休日朝。美神除霊事務所前。
外出の準備を整えたほむらがそこにいた。
美神がいうには修行に最適な場所らしい。連休含めてそこに出掛ける予定であった。
「ほむらちゃん!」
そんなほむらに思いもよらぬ声が掛かり、ほむらはびくりと肩を震わせ。
がばりと振り向いた視線の先。そこに佇む人物を見つめたほむらは目を瞬かせて固まってしまう。
「…………!!」
そこには、ラフなお出かけコーデの鹿目まどかがにっこりと微笑んでいたからだ!
「えーとね?ほむらちゃんの応援をしてっていわれてー、ね?」
そういうまどかの視線の先には、なんだか隠れつつそわそわと様子を窺う横島とおキヌ。
「…………」
ほむらはきゅうと唇を噛み。
――まどか。
ほむらはは目を瞬かせてその人物を見つめた。
鹿目まどか。
そう。彼女こそ、ほむらにとっての最初で最後の最高の友達であり。そして魔法少女になるきっかけであった人物。
ほむらの願いは『彼女との出会いをやり直したい』こと。彼女に守られる私ではなくて、彼女を守る私になりたいというものだったからだ。
そして今。幾度ものやり直しの果て、彼女の死亡を回避した。その彼女が目の前にいる……。
――でも。でも、あなたは、あなたではない。
ほむらの記憶にははっきり残っている。『最初の彼女』の冷たくなった手の感触が。
そして幾度と目にした『彼女』の最後の顔。そのどれもを記憶していて……。
――あなたであって、あなたではない。そして私も……。
そのココロに整理をつけることができず……。なのでほむらは願いを叶えた後でも、まどか本人との接触を避けていたのだった。
そして今回のことは、それに気をもんだ横島とおキヌの差し金であった。
「ほむらちゃん?ええーとね?」
あからさまに動揺するほむらに対し、まどかも大慌て。
「おお!すまんすまん!えーっとほら!」
同じく慌てて参上した横島は、まどかとほむら、かたまる二人の頭に手を当てて。
「今日はお出かけじゃ!ささー準備できたか?まどかちゃん!ほむらをよろしくな!」
「あ、はい!」
親し気にまどかに話す横島にもほむらは驚きつつ。そんなほむらに横島は顔を向け。
「ほむら!修行はたいへんかもだけどーあそこはいいとこだぞ?!まどかちゃんと気楽に楽しめや!」
「……!」
そうして微笑みかけてくる横島とまどかに、感情を揺さぶられたほむら顔を下げた。
(すまん。驚かせすぎたか?)
そんなほむらの頭に横島からの念話が届く。
(まどかちゃんには、ほむらの事情なんかは話してないぞ?でも修行にいくほむらの応援をしてくれっていったら、快く引き受けてくれてな?いいこだなーまどかちゃん!まどかちゃんは、そういう娘なんだろ?)
(……)
(だから、大丈夫だ)
(…………)
溢れそうになる感情を飲み込んで顔を上げたほむらを、横島とまどかは優しく見つめていた。
「さていきますか!」
横島は両手に文珠を持ち、珍妙なポーズをキメる!
「転移!妙神山へ!」
(転)(移)キイイン!
「いってらっしゃい!」
横島の術式が発動し、笑顔で手を振るおキヌの前から三人の姿は消え。
「…………!」
そして。目の前にそびえる荘厳な趣のある日本風の巨大な両開きの門。それぞれに大きな鬼の顔が装飾されている。そのうえには『妙神山 修行場』の看板。その門を護るように両側に配置されたであろう首のない巨像。
その風景にほむらとまどかは目を瞬かせ、息を呑む。
「いらっしゃい、おふたりさん!ようこそ妙神山へ!」
横島はおどけつつ、にっこりと二人にそう宣言したのだった!
◎謎のオマケコーナー!その2
謎の右「なっ!」
謎の左「ななっ!姫様の出番がないではないか!」
謎の小竜姫「…………」
謎のヒャクメ「まあまあ。優秀な分析官である私の予想ではー次こそは平気よ!あ、でもー」
謎の小竜姫「でも?」
謎のヒャクメ「フラグってしってるー?そろそろやばいかもしれないのねー!あはは!」
謎の小竜姫「!!」
(謎の猿と謎の幼女は、謎コーナーに飽きてTVゲーム中)
――つづく?
◎おまけ2
美神「んーなんか面白くないわね……」
おキヌ「美神さん?」
美神「本編オチはああだったし、私かなり冷遇されてない?」
おキヌ「えーと、どうでしょう?でも出番の偏りはあるかもですね?」
マミ「……」
美神「そうよね?ちょっと抗議しとこうかしら?」
美智恵「それより令子」
美神「!」
美智恵「ほむらちゃんを働かせたの?しかも深夜?」
美神「え!いや違うのよ!ママ!」
美智恵「ふーん?」
――つづ……
美神「続けるな!」
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→これのために10話を観なおして。
→ああーもうー。久しぶりだったからかーやられました……。つらい。