「フわ~~。よく寝たなあ。」
「アンタよくこんな時まで寝られるわね。」
透流の大欠伸を見てリーリスはため息交じりでそう言った。
現在透流達は1年生全員で船に乗って1週間の臨海学校のある南の島に
向かっているのだ。
「潮の香りが凄いなあ。」
「そりゃあそうでしょ。ここは海の上なんだから。」
そう言いながらリーリスは・・・膝の上で寝ているユリエの頭を撫でながら
そう言った。
すると透流はユリエに向けてこう聞いた。
「大丈夫か?ユリエ」
そう聞くとユリエはリーリスの膝の上でこう言った。
「や、ヤ―・・・。大丈夫・・・です。」
「じゃないだろうな。」
透流はユリエの状況を見てそう言った。
ギムレーは日本と同じく島国であるため周囲が海に囲まれているため
船は大丈夫だろうと思っていて・・・そうではない事に気づいた。
船酔いに陥ってしまい現在休憩中である。
そんな中でリーリスは持ってきた水筒に入ってあるスポーツ飲料を
飲ませながらこう言った。
「大丈夫じゃなかったらそう言いなさいよ。私達は《デュオ》何だから時には
甘えなさい。」
「ヤー・・・分かりました。」
ユリエはそう言いながら冷えたスポーツドリンクを頭の上に乗せて頭を
冷やしていた。
そしてユリエはそのまま・・・眠りについた。
「すう・・・すう・・・すう・・・。」
ユリエを見ているとこうしたら年相応の女の子だなあと思っていると
リーリスはこう言った。
「キャプテンブラボーに聞いたんだけどこの間襲ってきた連中は如何やら
某国のトレーラーを使っていたようだから販売経路から調べるらしいわ。」
「そうか・・・それにしてもあの後からクラスメイト達から
質問攻めだったよなあ。」
「まあ仕方がないわよ。あんなの見てたら。」
二人はそう言って商店街にて襲ってきたホムンクルス戦のその後のことを
話していた。
あの後からクラスメイト達から多数の質問攻めされた後今後について
どうするのかを聞いた。
そしてその目的を聞くと全員がこう言った。
『・・・絶対生きて欲しい。』
そう言ってくれたのだ。
それからと言う物交代で朝のトレーニングに加わって実力を上げているのだが
その中には2年生が混じる事もあった。
その理由は・・・これだ。
「何時までも下級生に負けてばっかりじゃ面子が立たん。」
そう言って練習に参加してくれている。
目的は自身の基礎体力の向上と実戦に向けた戦闘の基本の予習。
更に言えば陣形も視野に入れた特訓をしておりこの分ならば早い段階で
《昇華の儀》を受けさせることが出来ますねと三國先生がそう断言した。
そんな中でも透流とリーリスはホムンクルスの創造主を見つけるという
任務を忘れておらずドーン機関の内部にある別組織も視野に入れて夏休み中は
それにつぎ込もうと考えていた。
そんなことを考えていると船室とデッキを隔てる扉が開いた。
姿を見せたのはみやびであった。
「よお、みやびも風に当たりに来たのか?」
「う、ううん。ちょっとね・・・透流君たちが中々戻ってこないなあって
思ってさ。」
其れでと言ってユリエを見るとみやびはこう聞いた。
「ユリエちゃん。大丈夫?」
そう聞くとリーリスがこう答えた。
「ええ、もうちょっと寝かせて置いたら良くなると思うけど本当だったら
向こうに着いたら直ぐに寝かせたいのよねえ。」
「うん、そうだね・・・それにしてもユリエちゃんにも
あったんだねえ・・・。」
みやびはそう言ってユリエを見ているとリーリスはこう返した。
「当たり前よ。この子だってちゃんとした人間よ。確かに結構強いけど
お酒が弱くて酒乱になって暴走したり可愛い動物が好きだったりお菓子を
食べるのが好きな只の普通の女の子ヨ。」
そう言うとみやびはこう言った。
「そうだね、・・・うん。そうだよね。」
そう言ってみやびはユリエの頭を撫でるとユリエは何やらくすぐったそうに
動いていた。
それを見ていた3人はほっこりした顔で見ていると透流はみやびに向けて
こう聞いた。
「そう言えばみやび、一つ聞いて良いか?」
「?」
「巴何だけど・・・アイツどうかしたか?」
「どうって・・・?」
みやびは透流の言葉を聞いてどんなことなのかと聞くと透流はこう答えた。
「あいつ、今まで来ていた特訓を偶に休んだり俺と特訓する際には
顔を赤くしたり食事を摂っていたとしても
俺とは全然話してくれないんだよなあ。」
何でだろうなと聞くとみやびもこう言った。
「そう言えば巴ちゃん。最近透流君を見るだけで何だか挙動不審になったり
するからどうしたんだろうなあって思うんだよね。」
どうしたんだろうねと聞くとリーリスはこう返した。
「ま、そう言うのは本人が自然に言ってくれるのを
待つしかないんじゃないの?」
「結局のところ本人しか解決できない問題なんじゃないの?」
そう言ってリーリスはユリエの頭をもう一度撫でていた。
確かにそうだなと思ってもう少しいるかと思っていたりする。
そしてその本人はというと・・・。
「(ファアアアアアアアア♡♡♡透流♡♡♡♡)」
トイレの中で自分を慰めていた。
然も自分の服を猿轡にして声を出さない様にしている。
そしてそれが終わるも巴は透流の事を思い出していた。
もし透流が目の前に突然現れたらという妄想をして・・・・。
「(透流♡♡私を見て♡♡♡私だけを見て~~♡♡♡♡)」
そう思っていた。
もう彼女は元に戻れない。
欲望が満たされない限り・・・彼女は永遠に透流を求め続けるのだから。
次回は臨海学校の説明です。