GS美神 マギカ大作戦!!   作:ぶんた

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リポート20

「おおおっーー!!」

 

 一面の青空に横島が驚きの声を上げる!

 侵入した委員長の魔女結界内は、幾重にも張り巡らされた電線と電柱のてっぺんのようなものが点在する空中だった。

 だがもっとも横島として重要なことは……。

 電線に洗濯物のように並んで吊るされ、はためいている様々なセーラー服の上着であった!

 

 

 

*****

 

 

 

「もうー!みんなずぶ濡れじゃない!はしゃぎすぎよ!」

 

 待望のプール開き。それに備えて女生徒達がプール掃除をしている最中だった。一人のおふざけが全員にひろがり、委員長の制止も空しく盛大な水遊びに発展してしまったのだった。

 疲れ切っておひらきとなったところで響く、かんかんな委員長の声に女生徒らは肩を竦めた。

 

「服が濡れたままで風邪をひいたらたいへんだわ!この天気ですぐ乾くから、みんな脱いで干しちゃって!」

「ええっ!乾くまでどうするの?」

「誰も見ちゃいないわよ!」

 

 女生徒たちはしぶしぶ委員長の指示に従い、水気を吸って肌に張り付くセーラー服を脱ぎ始める……。

 

 

 

*****

 

 

「……あれだけの上着を脱いでいる女生徒達がいるのが道理というものよ」

 

 そんな妄想を思いつつ、横島は呟いて。

 

「横島!なにぼーっとしてんのよ!」

「む!」

 

 タマモの声に横島は覚醒した。

 

「おおっと!くそ!」

 

 電柱にしがみつつ、横島は懐から文珠を取り出し、念を込める。

 

(飛)(翔)キィィ……ン。

 

 文珠二つを同時起動させると横島の体は空中機動を獲得し、ふわりと宙に浮く。

 

「よし!」

 

 見ればほむらは魔法少女のもつ優れた身体能力で、苦も無く電線の上を移動している。

 

「それでおまえはなにしてるわけ?」

 

 横島は自分の背中に引っ付いているタマモに、冷ややかな言葉をかけた。

 

「アンタが飛べてるんだからいいでしょ?」

「邪魔くさかろうが!自分でなんとかできんのか?」

「んーできなくはないんだけど……」

 

 いらだつ横島に、タマモは首を傾げる。

 

「んーじゃあ」

 

 ぽん!

 

 タマモは瞬時に幼女に変身した!

 

「これなら小さくて邪魔じゃないし、嬉しいでしょ?」

「あほかー!ロリ背負ったって嬉しくなんかないわー!」

「あれー?最近の男は幼女が好きなんでしょ?」

「やめれ……。いろいろやばいからやめれ!ともかく!俺は幼女に欲情などせん!!」

「……くるわよ」

 

 ぎゃあぎゃあ言い合う横島とタマモに、ほむらが警告した。

 張り渡された電線の上を、多くの影が接近してくる!

 スケート靴を履き、スカートを翻しながら電線の上を滑るように移動する委員長の魔女の使い魔達。

 それらは女生徒の腰から下だけという存在であった……。

 

「そんなこったろうと思ったよ!コンチクショー!」

 

 再び横島の絶叫が響き渡った!

 

 

 

*****

 

 

 

 そこは色の無い世界だった。

 遠目にも確認できる、唯一赤い太陽を模したようなそそり立つモニュメント。その前の人影、一心に祈りを捧げている黒い少女が結界主である影の魔女なのだろう。

 その魔女の長い黒髪が波立ち、無数の黒い触手が伸びる。触手の向かう先には結界の侵入者である二つの人影。雪崩るように襲い掛かる!

 一閃。無数の触手は二人に至る寸前、全てが斬り刻まれ宙に散った。

 

「また、つまらぬものを斬ってしまった……」

「二刀流?シロちゃん、すごい!」

「ふふっ!もっと褒めてくれていいでござるよー!」

 

 両手に霊波刀を構えたシロは、褒めるマミに尻尾を振りつつ全力でデレた!

 

「やれやれ。無粋なやつでござるねー」

 

 そうしつつ伸びてくる無数の触手を、シロは全て斬り落とす。

 

「もう!シロちゃんたら!」

 

 マミは久しぶりの共闘が嬉しいのか満面の笑みだ。

 

「じゃあ、おねがいね?援護はまかせて!」

「了解でござる!犬塚シロ、推して参る!!」

 

 複数のマスケット銃を地面に立てて準備万端のマミを背に、両手に霊波刀を構えたシロは不敵な笑みを浮かべ、魔女へと駆け出した!




美神「まどかちゃん!『まどか☆マギカ』十周年おめでとう!」

 周りから上がる拍手とともに美神は、大きな花束をまどかに差し出した。

まどか「ありがとうございます!」

 まどかは美神から花束を受け取り、一礼した。

まどか「美神さん。私達からも、お渡ししたいものがあるんです!」
美神「うん?」

 まどかのいたずらっ子のような瞳に見つめられ、美神は首を傾げた。

まどか「ほむらちゃん!」

 まどかの呼びかけに、やはり大きな花束を抱えたほむらが近寄ってくる。そして、その花束を美神に差し出した。

まどか「『GS美神 極楽大作戦‼』三十周年、おめでとうございます!」

 まどかが満面の笑みを浮かべて宣言した!

美神「えっ……」

 その不意打ちに美神は目を丸くする。

横島「1991年連載開始なんで、そうなるんすかね……?」

 スマホで検索をかけた横島が呆然と呟く。

美神「あ、ありがとう……」

 驚きの美神は、おどおどと花束を受け取った。

横島「……しかし、三十年前の漫画って肩書は、どうなんっすかね?」
美神「…………」

 固まる美神の隣で、横島がつぶやいた……。



*****



 おめでたいにきまってますよね!
 『まどか☆マギカ』十周年!『GS美神 極楽大作戦‼』三十周年!のアニバーサリー!お祝いしましょう!

※2021でのおはなしです
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