そして数日後。
透流達は錬金戦団の面々と共に今回行われる会合『レイン・カンファレンス』が
始まった。
各地にいるドーン機関の中でも名を遺すほどの実力と功績を保有し尚且つ
絶対的な才能と実力を兼ね揃えた精鋭にして表に於いても最高の栄誉を持つ
七人である。
そんな中で九十九理事長は三国と共に初めて向かうのだが大扉を前にして
これまでどんなことがあっても冷静であった彼女が冷や汗を搔いていた。
重苦しくまるで地獄の門の如く見えるほどである。
そんな中で案内人の一人がこう言った。
「理事長、ソレデは既に2人程来ていらっしゃいます。」
「分かりました、開けてください。」
それを聞いて案内人はではと言って開けた先にいたのは・・・
2人の男性であった。
一人は2メートル近い巨躯の円卓の上に足を投げ出している無作法極まれない
和服を着た男とその隣にいるのはマフラーで顔の下半分まで覆った男がそこにいた。
「お初めまして、『冥柩の咎門(グレイヴ・ファントム)』様。
『煌闇の災核(ダークレイ・ディザスター)』様。」
「ようお嬢ちゃんが『操焔(ブレイズ)』の跡を継いだって言う天才少女か!?」
「お初めまして、私『魔女(デアボリカ)』と申しますわ。」
「おお初めましてだな、まあゆっくり・・・俺は勝手にやっているがな!」
ガハハハッと大笑いしながら『グレイヴ・ファントム』は酒を飲んでいた。
だからなのであろう、頬が赤くなっていた。
そして『ダークレイ・ディザスター』もう一度マフラーを付け直した。
すると『グレイヴ・ファントム』が九十九理事長に向けてこう聞いた。
「そういやあドーン機関の連中の中に生徒がいたが・・・中にはとんでもない奴が混じっていたがアイツら一体なんだ?」
そう言って『グレイヴ・ファントム』は九十九理事長に向けてじろりと目を向けて僅かだが・・・重圧をかけるようにしているが九十九理事長はにこりと笑って
こう答えた。
「それにつきましては全員揃ってからご説明いたしますのでスミマセンガお酒をもう少し程提供して下さりませんか?それとおつまみも。」
「お!気が利くねエ嬢ちゃん!!」
そう言うと暫くして新たに2人ほどが中に入った。
「よう!『洌游の對姫(サイレント・ディーヴァ)』に『鼬煉の裁者
(テンペスト・ジャッジス)』も来たのかよ!?」
『グレイヴ・ファントム』が冗談交じりでそう言うが木にしないと
言わんばかりに2人は『グレイヴ・ファントム』の事など無視して九十九理事長に挨拶した。
「『洌游の對姫(サイレント・ディーヴァ)』です、同じ女性同士
仲良く致しましょう?『操焔の魔女(ブレイズ・デアボリカ)』。」
そう言ってきたのは誰もが一度ならば目を奪われるほどの美女がそにいたが
彼女は『レイン』の中で最も名の知れた人間で表向きでも有名である。
彼女は『ベアトリックス=エミール=イエウッド』、
イェウッド王国の王女であると同時に医療制度発展に尽くしている
聖女の様な存在と呼ばれているのだ。
まあ・・・裏社会でもと或る意味でその名が知れていることは割愛と
させておこう。
そしてもう一人は華やかな軍服を着た金髪の男性がこう言った。
「アンシャンテ(お初に目に掛る)
『操焔の魔女(ブレイズ・デアボリカ)』。」
そう言いながら薔薇の花を手渡した男性に対して・・・
『ダークレイ・ディザスター』が突如大鎌を振りかざして其の首を
斬り落とそうとして・・・第三者によって止められた。
「おや、ここではこの様なことして許されるのでしょうか?」
右手一本だけでその大鎌を掴んでいたのは・・・照星であった。
「誰だ貴様は!」
「お初にお目に掛かります、私は錬金戦団亜細亜支部大戦士長にして
錬金戦団戦闘部門顧問の『坂口 照星』と申します。以後お見知りおきを。」
そう言うが『ダークレイ・ディザスター』は照星に向けてこう言った。
「どけ!俺はこの男に用がある!!」
「用でしたらその大鎌は使わないでくれるとこちらもありがたいのですが。」
「!!」
それを聞いて『ダークレイ・ディザスター』は殺気を放つと・・・
『グレイヴ・ファントム』が『ダークレイ・ディザスター』の肩を掴んで
こう言った。
「もうやめとけ、お前じゃあこいつには敵わねえことぐらい分かるはずだぜ?」
「ちぃい!!」
それを聞いて『ダークレイ・ディザスター』は大人しく座ると
『グレイヴ・ファントム』は照星に向けてこう言った。
「悪いな助かるぜ、何せこいつらの仲の悪さは評判通りでな。
呼び出した人間としちゃあ冷や冷やしたが・・・アンタ何処の奴だ?
ドーン機関じゃあねえだろ。」
そう言って少し目を鋭くさせると照星はこう答えた。
「私は諸事情でここに居ます、既に九十九理事長には許可を
貰っていますので。」
それを聞いて本当なのかよとそう見てみると九十九理事長が頷いたのでそうかと黙って座った。
そしてさらに暫くして現れたのは・・・痩躯の白衣を着た老人が現れた。
「彼が。」
「ええ・・・貴方方の敵・・・
・・・『装鋼の技師(エクイプメント・スミス)の
『エドワード=ウォーカー』ですわ。」
そう呟いた瞬間に『グレイヴ・ファントム』は九十九理事長に向けて
こう言った。
「さてと、残り一人はアンタガ『アブソリュート・デュオ』に至ったら来るから今回は欠席って事でおおおい!飯を持って来てくれ!
クロスも替えておいてくれないか!!」
誰かさんが踏んづけたからなと言うが彼を除いた全員がこう思っていた。
「「「「「「「(いやお前はいいんかい!!)」」」」」」
これだけであったそうだ。
次回こそ会議。