GS美神 マギカ大作戦!!   作:ぶんた

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 なんだかんだでもう8月ですよ?はやいですねー……
 いろいろたいへんなこんな世の中はーポイズン!
 なんとか、のりきりませう(白目
 
 


リポート27

「ば、ばか!やめなさいったら!」

 

 横島とマミに視線を向けた美神が叫ぶが、その声は二人に届かない!

 

「横島さん……」

「ううむ」

 

 罪悪感からマミに引け目を感じている横島は、グイグイ迫るマミを断りきれず、手に持つ文珠を発動させる。

 そしてマミは前回のように横島の背に身を寄せ。

 

「いいい!!」

「んふ、だいじょうぶ。全部私にまかせて、ね?」

 

 マミに思い切り抱き着かれた横島は、あまりのことに白目を剥いた!

 それとともに横島の手にある輝きだした文珠を、黄色いリボンが繋ぎとめていく。

 その二人の横にぶわり!と無数の黄色のリボンが沸き上がった!そしてそのリボンが消えた後には、大きな砲口に長い砲身の銀色に輝く巨大な大砲が出現する。マミが魔力によって生成したものだろう。

 

「うふふ。まえよりもっとhart揺らしてあげる」

 

 頬を染めたチョウセン的にタイカン1000%な、うさぎBlackなマミが妖艶に微笑み、横島の耳元で呟いた。

 

「!!!!!」

 

 あまりのことに凄まじい煩悩エネルギーが横島から溢れ出す!

 マミ必勝の策。それは横島とマミでの文珠合体術式!

 前回はその予想外の煩悩エネルギーを暴走しないよう、そのエネルギーで相殺するという、まったく非効率なものだった。

 だが今回は違う!

 マミの魔力。文珠の霊力。横島の煩悩。

 マミは前回の経験をふまえ、その全てのエネルギーを『繋げ』、最効率最大出力での術式を展開させる!

 

「こ、これは……」

 

 美神は目を見開き呟いた。

 その美神の視線の先で。砲台の砲口を中心に黄色のリボンに繋がれた七つの文珠が円となりぐるぐると回り出す。

 

 (超)~(絶)~(対)~(滅)~(殺)~(光)~(線)~

 

 それを中心に輝く魔法陣が展開される。それだけではない。射撃対象であるワルプルギスの夜へと幾重にも多重魔法陣が形成され。それとともに砲口に凄まじい輝きが満ちていく。

 

「んふっ!いくわ」

 

 頬をほんのりと染め、ゆんわりとした笑顔を浮かべたマミが、右手を上げて呟いた。

 

「コネクト!ティロ・フィナーレ!」「レーザー!」

 

 マミの叫びに続き、横島も大声で技名を叫んだ!

 

「撃ち抜いてあげる!!」

 

 ワルプルギスの夜に向け振り下ろされたマミの右手に従い、凄まじい振動とともに砲台から極太の光線が発射される!

 

 ズビム!!

 

 幾重もの魔法陣を貫通し更なる威力を獲得した『ティロ・フィナーレーザー!』は進行上の影魔法少女のことごとくを蒸発させ、ワルプルギスの夜のへ伸び。

 だがその光線はワルプルギスの夜直前で進行が止まる!

 

「なっ!」

 

 マミは驚愕に目を見開た。

 ワルプルギスの夜は結界を持たないのではなく。正確にはその身への絶対防御として身に纏っているのだろう。

 光線はその結界に阻まれているのだ。

 

「くっ!」

 

 このままじゃ……。 

 

 マミが焦りの息を漏らした、その時。

 

「マミちゃん」

「えっ?」

 

 横島がマミに声を掛けたのだった。

 横島はワルプルギスの夜へむけたマミの右手を左手でぎゅっと握り、マミと向き合う位置に移動していた。そのマミの視線の先。横島はさっきまでのだらけきった表情ではなく、真剣な眼差しでマミを見つめていた。

 マミは目を瞬かせるものの、繋がった状態。瞬時に横島の考えを理解する。

 

「大丈夫だ。いくよ?」

「はい!」

 

 二人は小さく頷きあい握った手の先、ワルプルギスの夜へと視線を向ける。そしておもいっきりのチカラを込める!

 

「「いっけー!」」

 

 二人の雄たけびにより光線は更に輝く!

 

 ビキリッ!

 

 そしてその進行上ワルプルギスの夜へ至る空間に亀裂が走り。

 

 バギャン!

 

 光線の圧倒的破壊力によって、結界は砕け散った!

 

「!!!」

 

 光線は歯車にぶら下がる人型の腹を直撃し、そのまま貫通!

 ワルプルギスの夜が声にならぬ悲鳴を上げる!

 

 

*****

 

 

「レーザーの強みかい??」

 

 とある宙域。

 歴史に残るグラディウス宇宙空軍、超時空戦闘機『ビックバイパー』のエースパイロットはその問いに首を傾げる。

 

「貫通力?破壊力?そうだね。勿論そうさ。でも、それだけじゃあないよ。レーザーは単発砲撃と違って、発射してから一定時間の射出時間があるだろう?そしてね。その間の操作さがキモなのさ」

 

 パイロットはニヤリと微笑んだ。

 

 

*****

 

 

「まだだ!」

「はい!」

 

 そして突き出した指を絡めて握る手を、息ピッタリの掛け声とともに、思い切り上へと振り上げる!

 

「「スラッシュ!!」」

 

 二人の繋いだ手の誘導により砲台は上へと角度を変え。 

 

 ざしゅん!!!

 

 それに従い極太のレーザーは光の剣となる!『ティロ・フィナーレーザー・ソード!』は、その圧倒的破壊力でもってワルプルギスの夜の人型の腹から上へ、その巨大な歯車をも斬り裂く!!

 それは霊波刀使いの横島だからこその手腕と。その意を酌み、すかさず術式に変更をいれるマミの手管。すさまじい合体攻撃といえた!

 

 アハッ!アハハハッ……。

 

 背後上空の曇天をも斬り裂き、その隙間から陽光さす中、流石のワルプルギスの夜も大ダメージにその哄笑は小さくなっていく。

 

「美神さーん!やってやりましたよー!」

 

 横島とマミは手を握り、もう片方の手でブイサインをしつつ、美神に得意げに笑いかけていた。

 

「っ!!あほかーー!!なにやらかしてるのよ!!!」

 

 美神が怒りに顔を歪めての絶叫が響く!

 二人の合体攻撃。当然美神は想定し、だがまっさきに選択肢から外したものだったのだ。問題は成功率よりも成功時の場合のこと。保証人になったとはいえ、マミが戦略兵器級となれば話が変わってしまう。それ故注目を集めることは、最も避けたいことだったのに!

 

 ドガガガガ!

 

 その横でとどめとばかりに、ほむらがありったけの弾丸を食らわせる!

 

 アハハ……ハハッ……。

 

 死に体のワルプルギスの夜の、弱弱しい笑い声。

 

「ああーもう!ワルプルギスの夜撃破をネタに交渉するしかないわね……」

 

 ともかく。戦況を見つつ美神は嫌な汗をぬぐい、ポツリとつぶやいた。

 

「こうなったら斃すわよ?瀕死だけど油断しないでね?」

 

 一番の問題は逃げられる事だが、深追いして被害を出しても意味はない。

 高度を下げるワルプルギスの夜を見つつ、美神も神通棍を構えた。その時。

 

 ――虎よ!虎よ!ぬばたまの夜の森に燦爛と燃えて‼そも、いかなる不死の手、はたは眼の造りしか……。

 

 その小さな詠唱と共に、その場に闇の帳が下りる!

 

「なっ!これは……!」

「ぼーっとしてんじゃないわよ?令子。ここからよ?ここからが本番だってワケ!」

 

 掛けられた声に驚き、美神が振り向く。

 その美神の視線の先には。白と黒、二人の魔法少女を従えた霊装姿の小笠原エミが、美神を見下し佇んでいたのだった!




~おまけコーナー1~

エミ「さて!ついに私の出番なワケ!」

タイガー「あ、あのーわっしの出番は……」

エミ「えっ?えーと、あんたはこの術式の要なんだからー表ざたにはできないワケ」

タイガー「は、はあ」

エミ「時間稼ぎで出さないようにしたーとかじゃなくね?」

タイガー「……」

エミ「折角だし、なんとか改ざんできないかしら……」

タイガー「…………」


~おまけコーナー2~

「ほむらや……。おきなさい!ほむらや……」
「!」

 その声によってほむらは目を覚まし、そしてその声の主へと視線を向ける。
 そこには頭髪が薄毛で太めな中年の男が佇んでいた。不思議なことにその足は地面から離れていて。つまり、浮いているのだ。そのためか?はぁはぁと激しい呼吸を漏らしつつ、汗だくになっている様は、なんとも見苦しいものであった。

「……だれ?」

 あまりのことにほむらは茫然とするものの、その一言を問いかけた。

「わたしはあなたの銃の精霊です」
「…………」
「驚くのも無理はありません。ただワタクシ、頑張る君を応援しようと思いまいりました」

 その男の提案にほむらは首を傾げた。

「なら……。なら」
「ちょっと待ったー!」

 ほむらの言葉を大声が遮る!

「!」

 ほむらと太った男の視線の先。そこには丸坊主に白い袖なしシャツに長ズボンという、なんともだらしがない中年男が佇んでいた。

「私も君の所有する銃の精霊ウィリス」
「な、なにい!」

 坊主男の言葉に、太った男が驚愕の声を上げる!

「貴様!この娘の銃は私だぞ!」
「いいや違うね。5話から登場している私だよ!ウィリス!」
「ぐぬぬ」

 ほむらをそっちのけで、二人は激しい口論をしだした!

「……」

 そんな二人を心底どうでもいいと、ぼうっと眺める。

「ほむらや!君の銃は私だよね?」
「いや否!私だろう?ウィリス!」
「…………」

 そんなおっさん二人に迫られて、ほむらは全くもって不機嫌だった!
 その時。

 ドロドロドロドロ……。

 暗雲が沸き上がり、そこの中から異様な圧が膨れ上がる!
 
「ほむらちゃんはー」
「!」
「弓派なの!」

 どすん!

 その大声とともに暗雲から巨大な少女の腕が伸び、二人のおじさんをぺしゃんこにした!

「まったくもうー!っと!じゃあ、またね?ほむらちゃん!」

 その衝撃に髪をなびかせるほむらは、目を瞬させて佇んでいた……。


*****


「はっ!」

 ほむらは目を開け、意識を覚醒させる。
 どうやら眠っていて、変な夢を見ていたようだ。

「んー……」

 色々と奇妙な夢だった。大きく伸びをしつつほむらは、ぼうっと思い返す。
 助けてくれた弓の精に、感謝と親愛を感じつつも。

「弓、使ったこともないのだけれど……」

 ほむらは首を傾げた。


~~~~~


 因みに。
 グラディウスレーザーの説明は、グラディウスが得意だった友人のセリフ。
 レーザーは撃つのではなく、斬るんだそうな。
 へたっぴな私は使いこなせませんでしたよ。
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