GS美神 マギカ大作戦!!   作:ぶんた

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リポート2

 美神令子除霊事務所、所長室。

 過去に戻ったほむらはとりあえず、言われた通りそこを訪れていたのだった。

 

「私は美神令子。ゴーストスイーパーよ」

「ゴーストスイーパー?」

 

 執務机ごしに発言する美神に、対峙するほむらは首を傾げる。

 

「現代社会の秩序と安全、そして経済活動を妨げる妖怪や悪霊と戦うプロ。現代のエクソシスト……。それがゴーストスイーパーであるっ!」

 

 横に控える横島がキメ顔で珍妙なポーズをとり、大声で解説した!

 

「やかましい!まぁオカルト問題の専門家よ。この業界じゃトップクラスと思ってくれていいわ」

 

 そんなお仕事があるのね。知らなかった……。ハデなお姉さんだからヤクザだとばかり……。

 自信満々に不敵に微笑む美神に、ほむらは息をのむ。

 

「そしてっ!やはっ!お兄さんはっ!」

「それバイトの横島クン。コッチは助手のおキヌちゃん」

「超高校生級GS……。ちょっ!美神さん!」

「よろしくね」

 

 格好つけた自己紹介をぶった切られて不服そうな青年が横島。そして横に控えていた長い黒髪に巫女装束の、ほむらより年上そうな微笑んでいる少女がおキヌちゃんさんなのだろう。

 

「それであなた、魔法少女なのね?」

「ええ」

 

 探るように見つめてくる美神の問いに、ほむらは頷く。

 

「魔法少女?そんなもんが、本当に居るんすか?」

 

 横島が驚きに目を瞬かせる。

 

「魔法少女……。魔女を狩るもの達よ」

「魔女?魔鈴さんみたいな?そして魔法少女が魔女を……だと?」

 

 横島は驚愕に顔を歪めた!

 

 

 

*****

 

 

 

「ふふふ。いけないお姉さんにはオシオキ、だよ?」

「いやぁ!だめぇええぇ」

 

 淫靡な微笑みを浮かべる魔法少女の前に、力なく倒れる蠱惑の魔女が絶望に叫ぶ!

 

 

 

*****

 

 

 

「………………」

「妄想やめい!」

 

 脳内で繰り広げられる光景に充血した目で視線をさ迷わせ唾をのむ横島を、美神が怒鳴りつけた!

 

「ここでいう魔女は、人を襲う化け物の種族名みたいなものかしら。キュゥべえと名乗る悪魔がひとつの願いの成就と引き換えに、魔法少女になる契約をもちかけてくるの。契約して魔法少女になった女の子は、魔女と戦う宿命を課せられるってわけ」

「ずいぶん詳しいのね」

 

 険しい顔で解説する美神に、ほむらは少なからず驚いていた。

 

「いったでしょ?専門家よ。それであなたの目的は?」

「……鹿目まどかを契約させないこと」

「鹿目まどか?誰?」

「最強の魔法少女になる素質をもっている娘よ」

 

 ほむらの言葉に美神は目を見開く。

 

「超強い魔法少女誕生って、いいことじゃないっすか!もうなにも怖くないじゃん!」

「そんな簡単な話じゃないわ……」

 

 お気楽に笑う横島に、ほむらは視線を下げる。

 

「……あなた、魔法少女の秘密を知ってるわね?」

 

 ほむらの様子を見つめ、美神は静かに尋ねた。

 

「ええ。魔法少女は人ではなく、最期には魔女となる存在。最強の魔法少女であるまどかは、最悪の魔女になる。それこそ地球を滅ぼす規模のね」

 

 ほむらは静かに衝撃の事実を語る。

 

「魔法少女の秘密なんて魅惑ワードのくせに、なんだそのおどろおどろしい内容はー!」

 

 その凄惨な告白に横島は絶叫した!

 

「魔法少女の秘密なんてものは!今日のおぱんつ、くまさんなのー!とか、横島おにいちゃんすき!チューして!くらいのもんでいいんじゃ!プリ○ュア見習え!」

「プ○キュアはそんなこといいません!怒られるから止めてください!」

「あほか!だまっとれっ!」

 

 取り乱す横島と、慌てて止めようとするおキヌを、美神は一喝する!

 

「で。それを防ぐ為にあなたは未来から来たっていうの?」

「ええ。大抵彼女は、一月後にやってくるワルプルギスの夜から街を守るために契約してしまう」

 

 ……大抵?美神はほむらの言葉に目を細める。

 

「私がワルプルギスの夜に負けてまどかが契約し、彼女が魔女となった未来であなたがいったのよ。過去にもどったら会いにこいと」

 

 眉をよせ自分を見つめる美神に、ほむらは言葉をつづけた。

 武器盗難がばれたってとこはいわないでいいわよね?聞かれてないし、ばれてもなさそうだし……。内心ほむらはホムッと首をすくめる。

 

「話はわかったわ。オッケー、協力してあげる」

 

 複雑な表情の美神は盛大なため息を出しつつ、そう答えた。

 

 

 

*****

 

 

 

「未来からきた……。嘘とはおもえないけど、信じがたい話ですねぇ」

 

 ほむらが帰った後。出したお茶の後かたずけをしながらおキヌがこぼす。

 

「美神さん、あの娘がかわいいからって信用しすぎじゃないすか?いくら俺でも、中学生は守備範囲外っすから!」

「貴様の好みなど知ったことか!」

 

 へらへらしている横島に、美神は怒鳴る。

 

「魔法少女は奇跡の存在よ。なんでもありだわ。それにママだって時間移動能力者だもの、タイムポーテーションはありえない話じゃない」

 

 美神は険しい顔で視線を下げる。

 あの娘のいった数字は秘密銀行口座の番号だし、やっぱり未来の自分が教えたのだろう。でも、もっと秘密がありそう。なににしろ盛大なタダ働きになりそう……。

 

「ああーもうっ!」

 

 額に青筋を浮かばせた美神の絶叫が響いた!




あけおめです!
いろいろたいへんな年になりそうですが、極楽目指してがんばんまりまそうー!
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