GS美神 マギカ大作戦!!   作:ぶんた

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リポート14

 数日後。上条の病室。

 ぐっすり眠りベッドに横たわる上条の前に、緊張に顔を引きつらせる横島が立っていた。

 その広げた両の掌には六つの文珠。

 

「じゃあ、さっさとやって」

「あんた、他人事みたいに……」

「そんなわけないでしょ?成功報酬としてガッツリ治療費もらうことになってるんだから!失敗して文珠無駄にしたら殺すわよ?」

「ひぃ!」

 

 美神からますますのプレッシャーを掛けられて、横島は悲鳴を上げた。

 

「ええい!やったるわー!」

 

 横島が霊力を注ぎ始めると六つの文珠は光輝きだし、相乗効果で異様な霊力の高まりを見せる!

 ア、アカン!なんやこれ?赤ん坊に竜を乗りこなせっていってるようなもんじゃ?こんなん、なんとかなるんか?

 いや、やるしかない!やってみせる!決死の表情の横島が双眸を輝かせる!

 

 

 

*****

 

 

 

 いつの間にか横島は制服姿で、古臭い学校の教室の中にいた。

 あまりの極限状態により、妄想している状態であった。

 

「本当に?」

 

 そこに制服姿の黒いボブカットの少女がバァーン!と現れた!ゆっくりと教室に入ってくる。

 

「た、高田ちゃん?!」

「違うわよっ!!」

「ははっ!冗談だ!会いたかったぞー!」

 

 横島は嬉しそうに少女に微笑みかけ、抱きしめた!

 

「ああー!!こんなことしてる場合じゃないでしょ?!」

「そうだけど、さ……」

 

 震える横島の声に少女は目を伏せ。そして、溜息。

 

「……もう。このトンチキ」

 

 少女はありったけの想いを込めて抱きしめ返した。

 

「でも!今はそれどこじゃないでしょ?!」

「う、うむ。とりあえず、文珠は誰でも発動させることはできるけど、文珠使いは同時発動がかなり有利らしくてさ……」

「ふうん、でもさ。それはそれでしょ?」

「えっ?」

 

 少女は横島を指さしながら、上目遣いに見つめてくる。

 

「安定して二つ発動できたのはあの時だけだよね?ひとりで二つが危なっかしいのに六つよ?」

「えっ!?」

「これだけの霊力、制御できなかったらどうなると思う?」

 

 少女は静かに指摘する。

 

「つまり!死ねる!」

 

 少女のいわんとすることに思い当たり、横島はパチコーン!と指を鳴らした!

 

「それで助ける為に来てくれたってのか?!」

「え?んー、逆逆。お迎え?あははっ」

「ギャァァァーーー!!ガガントスッ!」

 

 可愛くはにかみながら発せられた恐ろしい答えに、横島は顔を歪めて絶叫した!(その間0.01秒!)

 

 

 

*****

 

 

 

「ぎゃぼーー!!これはヤクイっ!」

 

 霊力の暴走で美神に殺させるまでもなく爆死する未来に、横島は震えた!

 その時。

 

「だいじょうぶ。横島さん、落ち着いて」

 

 しゅるり……。

 

 マミの手から黄色いリボンが伸び、六つの文珠を文字通りの数珠繋ぎにする。

 

「あれは……」

「マミちゃんの魔法の本質はあのリボンが象徴する《繋ぐ力》。そしてそのリボンを銃にするほどの抜群の魔法コントロール。マミちゃんのサポートがあれば横島クンでも十分いけるわ!」

 

 マミのコントロールにより魔術構築が開始される!

 

「そんなに力まないで?私がお手伝いするわ。だから、まずは落ち着いて。ね?」

 

 マミは横島の後ろからゆっくりと近寄り、そのまま抱きしめるように身を寄せて呟いた。後ろからまわされたマミの手は、横島の手に添えられる。

 

「ちょっ!なんであの娘、抱き着いちゃってんの?!」

「あうあう……!」

 

 美神、おキヌは驚愕に目を見開いた。

 

「!!!!!!!」

 

 はああぅ!む、むね!背中にむねぇ!吐息!ええ匂いぃ!

 

 横島の顔が驚愕に歪む!

 そう。必然的にマミの豊かな胸は横島の背中に、これでもかとばかりに押し付けられている状態だった!

 

「横島さん。私もはじめてだけど……。一緒にがんばりましょ?」

「はわわぁ!!」

 

 そのあまりにゲンカイ的にアイマイ1000%なマミのうさぎWhiteな囁きに、横島は「ラヴィ!!」と叫び白目を剝いた!凄まじいまでの煩悩パワーがダダ洩れる!

 

「横島さん。あん、集中して……。そこをやさしく……ね?」

「はぁはぁはぁ……」

「はんっ!そう……、ゆっくり……。ううんっ」

 

 荒い息の横島はともかく。マミも極度の集中と緊張状態なのだろう。横島をぎゅうぎゅうと抱きしめ、熱い吐息で囁く。

 

「むむむ……。まずいわね……」

 

 六つの文珠制御なら問題ないはずだった。そこに想定外の煩悩エネルギーが、だくだくと流れ込む!

 

「仕方ないとはいえあのバカ!興奮しすぎよ!」

 

 横島からダダ漏れる煩悩に、美神は目を細めた。

 

「それになんというか……」

 

 霊力の暴走で大惨事になりかねない緊迫の状況のはずなのだが……。

 美神とおキヌは顔を赤らめ、困惑げに二人を見やる。

 

「……R15で平気かしら」

 

 会話だけ聞くと少年サンデーではNGどころか薄い本のようなやりとりに、美神とおキヌは冷や汗を流していた。

 

 

 

*****

 

 

 

 横島とマミの命がけのこととは思えない術式構築も終盤となっていた。

 

「焦らないでっ……。そう、そこ……。ああんっ、そこっ……!」

 

 リボンに繋がった六つの輝く文珠のそれぞれに、文字が浮かび上がっていく。

 

 

 ~(左)~(腕)~(完)~(全)~(治)~(癒)~

 

 

 リボンに繋がった文珠の相乗効果的で高まった霊力に、横島の天元突破な煩悩パワーが加わり凄まじい術式となっていた!

 

「はあぅ!んんっ!だめえっ!そんなにされたら……。私っ!んんっ!」

「はうあ!」

 

 マミは顔を歪ませ必死に霊力をコントロールしているのだろう。がくがくと震える身体で横島に懸命に縋り付き、熱く喘ぎ続ける。

 それによりますます横島の煩悩が溢れるという、負の連鎖……。

 

「くっ……」

 

 美神は厳しく、おキヌは動揺しつつ、二人を見つめていた。

 今は成功を信じるしかない。

 

「マミちゃん!もう、もう俺っ!」

「らめらめぇ!もうっ少しっ!もうすぅこっ……んんんっ!がまんっしてっ!んんんっ!」

「くうっ!」

 

 リボンで数珠状に繋がった六つの珠を中心に複雑な、光輝く魔法陣が浮かびあがる!

 

「もっと奥ぅ!そうっ!そこっ!思い切り解き放ってっ!」

「うおおおっっっ!」

「やあああぁぁっんっ……!」

 

 横島の絶叫とマミの悲鳴と共に術式が発動!病室は光に包まれた!




「令和三年……」
「はい?」
「2021年は、令和三年なんだって」
「はぁ」

 魂が抜けたような顔の横島の言葉に、おキヌは首を傾げた。

「俺1976生まれでさ。ってことは、俺。45よ?」(1980説もあり)
「!!!!」
「もうタダスケ(仮名)よりも上なんよ?そうなるともう、あいつもいるんかいなー」

 驚きに目を瞬かせるおキヌの横で、横島は遠くを見つめた……。


*****


「ヨコシマ!」
「おい!なんでキミはいっつも父親を苗字呼びなんさ?」
「ん?んー、なんとなく?」

 黒いボブカットの娘はスカートを翻しつつ振り返えった。

「もう!そんなのどうでもいいじゃない?ってか、ほんっと!ヨコシマはトンチキよねっ!嬉しいくせにっ!」

 娘は頬を染め、満面の笑みで横島を上目遣いに見つめる……!!


*****


「嬉しいに決まっとろうがー!くっそ!!超絶可愛いな!!」

 横島は妄想の中の娘に激しく身悶えた!

「横島クン。娘が産まれるの前提とか、ずうずうしくない?」
「え?」

 そんな横島に半眼の美神が声を掛ける。

「あんたと結婚してくれる相手なんているわけないでしょ?どうせ毒男一直線よ。そんなのに子供がいるとしたら……」
「いるとしたら?」
「あの子を犯罪者の娘にしたいわけ?」
「え?」
「性犯罪案件での不幸な結果っていってんのよ!」
「……あんた、言いたい放題だな……」

 悪辣な美神の言葉に、さすがの横島も固まるのであった……。


*****


 まどマギ放映は2011。こちらも十年前……!
 リアルで観てた人は震災でたいへんだったらしいっすね。
 とにかく。時の過ぎるのは早いですねぇ;


*****


※引き続きgon様、んんんn様感謝!
 突貫修正いたしました!

※gon様kuo様のご意見から美神は十分勝算あったのだけど感だしてみました……。どうでしょう?

※M様の温度感高い、強いご指摘からけっこう変えました;

※高田ちゃん(仮)シーンを追加してみました

※雀怜様のご意見、反映しました
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