アブソリュート・錬金   作:caose

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 例え何があってもその背中は俺が守る!!


背中合わせの戦い

そして透流とユリエが橘を追いかけて暫くすると透流がユリエに向けて手を向けてこう言った。

 「ユリエ、ストップ。」

 「ヤー」

 ユリエは透流の言葉を聞いて立ち止まって見てみると目に映ったのは・・・。

 「トール、巴が倒れそうです。」

 そう言ったのだ。

 現在橘は廊下の端で、膝を付いた様子であった。

 恐らく透流から喰らったダメージがあるのだろうと思っているが透流は

ユリエに向けてこう言った。

 「取敢えず再攻撃するか否かは橘とみやびの出方を見てから行動する。

もしかしたら伏兵がいるかもしれないからな。」

 「ヤー、分かりました。」

 ユリエは透流の言葉を聞いてそう答えるとゆっくりとだが橘の目の前に現れた。

 ユリエが前衛に立って後衛に透流が盾を構えて後ろ向きで歩いていた。

 そしてユリエは橘に向けてこう言った。

 「終わりにします。」

 そう言いながらユリエはじりじりと距離を詰めると・・・・橘は笑って

こう言った。

 「みやび!!」

 その呼びかけと同時に轟音が透流の眼前に響き渡った。

 そこから現れたのは・・・巨大な騎兵槍《ランス》を握っている・・・

みやびがそこにいた。

 そして橘は立ち上がってこう言った。

 「悪いな。1発くらいは貰っておかないと罠だと思って判断してくると

思っていたがこうやって前後の防衛をしながらとなるとは思っていなかったぞ。」

 そして橘は鉄鎖を構えてこう言った。

 「さあ、これで決めるぞ!橘流《大蛇の型》!!」

 そう言いながら橘が放った鉄鎖を勢いよく放って壁や天井に向かって縦横無尽に

弾き、跳ね返りながら軌道を読ませない様に攻撃を繰り出した。

 前を向けば橘による鉄鎖の結界。

 後ろを向けばみやびの突撃。

 この狭い空間では彼女たちに分があると誰でもそう思うだろう・・・。

 普通なら。

 「ユリエ、橘を頼む!俺がみやびの動きを止める!!」

 「ヤー!!」

 ユリエは透流の言葉を聞いてそう答えてチリンという鈴の音と共に走り出した。

 そして透流は腰を深く沈めて防御態勢をとるとみやびは突撃しながら

こう言った。

 「ま、負けないよ私は!」

 「信じてくれた巴ちゃんの為に!そして・・・自分を変えるために!!」

 そう言いながら透流の盾とみやびの騎兵槍がぶつかり合った。

 ぎゃりぃいいいい!!と言う音と共にぶつかり合った。

 「(くう!!重い!!!)」

 透流はそう思いながら耐えている中でこう思っていた。

 「(誰かのために変わりたい!それは間違いじゃあねだろうな穂高!!)」

 それは嘗て透流もそう思っていたのだ。

 もう後悔しないために。

 自分の為に・・・これ以上のホムンクルスの被害で誰かが泣かないために。

 「けどなあ・・・俺だって---!!」

 透流はそう言いながら足を床に思いっきり叩きつけて踏み砕いてそれを利用して止めたのだ。

 「ううう・・・!!」

 みやびは動かなくなった透流は何としてでもと思って勢いを強くするが・・・

透流は動くことがなく只山のような感じで耐えていた。

 そして等々みやびがダウンしてこう言った。

 「はあ・・・もう力が入らないや・・・。」

 そう言いながら尻もち着いてみやびがそう言うと透流はみやびに向かって

こう言った。

 「いや、俺もあそこで踏ん張らなきゃあ危なかったぜ。」

 そして透流はみやびに手を差し伸ばしてこう言った。

 「強かったぜ、穂高」

 するとみやびは顔を赤くしてこう言った。

 「あ、あのね九重君!」

 「?」

 透流は何だろうと思っているとみやびはこう続けた。

 「わ、私の事はみやびでいいから・・・そのね・・・その・・・。」

 「これからはさ・・・透流君って呼んで・・・良い?」

 そう聞くと透流は笑顔でこう言った。

 「ああ、良いぜ。改めてよろしくな。みやび。」

 「うん!」

 お互いに少しだが距離が縮まった瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその数瞬前。

 橘は戦慄していた。

 何せ縦横無尽に襲い掛かってくる鉄鎖を相手に避けながら間合いを詰めていた。

 それを見て橘はこう思っていた。

 「(《フィストプラクティス》では本気を出していないと思っていたが

まさかこれほど強いとは!!)」

 そう思いながらも間合いを詰めていくのを見て最早ここまでかと思っていると

橘はこう思っていた。

 「(ユリエ、正直な話君は強いが・・・・)!!」

 そして橘はユリエに向かってこう言った。

 「負けえる訳にはいかないのだ!!橘流の看板を背負っている

私が負けるわけには!!」

 そう言いながら橘は鉄鎖をユリエの腹部に狙うもユリエはそれを弾いて・・・

絡ませた。

 「何イイ!」

 それを見て橘は驚愕していた。

 まさかこの攻撃に対して攻撃手段でもある鉄鎖を封じられると

こちらも打つ手がないのだ。

 そしてユリエは絡ませた左の剣と右の剣を同時に巴にへと突き立てた。

 「チェックメイトです。」

 ユリエがそう言うと橘はこう聞いた。

 「一つ聞いて良いか?」

 「ヤー、何でしょう?」

 ユリエは何でしょうかと聞くと橘はこう続けた。

 「何故鉄鎖を絡ませた?」

 そう聞くとユリエはこう答えた。

 「ヤー、ああでもしないと邪魔でしたので。」

 そう言うと橘は・・・こう答えた。

 「やれやれ・・・私の完敗だ。」

 そう言うと同時に橘はユリエの攻撃によって倒れた。




 そして・・・二つの悪意が動き出す。
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