「まって!ほむらちゃん!ストップ!ストップ!」
大慌ての美神の声が響く!
深夜、外国人墓地。
そこは大量の喰屍鬼が出現し封鎖されていた。その喰屍鬼討伐の依頼を受けた美神が、連れてきたほむらとその仕事に取り掛かろうとしていた時のことだった。
「?」
その声に反応したほむらは、怪訝な顔で美神に視線を向ける。
「えーっと。その手に持っているものはなに?」
そんなほむらに、美神は引きつった笑顔で声を掛けた。
「自動拳銃よ」
「ええ。そうでしょうね」
「?」
美神のいいたいことに理解できず、ほむらは首を傾げる。
「あのね?その自動拳銃なのだけれど……」
「ああ。これはただの自動拳銃ではないわ。対
「そうじゃなくて!」
「?」
そうして依然首を傾げるほむらを前に、美神は握る拳をぶるぶると震わせ……。
「銃刀法違反だっていいたいのよーーー!」
美神の雄たけびが、ギニャー!と響き渡るのだった。
*****
その数日後。美神除霊事務所、応接室。
その広い床には所狭しと数々の物騒な重火器が並んでいた。
「ええと。これで全部?」
「……はい」
それらはほむらが対魔女のため盾に収納、備蓄した装備の数々であった。その凄まじいまでの充実っぷりは流石の美神も絶句するほど。
「……ほむらちゃん。魔女との闘いは固有結界内だからそれらを使ってもらってもまあ、いいわ?」
美神は苦虫を潰し、そのこめかみに指を当てつつ言葉を続ける。
「逆にね?そういった特殊空間でしか使用したらだめ。日本は武器の制限が厳しいのよ?GSでも特殊な許可がない限りそういった重火器の使用は認められてないの」
第一種銃猟免許でライフル銃および散弾銃での使用が認められるように、GSでも申請することによってそういった限定された火器使用許可を得ることは可能ではあるが、GSにポピュラーな装備であった「霊体ボウガン」すら、クロスボウを使用した犯罪の多発生をうけ2021年にクロスボウの使用及び販売の規制、所持の許可制を定める改正銃刀法により、厳しい規制を受けている状況なのであった。
保護観察扱いの魔法少女がテロリスト顔負けの重装備使用などとなれば、保護者である美神にも多大な被害をもたらすであろう事案になることは間違いなかったのだ。
「それとー。これら、どこから持ってきたの?」
「ええとこれはヤクザ事務所とかコメリカ基地……」
「ストップ!ストップーー!」
ほむらの言葉を美神が大声で遮る!
「ほむらちゃん。いい?それらはね、橋の下で拾ったといいなさい?ね?」
「?」
凄まじいまでの圧力を発する美神からの言葉にほむらは目を瞬かせる。
「いやーさすがに無理ないっすかー?」
そこに横島がのんびりとした感じで口をはさんだのだ。
「……!」
怒り心頭の美神がぐるりと横島に首をむけ、視線をギラリと光らせる。
「ちょ。横島さん!」
その事態におキヌがわたわたと慌てた。
「いやいやだって。今時の橋の下じゃあ、子犬はおろかエロ本だって拾えませんよ?」
当の横島はへらへらと答える。そんな横島の身体が、グイと浮きあがった。
「ねえ?だまってろ?」
「あ、はい……」
美神に首根っこ掴まれて吊るされ、体をゆらゆらと揺らされる横島は、ガクガクと首を上下に揺らし従順の意思をアピール。
「もう、横島さん……」
美神の怒りの矛先をあからさまに誘導して引き受けているであろう横島を察し、おキヌは溜息を零しつつ見つめ。
「…………」
ほむらも無言で見つめていた。
「あのね?ほむらちゃん。その武器の調達もおやめなさいね?今までだってばれないのが不思議だったのよ?」
美神の言葉にほむらは思い至る。この世界はいままでと違い、超常現象が認知されている世界。ならばそういった犯罪も発生し、それに対する対策も行われているだろうからだ。
ほむらの固有能力である時間停止能力は、そういったものをものともしない強力なものであったのだが……。
ワルプルギスの夜討伐という祈りの制限が解除され、ほむらはその主力能力である時間操作を失った状態なのであった。
固有魔法である時間操作がなくとも、身体強化や初級魔法に加え盾への収納能力と、並みの霊能力者以上のスペックは誇るものの、大幅なスペックダウンは否めない状態。それは当然ほむらの懸念材料であり、美神はその相談を受けていたのだった。
「ううーん」
そんなほむらからの視線に、美神は逆に弱気となる。
「んん。とりあえずーあそこにいってみる?」
苦渋の溜息とともに、美神はほむらにそう切り出したのだった。
おひさしぶりでございます!
だらだらー続いてます
のんびりおつきあいしていただけるとー嬉しいですー
ワルプルギスの夜討伐後、ほむらはどうなるのか問題!
ここでは、時間操作能力喪失としていますがー
ご意見等あればおねがいざざまあす!
【裏】は、ワルプルギスの新作観ないとかなーという状態だったりー
◎追記!謎のおまけコーナー
謎の右「修行といえば!」
謎の左「修行といえば!」
謎の猿「修行といえばじゃ!」
謎の幼女「修行といえばでちゅ!」
謎の小竜姫「そう!修行といえば!ついに!私の出番ですね!」
謎の横島「貴様ら!刮目せよ!」
謎の美神「あんたら……。いいかげんにしときなさいよ?」
謎のおキヌ「次はーまた来年ですかね?流石のID:7dpoKLYQさんもー忘れちゃいますよ?」
謎の小竜姫「そうならないようにー!「ドラゴンへの道!ふたたび!(予定)」応援お願いしますね!」