GS美神 マギカ大作戦!!   作:ぶんた

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 あけましておめでとうございます!(2025)
 良い年になりますように。


リポート38【続リポート2ー5】

「子ども扱いするなでちゅ!」

 

 パピリオがまどかの手を音を立てて、はたく!

 

「!!」

 

 そうして怒気を纏うパピリオにほむらが身構えた。

 

「ああ!ごめん、ごめんね?それで、どこにいけばいいの?こっち?」

 

 だがそんなパピリオにまどかはどこ吹く風。手を繋ぎ歩きだす。

 

「もう!こっちでちゅ!」

「あれれ?そうなんだ。ありがとうね!」

 

 そうしてまどかはパピリオに、にっこりと微笑みかけるのだった。

 

 鹿目まどかという少女は人見知りで引っ込み思案。

 初見の相手にはおずおずと距離をとるのが常であった。

 しかし彼女はバリキャリモンスターの母と、思慮深い父のハイブリッド。

 姉として対応すべき相手にスイッチが入れば、その圧倒的対人コミュニケーション能力を発動させるのだ。

 そうなれば彼女にとっては人外だろうと妹。

 末妹というパピリオとの相性が、がっちりとかみ合い主導権を握る状態だった。

 まどかは大人しく従うパピリオを見つつ、ほむらに目線をむける。

 ほむらからの心配の視線にまどかは気づいていたらしく、そんなほむらを安心させようとしての目配せのようだった。

 

「……」

 

 そのまどかからの視線を受け、ほむらは小さく息を吐き後ろに続く……。

 

 

*****

 

 

「ここ?」

 

 まどかはきょろきょろと見まわす。

 パピリオに誘導されたのは、無造作に椅子が配置された暗い小部屋だった。

 

「…………」

 

 その横でほむらも視線を走らせる。

 

「まったく。小竜姫のやつはほんとたるんでまちゅね。それでええと。いいでちゅか?おまえらはこれから2か月くらい特殊な空間で過ごすことになりまちゅ」

 

 そんな二人をまえにパピリオが告げた。

 

「えっ!そんなに長くは困るよ!」

「えーと。あくまで精神的なものでちゅ。実際にはえーと、数時間の事でちゅ」

 

 まどかの抗議にパピリオは視線を彷徨わせながら、うろ覚えな記憶で解説する。

 

「ともかく。そのあいだ、ちゃんとおじいちゃんのめんどうをみるでちゅよ?」

「おじいちゃん?」

「そうでちゅ……」

 

 そうしたやりとりをしていたはずだったが、ふと気づけば――。

 

 まどかとほむらは中華風の小部屋にいたのだった。

 

「え?」

 

 絶句するまどかの横で、ほむらも緊張していた。

 

「んー。こっちかな?いってみよう?」

 

 そんなほむらに、まどかは微笑みながら手を差し伸べた。

 

「……」

 

 しかしほむらはその手の横を無言で進む。

 まどかは寂しそうに小さく溜息。あとに続くのだった。

 

 

 ****

 

 

 中華風の建物の中を、二人はきょろきょろと周りを見回しながら、てとてとと奥に進む。

 外の風景からその建物は山奥にぽつんと建てられたもののようだ。囲む森林。広がる山々。近くにある大きな湖から爽やかな風が吹く。

 

「わあ」

 

 その景観に目を瞬かせるまどかの横で、ほむらはすさまじい気配を感じて緊張していた。

 どうやらここは魔女結界のような、なにものかの領域のようだ。感じる気配はその主のものだろう。

 これほどの圧は感じたことがない。ほむらは最大級の警戒をもって気配をさぐる。

 

 

 ****

 

 

 そうして辿り着いた、なにやら物音のする部屋を二人は覗き込む。

 

『十年早いんだよ!』

 

 床に置かれたブラウン管テレビの画面には全時代まえのカクカクポリゴンな格闘家が、けたたましい音と共に勝利宣言をしていた。

 そのテレビの前で座り込み、興奮してゲームをしている人影に、まどかとほむらは息を呑みつつ視線を向ける。

 

「ウキー!」

 

 そうしてテレビの前でガチャガチャとコントローラーをいじくっているのは、眼鏡を掛けキセルを咥えた、中国風な服を着た人間大の猿だった……。 

 

 

*****

 

 

「ええーと?こんなのが神の試練だって?ゆるい。ゆるすぎるっての」

 

 妙神山修行着を纏った白髪に、黒い丸眼鏡でも隠せぬ美形の青年が、崩れ落ちる妖魔を背に溜息を吐き。

 

「まったくだね」

 

 対峙する妖魔を瞬殺した、同じ修行着着姿の長髪を後ろに纏め一房だけ前に垂らすという独特な髪型の細目の青年が肩を済めつつ、相槌を打つ。

 

「合格です。あなた達お二人が、妙神山修行最高にして最難関に挑む実力があるのはわかりました」

 

 古風ないで立ちの小柄な美少女が、そんな二人をみつめ頷いた。

 赤い短髪の耳の後ろあたりに覗く無骨な角。額には鱗でできたバンダナ。腰にはその身に不釣り合いな広刃な剣を佩く少女の名は小竜姫。神格高い竜神族であり、人界にある天界拠点の一つである妙神山の管理人だ。

 妙神山修行場最高にして最難関の修行『ウルトラスペシャルデンジャラス&ハード修行コース』に挑戦してきた二人をテストしていたのだった。

 

「で。次はあんたが相手してくれるわけ?」

 

 白髪の青年が挑戦的に小竜姫に声を掛け。

 

「そう挑発するなよ。彼女が只者じゃないの、わかってるだろ?」

 

 そういいつつ細目の青年も小竜姫を恐れている風はない。不敵に首を傾げる。

 

「ここからは私の上司――。いえ、私の師匠が対応します」

 

 そんな長身な二人を見上げつつ、小竜姫は事務的に答えた。

 

「そりゃあ楽しみ。でも俺ら最強だから」

 

 白髪の黒眼鏡がずれてのぞく、白い睫毛に覆われた青い瞳が小竜姫を見つめる。

 

「ええ、ええ。あなた達は大変有能ですね。なんといっても倒すまでの時間が歴代二位ですし」

「なっ!」

 

 にっこり答える小竜姫に、白髪の青年が驚愕に目を見開いた。

 

「遊んでたからだぞ?」

「くそ!もう一回だ!」

 

 細目に睨まれた白髪は小竜姫に詰め寄る。

 

「残念ですけど、そんな理由での再試験は認められないです。ん?」

 

 すーんと答える小竜姫がふいと視線を向けた先には、走り寄ってくる人影。

 

「小竜姫様ー!」

「あら、ちょうどいいところに。こちらが討伐時間一位の一人、横島さんですよ?」

 

 叫びながらやってきた横島を、微笑みながら小竜姫がそう二人に紹介する。

 

「なるほどね。じゃああんたと勝負でもいいんだぜ?」

「え?なに?なんなん?おまえらなんなん?」

 

 唐突に、そんな剣呑な気配をまとわせた二人に囲まれた横島は怯むのだった。




【おまけコーナー!お正月特番!(2025

――てん。てれてれてれてん。てれれ~。

おキヌ「あけましておめでとうございます!」

冥子「おめでと~~」

 正月を思わすセットを背に巫女姿のおキヌと、晴れ着姿の冥子がにこやかに手を振る。

冥子「今年は巳年~~。サンチラスネ~クちゃんカモン~~」

 出現させた白いまだらの黒い蛇を首に巻いた冥子はご機嫌な笑みを浮かべた。

おキヌ「今回のおまけコーナーは折角ですので、今年がどんな年になるか?この方々にコメントを頂いています!ではどうぞ!」


***


ヒミコ様「ふむ。平穏とはいえぬ状況が続くであろう。干支は乙巳(きのとみ)。災いを避けるため蛇のように頭を下げ、草木のように横に広がり力を蓄えるが吉じゃ。さすれば蛇が象徴する再生の年ともなろう」


***


(謎の)小竜姫様「ええと今年ですか?新しいふぁみこんのすいっち?がでるから買ってとかパピリオにおねだりされていて……」


***


S天大聖様「ウキー!」


***


U・M様「去年はマギレコが終わったり、映画もゲームも延期だったりと散々だったけれど。きっとだいじょぶ。信じようよ。それと。あきらめるのはまだ早いよ。らんまもぬーべーもあるんだよ?きっとほんの少しなら本当の奇跡があるかもしれない。そうでしょ?」


***


冥子「えっと~~。ちょっとなにいってるのか~~よくわかんない~~」

おキヌ「ご神託ですからそういうものですよ?と、とりあえず!皆様が今年も健やかでありますように!ではまたー!」

 首を傾げる冥子の横でおキヌがにっこりと手を振りつつ、おまけコーナーを勢いよく閉めるのだった。
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