に。

そして透流とユリエは土曜日の朝早くに事務室に向かって《デュオ》の

登録をした。

 因みに登録する際には学生証に相棒が記載されるのだ。

 そしてある口上をして初めて成立するのだがこれがまた・・・・。

 「何で同性が多いのか納得いったぜ。」

 「・・・?」

 ユリエは透流の独り言を聞いて何だと思っていると透流はこう言った。

 「それじゃあ・・・やるか。」

 「ヤー」

 透流の言葉を聞いてユリエはそう答えるとお互いに胸元を手で翳してこう言った。

 

 

 

 

 

 

 《ブレイズ》!!

 

 

 

 

 

 

 そう言って顕現したのは・・・・。

 

 

 

 

 

 

 「それがユリエのか」

 「ヤー、透流のそれが・・・?」

 「ああ、《異能(イレギュラー)》って呼ばれる所以かな。」

 そう言ってまずユリエが顕現したのは二振りの剣。

 両方ともリーチが違い、ロングブレードとショートブレードとなっている。

 そして透流のは・・・・片手に備えられた楯である。

 普通であれば武器であり防具などは顕現することはないのだ。

 それを見た事務局の職員は口をあんぐり開けている中で透流とユリエは

口上を述べた。

 

 

 

 

 『『絆を結びし者たちよ』』

 『『後を追う限り同じ道を歩めよ。』』

 『『喜びの時も、悲しみの時も、健やかなるときも』』

 『『死が二人を分かつその時まで』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言った後に透流はユリエに向けてこう言った。

 「これからもよろしくな、ユリエ。」

 「ヤー」

 透流がそう言いながら握手する姿勢であったためユリエも握手した。

 そしてお互い朝食の為に食堂に向かった。

 

 

 

 

 

 

 透流がユリエと《デュオ》になった事を橘達に伝えると橘はこう言った。

 「成程な、改めて決めるよりかは早く済みそうだな。」

 「で、でもユリエちゃんは大丈夫なの?男の人と一緒って・・・・」

 それを聞いてみやびがそう聞くとユリエはこう答えた。

 「ナイ、トールは優しい人です。」

 大丈夫ですとそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 その後午前中とはいえ授業がありそれを終えるとトラからこう言われた。

 「九重、一緒に申請に行くか?」

 そう聞いたのだ。

 然し透流はユリエと組んだ事を言うとトラは何やら絶望したかのように

座り込んでこう呟いた。

 「僕は・・・こいつと組むしかないのか・・・?」

 そう言ってトラは隣にいる・・・『辰乃 龍太朗』を指さした。

 当の本人はハハハハハと笑っているが・・・。

 如何やら初日から住んでいるようであるがトラとは性格が正反対であるため

口喧嘩が絶えないようである。

 それを聞いて透流はトラの型を優しく叩いて・・・こう言った。

 「まあ・・・頑張れや。」

 「貴様が言うか!?」

 透流の言葉に対してトラは大声でそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその後に夕食を食べて部屋に戻って暫く寛いでいると・・・

ユリエがこう言った。 

 「トール。」

 「うん?」

 「お風呂に入りませんか?」

 「何時もみたいにユリエが先でも良いぞ。」

 「ナイ、一緒に入らないですか?」

 「・・・・ぶー!!」

 透流はユリエからの誘いを聞いて飲んでいたアップルティーを思いっきり

噴いた。

 そして透流は慌てながらユリエに顔を向けると当の本人は・・・

頬を赤く染めていた。

 自分が何を言っているのか理解しているようであるが透流はユリエに向けてこう聞いた。 

 「なあ・・・なあユリエ、一つ聞いて良いか?」

 「・・・ヤー」

 「どうしていきなりそんなことを言いだすんだ?」

 そう聞くとユリエはこう答えた。

 「『デュオ』を組んだ後はお互いをより深く知り、絆を強くするためにも

出来る限り一緒の時間を過ごすこと、と校則にありますので・・・」

 「いや、ユリエ。そこまで校則は厳密に守らなくていいから!!」

 「そうなのですか?」

 透流はユリエのその言葉を聞いてこう思っていた。

 「(ああ、そういやあ言ってたなあ。)」

 けどなあと思いながら透流はユリエに向けてこう言った。

 「幾ら校則でもそこまで厳密にしなくても良いんだぞ。」

 「そうなのですか?」

 「ああ、って言うか男と一緒に入るのってどうかと思うぞ??」

 透流はユリエに向けてそう言うとユリエは恥ずかしそうに俯いて・・・・。

 そしてこう言った。

 「恥ずかしくはありますが」

 「・・・トールは特別ですから。」

 「・・・・へ?」

 透流はユリエの言葉を聞いて目を見開いた。

 何でだと思っているとユリエはこう続けた。

 「トールは・・・何だかパパの様な感じがしますので。」

 「パパかよ!!」

 それを聞いて透流は机に思いっきり頭をぶつけた。

 「トール、大丈夫ですか?」

 ユリエは透流に向けてそう聞くと透流はこう答えた。

 「ハハハハハ・・・まあそれでも風呂とトイレまで一緒にいる事は無いからな。後、ベッドにも。」

 そう言うとユリエは少し残念そうな顔でこう言った。

 「・・・家では何時もママと一緒でした。」

 「(おかあさーーん!ちゃんとユリエを親離れさせろよ---!!)」

 透流はまだ見ぬユリエの母親に向けて心の中で大声を上げているとユリエは

こう続けた。

 「お恥ずかしい話ですが実のところ一人で寝るのは寂しかったのです。」

 「(御免、任務とかで何時も部屋から出て行ってるもんな。)」

 するとユリエは小さく微笑んでこう言った。

 「だから《デュオ》という事は置いていても、一緒に寝ることが出来るのは

嬉しいのですが・・・駄目でしょうか?」

 ユリエはそう言いながら・・・・まるで捨てられた子犬の様な瞳で

透流を見つめていた。

 じーーーーーーーーーーーーー。

 「(やめろーーー!そんな目で俺を見ないでくれええええ!!)」

 透流を心の中でそう思っていた。

 何と言うか容姿も相まって断ると罪悪感が込み上げそうな感じがするのだ。

 そして暫くして・・・透流はこう言った。

 「き・・・今日だけだぞ。」

 「ヤー♪」

 それを聞いてユリエのアホ毛が回っていた。

 如何やら喜んでいるようである。

 

 

 

 

 

 

 

 そして夜。

 「(何でこうなった・・・)」

 透流は今更ながら内心そう思っていた。

 そう思いながら当の本人でもあるユリエは何気ない表情でこう言った。

 「おやすみなさい、トール」

 「お、お休み、ユリエ・・・」

 透流とユリエはお互いそう言って寝た。

 正直な所女の子と寝る事など・・・一度あっただけなのだ。

 「(そういやあ、あの時はジャングルであいつと寝てたけど・・・

あいつとんでもない奴だったなあ。)」

 ユリエ以上にヤバかったなあとそう思いながらベッドの端でユリエが寝る迄

大人しくしてようとそう思っていると・・・・。

 ぴと

 「!?」

 ユリエが透流の背中に密着していたのだ。

 その為かどうかわからないがユリエの慎ましくも柔らかい胸が

押し付けられるのだ。

 「ユユ、ユリエ何してんだ!?」

 透流はユリエに向けてそう聞くとユリエはこう返した。

 「トール、このまま寝てても良いですか?」

 昔に戻った感じがするのでと聞いて透流はユリエにある事を聞いた。

 「ユリエ、その・・・お父さんは?」

 「・・・何年も前に亡くなりました。」

 ユリエはそう返した。

 すると透流はこう言った。

 「悪い。」

 「ナイ、気にしないでください。」

 透流の言葉を聞いてそう返すと透流もこう言った。

 「俺もさ、両親と妹を亡くしてるんだ。」

 「そうなのですか?」

 そして透流はこう続けた。

 「ああ、だからさ。ユリエのこういう事は分かるさ。」

 けどなと言って透流はこう続けた。

 「何時までも親に甘えられねえんじゃねえかと思うんだ。」

 「・・・・・。」

 「俺達も何時か親になって子供を持って家庭を持って守る対象が増える。」

 「そんな時に何時までも親の幻想を持ってちゃあ成長できないと思うんだ。」

 「だからさ、ユリエ。俺はお前の父親にはなれないけど・・・

お前が寂しいと思った時はこうしてやるから。」

 な、というとユリエは・・・透流の腕にしがみついてこう言った。

 「とてもとても嬉しいです」

 「~~~~~~~~~~!!!!!」

 透流は更に密着されたことにより、緊張してしまいユリエが寝ても

なお起きるしかなかったのだ。

 その次の日は寝不足だったのは言うまでもない。




 次回はあの企画の説明です。
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