アブソリュート・錬金   作:caose

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 地下にあるのは・・・無名の魂。


地下に眠る・・・。

エリマキトカゲ型のホムンクルスはそのまま崩れ去るのを見届けた後、

透流は現在・・・質問攻めにあっていた。

 

 「トール、先ほどの《ブレイズ》をもう一度見せて下さい。」

 「九重、何なんだあの武器は!!《ブレイズ》とは明らかに違うようだが理由を

聞かせてもらうぞ!!」

 「九重君、先ほどの武器について理事長にお話を」

 「九重、先ほどの武術だが成程あれなら納得いくな。」

 「透流君、大丈夫だった!?」

 「おいおいおい、《異能(イレギュラー)》さっきのあれよく見せろよ。」

 上からユリエ、トラ、三國先生、橘、みやび、月見先生の順でそう聞いてくるので透流はどうしようと思って閃いたのが・・・これだ。

 「《三十六計逃げるに如かず》!!」

 逃げであった。

 無論三國先生、トラ、タツを除いた全員が追いかけていった。

 恐らく理事長に報告しがてらトラとタツを医療班に引き渡すのであろう。

 透流はそれすらも考えられないほど切迫した状態で逃げていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ハー、ハー、ハー。」

 透流は全速力で森の中に逃げた後である施設を見た。

 そこは・・・。

 「あそこは未だ行ってないな。」

 透流はそう言ってそこへ向かおうとすると・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「見つけました、トール。」

 

 

 

 

 

 「!!!!」

 

 

 

 

 透流はそれを聞いて驚いて後ろを見るとそこにいたのは・・・。

 

 

 「ユリエ?」

 「ヤー」

 ユリエが透流の後ろにいた。

 「何しに来たんだ、ユリエ?」

 透流はそう聞くとユリエはこう答えた。

 「ヤー、《デュオ》は常に共に行動するものです。然しトールは

足が速かったので追い付くのに時間がかかりました。」

 そう言うと透流はユリエの肩に手を置いてこう言った。

 「あのな、ユリエ。俺はある仕事であそこに行かなければいけねえが

危険だし女の子には刺激が強いかもしれねえんだ。」

 だから戻っとけとそう言うとユリエはこう返した。

 「ナイ、絶対に離れません。」

 一緒に行きますと言って離れようとしなかった。

 すると今度は上から・・・声が聞こえた。

 「やっと見つけたぜ。《異能(イレギュラー)》。」

 月見先生はそう言いながら透流を見ると更に後ろから橘達が来るのが見えた。

 如何やらこれじゃあまた逃げたとしてもきりがないなとそう思ってしまった。

 そして透流はこう提案した。

 「分かりましたよ。聞きたいことはあそこにある古い施設に行きがてらで

良いですか?」

 それを聞くと月見先生は少し考えてこう答えた。

 「良いよーー♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして道中で説明をしていた。

 「先ずはみやびからの質問だが怪我はしてないから大丈夫だ。」

 「ほっ、良かった。」

 みやびはそれを聞いて安堵すると今度は橘に向けてこう言った。

 「それと俺の拳法だがユリエからも指摘されててな。あれを使うのを第一前提としてたんだ。」

 「成程な、見たところトンファーに近い武器と見て取れるがそれを無手で

再現するとなるとそれなりに苦労したであろうな。」

 橘の言葉を聞いてまあなとそう答えた。

 「それとユリエについてなんだがこいつは本来、あまり誰にも見せることは

しちゃあいけないから無理だな。」

 「・・・やー。」

 「それじゃああたしのは♪」

 「論外だ。」

 透流はユリエと月見先生に向けてそう言うとユリエは少しがっかりした様子で

頷いて月見先生は舌打ちした。

 そして透流が着いたのは・・・今は誰も使われていない

研究所らしき場所であった。

 そして透流は扉を開けようとノブを回してみると・・・。

 「開いた。」

 普通に開いたのだ。

 そして扉を開いて見るとそこで目に映ったのは・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「何もないな。」

 「う、うん・・・そうだね。」

 橘とみやびはそう言って周りを見渡していた。

 月明かりで見えない所があるがそう言うと透流はこう言った。

 「何か火を付けれるものがあれば良いな。」

 「ヤー、何でです?トール。」

 ユリエは透流の言葉を聞いて何故と聞くと透流はこう答えた。

 「ここは昔研究所だったんだ。だったら薬品庫にも多少なりとも

薬があるからな。そいつで火を熾そうと思ってな。」

 そう答えると背後から・・・声が聞こえた。

 「それでしたら懐中電灯をお使いになればどうです?」

 「「「「「!!!!!」」」」」

 透流達はそれを聞いて後ろを向くとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 「何だよ、理事長じゃねえかよ。」

 「何だよとは失礼ですわね。」

 九十九理事長は月見先生に向けてそう言うと三國先生はこう続けた。

 「ここで火を熾して燃やされるとこちらが大変ですのでこちらを

使ってください。

 三國先生はそう言って透流達に懐中電灯を手渡すと透流に向けてこう言った。

 「それと九重君には後で先ほどについて九十九理事長がお話したいらしいですのであしからず。」

 そう言って透流は無言でうなずくと全員は中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 そして透流は九十九理事長に向けてこう聞いた。

 「理事長、一つ宜しいでしょうか?」

 「何ですか?九重 透流」

 そう聞くと透流はこう答えた。

 「ここには地下室とかないんですか?」

 そう聞くと九十九理事長はニヤリと笑ってこう答えた。

 「ええ、ここは昔《ルキフル》に関する研究所でしたので動物実験用のが。」

 そう聞いて九十九理事長はこう返した。

 「ですが終わったらこちらの質問にはちゃんと答えてもらいますので。」

 そう言うとその場所に案内された。

 

 

 

 

 

 

 

 そこは非常扉に通ずる通路で万が一のための隠し部屋となっていた。

 そこに入るには非常扉のノブを逆向きに回してから開くのでそうやった後で

入って見ると・・・。

 大きなゲージ箱の中に何人かの生徒がいた。

 「彼らは今回の《新刃戦》で行方不明になった者たちです。」

 三國先生はそう言って檻を破壊して倒れている生徒たちの確認をして

こう言った。

 「如何やら眠らされているようだ。月見先生は今すぐに医療班を。」

 「ほいきた!」

 月見先生は三國先生の言葉を聞いて早々と出ようとすると・・・。

 

 

 

 

 

 「キャアアアアアアアア!!」

 

 

 

 

 

 

 「みやび、どうした!!」

 橘はそう言ってみやびのいた場所に向かうとそこには既に透流がそこにいた。

 みやびは透流の背中でガタガタと震えていた。

 「みやび!何かあったのか!?」

 「トール、何かありましたか・・・・・!!」

 橘はみやびに付き添うとユリエは透流の見ているところを見て絶句した。

 そして橘も灯りをみやびが見た場所に向けてみたものは・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 「・・・じ・・・・人骨・・・だと・・・・!!」

 

 

 

 

 幾つもある人の・・・ネズミが噛みついている骨であった。

 そして透流は頭蓋骨を取るとそれを頭にくっつけさせてこう言った。

 「・・・ゴメンな。痛かったろ・・・直ぐに地上に出してやるからな。」

 橘はあまりの光景に口を手で塞ぐ以外に方法がなかった。

 




 そして魂はやっと地上に還る。
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