アブソリュート・錬金   作:caose

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 先ずは説明を聞いてそれから決めろ。


学校説明

暫くしていると自己紹介が始まり透流の番となった。

 「《九重 透流》です。趣味は体を鍛えることです。これから3年間宜しくお願い致します。」

 それを聞くと月見がこう言った。

 「ああ、君が噂の《異能(イレギュラー)》だね!」

 そう言われると全員が透流に視線を集めた。

 考えてみれば透流は全員の中で唯一《ブレイズ》を出さずに勝った人間でありその武器の形状が全く不明であり知っているのは教師陣のみなのだ。

 そんなクラスの注目を集めてしまった透流であるがもう一人いた。

 「それじゃあ次は隣にいる超目立つ銀髪ちゃん!」

 月見はそう言って透流の隣にいる少女に向けて言った。

 「・・・ヤー(はい)。」

 銀髪の少女は頷いて自己紹介した。

 「《ユリエ=シグトゥーナ》です。皆さん宜しくお願いします。」

 それを聞いて違う意味でざわついた。

 銀髪の少女が異国から来たにしては流暢な日本語を話しているのを聞いて

驚いたのだ。

 然し当の本人はそう言うのは気にせずに着席してまたもや透流を横目で

見ようとすると・・・。

 「いや、何?」

 「---!!」

 視線が重なったためそっぽを向くも暫くしてまた横目で見初めて

当の本人はもうグロッキーであった。

 

 

 

 

 

 

 全員の自己紹介を終えると三國がこう言って全員に配布した。

 「これが皆さんの生徒手帳と学生証と寮生活のしおりです。学生証と生徒手帳は既に登録済みですので名前を読み上げたら来てください。」

 そう言ってそれぞれに行き渡ると月見がこう説明した。

 「全員に行き渡ったかなあ?校則と寮則は後でチェックしといてねえ♪後、

学生証はクレジットカードとして使えて毎月10万円支給されるから

無くさないでねえ。」

 これ先生のお約束だよと言うと全員が色めきだった。

 学校の案内によれば生活費支給と書かれていたがこう言う意味だったのかと

思っているとこう続けた。

 「はいはーい。はやる気持ちはわかるけど落ち着いてねえ。

最後にうちの学校における特別制度と寮の部屋割りについて話したら終わりだからお金の使い方はその時に考えといてねえ。」

 「先ずは特別制度についてだから耳をかっぽじってようく聞いてねえ。」

 月見はパンパンと手を叩きながらそう言うとこう説明した。

 「うちの学校には《絆双刃(デュオ)》って言う二人一組になって授業を受けるパートナー制度が存在するのね。」

 そう言うと生徒の一人がこう聞いた。

 「先生、どうしてですか?」

 そして月見はこう説明した。

 「うちを卒業すると、ドーン機関の治安維持部隊へ所属するって話は

知ってるよね。」

 それを聞いて全員が頷くと月見はこう続けた。

 「そこの任務は常に二人一組(ツーマンセル)、若しくはそれ以上のチームで

任務を遂行してもらってるんだけど」

 それを聞いて橘がこう言った。

 「・・・成程、卒業後にいきなりチーム行動するのではなく学生の内から

やらせておいて慣れさせるという事ですね?」

 そう言うと月見はにこりと笑ってこう言った。

 「その通り。分かってるね、橘さん♪」

 それを聞いた透流はへーと思いながらこう思っていた。

 「(錬金戦団じゃあ大抵が単体行動で稀に集団でやる時もあるけど

そういうのって滅多にないんだよなあ。)」

 透流はそう思いながらも無論理由があった。

 大抵の団員はホムンクルスに家族を殺されていたり孤児で行き場がない人間が

大多数であったため私怨に走ったりして単独行動が多い為大抵が単体行動なのだ。

 そんな中においても月見は説明を続けていた。

 「さてさて、《絆双刃(デュオ)》についてなんだけど

二人一組じゃないといけないからその関係上、今週末までに正式に相手を

決めて貰いたいから明日の授業で自分に合ったパートナーを頑張って

見つけてもらうからねえ。」

 もしいなかったらこっちで勝手に決めるけどねと言うと透流は

こう思っていた。

 「(それだったら当日まで決めないほうが良いな。)」

 任務上あまり親しくしたら厄介だからなと思っていると月見はこう続けた。

 「・・・で、本題はここからね。実はうちの学校って《絆双刃(デュオ)》を

組んだ後は、お互いをよく知り、絆を強くするためにも出来る限り

一緒の時間を過ごすって言う校則があるのね。」

 「まー何が言いたいのかっていうとお・・・寮で相部屋になるって事

なんだけど♪」

 そう言うと透流は何か可笑しいと思って手を上げてこう聞いた。

 「あの、質問があるんですけど?」

 宜しいですかと聞くと月見は透流を見てこう言った。

 「はいはーい、《異能(イレギュラー)》の九重君、何でしょー?」

 「その呼び方は止めてください。」

 透流はそう言ってこう聞いた。

 「週末までの間は寮の部屋割りはどうなるんですか?」

 そう聞くと月見は目を輝かせてこう言った。

 「フフフ、ナイス質問。そこに気づくなんてうさセンセ超嬉しい♡♡いい子いい子してあげよっか」

 「さっさと答えて下さい。」

 透流に向かってそう聞くも透流はそう返したので月見はぶー垂れながら

こう返した。

 「それじゃあさっきの答えなんだけど」

 そう言って月見はとんでもない事を言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「週末までは・・・仮の《絆双刃(デュオ)》として隣の席に座っている人と

同居させてもらいまーーす。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この日初めて透流はマジかという顔になってしまった。




 高校生からすれば毎月10万円給与って・・・大金だよな。
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