アブソリュート・錬金   作:caose

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 これでお終い。


友の死を胸に・・・歩くしか道はない。

 あの戦いの後錬金戦団の医療スタッフ達が来て負傷者の治療と

死亡者の弔いをしているのを見てトラはこう呟いた。

 「結局僕らは・・・何も出来なかったというのか・・・・!!」

 トラはそう言いながら自身の拳を強く握りしめていた。

 周りには本校組の・・・戦死した生徒の荷物を丁重に棺に入れていた。

 そんな中で透流は・・・職員たちに交じってリーリスと一緒に破壊された

校舎の瓦礫撤去の手伝いをしていた。

 それを見ていた城上はぎりりと歯軋り鳴らすかのようにこう言った。

 「あいつは何ともねえのかよ・・・同じ仲間なのに・・・!!」

 そう言いながら今でも殴り倒したい衝動であるのだが伊万里はこう言った。

 「ううん、多分だけど・・・ナニカしてないといけないって思ってるんだと

思うよ。」

 「え?」

 「あの時一番・・・守り切れなかった事に後悔しているのはあの2人だと

思うんだ。」

 「・・・どういう意味だよ?」

 城上は伊万里に向けてそう聞くと伊万里はこう答えた。

 「ユリエちゃんから聞いた話なんだけど・・・あの2人はホムンクルスに

家族を殺されたんだって・・・それも全員。」

 「え・・・?」

 城上はそれを聞いて絶句した。

 あの2人の家族はもういないという事など知らなかったのだから。

 それはトラ達以外の全員同じであった。

 「錬金戦団にはそう言う人たちが大勢いてね。だからこそこれ以上悲しむ人たちを出させない為に・・・出来なければその人たちをちゃんと弔うように

しているんだって。」

 「・・・力があっても守れなかったって一番悔しがっているのは・・・

透流とリーリスだと思うの。」

 「・・・・・」

 城上はそれを聞いて黙ってしまった。

 今何か言ってもそれはみやびや死んだ人間のためじゃない。

 自分のエゴと自己満足だとそう確信しているからだ。

 それでもと・・・そう思うのは人間の常であろう。

 「そういえば理事長は何の話をしているんだろう?」

 伊万里はそう言って・・・学園長室の方に目を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「成程、確かに核鉄とは似て非なるものですね。」

 「矢張りな。」

 キャプテン・ブラボーは目の前にいる男性。

 嘗ては彼の下でホムンクルス討伐をしていた・・・

現在の錬金戦団亜細亜支部大戦士長にして錬金戦団戦闘部門顧問。

 『坂口 照星』である。

 照星は九十九理事長が開発した紫色の核鉄を見てそう言ってブラボーも

そう答えた。

 すると九十九理事長は照星に向けてこう言った。

 「未だ試作品ですが現在の所3つほど製造いたしておりますわ。」

 そう言うと九十九理事長は照星に向けて・・・嘗てキャプテン・ブラボーに

向けて言った事をもう一度伝えた。

 「前に彼にも話しましたが貴方に向けてもう一度言います。」

 

 

 

 

 

 

 「我々と技術提携する気になれましたか?」

 

 

 

 

 

 そう聞くと照星は少し考えてある事を聞いた。

 それは・・・。

 

 

 

 

 「貴方はこれで何をするのですか?」

 そう聞いた。

 そして九十九理事長はいつも通りこう答えた。

 

 

 

 「全ては『アブソリュート・デュオ』に至らんがために。」

 「その『アブソリュート・デュオ』とは一体?」

 九十九理事長の言葉を聞いて照星はそう聞くと九十九理事長はにこやかに

こう答えた。

 

 

 

 「私達と共になれば何れはお分かりに。」

 そう言って紅茶を飲んでいた。

 そして照星は暫く顎を手で支えて・・・こう答えた。

 「分かりました、貴方方が敵でないのならばこちらも技術提携に

応じましょう。」

 ですがと言って照星は九十九理事長に向けてこう言った。

 

 

 

 

 「貴方方が敵となれば・・・こちらは容赦いたしません。」

 「結構、お互いに良い関係になれることを。」

 そう言ってクスクスと笑い、照星は退出するとその後に続いて

キャプテン・ブラボーも退席するとキャプテン・ブラボーは照星に向けて

こう聞いた。

 「大丈夫なんですか?あの子は何を考えているのか?」

 「だからです。危険ならば尚の事我々が見える範囲で見張らなければ

なりません。」

 そう言って廊下を歩きながらそう言っていた。

 

 

 

 

 

 

 「ブリストル。」

 「斗貴子さん?」

 斗貴子はリーリスを呼ぶと斗貴子はこう言った。

 「少し来い。」

 

 

 

 

 

 

 

 そして暫くするとリーリスは斗貴子に向けてこう聞いた。

 「それで・・・何でしょうか?斗貴子さ」

 リーリスが言い終える前に斗貴子はリーリスを・・・抱きしめてこう言った。

 

 

 

 

 「もう良いんだ。」

 「え?」

 「もう・・・泣いて良いんだ。」

 そう言ったのだ。

 そしてリーリスはこう返した。

 「私・・・泣いて良いなんてそんな」

 「もう・・・我慢しなくて良いんだ。自分をもう・・・誤魔化さなくて

良いんだ。」

 そう言うとリーリスは・・・震えながらこう言った。

 「斗貴子さん・・・前とは雰囲気変わりましたね?」

 「そうだな・・・そうだと私もそう思っている。」

 そう言いながら斗貴子はリーリスの頭を撫でているとリーリスは斗貴子に向けてこう言った。

 「私・・・泣きません。」

 「・・・・」

 「けど・・・一つだけ・・・宜しいですか?」

 「何だ?」

 「・・・もう少しだけ・・・こうしていて良いですか?それと・・・

何も聞かないで下さい。」

 「・・・分かった。」

 斗貴子の言葉を聞いて・・・初めは鼻を啜る音がして・・・それから・・・

小さめであるが・・・泣き始めた。

 周りにだけ聞こえるような声であるが・・・それでも彼女は・・・泣いた。

 「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・。」

 小声でそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして夜になって仲間内であるが葬儀が行われた。

 親しくなった友達、デュオとの別れをして・・・最後に照星がこう言った。

 「皆さん、初めまして。私は『錬金戦団亜細亜支部大戦士長及び戦闘部門顧問

坂口 照星』と申します。」

 「今回貴方方が遭遇したホムンクルスは今現在において世界中に存在し、我々は根絶しようと努力いたしておりました。」

 「然し、一組織では限界もあります。そこで我々『錬金戦団』は

ドーン機関と共にホムンクルス殲滅を行う旨をここに宣言いたします!!」

 「その際に、もし、貴方方の中に錬金戦団に加入するならば我々は

受け入れます。」

 「ですが、もしホムンクルスとの戦いが嫌と言う人間においてしても

我々は無理強いはしません。」

 「ここから先は貴方方が決めることなのです。」

 私からは以上ですと言うと九十九理事長は全員に向けてこう言った。

 「今ここで去りたいと言うならば私は止めません。ですがもし、敵を倒したいと思うならば・・・抗いなさい、戦って抗って・・・得るのです!己の未来を!!」

 そう言うとキャプテン・ブラボーが前に立ってこう言った。

 「それじゃあ学園から戻ったら残るか出て行くかの用紙をそれぞれの部屋に」

 そう言うと・・・とある声が聞こえた。

 

 

 

 「ふざけるんじゃねえぞ!!」

 

 

 

 

 

 城上はそれを聞いてそう言うとこう続けた。

 「俺達は何も出来なかったけどそのまま出て行くなんてまっぴらごめんだ!!」

 「仲間の仇とれねえで出て行けるかっての!!」

 そう言うと次々と・・・こう声が聞こえた。

 「そうだ!ここで逃げだしたら死んだ連中にあの世で顔向けできねえ!!」

 「私達もあいつらを倒したい!」

 「俺は残るぞ!」

 「私も!!」

 「俺達もだ!!」

 そう言う声の中が響く中透流はある一点を見ていた。

 「・・・巴。」

 巴の方を見ていたのだ。

 今の巴はみやびを失ったショックで憔悴しきってしまい正直な所

何か変な事にならなければ良いと思っている中で巴は・・・こう呟いた。

 

 

 

 

 「みやび・・・みやび・・・みやび・・・。」

 最早何も考えられなかった。

 自分が愛した人と同じように愛しており、絶対負けないと昨夜誓い合い・・・

あれがお互いにとって最後の言葉であったことに心が・・・折れそうに

なっていた。

 




 当面の間・・・休載します。
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