アブソリュート・錬金   作:caose

75 / 75
 やっと終わったな。


終わりの思い

『クソ・・・クソ・・・』

 とある森の中で一つの存在がずりズリと蠢くのが見えた。

 時間は夜なのにも関わらずにどうしてなのかと思っているが・・・

答えは決まっていた。

 『オノレ・・・レンキンセンダン・・・ワシノケイカクヲヨクモ・・・!!』

 あの大型ホムンクルスと化していたエドワードの頭部がズリズリと

引きづっていたのだ。

 あの爆発の手前に脱出して事なきを得たのだが頭部しか脱出出来なかったが為

今この様な状況となっているが彼は諦めてはいなかった。

 『ヤツラハカナラズコロシテヤル!イマハヤツラカラハナレテドコカデ

マタジッケンヲシテコンドコソハ・・・!!』

 何ともまあ諦めが悪いというか何であるかと思うが神様はお前を許す気は

無いようだ。

 何せ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ホオ、夜の散歩で面白い物を見つけたな。」

 『ダレジャ!?』

 「ここだ此処。」

 『!!』

 エドワードはそう言って声の聞こえる方向・・・空を見上げるとそれはいた。

 漆黒の蝶の様な羽を羽ばたかせて蝶の仮面を付けた・・・全身タイツで

前が逆Vネックの様な服を身に纏った変態が。

 『ダレジャキサマハ!?』

 「う~~ん、そうだな。俺の事は・・・『パピヨン』と呼んでくれ!

『パピ・ヨン』と愛をこめて!!」

 『(何じゃこの変態は?)』

 エドワードはそう思っているが『パピヨン』はこう続けた。

 「お前ホムンクルスだろ?」

 『ナゼソレヲ・・・マサカキサマ!!』

 「ああ、俺は錬金戦団じゃねえぞ。」

 『ナニ?』

 「俺は・・・これさ。」

 そう言って服をずらすと・・・ホムンクルスの証でもあるメビウスが見えた。

 『ホムンクルス・・・ヒトガタジャト!?』

 「そうだ、俺様は人から『蝶★進化』した存在だ。」

 『ヒトガタ・・・‼!』

 それを聞いてエドワードは『パピヨン』に向けてこう提案した。

 『ノウ『パピヨン』ヨ、ワシトトリヒキセンカ!?』

 「取引?」

 『ソウジャ!ワシノズノウデオマエヲキョウカシタイノジャ!サラニウエニ

ノボリツメルタメニ!!ソノカワリニキサマノノゾムモノスベテヲアタエルゾ!?オンナニカネ、ドウジャホシクナイカ!?』

 エドワードは『パピヨン』を見てまるで垂れ下がっている蜘蛛の糸の様に

思えながらも頭の中ではこう考えていた。

 『クククク、こ奴を利用して新たなホムンクルスを製造して今度は

あ奴らの家族や親友を街ごと喰い尽くして絶望させてやろう・・・儂はまだここで終わる物では)』

 無いと言いかけた瞬間に自身の周りに何かがあるのに気づいた。

 それは・・・これだ。

 『チョウ・・・ジャト?』

 「そう、俺様の蝶最強の武装錬金だ。」

 『ブソウレンキン!?』

 何で持っているんだとエドワードはそう思っているが『パピヨン』は

こう続けた。

 「こいつらは全部火薬で出来ていてな、爆発しちまうが周りにある

こいつらが一斉に起爆するとどうなる?」

 『!!』

 エドワードはそれを聞いて顔を青くした。

 武装錬金での爆発はホムンクルスからしたら最悪レベルの問題である。

 それに死にたくないという思いからエドワードは『パピヨン』に向けて

こう言った。

 『マテ《パピヨン》ヨ!ワシガオマエノネガイヲカナエテヤルト

イッテイルノダゾ!オマエニハネガイナド』 

 無いのかと言いかけると《パピヨン』はエドワードに向けてこう言った。

 「生憎だが俺の願いは貴様程度では敵う事など・・・永遠に無いわ小悪党が!

敗北の味を存分に味わってみろよ?病みつきになるぜ!!」

 『マテ』

 そう言った瞬間に巨大な爆発が起きて・・・エドワードは消滅した。

 自身の弱点でもある・・・舌根っこについているメビウスマークと共に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ハン、貴様程度では俺の願いなど永遠に適うか。俺の願いはただ一つ、

それは」

 そう言いかけた瞬間に背後から・・・太陽の如き光が輝いていた。

 「『蝶野 攻爵』!!」

 「武藤 カズキー------!!」

 カズキの槍と『パピヨン』改め『蝶野 攻爵』の手刀がガチあって

ぶつかり合って互いに離れた瞬間に『蝶野 攻爵』はこう思っていた。

 「(この最高の偽善者でもある武藤 カズキとのリベンジだ!)」

 そう思っている中で透流達も駆けつけると巴がこう言った。

 「何だあの男は!?」

 そう言うと『蝶野 攻爵』はこう名乗った。

 「俺様の名前は『パピヨン』!愛をこめて『パピ・ヨン』と呼んでくれ!!」

 『(いや・・・変態に愛をこめたくない)』

 透流達はそう思っていると斗貴子がこう言った。

 「『蝶野 攻爵』!!」

 「その名を口にするな!それを口にして良いのはそこの偽善者ただ一人だ!!」

 『蝶野 攻爵』がそう言うとカズキに向けてこう言った。

 「武藤 カズキ、如何やらお前は面白い力を手に入れているようだな?

何れはそのチカラ込みで決着をつけて貰うぞ?」

 「ああ、勿論だ。」

 「それじゃあ俺は失礼してもらうぞ、夜の散歩は日課だからな!!」

 そう言った瞬間に大爆発を起こしてそこから姿を消した。

 「あれもホムンクルスなのか透流?」

 「ああ、俺も人型・・・それも完全型は初めて見る。」

 「ええ、正直なところきつい戦いになりそうね。」

 そう思いながらも透流達は月夜を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして・・・数日後

 「それでは今後ともよろしくお願いいたしますわ、坂口様。」

 「こちらこそ、では。」

 そう言って照星が出ていくのを見て九十九理事長はこう言った。

 「これで諸々の手続きは終了いたしましたわ。」

 「然しこれで錬金戦団もこちら側でどの様に『アブソリュート・デュオ》に?」

 「三國、それは見届けてみないと分かりませんわ。それにこれから

もっと面白くなりそうですわ。」

 そう言いながら少し笑みを浮かべる九十九理事長であった。

 すると三國が九十九理事長に向けてこう聞いた。

 「そういえば九重君と橘サンが出かけましたがどちらに?」

 そう聞くと九十九理事長はこう答えた。

 「ああ簡単ですわ・・・墓参りですわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 飛騨にある墓地

 「みやび、やっと来れた。報告することがあったから来たんだ。」

 橘がそう言うとこう続けた。

 「エドワードは消滅した、だがホムンクルスの生成技術は未だ世界中にある。

だから私はこれからも戦う、みやびみたいな人間を

これ以上増やさせないために。」

 そう言って手を合わせると近くにいた透流がこう言った。

 「みやび、俺お前の告白聞いて凄く嬉しかったぜ。向こうで見守ってくれ。」

 透流がそう言うと互いに出て行こうとすると・・・声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ずっと見守っているよ透流君。』

 「「!!」」

 それを聞いて2人は振り向くがあったのはお墓だけである。

 「じゃあ・・・行くか。」

 「ああそうだな。」

 そう言うと互いに向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 未だ終わらない闘い。

 人がいる限り欲は終わらず戦いもまた然り。

 然し、継がれる意思と思いがあれば人はそれを未来に繋げようと願い努力する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『アブソリュート・錬金』、これにてこのお話は終幕とさせていただきまして

では・・・また。




 是にて終幕。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。