今回はメガゲンガーVSメガサーナイトのメガシンカポケモン対決。勝つのはどっちだ。楽しんでいただけると幸いです。
手には純白のロンググローブのようなものが装着され、胸の赤いプレートの様な器官はより大きくなって胸リボンかハートのような形となり、スカート部分がドレスのような膨らみを持つ美しい姿に変貌したメガサーナイトが、メガゲンガーと殴り合う。
「シャドーボール!」
「ほのおのパンチ!」
恐らく蟲対策なのだろうほのおのパンチと、シャドーボールを纏った拳が激突、観客席から歓声が上がる。たしか特殊技よりだったはずのサーナイトだが、メガシンカしたことで物理攻撃も強くなったらしく拮抗している。両手に炎を纏い連続で殴りつけて行くサーナイトだが、殴り合いはメガゲンガーに分があるらしく、手から射出されたシャドーボールを避けた隙に腹部に手を付けられて零距離シャドーボールを受けて吹き飛ばされた。
「みらいよち。距離を取ってハイパーボイスです!」
「メガサーナイトの特性はフェアリースキン。フェアリー技になっているハイパーボイスは恐れるに足らず!ヘドロばくだん!」
吹き飛ばされるまま距離を取りながら爆音の衝撃波を放つメガサーナイトだがしかし、メガゲンガーはまともに受けてもビクともせずに口から猛毒の塊を射出。ハイパーボイスで迎え撃つサーナイトだが完全に打ち消すことはできず、胸のプレート部分に直撃を受けてしまう。純白の体の一部が紫色に染まったことから毒状態になったらしく、膝をつくメガサーナイト。
「殴り合いに発展してからおかしいと思ったんだよね。なんでゲンガーを一撃で倒せるであろうサイコキネシスをしないのか!それは、貴方が本能的に苦手にしている蟲ポケモン対策のほのおのパンチに、さらにメガシンカをメリットにするためのハイパーボイス、戦略的に強いみらいよち、そして最後の技は恐らくフェアリージムご自慢のマジカルシャイン。色々考え過ぎて、4つの技に納めることができなかったから!違う?」
「ぐっ…正解ですよ、だけど僕のサーナイトのみらいよちはただの攻撃じゃありません。タイミングを調整できるんです。この意味が分かりますか?」
「っ!?ゲンガー、影に退避!」
「サイコキネシスなどいらないということですよ!」
メガシンカしたことでデフォルトで影に入れるようになったらしいメガゲンガーが自らの影に咄嗟に潜り込むがしかし、攻撃は来ない。安心だと判断したのかヒョコッと顔を出した瞬間に、虚空から現れた念動力の弾丸が、メガゲンガーを撃ち抜いた。
「ゲンガー!」
「とどめです、みらいよちからのほのおのパンチ!」
フラフラとふらつくメガゲンガーに、拳に炎を纏って接近するメガサーナイト。みらいよちまで発動し盤石だ。しかし、ジュリさんはオロオロこそしているがどこか余裕を感じた。…また敵を騙すなら味方から作戦ですか、さすがに分かってきましたよ。
「…なんてね?さいみんじゅつ!」
「なっ!?」
フラフラした足取りからガッシリと地を踏みしめてピンピンしているメガゲンガーに騙された、接近してしまったメガサーナイトに催眠念波が放たれ、崩れ落ちる。
「まだ一日の付き合いだけど、この子は人を騙すのが楽しい困ったちゃんだからね。乗せられちゃった?ゆめくい!」
さらに眠っているメガサーナイトから体力を吸い上げ、ダメージを与えながら回復するメガゲンガー。その死角からみらいよちの念動力の弾丸が放たれるも、「左後方!」と叫んだジュリさんの掛け声に合わせて優雅に空中に舞い上がって回避した。
「くっ、戻ってくださいサーナイト!…なに?」
「特性かげふみ!決して逃れられない、
みらいよちさえも避けられて勝機はないと見たのかメガサーナイトをボールに戻そうとするビートさんだったが戻すことは叶わず、眠っていて無防備なメガサーナイトに闇の球体が何度も放たれ連続で炸裂。宙を舞ってようやく目を覚ましたメガサーナイトの眼前には、にんまり笑って口を開くメガゲンガーが。
「サーナイト!次に繋げなさい!みらいよち!」」
「ヘドロばくだん!」
んべっ!と毒の塊が射出され、まともに喰らったメガサーナイトはメガシンカが解けてドサッと地面に叩きつけられ、戦闘不能。メガシンカポケモン同士の対決は、ゲンガーに軍配が上がった。
「なるほど、やりますね…僕としたことが貴方の実力を見誤った様だ。その顔の人間は想定した実力以上の実力を魅せることが当たり前なのか…理解に苦しみますね」
「未練があるのかは知らないけど、人の顔であーだこーだ言うのは失礼だと思います」
「おっと失礼。だがしかし、手の内は見せていただきました。そう簡単に勝たせませんよ?お待たせしました、ピンクの出番です!ギャロップ!」
ビートさんが次に繰り出したのはギャロップ(ガラルのすがた)。気高い白馬はモコモコな鬣を翻して嘶きを上げた。
「特性、パステルベール。毒は通じませんよ!」
「だからヘドロばくだんは撃たないでくださいって?毒状態にならなくても効果抜群狙えるんだから撃つに決まってるよね!ヘドロばくだん!シャドーボール!」
「近づかせませんよ!距離を取りながらサイコカッター!」
「ゲンガー!とにもかくにも近づいて!」
口から毒の塊を射出しつつ闇の球体を両手で飛ばすメガゲンガーから逃げる様に凄まじい速さでフィールドを駆け抜けながら鬣を円を描く様に振り回し念動力の刃を飛ばすギャロップ。ゲンガーは攻撃をいったん止めると影の中に潜り刃を避けながら天高く飛び出し、影に入りを繰り返してじわじわ接近。影に入った時に移動速度が速すぎて徐々に追い付いて来て、射程距離に入った瞬間、虚空から現れた念動力の弾丸が横から撃ち抜かれ、動きが止まってしまうメガゲンガー。
「今のは…!?」
「お忘れですか?みらいよちを!サイコカッター!」
止まったところに念動力の刃が放たれ、直撃をもらい吹き飛ばされ空中で元の姿に戻って目を回すゲンガー。みらいよちの使い方が上手すぎる。本当はエスパータイプのエキスパートだと言われても信じてしまいそうだ。
「お疲れゲンガー。じゃあここから真打登場だ。ダダリン。アンカーショット!」
「やることは同じです!距離を取ってサイコカッター!」
繰り出されると同時にアンカーショットを飛ばすダダリン。ギャロップは距離を取りながらサイコカッターで鎖を斬ろうとするが、ダダリンは己の体を震わせることで鎖を撓ませてサイコカッターを避けさせると撓んだことで勢いを増して射出。ギャロップの顔面に炸裂させて怯ませるとそのまま撓ませて首を絞める様に拘束。
「ゴーストダイブ!」
「マジカルシャインで引き剥がしなさい!」
影の中に沈み込み、その勢いでギャロップを地面に叩きつけると影の中に引きずり込んで空中に飛び出してギャロップを空中に引き上げるダダリン。
「面舵いっぱーい!」
グルングルンと高速回転してギャロップを空中で時計回りに一回転させるとその勢いのまま地面に激突させ、戦闘不能にした。ギャロップを戻し、最後のポケモンであるブリムオンを繰り出すビートさん。
「フンッ!その余裕……勝ったと思ってるんでしょうね。いいでしょう!僕の相棒で大いなるピンクを見せましょう!キョダイマックスです、ブリムオン!」
「行くよ、ダイマックスだダダリン!」
巨大化したダダリンと、姿を変え巨大化したブリムオンが並び立つ。巨大化したダダリンが異様に怖かった。
「ダイバーン!」
「ダイホロウ!」
業火と巨大な家具類の幻影が激突、業火を突き破って家具類の幻影がキョダイブリムオンに炸裂。キョダイブリムオンの体勢が崩れる。
「ダイスチル!」
そして地面から生え出た鋼の棘がブリムオンを貫き、大爆発。元のサイズに戻ったダダリンとジュリさんが勝鬨を上げた。
「ピンクの輝きを魅せるつもりが貴方達の輝きに圧倒されました!ですがフェアリーのよさは伝えましたよ…」
「私の知る貴方よりずっと強かった!やっぱりエリートなんですね!」
「それはもちのろんですとも!」
そう握手を交わし、フェアリーバッジを手に入れたジュリさん。さて、私も続かなければ。
正直サーナイトの技構成が一番迷った。
・ダフネ
さすがにジュリに騙されなくなった主人公。
・ジュリ
まだ一日の付き合いだけどゲンガーと抜群のコンビネーションを見せる転移者。論理的に相手の技構成を見抜くゲーム脳。「面舵一杯!」が相変わらず楽しい。ゲンガーが入ったことで眠らせて逃がさない戦法「決して逃れられない、
・ヨハル
ギャロップがサイコカッターしか技分からなかったらダフネに期待しているヤユイに呆れている。
・ビート
蟲ポケモンがトラウマになっているのか、むしとはがね対策にほのおのパンチとマジカルフレイムをサーナイトとブリムオンに覚えさせているジムリーダー。応用が効くサイコキネシスよりも戦略性を優先してみらいよちを採用している。
・ゲンガー♂
とくせい:ふゆう→かげふみ
わざ:ゆめくい
さいみんじゅつ
ヘドロばくだん
シャドーボール
もちもの:ゲンガナイト
備考:なまいきな性格。抜け目がない。オニオンが新たに一から育てたものの人を騙すことが好きな性格と通常より高いスペックが災いして持て余す様になり、ジュリを気に入り託されたポケモン。メガシンカすることで影を移動することができる。ジュリ曰く隙あらば主にさいみんじゅつをかけようとする困ったちゃんだが、そんな自分を使いこなそうとするジュリを信頼している。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。