未来を視る者   作:ハエ缶

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前話の修正を行いました。
改めて見直せば、誤字や不足が目立つこと目立つこと....

よろしければ、誤字脱字報告お願い致します。


年度末が始まるぞぉぉおおお......



3話

「それでは、一悶着あったようだが、瀬賀くんには既にこの組織こと。トリオン関連及び、トリオン兵や近界民に関してを説明していたな」

 

あの後は、迅がしっかり説明したおかげで誤解される事なく忍田さんには伝わった。少女改め、小南対しては釘宮病に関しての説明をしたが理解しなかった為、死ぬ事は無いとだけ伝えておいた。

 

「そうですね。近界民の侵攻に対抗し、【こちらの世界】を守るために設立された民間組織ということ。

更には近界民の技術を独自に研究し、トリガーを開発。トリガーを用いてトリオン体に換装し、ブレード型のトリガー名前を孤月。これを扱いその侵略行為から街を守る事を主な業務とする予定ってこと。

んで、3つの近界の国と同盟関係にあることはザックリとですけど説明して貰いましたね。」

 

「うん。覚えているようで安心したよ。

そこで今日は、現在こちらの世界に残っているメンバーだけになるが仲間を紹介しておこうと思ってな」

 

忍田さんの話によれば、城戸さん、忍田さん、迅に小南以外にあと3人。林藤さんにその姪である林藤ゆりさんにあとは木崎くんがいるらしい。

 

「といっても、城戸さんは自室。他の3人は買い物に出てるから今は居ないんだがな。」

 

「ゆりさんは林藤さんの姪だという話ですけど、お二人の年齢は?」

 

「林藤が29歳、ゆりさんが19歳で木崎くんが16歳だった筈だ」

 

29歳にして19歳の姪がいることに対し、少し考えさせられる事があったが深くは考えない事にした。ついでに木崎くんとは同い年でした。

 

この後は、恙無く話は進み林藤さんらが帰ってきた事によりプチ歓迎会。

 

その中で木崎くんに対し、結構ひょろひょろしてたんでもう少し鍛えた方が良いんじゃ無い?そんなんじゃ超次元サッカーも野球も出来ないし、ロードバイクすら出来ないんじゃないの?って聞いてみたのは良かったのだけれども「それもそうだな」とだけ残し、それ以外は話してくれなかったから多分照れてる。

 

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それから数日経って、無事退院出来た。

完治した訳じゃ無いが、回復具合に医者が驚いていたのに対して迅だけは笑っていた。こいつは常に笑っているなぁ....

 

「ねぇ、瀬賀さん。最近レイジさんが、凄い剣幕で筋トレ始めたんだけど何か言ったりしたの?」

 

「知らんな、大方サッカーがしたくなったんじゃないか?」

 

「はぁ...それじゃあ自白してるようなもんでしょうに」

 

「何でもかんでも人のせいにすればいいって訳じゃ無いぞ、筋トレマンのことより迅がわざわざ俺のとこに来た理由が知りたい。」

 

迅とは、あの日以降会う事は無かった。というより、迅が来る=厄介事 だっていう方程式が出来そうだな。

 

「失礼なことを考えているようだけど、瀬賀さんが退院したんで今日からトリオン体を使った訓練をしようと思ってね。

という事で、今日から瀬賀さんにはトリガーを使ってもらう事になるよ。

大丈夫、瀬賀さんならすぐに慣れるよ。俺の副作用がそう言っている。」

 

「俺の副作用的には戦闘訓練でボコボコにされる未来が見えてたけどな」

 

主に、忍田さんから。

 

「あははは、そりゃあみんな瀬賀さん以上に訓練して実戦をこなしてるからね。今日から訓練開始の瀬賀さんには、まだまだ負けないよ」

 

「それもそうだけどよ。まずは慣れていくしかないんだろうな、迅手伝って貰うぞ」

 

迅の返事を聞かずに、橋の上の基地へと歩き出す。迅と訓練する未来が見えてた為、迅が手伝うってことは分かっていたからだ

少し歩いて振り返って見れば、迅が少し苦笑いして後ろに続いていた。どうやら迅もその未来が見えたようだった。

 

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「おぉ、瀬賀くん。丁度良かった君に紹介しておきたい子が居るんだ。」

 

基地に戻ってみれば、何時ものように忍田さんがいた。

 

「紹介ですか?先日の歓迎会に参加してなかった人がいるとは聞いてないですけど」

 

「実は昨日、迅がスカウトしてきた子でね。戦闘関連に関してはその子の方から断られた為、オペレーターとしての所属になるんだ」

 

「へぇ、オペレーター志望ですか。せっかく戦う力を得れるというのに、変わった子なんです?」

 

「変わってるのは瀬賀さんの方だと思うけどなぁ」

 

迅よりマシ。

 

「ウチも変わってるのはみこっちゃんの方だと思うよ」

 

「ゲッ、隊長じゃん....どうしてここに?」

 

「早瀬くんか、説明はもう終わったのか?」

 

迅の言葉に続けるように話に入ってきたのは、1人の少女。名前を早瀬ヒロといい、身長は小南と変わらないほど。髪は腰の辺りまで伸ばした栗色。猫を連想させるような瞳を持つ14歳の不登校児。

 

「はい、ゆりさんからの説明はすごく覚え(・・)やすかったので簡単でした。」

 

相変わらずな答え。彼女は一度見聞きしたことや感じた事は絶対に忘れない、完全記憶能力を持っている。

 

「瀬賀さん、彼女とやっぱり会った事があったんだね。彼女を見かけた時に、瀬賀さんと一緒にいる未来が視えたんだ」

 

「ああ、昔からの知り合いで所謂幼馴染みって奴だ」

 

「それでなんだね。彼女は瀬賀さんの事を探していたみたいでね、それで偶然俺に話掛けたらしいんだ。

あと、隊長ってどういう関係だったの?」

 

そういえば、あの日のトリオン兵との戦闘の後に会う約束をしてたな。それで俺が来なかった事に不審がって、探してたんだろうな。

 

「偶然でお前に話しかけるもんかよ。お前のことだ、何度もヒロの前を通って気を引いたんじゃないか?」

 

「そんなことする訳ないでしょ」

 

「どうだか」

 

迅の視線を無視して、ヒロに視線を向ける。

その視線に気付いたのか、こちらに視線を向けてくるが気まずくなって逸らしてしまう。

 

「....」

 

「迅、トレーニングルームに行こう。使いこなせなければ、宝の持ち腐れになってしまう。」

 

「そうだね」

 

その様子を見ていたのか、迅がまた話掛けようとするがそれより先に訓練へと誘う。こういう時に迅が何も言ってこないのはありがたかった。

 

「なら、私がトレーニングルームの設定しようか?ゆりさんの説明でやり方とかは全部覚えてるよ?」

 

そういうとこよ、ヒロ。何でも全て完全に記憶出来るくせに、空気は全く読めないんだよなぁ。

 

「良いよ、どうせ迅がするんだからヒロはゆっくりしていたら?」

 

「遠慮しないで大丈夫!だってウチは隊長なんだからね!」

 

「早瀬さん、瀬賀さんは教えてくれなかったんだけど隊長ってどういうことなの?」

 

ヒロはヒロで隊長を強調してくるし、それに対し俺が答えなかった所為で更に迅が気になっている。ヒロが説明すればあったことを全て説明してしまう為に、結局は自分で説明するしかなくなる。

 

といっても、あくまでも飯事の延長上。

ヒロの弟と俺の妹を交え4人で行っていた、探検隊ごっこで隊長呼びを気に入り事あるごとに俺たちに呼ばせているだけ。

更には、最近までホームレスだった時にナイフの作成方法や廃墟での寝泊まりの為に記憶を頼っていた時にも隊長呼びをさせられていた所為だろう。

この説明に対し、迅は何とも言えない表情をしていたが気にしない事にした。

 

「迅...ルームに行こう。ヒロは設定を頼むよ」

 

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「「トリガーオン!!」」

 

掛け声と共に戦闘体に換装する、訓練に備えて柔軟をして調子を掴む。

 

「どうだい瀬賀さん。はじめてのトリオン体の調子は、生身とは全く違うだろう」

 

「あぁ、想像以上だよ。思ってた以上に身体は柔軟で、動きやすい。生身に比べたら天と地程に違うな」

 

迅にそう答えながら、垂直跳びに反復横跳びと繰り返して最後はシャドーボクシングを行う。

 

「そりゃよかった。なら、ちょっと段階を飛ばして今日の訓練は鬼ごっこしようよ」

 

「鬼ごっこねぇ、間にどういう段階があって鬼ごっこだったのか気になるところだが、まずそれは普通の鬼ごっこって考えでいいのか?」

 

柔軟を終え、シャドーボクシングをしている俺に迅は薄い笑みを浮かべて訓練内容を告げる。

 

「普通にしてもいいけど、それじゃあ面白く無いでしょ?

ルールは鬼は瀬賀さんで、逃げる役は俺。逃げる範囲はトレーニングルーム内だけで、ちょっと設定をいじってステージは市街地A。所謂普通の住宅街さ」

 

「へぇ、それで?俺は普通にお前追いかけて捕まえればいいわけ?」

 

「まさか。瀬賀さんは早瀬さんとチームを組んで、早瀬さんのオペレート有り。勝利条件はその状態でブレード型トリガーである孤月で俺に一発当てること。敗北条件は攻撃を当てれずにタイムアップってとこかな

もちろん罰ゲームは有り。単純に勝者が敗者に何か一つ命令出来るってのでどう?」

 

「....正直俺に有利な条件ばっかりだよな、何が狙いなんだ?」

 

「何も狙ってなんか無いよ、確かめたいんだ。瀬賀さんと早瀬さんの実力って奴をね、もちろんやってくれるよね」

 

「やることは構わんけど、2、3個質問だ。孤月は両手に1本ずつ、二刀流としてセットできるのか?それと、ヒロのオペレートってどれほど出来るんだ?」

 

「俺的には最初は孤月一本から慣れていって欲しいけどね」

 

「二刀流出来るんか?」

 

「出来ると思うから、早瀬さんに調整して貰ってきてよ。ついでに、内部通信や各種支援についても話し合ってきてよ」

 

そのまま迅に促されるままにトレーニングルームを退室して、ヒロの元へ戻る。

 

「あれ、みこっちゃん?もう訓練終わったの?」

 

「いんや、まだだよ。」

 

不思議そうな表情をするヒロに、先程の鬼ごっこの説明をする。

ヒロが言うには、既にゆりさんから戦闘時のオペレートの説明を受けており各種支援は完璧に覚えているそうだった。

その後は軽く打ち合わせをしておいた。

 

「ヒロは誰かの戦闘訓練中の状況を見てたりする?」

 

「全く。みこっちゃんの訓練が初めてだから、期待してるよ。わかってると思うけど...?」

 

ヒロはそこまで言って拳を突き出して、ニヒルに笑う。

いつもは年齢に対して、精神年齢が追い付いていない様な言動をするヒロとは想像が出来ない様な雰囲気を醸し出す。

 

これに対し、俺は年相応の子供らしい笑みを浮かべて拳を当てる

 

「わかってるよ、迅が何を企んでいるのかは知らない。

けど、やるからには負けるつもりはない。頼りにしてるよ、隊長」

 

 

 




ん〜難産!
構想自体は早かったんですけど、文に起こすのには1週間位かかってました....
仕事に追われて、寝る間を惜しんでちょこちょこと...

相変わらずの鈍足更新で、見切り発車ではありますが読んで貰えたら光栄です
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