「七曜(レイン)?」
あれから数日経ち学園は様変わりした。
無論これ迄同様の学校になったと同時に錬金船団に於いて未成年団員が
通えるように手配してくれたおかげでカズキ達も入学したのだ。
それだけではなくブレイズも出来るようになっており
今では錬金戦団と生徒達が互いに切磋琢磨している中で透流がリーリスにそう聞くとリーリスはこう答えた。
「そう、この学園の最高責任者で構成された七人の上層部。
それが『七曜(レイン)』、それの集まりが今度あって議題は私達錬金戦団との
今後についてね。・・・話はここから、如何やらその『七曜(レイン)』の中に
ホムンクルスを想像した人間がいるって話なのよ。」
「!!」
透流はそれを聞いて目を大きく見開いて一体誰なのかと聞こうとした瞬間に
リーリスが透流に向けてこう言った。
「焦らないで、敵はその内やって来るわ。その時に・・・確実に葬るわよ。」
「・・・ああ、そうだな。」
それを聞いて透流達は来る戦闘に備えて準備しようとする中でユリエが
やってきた。
「トール、巴が来ていません。」
「・・・またか。」
「今日で9日目、いい加減・・・とも言えないわよね。」
リーリスは遠い目をして巴がいるであろう部屋を見た。
「みやび・・・みやび・・・みやび。」
巴はそう呟きながら・・・みやびの遺品が入った段ボールと
備え付けられた写真を見ていた。
あの惨劇でみやびを含めて15名の死者を出したあの臨海学校からというもの巴は部屋から一歩も出ずに閉じこもってしまったのだ。
流石にクラスメイト達は全員心配していたが月見先生がこう言ったのだ。
「残るも自由、去るも自由、どうしたいのかは手前が
決めなきゃいけねえんだよ。」
そう言って授業を続けていたが透流とリーリスは知っていた。
あの後から錬金戦団の団員が捕獲したりしているホムンクルス相手に
特訓をしていることを。
「どうにかできないものかってこればかりは本人次第なんだよなあ。」
「そう思うならば一度訪れてみたらどうだ?」
「トラ?」
透流の呟きに対してトラがそう言うとこう続けた。
「貴様が一度訪れてどうするのかを聞いてこい、もし出るのであるのならば
止めることはするな。だがあの惨劇を知って尚も戦うと言うのならば・・・」
その時はとそう呟いていると・・・放送が鳴り響いた。
『レベルⅢ又はそれ以上の生徒達は至急校舎裏研究所迄来てください。』
繰り返しますと言うと透流はタツに向けてこう言った。
「悪い、俺達これから用があるから。」
「・・・・」こく
それを聞いて寡黙なタツは頷くと透流達は校舎裏にある研究所に向かった。
嘗ては透流が最初に倒したホムンクルスの食糧とされた研究所跡地であったが
今では新しく錬金戦団と学園が共同で扱うホムンクルス及び核鉄製造施設として
扱われている中で透流達は中に入って新たに作られた部屋に入ると既に上級生達が座っている中で透流達が座るが一つ空きがある事に気づいた。
「巴。」
透流は恐らく巴が座るであろう空席を見てそう呟くが扉が開く音が聞こえたので全員それに目を向けるとそこにいたのは・・・・。
「理事長!?」
透流が驚いている中で理事長はこう説明した。
「今日は皆さまに『七曜(レイン)』が催すお茶会
『七芒夜会(レイン・カンファレンス)』についての警護についてですわ。」
そう言うとプロジェクターが起動して説明した。
「先ず場所はこの学園ですが皆様はそれぞれ所定の位置で待機してもらいますが若しもホムンクルスが来た時に備えて錬金戦団の方々も各所定の位置とさせて
貰いますわ。」
そう言うとキャプテン・ブラボーと同じくらいの年齢である女性『千歳』がこう続けた。
「それでは場所について以下の通りに区分けします。」
ではと言って最初に三年勢から始まった。
「次に九重 透流、ユリエ・シグトゥーナ。」
「ハイ!」
「ヤー。」
「2人は学園寮にある噴水前です。」
「「了解。」」
「寅埼 葵、リーリス・ブリストル。」
「「ハイ!」」
「貴方方は校舎天井にて配置。」
「「了解!!」」
「以上とします。」
そう言うと全員解散する中で透流は千歳に近づいてこう聞いた。
「あのすみません、巴・・・橘の名前が無かったのですが。」
もしかしてと聞くと千歳はこう答えた。
「今回彼女は来ていませんので言わなかっただけです、人数的に考えて貴方のチームに入れることとなるかもしれませんが。」
それで宜しいですかと聞くと透流はそれを聞いて了承した。
「トール、巴にはこの事伝えた方が宜しいのでは?」
「ああ、俺が伝えておく。」
そう言うとリーリスがこう提案した。
「それじゃあ今度打ち合わせとして食堂で集合ね。」
そう言うとユリエは部屋に戻り透流は巴がいる部屋に向かって行った。
「そういえば最後にここに来たのって。」
透流はそう呟いて思い出していた。
それは・・・巴を肩に担ぎながら部屋に入って・・・それからであった。
「アイツあれから食事にも出ないからもしかして。」
そう思いながら入ってみるとそこで目にしたのは・・・。
「九重・・・?」
「・・・巴。」
憔悴しきっていて目の光が消えかかっている巴の姿がそこにあった。
そして話に。