アブソリュート・錬金   作:caose

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 何時だって先ずは相談。


作戦会議。

そして当日。

 《咬竜戦》の開催会場でもある旧商店街に透流達は来ていた。

 モノレールを降りて駅前に待機されていた専用バスに搭乗して来たのだ。

 嘗ては人が賑わっていたこの場所も今やシャッターに閉ざされ、

人の気配もない正にゴーストタウンであった。

 「然しよくこんな所で試合してくれる許可が下りたなおい。」

 「大方、工事する際にぶっ壊す手間を省かせるためだろうな。あわよくば

何棟か崩して貰っても構わないほどにな。」

 「・・・我々は解体業者ではないのだがな。」

 城上の言葉に対して透流と巴がそう言った。

 例え壊しても誰も泣かないどころか工事によって発生する解体の費用が幾ばくか削ってくれることも考えてなのであろう。

 ・・・世知辛いとはこのことである。

 「・・・・!!ふん。」

 城上は話しかけていたのが透流だと知ると目を見開いて眉を顰めて透流に向かって鼻息立ててそっぽ向いて離れていった。

 それを見た透流は何だろうと思っていると城上の《デュオ》でもある泉が

透流の肩をトントンと叩いてこう言った。

 「城上の奴ってさ。《新刃戦》の時にお前に手も足も出ずに負けたろ?」

 「・・・ああ。」

 「そんなもんだから九重の事を勝手にライバル視しているって訳ヨ。

もろ体育会系な性格してっからか超負けず嫌い何だよ。」

 「泉!!」

 城上は泉の言葉を聞いて怒鳴ると泉はヘラヘラと笑いながらこう言った。

 「へいへい、んじゃあ頑張ろうぜ透流。後あいつの事は気にしないでいいからなあいいからなあ。」

 「ああ・・・分かったよ。」

 あれ絶対城上をネタにしているなと透流はそう思っていると隣に巴が透流に向けてこう言った。

 「災難だったな。透流」

 「まあ、仕方がないさ。」

 透流は巴に向かってそう言うと黒塗りの車がやってきた。

 「誰だ?」

 「さあ・・・良い人じゃないって言うのは確かだな。」

 透流は車を見てそう言うと車のドアが開いて出てきたのは・・・・。

 「九十九理事長か。」

 透流はそう言って九十九理事長を見ていると九十九理事長は妖艶な笑みを

浮かべながらこう言った。

 「皆さん、ごきげんよう。既にご存じであると思いますが本日行われる

《咬竜戦》は特別に町内会の人達からのご厚意でこの商店街で行われることと

相成りました。

 「本当ならば闘技場なのですがいつも同じでは飽きてしまうと思われるので

今後からはまあ偶にですがこう言う行事も行われることとなりました。」

 「既に2年生の選抜メンバーは旗を付けて待機所で作戦会議をされています。」

 「今回の《咬竜戦》が貴方達だけではなく彼ら2年生においてもよき経験と

なるよう、心から祈り願っています。」

 九十九理事長の言葉が終わると全員がそれぞれ商店街の入り口から内部に

入っていって今後の作戦会議が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 「それじゃあ作戦会議と行くが・・・俺が司会で良いのかよ?トラ」

 「当たり前だ。貴様がこの中でもまともな意見を出しそうだし貴様以外だと

橘しかいなさそうだしな。」

 トラは透流に向かって眼鏡を付け直しながらそう言った。

 殆ど全員は何でだと思っているとユリエや巴、みやび、トラ、タツ、リーリスは透流の事を知っているために了承していた。

 現在彼らは商店街にある上り階段において作戦会議を聞いていた。

 「俺達の総勢は121名。その中で《レベルⅡ》は俺とユリエ、巴、みやび、

トラ、タツ、リーリスの7人。」

 「残った114名はそれぞれ今言った俺達7人を中心に7等分して

チーム編成をする。」

 「チームについてだが俺は近距離型格闘戦だから苦無とかナイフ、短刀を

持っている奴ら。」

 「ユリエの方は二刀流で高機動型だから出来るだけ軽い武器を持ってる奴ら。」

 「巴は中遠距離型鉄鎖だから伸縮性に長けた武器。」

 「みやびはランスだから攻撃力が高いメイスやハルバート。」

 「トラも高機動型だけどユリエと違って武術に富んでいるからそっち方面を。」

 「タツは持ち前の力が売りで長獲物を持っているから槍とかそう言う奴を。」

 「こんな感じでそれぞれチームリーダーの戦闘パターンに合わせて

チームを作ってさらにそこから4チームに分ける。」

 「何でだ?」

 城上はそれを聞いて何でだと思っていると透流はこう答えた。

 「相手は俺らよりも修羅場を潜り抜けた先輩たちだ。」

 「1対1や半端な人数だったらやられてくださいと言ってるようなものだ。」

 「だけど・・・何も体力が無尽蔵にある訳じゃない。」

 「・・成程、そういう事ね。」

 透流の言葉を聞いてリーリスは何かを閃いてこう続けた。

 「チームを4チームに分けて8人相手に波状攻撃を仕掛けるって言った魂胆ね。」

 「ああ、然も幾ら力が強くっても相性がある。苦手な武器や苦手な戦法。」

 「そう言ったのを確認して相手を波状攻撃する。」

 「相手が退いたら前に、押し出して来たら退く。」

 「それだけで相手の集中力が削がれるって言ったもんだ。」

 「そして相手が動けない間に旗を取る。」

 「要は相手を倒すんじゃなくてどうやって目的を成し遂げるかって問題だな。」

 詰る所は勝つのではなくあくまでも目的を達成すると言うのが第一条件であるという事である。

 それを聞いて全員が息を呑んでいた。

 たった数分でこの作戦を思いつくなんて何者だと思っていると透流はリーリスに向けてこう聞いた。

 「そう言えばお前の《ブレイズ》って何なんだ?」

 チーム分けするのに情報が無いぞと言うとリーリスは胸に手を当てて・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「《ブレイズ》!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言って現れた《ブレイズ》を見て・・・全員が口を大きく開けていた。

 これこそが彼女の・・・たった一つの《ブレイズ》なのだ。

 

 

 

 

 

 「それで・・・私は何処の班?」

 そう聞いて透流は・・・ニヤリと笑ってこう言った。

 「無論お前に相応しい所だ。」

 そう言って夜になるまで透流達は作戦会議と陣形の説明をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして夜・・・《咬竜戦》ガ始まった。




 次回、《咬竜戦》、開始!!
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