エタってるんじゃない、投稿するタイミングが無くなってるだけ...
人口28万人の都市で言うならば、一年間で約三千人の死者。約二十人前後の行方不明者が出るという。
しかし、ここ三門市ではその限りではなかった。年々増えてくる行方不明者の数に、突如聞こえてくる爆音に閃光。未確認生物の目撃談などからオカルトめいた事ばかりが増えている。
今ではここ周辺が無人となっており、廃墟群となっている住宅地。
その真ん中で今日、空間に穴が開いた。
オカルトマニア等が見れば狂喜乱舞しそうな状況ではあるが、今ここにいる青年はそうでなかった。制服と呼べなくなるほど擦り切れた学生服を身に纏い、両手には鋭く尖った黒っぽいグレーのナイフを握り締め穴を睨みつけていた。
穴から出てきたのは2,3階建の建物サイズの化け物。
白い装甲を身に纏い、大きな口からは一つの眼が周りを見渡していた。
ここ何回かの戦闘で奴の口(正しくは眼?)から、太いレーザーを照射する事を確認しているので正面には回らない事を意識する。
「殺ったのはお前じゃないだろうが、どうせお前も同類だろう」
彼は小さく呟くと、今は無人となっていた家から飛び出し化け物の背面に回り込む。
化け物の背にまわり、片方のナイフを腰のホルスターに仕舞いそこ等中に落ちている瓦礫の中から手頃な石を手に取り投擲する。
化け物がこちらに首を向けるのを確認すれば、残ったナイフを眼目掛けて投擲する。化け物が怯んだのを確認すれば、腰にホルスターからナイフを取り出しもう一度投擲する。
しかし、この投擲は当たらない。化け物がその口から放ったレーザー光線により、既に刺さっていたナイフごと消滅する。
現在、青年と化け物は向かいあっている。
ナイフを真っ直ぐに投げて当てれていたように、遮る物はない。それは即ち青年を守るものは何も無いということ。
だが、青年には当たらない。
例え遮る物がなくても、どれだけ光線が速くても。
攻撃されるタイミング。速度。威力。
分かっていれば当たらない
視ていたのであれば、知っていたのであれば当たらない。
そして青年は薄く笑うだけ
「やっぱり、今日だったか」
それでも状況は悪い。
今回持ってきていたナイフは全て使い、消失している。それに青年が朝視た未来ではこの後、呆気無く負けて病院ではない施設で目を覚ましていた。
ということは、どう足掻いても青年は化け物には勝てない。それでいて死なない未来だ。
その前後を視ていない為、青年がどう生き残るのかは知らないが兎に角足掻いてみようと思った。
横から飛び出してきたもう一体の化け物の腕には気が付かず、呆気無く意識を狩られた。
主人公は碌に戦闘経験がないです。