今回の話を書くにあたり青いカンテラさんより許可を頂いてキャラを出演させてもらいました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
「いや〜、今年も賑わってるね」
GBNサマーフェス。それはGBNにおける夏の風物詩とも言えるイベント。
分類上フォースフェスではあるが、このサマーフェスに参加する為に仮でフォースを組む者や参加したい者を一時的にフォースに加入させたりする者も少なくない程の人気イベントだ。
グレイもラスターと今回のサマーフェスの為に呼んだGBNを始めた当初からのフレンドであるシラヌイの三人で仮フォースを組んで参加している。
「今回はグレイ殿に誘っていただいて助かったでござる」
このシラヌイというダイバーは先も説明した通りグレイのGBNを始めた当初からの付き合いで、忍装束に「ござる」や「拙者」等の忍者ロールをしているダイバーだ。
よく忍者映えする写真等を一緒に撮ったり、ラスターの都合が悪い時に護衛等をしてもらっている。
ちなみに彼はG-Tuberのクオンの大ファンであり、そのリスナー達の総称である亡者達の中でも割と有名なダイバーだったりする。
「確か今日はクオンさんもステージイベントに出るんだったっけ?」
「他にもG-Tuberの有名所が集まるらしいな」
「そうなのでござるよ!一応配信はあるとはいえ、真の亡者は観客席で観るものなのでござる!」
「あの竜女の何処がいいのやら」
「そういえば前の配信の時にボコボコにされていたでござるな?」
「アレはあの鬼の野郎と戦った後だったんだよ!」
「あ〜、またオーガさんとバトってたのか」
ヴァルガ常連のラスターからしたらクオンは倒すべき目標の1つであり、その
「ところでいい写真は撮れたのか?」
「うん、こんな感じ」
そう言ってグレイが今日撮影した写真の一覧を表示すると、シラヌイはとある一枚の写真に注目した。
「グレイ殿、この写真とかガンスタ映えするのでは?」
「この写真?確かに映えそうではあるけど………」
「ならば早速アップするでござるよ!サマーフェスの第一報として!」
「お前、何か企んでないか?」
「大丈夫にござるよ、ラスター殿。グレイ殿“には”被害が出るような事ではない故に。それに………(ゴニョゴニョ)」
「………なるほど、なら大丈夫だな」
最初は訝しんでいたラスターもシラヌイが耳打ちすると途端に態度を変えてしまう。
「ほんとに大丈夫なの?」
「グレイ殿には何も落ち度はありません故に」
「写真も別に変なもんが写ってる訳じゃねぇだろ?」
「確かに………わかったよ、これをアップすればいいんだな?」
一枚では寂しいので他にも数枚写真を選んでガンスタにアップするグレイ。それを見て何やら笑みを浮かべるラスターとシラヌイ。
「おっと!そろそろステージイベントの時間にござる!宝探しの時にはまた合流するでござる」
「あっ、うん、また後で」
「それでは失礼!」
そう言うとシラヌイはドロンと忍者の様に姿を消した。
「とりあえず宝探しまでは色々出店を見てみよっか」
「だな」
という訳で二人はシラヌイが合流するまでは出店を回る事にするのであった。
***
そのステージイベントにて………
『さて、トークも盛り上がってきたところでイベント宛のメッセージを紹介していこうと思います』
G-Tuberのイベントとあってステージには様々なG-Tuberが集まっており、司会に選ばれたのもG-Tuberの一人であるイオリ。
そんなイオリがメッセージ紹介と題してイベント宛に寄せられたメッセージをチェックしていると、その一つにステージ登壇者の一人であるクオンへのメッセージを発見する。
『おや?これはクオンちゃんに関するタレコミメッセージですね』
『えっ?』
その言葉に半竜半人のアバターをしたG-Tuberにしてフォース【エターナル・ダークネス】のリーダー、終末を呼ぶ竜を自称するクオンの表情が強張る。
『どうやらガンスタにこのフェス中に撮られたと思しきクオンちゃんが写ってるスクリーンショットがアップされたみたいですよ』
そして、メッセージに添付されていたURLからそのガンスタのページを調べたスタッフがステージのスクリーンに問題のページを表示する。
『ふぁ!?』
そのガンスタには一見普通のフェスの風景を写したスクリーンショットに見えるものがアップされていたのだが、その一つに小さくではあるが出店で買ったクレープを頬張るクオンの姿が写り込んでおり、そのガンスタへの書き込みにてその姿を切り取ってアップにしたものが表示されていたのだ。
『これは偶々写り込んでしまったのを見事に切り抜きしてますね〜』
『めっちゃ美味しそうに食べとるやん』
『可愛い』
『〜〜っ!?』
他の登壇者からも次々にコメントされ徐々に顔を真っ赤にしていくクオン。
『あっ、よく見たらホッペにクリーム付いてる』
『GBNってそういうとこも細かいよね〜』
『ふぁ………』
『ふぁ?』
『ふぁああああああ!!消せ!これ以上私を辱めるなぁあああああ!!』
とうとう我慢が出来なくなり絶叫しながらスクリーンの前で手をバタバタさせるクオンだが、スクリーンが大きめな事が災いしてちっとも隠せていない。更に言うなら普段の「我」という一人称すら剥がれて素が出てしまっているのだが、本人は気付いていないようだ。
その後、何とかスクリーンからは映像を消せたものの、それよりも恥ずかしい姿をイベント参加者に見せてしまった事に気付いて更に顔を真っ赤にしてしまい、クオンはタレコミを行った「シラヌイ」というダイバーとそのガンスタの主である「グレイ」という名をしっかりと記憶に刻んだのであった。
シラヌイ
グレイとはGBNを始めてからの付き合いの古参ダイバー。
忍者ロールをしているが、どうもリアルでも忍者に関係した職に就いているようで動きはほんとに忍者。
他の忍者ロールをするダイバー達とも交流があるようだがフォースは組んでおらず、個人的な交流の模様。
クオンのファンこと亡者の一人で様々な伝手を使って情報を掲示板等に流している。
クオン(サイドダイバーズフラグメント 著:青いカンテラ より)
終末を呼ぶ竜を自称するG-Tuberにしてフォース【エターナル・ダークネス】のリーダー。
今回はイベント前に出店のクレープを食べていたところを偶々撮影されてしまった。
イオリ(上記と同じ)
委員長やイオリんの愛称で呼ばれるG-Tuber。
今回はイベントの司会進行役として呼ばれた。
偶々クオン宛のシラヌイのタレコミを発見してクオンを赤面させてしまった。
その他登壇G-Tuber
明確に誰とは書いてませんのでご想像にお任せします。