「・・・・・・・」(~_~;)
「・・・・・・」('Д')
透流はいつも通りユリエと模擬戦していたが空が曇り始めたので早めに切り上げて夕食後に日課のトレーニングをしようとトレーニングルームに向かうと・・・
詰将棋をしている橘と出会ってしまった。
あの騒動の後から一言も話してくれなくなり昼ご飯の際にもまさに・・・
人を殺すかのような視線を透流に向けて放っていた。
無論橘もあれはワザとではない事は理解しているが・・・それはそれ、
これはこれである。
トレーニングルームに向かう道はラウンジ経由なのであるのだが透流を見て
一触即発の状態である。
無論他の生徒もいるのだが透流が起こした騒動を聞いて男性陣は・・・
こう言ったそうだ。
『『『『『羨ましい……!!』』』』』
この一言であった。
透流は何とかして謝りたいと思っているが今は無理だと悟り・・・
そこから立ち去った。
そして《新刃戦》当日。
とうとうこの日がやってきた。
透流とユリエは学園内のどこからでも見えるあの大きな時計塔の時間を見ていた。
因みに場所はくじ引きで各エリアに待機している。
尚ルールとしては以下の通りだ。
①戦闘時においては割込みも可。
②戦闘終了したら勝った《デュオ》に勝者の証として特殊なコインを渡す。
③コインを多く捕った又は時間内において20枚以上保有している《デュオ》が《昇華の儀》を受けることが出来る。
そして暫くして・・・・。
リーンゴーン・・・リーンゴーン・・・リーンゴーン
時計塔の鐘が夕方の5時を指したその時・・・開始が告げられた。
「行くぞユリエ!」
「ヤー!!」
「「《ブレイズ》!!」」
透流とユリエは同時に武器を顕現して走り出した。
作戦は0.
只進んで遭遇した他の《デュオ》を撃退する。
多少リスクがあるように見えるが透流とユリエの実力からすれば
これは妥当であろう。
そして・・・。
「・・・・上だユリエ!!」
「!!」
透流の言葉を聞いてユリエは上を向くと丁度よく・・・
大きいハンマー型のブレイズを振りかぶろうとした茶髪の少女が勢いよく現れた。
「イヤアアアアアアア!!!」
そのまま振りかぶり下ろすが透流はその勢いを殺さずに受け流して
そのまま少女の脇腹に向けて思いっきり掌底を叩き込んだ。
「ガハア・・・・!!」
少女はそのまま倒れると同時に・・・何かが倒れる音が聞こえた。
後ろを見てみるとそこには・・・・黒髪の長髪の太刀型のブレイズを持った
少女を倒したユリエがそこにいた。
「良し、上々だな。」
「ヤー」
透流とユリエはそう言いながら彼女たちが保有するコインを抜き取ってそのまま戦い抜いた。
そして1時間後・・・。
「これで合計して54枚か。一応目標には達してるが未だ時間あるな。」
「ヤー、脱落した《デュオ》が結構いますから今後は探すのが
難しくなりそうです。」
ユリエはそう言いながらコインを見ていた。
1時間の間に参加している《デュオ》は全員合わせて60組。
そして現在残っている《デュオ》は・・・12組。
状況は《新刃戦》で怪我したり動けなくなった生徒の手助けをするために
見回りしている先生たちが随時報告してくれるのだ。
「それじゃあまだ行ってない場所に向かおうと思うがもうすぐ暗くなることを
念頭して・・・取り合えず学園の校舎に向かうか。」
「ヤー、それでしたら表から向かうのと裏から向かうのとどちらのコースに
向かいますか?」
ユリエは透流の言葉を聞いて賛同してからそう聞くと透流はそうだなあと
言って・・・こう言った。
「見た感じは表側よりも裏側から行っておいたほうが良いな。」
そう言って透流とユリエは講堂の裏門から校舎に向かっていると・・・。
「おや、九重君にシグドゥーナさん。」
三國先生が現れてそう言うとこう続けた。
「如何やら勝ち残っているようですね。」
そう言うと透流はこう言った。
「あ、三國先生。見回りご苦労様です。」
「ヤー、ご苦労様です。三國先生。」
二人がそう言うと三國先生は眼鏡をかけ直してこう言った。
「いえいえ、これも仕事ですしね・・・。」
そう言うと二人に向けてこう聞いた。
「そういえば生徒の内何人かは控え所にいなかったのですが何処に行ったのか
知りませんか?」
そう聞くも二人は知らないと答えた。
敗北した《デュオ》は見回りしている教師たちが回収し、寮のラウンジに
連れて行くのが仕事なのだ。
そして三國先生はこう言った。
「そうですか。まあそのうち見つかるでしょう。ああ、立ち話をしてしまい
申し訳ありませんでした。時間が勿体ないですから二人とも、
《新刃戦》頑張ってくださいね。」
そう言うと透流とユリエはお互いに失礼しますと言って小走りで講堂の
裏側にへと向かって行った。
そんな中で二人の背中を見た三國先生が・・・薄く笑みを浮かべているのを
二人は気づいていなかった。
そして・・・こちらでは・・・。
「やっと御馳走にあり付けそうだ。」
そう言うと周りにいる・・・猿轡付けられて縄で締め付けられた生徒たちが
そこにいた。
ここにいるのは全員・・・行方不明になった子供たちだ。
そしてその人間が・・・変貌していった。
正にそれは・・・化け物であった。
『サア・・・もう少し集めるか』
次回は橘&みやび戦です。