アブソリュート・錬金   作:caose

32 / 75
 長くなるので前後編に分けます。


リーリスの過去語り前編

「あの当時私の家・・・ブリストル家は代々から続く貴族の家でね、

父はドーン機関の幹部だったの。結構裕福な家で育っていてね、私自身も

お嬢様だったから何と言うか・・・その・・・ね。」

 「?」

 ユリエはリーリスの言葉を聞いて何だと思っていると透流がこう言った。

 「高飛車だったんだよ。」

 「ちょっと透流!それ言わないでよ!!」

 リーリスはそれを聞いて頬を膨らませながらそう言うとリーリスはこう続けた。

 「まあ、そういう事があってね。私はお嬢様学校に通ってたの。

それで私が14の時にアジア人のメイドさんが来たの。」

 話はそこからねとリーリスは当時の事を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 2年前。

 リーリスの家はお金持ちであり父親は幹部だったことから裕福な生活で美しい庭と優しい家族と執事やメイド達がいて楽しく暮らしていた。

 ある日、リーリスが学校に戻ると・・・見慣れない人間がそこにいた。

 年齢は自身と同じ程度かどうか分からないが青い髪の女性で鼻の頭に傷が

刻まれていた。』リーリスは彼女を見てこう言った。

 『ええと・・・ハロー、貴方は新しいメイドさん?』

 英語でそう聞くと彼女も・・英語でこう返した。

 『お初めましてお嬢様、私本日よりメイドとして働くこととなりました

『トキコ・ツムラ』です。」

 よろしくおねがいいたしますとリーリスに向けてそう言うとリーリスは

こう返した。

 『こちらこそ、宜しくね・・・貴方って幾つ?』

 そう聞くとトキコはこう返した。

 『現在16歳です。』

 『え、嘘!アタシと同い年かなと思っちゃった。』

 アジア人って見た目よりも年が上の人が多いって本当なのねとそう言った。

 するとリーリスはトキコに向けてこう聞いた。

 『ねえ・・・聞きたいことがあるんだけど良いかしら?』

 『何でございましょう?』

 そう聞くとリーリスはこう答えた。

 『デスニューランドって行ったことある!?』

 『・・・ハイ?』

 

 

 

 

 

 

 「普通初めて日本人に聞く言葉がそれなのかって俺斗貴子さんに聞いたときは

目を丸くしたぜ。」

 「・・・良いじゃん、デスニューランド行ったことないし。」

 透流があははははははと笑うのを聞いてリーリスは頬を膨らませていた。

 するとユリエが透流に向けてこう聞いた。

 「ヤー、トール。聞きたいのですが。」

 「?」

 「デスニューランドとは一体何なんですか?」

 ユリエは透流に向けてそう聞くと透流はこう答えた。

 「ああ、アメリカが発祥のアミューズメントパークだよ。今度皆で一緒に

行くか?」

 そう聞くとユリエとリーリス(特にリーリスは目をキラキラと輝いていた)は揃ってこう聞いた。

 「(ヤー、)約束ヨ!!(です。)」

 「あ・・・アア。」

 透流はリーリスの反応に困っているがリーリスは・・・。

 「んんんんん!!それじゃあ少し脱線したけど続きに入るわよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからと言う物同い年があまりいないことも相まって気軽に話すことが出来る仲となりそれは『サラ』という執事の孫娘である女性も含まれていた。

 楽しい日々を過ごしていたがある日の事・・・それは起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それはいつも通りの帰りであった。

 運転手とトキコが迎えに来て家に帰ると・・・。

 『何・・・これ…。』

 家が燃え盛っていたのだ。

 『パパ、ママ‼!』

 リーリスはその光景を見て父親と母親を探そうと庭に入るとそこは・・・

地獄絵図であった。

 『ヒィ‼!』

 そこにはメイドや執事たち・・・であった死体があった。

 何かに食べられて体の一部や半分が無かったりと様々であった。

 するとトキコがリーリスの前に立ってこう言った。

 『お嬢様!ここはお下がりに‼!』

 そう言ってトキコは裾の長いメイド服を破ってミニスカートと

同じくらいにするとすぐさまに火の中に飛び込んでいった。

 『トキコ‼!』

 リーリスはトキコに続くかのように火の中に飛び込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 その中もまた地獄絵図であった。

 中には血だまりしかないものもあり一体何があったんだと思っていると・・・

声が聞こえた。

 

 

 『!!!!!!!!』

 『‥…!!!』

 『パパ、ママ‼!』

 リーリスはその声を聴いて二人がいるであろう部屋に入ると

そこで目にしたのは・・・。

 

 

 

 

 

 『へ…?』

 体の下半身が無くなった父親と・・・。

 今この瞬間にも食べられている母親だった・・・死体があった。

 

 

 

 

 

 『ィ・・・・イ・・・・イヤアアアアアアアア(*´Д`*)‼!』

 リーリスはそれを見て絶叫すると母親を食べていた・・・・鋼色のワニが

リーリスを見てこう言った。

 『これはこれはリーリスじゃあないか?』

 『!!・・・貴方は!?』

 『そう、私だよ。君の・・・婚約者。』

 『ルディアス・・・・!!』

 リーリスはそう言って・・・ルディアスと名乗るワニに目を向けると口から・・顔が現れた。

 リーリスよりも3周りも年上の男性であった。

 するとルディアスというワニがリーリスに向けてこう言った。

 『ああ・・・美しいんだ。その美しさを今日私は手に入るんだ。』

 そう言うとリーリスに向けてこう言った。

 『さあ、おいでリーリス。私の下に来なさい。』

 そう言うとリーリスはこう答えた。

 『断るわ!貴方は私の婚約者じゃないし貴方が一方的に

決めただけでしょう!?』

 そう言った。

 このルディアスと言う男は貴族であるがドーン機関の幹部である

リーリスの父親の役職だけでリーリスに近づいたのだ。

 そして向こうから一方的に結婚を宣言させられたのだ。

 だがその後に自身が経営する精密機械製造会社で不正競争防止法違反に

抵触したため彼の地位と名誉はそこで終わったはずなのだ。

 するとルディアスはこう言った。

 『何を言うんだい?私は君の全てに惚れたのさ。その体も、顔も、気品も、私が求めてやまないモノなのだから。』

 『アンタみたいな最低な人の女に誰がなるものですか!!』

 そう言うとルディアスはリーリスに向けて・・・激しい口調でこう言った。

 『ふざけるな!!』

 『!!』

 『お前も私を小馬鹿にするのか!私の容姿が・・・醜いからか!?』

 そう言ってリーリスはルディアスの容姿を思い出していた。

 禿げ頭で背が低く、小太りであった。

 とてもではないがリーリスと比べると「月と鼈」レベルである。

 そしてルディアスはこう続けた。

 『私はお前の父と何度も嫁に下さいと言っても聞かないどころか

こう言われたんだ!!』

 

 

 

 

 

 《貴様みたいな悪党に娘をやれん≫

 『と、言いおったのだぞ!!富も名声もあったこの私をだぞ!!』

 そう言うとルディアスはリーリスに向けてこう言った。

 『だが私はこの力を手に入れた!先ほどいた《ブレイザー》も私の体に

傷一つ付けられずに私の胃に納めてやったわ!!』

 『そして私はこう言ってやったのだよ!!《リーリスを嫁にするなら

貴様らを生かしてやってもいい》』

 『そう言ってもあいつ等は首を縦に振らなかったのだぞ!!』

 『だからって・・・パパとママを殺す理由になるの!?』

 『ああそうだ!!殺すに十分だ!!父親は私に向けて銃を向けたから

初めに食い殺した!!』

 『そして今、お前の母親も喰ってやった!!』

 『だが・・・お前が私に付いてくるならばお前は殺さないで』

 そう言いかけると・・・ルディアスの体に何かが当たった。

 それは・・・・。

 『何の真似だ?』

 『アンタを・・・殺すためヨ』

 リーリスが持っている銃がルディアスの額に当たったのだが

それが跳ね返った音である。

 そしてリーリスはこう続けた。

 『アタシはアンタみたいな男と一緒にならない!!』

 『結婚するくらいなら殺された方がよっぽどましよ!!』

 そう言いながら銃を乱射するが・・・全然効かなかった。

 するとルディアスがリーリスに向けてこう言った。

 『それならばしょうがない‥‥。』

 『・・・お前を喰い殺してやる!!』

 そう言うと顔を口の中に入れ直して飛び掛かった。

 『!!』

 リーリスはさっと避けてもう一度撃とうとすると・・・。

 『ジャム‼!』

 弾丸が詰まったのだ。

 そして巨大な口がリーリスに襲い掛かって・・・その寸前にルディアスは

こう言った。

 『大丈夫だリーリス。君は丸のみにしてから殺すからね。』

 そう言ってリーリスが食べられる寸前に・・・天井が崩れて

ルディアスの体を・・・何かが貫いた。

 『ぎゃあアアアアアアアア‼!』

 ルディアスは初めて感じる痛みに絶叫すると上にいた人間を見て・・・

リーリスはこう呟いた。

 『・・・トキコ?』

 

 

 

 

 そう、今いるのは・・・セーラー服を着た斗貴子であった。

 そして斗貴子は英語でこう言った。

 『貴様がホムンクルスの創造主らしき人間と何かしらの関係があることは

既に掴んでいた。』

 『!!!』

 『だから初めは家族を守るためにボディーガードとして雇ってもらう

手はずだったんだが両親からの希望で、メイドになっていてな。』

 まあ家族の希望なんだろうなとそう言うと斗貴子は脹脛に付いている・・・

鎌みたいな武器がぎちぎちと音をたてながらこう言った。

 『まあ、貴様みたいな奴らに対しては個人的な恨みもあるし

貴様にこう言っておく。』

 そして斗貴子はルディアスに向けてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 『腸をぶちまけろ!!』

 

 

 

 

 

 

 そう言って鎌がルディアスの体を・・・バラバラに砕いた。

 するとその近くに・・・ルディアスの頭が出てきた。

 

 

 

 

 『ヒィイイイイイイイイイ・・・ヒィ‥‥。』

 ルディアスは息も絶え絶えで何とか脱出しようとするも・・・斗貴子が

ルディアスの頭を突き刺してこう言った。

 『貴様は逃さん。』

 『ホムンクルスは一体たりとも逃さん。』

 そう言いながらルディアスの頭からギリギリと音が聞こえた。

 『た、助けて!リーリス!!助けてくれ!!』

 ルディアスは泣き顔でそう言うが斗貴子はルディアスに対してこう言った。

 『貴様が殺してきた人たちも同じ事を言ってたはずだが貴様は何をした?』

 『!!!』

 ルディアスはそれを聞いて目を見開くくと斗貴子はルディアスに対して

大声でこう言った。

 

 

 

 

 

 『命乞いは地獄の悪魔に対して行うべきだったな!!』

 そう言いながらルディアスはバラバラに砕かれて・・・消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「その後私は斗貴子さんに助けられて病院に送られた後に家族の死は

ルディアスが起こした毒ガス事件として処理されてたわ。」

 そう言いながらリーリスは外を見るともう夜になっていたのに気が付いた。

 そしてユリエに向けてこう言った。

 「このお話の続きは晩御飯の後でね。」

 そう言ってリーリスは一端区切りが当のユリエの顔は・・・悲しそうな顔に

なっていた。

 透流はそれに対して何も言えなかった。




 次回に続く。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。