穂高みやびと橘巴には共通点がある。
それは・・・異性に対して抵抗感がある事である。
みやびの場合は人見知り+恥ずかしがり屋で姉と同じく女子中学に
通ってしまった事で更に拍車がかかってしまった。
巴の場合は武門の家の生まれで自身はそれを継ぐために日々の多くを鍛錬に
費やしたのだ。
それに伴い彼女の中にある武の才能が開花し、その修練に伴い・・・
同年代の男子が裸足で逃げてしまうくらいに強くなってしまったのだ。
少年たちにとって強さとは最も単純で分かりやすい基準である。
然しそれに伴い少年たちの心は頑なになってしまって例え好意を持ったとしても
誰一人想いを伝えることが出来なかった。
だが二人には決定的に違う所がある。
それは・・・情報である。
苦手と言っていたが実は興味がないわけではなかった。
ドラマや漫画などで恋と言う物がどういう物なのかを知識として
理解しているのだ。
それにより想像もしてしまう。
いつか自分もああいう風にと想ってしまうのだが・・・巴はそう言うのでは
なかった。
巴の場合は恋に憧れるような創作物にも触れることがなく鍛錬に明け暮れて
しまったのだ。
それにより・・・透流相手に行った《レベルⅡ》昇格に伴う模擬戦で・・・
性的快楽を知ってしまいそれが彼女の中にある・・・想いが変わってしまったのだ。
みやびならばその口で「好き」と言ってそのままキスしたいという
感情があるのだが巴の場合は・・・違う物であった。
あの唇に私を刻んで欲しい。
あの歯で私の肌を嚙んで欲しい。
あの口で私の・・・全てをタベテホシイ。
みやびならばその手で握って欲しいと思うが巴の場合はこうだ。
あの指で私の大事な所を弄って欲しい。
あの手で私の全てを触れてほしい。
あの腕で私を・・・ツツンデホシイ。
みやびならばその体で抱きしめてほしいと想うが巴の場合はこれだ。
あの体で私の全てを・・・トカシテホシイ。
最早止まることが出来ない。
純情な思いと劣情を抱いた想い。
寝ても覚めても二人は彼の事を想い・・・そして・・・。
「ここは何処だ?」
巴はそう言って周りを見ていた。
周りはまさに漆黒と言っていい程の空間。
音もなければ何も感じない。
「みやびー、何処だ---!!」
そう言うが音は反響するばかりで何も応答がなかった。
「リーリス、ユリエ、透流!!いないのかああ!?」
そう言うが周りは何も感じなかった。
すると巴は目の前に何かがある事に気づいて近づくとそこにあったのは・・・。
「テレビか?」
そう、部屋に備え付けられているテレビであった。
するとテレビの画面が光り輝いて巴は何だと思って見て・・・。
「//////////」
顔を真っ赤にして黙りこくってしまった。
映っていたのは・・・・。
「私と透流が・・・裸で/////」
巴と透流がお互い裸の状態でベッドの上でそういうことをしてる映像であった。
「い、一体何なんだこれは!?」
そう言いながら映像を・・・見ていた。
時折透流が自分の唇を巴の唇を押し付けるかの様にキスすると巴も・・・
舌を入れてそういう事をしていた。
すると透流が巴を押し倒して何度も何度も腰を打ち付けるが巴はそれに対して
足を組んで離さない様にがっしりとしていた。
「一体・・・これは・・・・?」
巴はそれを見て後ずさりしていると足元に何かが当たった事に気づいて下を
見るとそこにあったのは・・・。
「これは確か・・・ヘッドホン?・・・だったよな。」
そう言って巴はそれを手に取った。
正直な所こう言うのではなく巴の場合はどちらかと言えばイヤホンの方が
知っているのだ。
すると巴はそれを耳に付けると・・・声が聞こえた。
『ヒャアアアアアアアアア♡♡♡♡♡』
「!!」
巴はそれが自分の声である事に驚くが更に声が聞こえた。
ソレハ・・・。
『巴!巴!!巴!!!』
「透流・・・まさか・・・どうして・・・・。」
巴はその声を聴いて何故と思っているとヘッドホンから自身の・・・
本当に自分の声かどうか疑いたくなるような声であった。
『透流!透流!!透流‼!!』
『好き!好き!!好き!!!大好きーー♡♡♡♡!!』
「これが私・・・なのか」
『巴!俺もう‼!』
『良いよ透流♡♡♡♡私透流の子供だったら!!!♡♡♡♡』
「子供ってまさか!!?」
『巴---!!』
『透流---!!♡♡♡♡』
お互いが名前を呼び合いながら体を伸ばしあったのを見て巴は・・・
震えてしまった。
「まさか・・・まさか・・・そんな・・・これは・・・夢じゃ・・ないのか?」
巴はヘッドホンを落としてテレビから離れると・・・画面の中にいる自分と
目が合った。
「!!!!!!」
そこにいるのは何時もの自分ではなく・・・艶めかしい自分の成り果てていた。
画面の中では透流とキスしてもう一度お互い抱きしめあおうとすると
画面の中から・・・声が聞こえた。
『・・・・ねえ・・・一緒に・・・堕ちろ♡♡♡♡』
「ウワアアアアアア!!!!」
「ハア・・・ハア・・・ハア・・・・、夢か?」
巴はそう言って周りを見ていた。
時間は午前2時25分。
当然の所消灯時間である。
下を見ると未だ相部屋のみやびは寝ていた。
「な・・・何だったんだ?あの夢は?」
正直な所何であんな夢を見たのか自分には分からなかった。
何故あの夢の中で自分と透流が契りを交わしていたのか。
そして何故自分があんなに・・・透流と嬉しそうに契っていたのか
理解できなかった。
然しこんな風になったのはそう・・・あの模擬戦以来である。
あの時に透流が巴の下半身を舐めてしまったため(事故であるのだが)あれから体の様子が可笑しいのだ。
透流を見ていると体が疼いてしまう。
透流と言葉を交わすだけで嬉しいと思う自分がいる。
そして透流が他の女の子と話しているのを見るだけで・・・
不快になってしまう自分がいる。
「何なんだこの・・・気持ちは?」
そう言って巴は自身の胸に手を当てて考え乍ら眠りにつくがあの時の事が
忘れらずにこの日は日課となっていた透流との演習は休んだ。
・・・都合上こうなってしまった為正直に言います。
・・・・通報だけはご勘弁を!?