GS美神 マギカ大作戦!!   作:ぶんた

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※ぎゃー!またやっちまった!誤投稿しててごめんなさい!

→裏リポート1の続きになります!
→ご容赦をば!


リポート32【裏リポート2】

「ここいらのはずだが……」

 

 丸眼鏡を掛けた中年男がきょろきょろと視線を彷徨わせつつ、夜の街を歩いていた。

 黒いシャツに黒いズボン。その胸元に首から掛けた銀色の十字架が揺れる。

 男の名は唐巣和宏。冴えない見た目ではあるものの、日本トップクラスの凄腕のGSだ。

 唐巣は行方不明事件の依頼を受け、その手がかりを捜しているのだった。

 

 

*****

 

 

 その少し前。

 

「先生?」

 

 修繕が行き届かない古びた教会。トップランクGSに似つかわしくないここが唐巣の事務所兼住まいとなる。

 夕食後、そそくさと外出しようとドアノブに手をかけた唐巣に声が掛けられたのだ。

 

「こんな時間からどちらにお出かけですか?」

「い、いや、えーと?食後の運動かな?うん」

 

 びくりと固まった唐巣は引きつらせた微笑みを浮かべつつ振り返る。そこには弟子であるピートが怪訝そうな視線を向けているのだった。

 

「先生。まさか見回りですか?その件は霊関係という根拠はありませんよね?警察や探偵の仕事では?」

 

 ピートは唐巣が娘が帰ってこないという相談をいくつも受けているのを知っていた。

 

「や、うーん。そうなんだけど、なんとなくかな……。でもいっているだろう?我々霊能者の《なんとなく》はね、重要な根拠になりうるんだよ」

 

 ピートからの責めるような視線を受けつつ、唐巣は苦笑いを浮かべた。

 

「そうですけど……」

「それに正式な依頼ではないからね。ただ捜してみるという程度のものだよ?散歩のついでにね」

 

 娘の行方不明を憂う家族らの声をうけてのものだろうが、盛大なタダ働きには違いない……。

 呆れ顔のピートは困った師匠を見つめ、溜息をつく。

 唐巣は腕利きのエクソシストとして日本GS有数の実力者。にもかかわらず、力に驕ることのない『神父』に相応しい人格者として有名だった。

 だがそれはもう美徳の裏返しである欠点ともなっていて。慈愛溢れるその心は、困った人を見過ごすことができず。その結果、無償で仕事を受けることが多々あり、身を粉に働いていても常に貧窮しているという有様。

 かつて唐巣の弟子だった美神令子は、そんな困った師匠のことをなんやかんやといいつつも心配しているようで。だが唐巣にいってもどうにもならない事も理解しているため、ピートにうまくやるよう圧力をかけているのだった。

 

「依頼料の払えない方たちだからと、いつものようにそういう体にしているのですね?美神さんが知ったら僕が怒られるので、できればやめてほしいのですが……」

 

 顔を引きつらせるピートの表情に唐巣は重い息を吐く。天上天下唯我独尊を地で行く美神からの皺寄せはかなりのものだろう……。

 

「ははは。令子君には黙っていてくれたまえ」

 

(すまん。ピート君!)

 

 がっくりと肩を落とし項垂れるピートを後に、唐巣はドアを開けた。

 

 

*****

 

 

「!!」

 

 そうして、とある公園を見回っていた唐巣は異様な気配を感じ険しい視線を向ける。

 そこにはいつのまにか出現した人影があった。

 知り合いであるドクターカオス配下である人造人間マリア。そのマリアは少女を抱えており、それを心配そうに見守る幼女。

 マリアは周囲を確認。とっさのことで固まる唐巣にずんずんと近寄り。

 

「ミスター・唐巣。これ、お願いします」

 

 と、抱えていた少女を押し付ける。

 

「え、え?なっ!ちょっと!マリア君!」

「すみません・タイムリミットです」

 

 抗議の声を上げる唐巣を置き去りに、マリアは風のように立ち去ってしまった。

 

「えええ!」

 

 唐巣は驚愕しつつも腕の中の少女を見やる。赤く長い髪をポニーテールに結い。同じく赤い中国風のゆるやかな服装を纏っていた。そしてなにより、全身に多くの深い傷を負い、意識を失っている状態。

 

「キョーコ!」

 

 残された幼女の悲痛な声。

 

 このままでは助からない……。

 

 唐巣は思考を巡らせる。唐巣の治癒術は効果の小さいもので、重症の人間には役に立たない。

 だがこの派手な恰好……。この娘が魔法少女ならやりようはある。魔法少女は希望と奇跡の存在。唐巣の扱う神術と同じ聖属性。それならば!

 

「聖なる父、全能の父、永遠の神よ!そして草よ木よ花よ虫よ――わが友なる精霊たちよ!その慈悲深き愛により、傷つき愛し子を癒す力を貸したまえ!」

 

 唐巣は祈祷しつつ、少女の胸元に光る宝石に祝福の力を注ぐ。赤く光るそれはソウルジェム。魔法少女の本体である『魂』となるものだ。

 魔法少女は魂を肉体から切り離す。そんな魂の抜けた状態ならば身体への施術ではなく魂に力を注げば、あとは自らを修復させるはず!

 そうして霊力を注いでいると本来の自己修復能力が活性化され、ずたずたに傷ついていた身体がみるみる修復されていき……。

 

「…………」

 

 少女の呼吸が安定し魔法少女化が解け、Tシャツにショートパンツといった普通の恰好に戻った。

 

「キョーコー!」

 

 緑色の髪の幼女がガン泣きで少女に抱き着く!

 その横で。唐巣はなんとか救えたことに安堵の息を吐くのであった。




 本編登場しなかったのは、裏で実はーという感じのを、お届けする予定だったのですが……。
 うううー!
 不定期投稿予定!デス!(逆ギレ!


@オマケ!
 待望の新コーナー!『マギカ大作戦!!B:Side』!(本編のB面)
~今回のあらすじ~

美少女ピート「もう先生ったら!」
美女唐巣「うふふ。ごめんね?ピートちゃん」
イケメンマリア「これ・おねがいします」
美少年杏子「……」
美ショタゆま「ふぁー!」
(続く?)

――んん?このTS、どっちむけになるん?わからんー!(困惑)
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