巴「やめろーーーーーーーー!!」
「おおい、巴ー!」
「?・・・!!透流!?」
巴は透流の声を聞いた瞬間に・・・木々の中に隠れた。
ここは林道から広場にはと繋がる遊歩道であるのだが獣道であるため所々で
高い木がある為隠れるのには最適なのだ。
然し巴が隠れた場所は・・・悪手な場所の真下なのだ。
「おおい、巴ー、聞きたいことがあるんだけどーー隠れてないで
出てきてくれよ---!!」
「(無理だ・・・今透流に会ったら・・あの夢の事を思い出してしまう!!!)」
そう、巴は透流と契りを交わして乱れに乱れた自分の姿を思い返してしまうのだ。
紅く火照った顔
汗が珠のように弾け、揺れる胸部
透流と繋がっている女性としての部分
そして何よりも・・・透流とまぐわいをしている最中の自分の・・・女としての顔
それらを思い出すと今透流と出会えばどうなってしまうか分からないのだ。
これまでの自分でいられるのか・・・あの夢の自分になってしまうのか。
これまで恋愛などしたことすらなかった本人にとってみれば
これは未知の領域なのだ。
そして巴は透流の声を聴かないようにするために耳を塞いでいる中で・・・それはゆっくりと巴に近づいた。
ゆっくりとだが・・・確かに・・・確実に近づいて行った。
そして暫くしてそれは・・・巴の目の前に現れた。
巴は何かを感じて目を見開いて見たものは・・・・。
「ア」
ア
・・・クモであった。
ピシッと何か音がしたその時・・・・。
「ふゃあアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
巴は大声を上げてそこからすっ飛んで離れた。
そして後ずさしながら何かが当たったのでしがみ付いて巴はこう言った。
「クモクモクモクモ!!」
「おおい!落ち着けよ巴!!」
「クモクモクモクモクモ!!」
「巴!!!」
そう言って声がしているのだが巴はそれを更に強く抱きしめるとそれが・・・
強く両手を掴んでこう言った。
「落ち着け巴!!」
そう言って巴を引き離して目の前に現れたのは・・・。
「と・・・透流・・・・?」
「大丈夫か?巴」
透流が目の前に・・・然も、抱き着かれている状態で。
「へへへへ?どういう事だ!?ナナナナナナナ何故お前がってクモ!!」
「大丈夫だって、クモはいないって。」
「・・・本当?」
巴はそれを聞いて・・・半泣きの状態で透流に向かってそう言うと透流は
こう答えた。
「あ・・・ああ、大丈夫だから。ホラ、泣くなって。」
そう言って透流は巴の目に浮かべている涙を拭き取っていると・・・
巴は今の状況を顔を赤くしてこう言った。
「ナナナナナ何故透流がこんなに近くに!?」
そう聞くと透流はこう答えた。
「いや、さっきまでお前俺に抱き着いてたろ?」
「抱き着いて・・・・/////////」
巴はそれを聞いて更に顔を真っ赤にしていると透流が巴に向けてこう聞いた。
「なあさ、一つ聞いて良いか?」
「な・・・何だ?/////」
「何でお前最近俺から避けてるんだ?」
「そ!・・・それは・・・・/////」
巴はそれを聞いて口を瞑んでしまった。
もし喋ったら透流はどう反応するのであろう。
驚くか?
軽蔑するか?
それとも・・・夢のように自分を?
その口で自分の全てを刻むのか?
その手で自分の体に触れるのか?
その体で自分の全てを・・・砕いて行くのか?
心臓の高鳴りが止まらない。
体の隅々が透流を欲してしまってる。
そんな状況になってしまい巴は自分がもうどうしようもない程透流をと思った
その時に・・・。
「あ・・・。」
ガサリト音がして現れたのは・・・みやびであった。
「そ、そうだったんだ。クモが・・・。2人が抱き合っているからびっくりして勘違いするところだったかなって・・・アハハ・・・・。」
みやびは透流からなぜあのような状況になっていたことを聞かされて
納得したようであった。
如何やら巴がクモが嫌いな事を知っているため以外にあっさりと
信じて貰えたようであったが当の巴はと言うと・・・。
「//////」
顔を真っ赤にして俯いていた。
「・・・良いなあ。」
「何がだ?」
みやびの呟きを聞いて透流は何がだと聞くとみやびは慌ててこう答えた。
「ふぇ!ナナナナナナナ・・・ナンデモナイヨ!!」
「いや、何でカタコトなんだ?」
みやびの言葉を聞いて透流がそう言うと透流はみやびに対してこう聞いた。
「そういやあ何してたんだ一体?」
そう聞くとみやびはこう答えた。
「私は朝のランニングから戻ってきたところ。何せ起伏が激しいから
丁度よくてね。」
「確かに、こういう所だと体幹が良くなるからなあ。」
透流はそう言って大地を踏みしめていた。
こう言うコンクリートでは再現できない天然の難所があると自然と体幹が
鍛えられるのだ。
するとみやびが透流に向けてこう聞いた。
「そう言えば透流君って明日の休みは何するの?」
それを聞いて透流はこう答えた。
「ああそうだな、取敢えずは体休めって所だな。」
そう言うと巴がこう提案した。
「それならば私達と海に行かないか?昨夜伊万里達に誘われたのだが
どうせ遊びに行くのなら人数が多いほうが良いだろ?」
そう言うと透流は・・・遠い目をしてこう言った。
「そういやあ海って遊ぶところだったな。・・・もう地獄の特訓場って
思ってたぜ。」
アハハハッハと・・・乾いた笑みを浮かべた透流を見て2人は・・・
こう思っていた。
「「(完全に・・・洗脳されてる。)」」
そう思うしかない2人であった。
次回は女子会!!