お互い自己紹介した後伊万里はある事を聞いた。
それは・・。
「ねえさ、透流。ちょっと聞いて良い?」
「?」
透流は何だと思っている中で伊万里が言ったのは・・・。
「《ルキフル》で昇華する時ってどんな感じだった。」
「ああ・・・あれかあ。」
透流はそれを聞いて思い出した。
何せ投与したと思ったら・・・。
「灼け死ぬかと思ったなあ・・・。」
「・・・確かにねえ。」
伊万里も透流が遠い目をしているのを見てそう思った。
まさか体から炎が燃え上がってくるなんて想像できないからね。
「確かに投与の前には説明されてたけどびっくりしたよねえ・・・。」
けどと言って伊万里はこう続けた。
「これでアタシたちは・・・ううん、この講堂内にいる全員が
普通の人間じゃあなくなったのよね。」
そう言うと透流はこう言った。
「いや違うだろ?」
「え?」
伊万里は何でだと思っていると透流はこう続けた。
「確かに俺達の体は常人じゃあ想像することさえ出来ない体になっちまったけど
それだけで人間じゃなくなったわけじゃあねえだろ?」
「俺達はこうやって喋ってるし分かりあう事も出来てる。」
「これだけで俺達は未だ人間だって証拠だろ?」
そう言っている中で伊万里はくちを( ゚д゚)ポカーンと開けて・・・笑った。
「アハハハッハ、そうだね!そうだよね!!ああーー、心配して損した。」
そう言っていると・・・パチンとスピーカーのスイッチが入る音がした。
すると伊万里がこう言った。
「あ、入学式が始まるらしいよ。」
そう言うと男性の声が聞こえた。
『あ、・・・あ・・・・』
『一同、静粛に。間もなく入学式を執り行います。司会は私、
三國が行います。』
そう言う・・・20代後半の男性教師が言った。
そしてこう続けた。
『只今より、晃陵学園高等学校入学式を始めます。』
『まず最初に、当学園理事長より新入生の皆さんに式辞をお贈りします。』
そう言って現れたのは・・・。
二つに結った闇に近い黒髪。
それと同じくらいに黒い・・・ゴシックドレスを身に纏った・・・。
どう見ても10歳になっているどうかすら怪しい程の少女であったが・・・透流は彼女を見て成程なと思うと同時に疑問が湧いてきた。
それは・・・。
「(あの子俺の投与の時にいた・・・まさか俺の事を感づいて!?)」
そう思いながら懐に入れてある『核鉄』を万が一に備えて触っている中で
伊万里がこう聞いた。
「驚いてるみたいね。」
そう聞くと透流は慌てながらもこう言った。
「いや、あんな若い子が俺らの学校の理事ってのは前もって
パンフレット見てたけどまじかで見るとやっぱりな。」
そう言うと伊万里もこう言った。
「そうだよねえ、何せこの学園を設立した時にはもう遺伝子工学者として研究に関わっていたらしいからね。」
そう言うと透流はこう言った。
「となると《ルキフル》はその遺伝子工学で出来たって事だな。」
それを聞いて伊万里もあっ、そうかと言った。
そして式辞はクライマックスに差し掛かっていた。
『貴方達はこの晃陵学園にて様々な技術や知識を得ることでしょう。』
『然しそれらは全て、より高みを目指すためであることを
常に念頭に置いてください。』
『それこそが当学園の校訓、《十全一統》となります。』
『・・・それでは最後にこの言葉を皆様に贈ることで式辞を終わりとさせて
頂きますわ。』
そう言うと理事長はそこで一旦言葉を止め、新入生全体を見渡してこう言った。
『願わくば、汝が何時か《絶対双刃(アブソリュート・デュオ)》へ
至らんことを』
そう言うと透流はこう思っていた。
「(《絶対双刃(アブソリュート・デュオ)》・・・
一体どういう意味なんだ)」
透流はそうお思っている中である事に気づいた。
「?」
「どうしたの、透流?」
伊万里はどうしたのかと思って聞いてみると透流はこう言った。
「いや、理事長どうして降りて来ないんだと思ってな。」
それを見て伊万里もそう思っていると理事長がこう言った。
『これより、新入生の皆さんには当学園の伝統行事《資格の儀》を行って
頂きますわ。』
そう言うと周りがガヤガヤと音を立ててこう言った。
「伝統行事?」
「進行表にあるのはこの後の在校生代表による歓迎の挨拶じゃなかったか?」
「(遂においでなすったか?)」
透流はそれを聞いて何かがあると思って聞くことにすると理事長はこう言った。
『それでは《資格の儀》を始めるにあたってですが貴方達の席は
2席でワンセットとなっておりますわ。』
『その席に一緒に座っている方がパートナーですわ。』
そう言うと透流は隣にいる伊万里を見ると理事長はこう続けた。
『ではこれより・・・わが晃陵学園が行われる入試試験としそのパートナーと
決闘をして貰いますわ。』
『『『『『なあ(*´Д`*)‼!』』』』』
それを聞くと全員がガヤガヤと驚きの声を上げていると理事長はこう続けた。
『この試験において勝者が入学、敗者は《ルキフル》を除去した後に
立ち去っていただきますので皆さま・・・』
『勝ち残ってくださいね。』
その声が透流の耳に残った。
次回は戦闘編です。