アブソリュート・錬金   作:caose

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 人は誰しも良い所が必ず存在する。


人間だれしも長所は必ずある。

日が落ちて夕食となった。

 二日目以降は訓練の一環として生徒たちだけで飯盒炊飯を行っている。

 それも主食だけではなく総菜に至るまで全部自分たちでやるのだ。

 昼間の特訓で全員くたくたの中においても全員がワイワイやりながら調理するので中々に良いものである。

 透流とリーリスが入っている錬金戦団ではキャンプ用の食糧を買ったり、

ジャングルの中で果物や肉を食べたりしてしていたためバッグの中には万が一に

備えての非常食と米が入っていたためこちらは他のグループよりも豪勢に

なっている。

 そんな中において意外な一面を発揮しているのが一人いる。

 その人物とは・・・。

 「これくらいで良いか、みやび?」

 「えっと・・・もうちょっとだけ薄いほうが良いかな。」

 「そうか、分かった。」

 下ごしらえをしている巴の様子を見てみやびがそう命令していた。

 そしてユリエもこう聞いた。

 「みやび。ナスを切り終わりました。次は何をしたら良いのですか?」

 「え、えーと。・・・今度は人参を一口サイズに切ってくれる?」

 「ヤー」

 ユリエはみやびの言葉を聞くとまるで漫画みたいに野菜を宙に投げて一瞬で

切り刻んだのだ。

 「・・・今度、ちゃんとした調理法を覚えさせよ。」

 「そうね、それが良いわね。」

 透流とリーリスはそれを見てそう言うと今度は吉備津がこう聞いた。

 「みやびちゃーん。味付けはこのくらいでいいー?ちょっと味薄い気が

するけど―。」

 「んっ・・・。」

 みやびはそれを聞いて鍋から少しスープを出して味見して見るとみやびは

こう続けた。

 「そうだね、ちょっと薄いから小匙1杯分塩を足してみてくれるかな?

それでも薄かったら今度は小匙半分で」

 「分かったー。」

 そう言って吉備津は自分の持ち場に戻って行った。

 それを見ながらジャガイモを上げている中でジャガイモの皮むきをしている

トラが透流に向けてこう聞いた。

 「何度見ても意外、と言った顔だな。」

 そう言うが透流はこう返した。

 「まあ確かにと思ってるけどどちらかといえばあれがみやびらしさだと

思うぜ。」

 そう言うとトラがこう言った。

 「確かに、ああ見えて頑張り屋で誰に対しても平等だからな。」

 「・・・だが、物事の中心に立つようなタイプではないなとは今でも

そう思っている。」

 そう言いながらトラはもう一度ジャガイモに目を向けなおすと透流は

みやびを見てこう呟いた。

 「・・・確かにな。」

 

 

 

 

 

 

 それは昨日の事である。

 

 

 

 

 

 

 「よし、これで出来上がり」

 「何だよこれ!!」

 「?」

 透流は何だと思って大声が出た方を見てみると何やら・・・

喧嘩になりそうなくらいの空気が漂っていた。

 聞いて見ると如何やら味付けを失敗してとてもではないが

食べれた物ではないらしく試しに食べた透流自身も自分の舌を疑いたくなるような酷さであった。

 まあ、訓練でへとへとになっている中で作った料理が台無しになるとなれば

怒る理由も分からないわけではなかった。

 するとみやびがそれを味見して見ると・・・みやびはこう呟いた。

 「も、もしかしたら、少しくらいなら・・・誤魔化せるかも・・・。」

 そう言ってみやびは直ぐに幾つかの調味料を鍋に入れて次に香りを整えるためハーブを入れると何たあれ程不味かった料理がものの数分で

食べられるようになったのだ。

 透流はみやびに何処でそんな料理技術を身に着けたんだと聞くとみやびは

こう答えた。

 「私の実家って金沢にある温泉旅館なの、だから家の手伝いとかで

よく厨房で料理のお手伝いしているからそれでかな。」

 そう言ってみやびは透流達と食事をした。

 

 

 

 

 

 それを思い出して透流はみやびあの言葉を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 『私・・・才能ないから。』

 

 

 

 

 そう言う言葉を聞いたがちゃんとあるじゃないかと思いながら料理を再開した。

 

 

 

 

 

 

 そして全員が寝静まった頃透流とリーリス、ユリエはキャンプの中で寝ていた。

 このテントは特別製で3人入っても大丈夫なようになっていたのだが

透流曰く・・・こう言った。

 「済まないが俺は自分で用意したテントデ寝るよって言うか寝させてくれ

お願いだ!!」

 そう言い最終的に土下座でユリエ達に話すとユリエは渋々ながら了承した。

 現在透流は2人がいるテントの隣で寝袋の中で寝ていた。

 何せユリエだけではなくリーリスも裸族・・・つまり裸で寝ることがあるので

正直な所そんなところで寝るなど不可能であると分かっているからだ。

 だがこれを他の男子勢が聞けば全員がこう言うだろう。

 

 

 

 

 

 『ふざけんな!このリア充‼!』

 こう言うであろう。

 そして全員は次の特訓に備えてぐっすると寝た。

 

 

 

 

 

 

 そして次の朝。

 透流とリーリス、そしてユリエが起きて早朝特訓する準備を始めた。

 最早ルーティンとなっている日課であるため3人は特訓の疲れなど感じさせずに外に出るとある人影を見た。

 ソレハ・・・。

 「巴?」

 透流はそう言って巴の影を見るとユリエとリーリスに向けてこう言った。

 「悪いが2人で始めてくれないか?俺はちょっと用事があるから。」

 「ヤー、分かりました。」

 「なるべく早くね。」

 2人はそう言って透流を見送った。

 そして透流は巴の所に向かって行った。




 次回は透流と巴との会話である。
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