そろそろ毎日投稿はきついかもですが頑張ります。今回はラウラ敗北後のダフネたち。キバナ戦に入ります。楽しんでいただけたら幸いです。
ナックルシティに入りポケモンセンターで一息つきシャワーを借りようとしていると、とんでもないニュースが放送されていた。
『三日前よりジムを臨時休業としていたターフタウンジムリーダー、ラウラさんが行方不明になっていたことが判明し、それにプラズマ団が関与していたという事件により、ポケモンを違法に手放すトレーナーが急増したというニュースが入ってきました。臨時休業にしていたのは騒ぎを大きくしないための処置でしたが、交際しているチャンピオンユウリが情報を得るべく情報を開示したとのことです』
「ラウラさんが…!?」
「お兄ちゃんが行方不明!?」
私達がアラベスクタウンからナックルシティに戻っている間に、そんなことが起きていたのか。ニュースによると代理でヤローがターフタウンのジムを再び担ってジムチャレンジは続行するらしい。続けて、各地でトレーナーに捨てられたポケモンが凶暴化して各地にポケモンレンジャーが派遣されて対処しているというニュースも流れた。そうか。あのバンギラスは、ジムリーダーさえプラズマ団に襲撃されて姿を消したというニュースを見たトレーナーが、自分も襲われたくがないために捨てたポケモンだったのか……
「あのラウラさんが負けるなんて…シュバルツ相手でも勝てそうなのに、なんで…」
「…私、お兄ちゃんの強さはあんまり知らないんだけどそんなに強いの?」
「昔の試合見たことあるけど、凄い人だよ。ムゲンダイナを倒して事件を解決したのもあの人だって話だし」
「チャンピオンじゃなくてお兄ちゃんが!?…蟲だけでアレに勝ったんならそりゃすごいわ、うん」
三人でナックルジムを目指しながら会話する。ヨハルの説明で感心するジュリさん。あの大事件も知らないなんてどこの地方にいたんだろう?よっぽどな僻地なんだろうか?
「UB事件を解決したのもラウラさんですよ。キョダイデンチュラとキョダイウツロイドの対決は今でも語り草ですよ」
「UB事件???キョダイデンチュラ???キョダイウツロイド???なんじゃそりゃ?」
「あ、それも知らないんだ。変なの」
ついでに説明すると疑問符を浮かべるジュリさん。ガラルの人間なら誰でも知ってるぐらい有名な単語がわからないのか。ヨハルの言う通りやっぱり変ですね。
「…よし、理解はしてないけど理解した。つまりだいたいわかった」
「それ、わかってない人の台詞です」
「とりあえず…じゃあつまり、お兄ちゃんが戦ったのはあのシュバルツ以上に強い人ってことだよね?」
「戦ったかどうかは分かりませんけど、まあ」
「それって…プラズマ団のリーダー?」
「そうなるよね。ムゲンダイナに勝ったお兄ちゃんも負けたってどれだけ強いのか想像もつかないけど。もしゲーチス相手だったら納得だけどさ」
「ゲーチスとは?」
「以前のプラズマ団のボスのことだよ。新生プラズマ団のボスなのかは知らないけど」
「はあ、なるほど…物知りなのか無知なのかどっちなんですがジュリさんは」
「ま、まあいいじゃない」
あははーと誤魔化すジュリさん。知ってることと知らないことの差が顕著すぎやしないだろうか。
「…まあ正直、ゲーチス相手ならお兄ちゃんだったら手の内分かってるだろうから負けるとは思えないんだけどね。とりあえずお兄ちゃんのことは警察とチャンピオンに任せればいいと思うよ」
「心配じゃないんですか?」
「心配だけどさ。私、シュバルツ相手にも勝てる気しない凡人だもん」
「「凡人?」」
ジュリさんの戯言に、ヨハルと被った。常人にはできない戦法を簡単にやってのける人が自分を凡人と称すのか……凡人とは一体……?
「なにその目?」
「信じられない物を見る目です」
「馬鹿を見る目」
「ひどい。でもしょうがないじゃん。私は巨悪に立ち向かえるような主人公みたいな人間じゃないんだもの。主人公……チャンピオンに任せるよ。お兄ちゃんがヒロインポジションなのは帰ってきたら大爆笑してやるつもりだけど」
「生きてると確信してるんですね」
「一度死に別れたようなもんだもん、私達。二度と会えないと思ってのにまた会えたんだ。死んでも死なないよあの人は」
そう悲しげに笑うジュリさんに、何とも言えなくなる。その信頼関係は、いいものだなあ。少し羨ましい。そうしていると、ナックルジムの前まで来ていた。ついに来た、最後のジム。
「はあ。よくわかりませんが……とりあえず、私達は当初の目的を果たしますか」
「そうだね。例にもよって私…ヤユイは三番手でお願い」
「ダフネはどうする?」
「勝てる気しないんで二番目にお願いします」
「了解。ゴルーグに進化したし、さくっと倒してくるよ」
サムズアップして意気揚々と飛び込んでいくジュリさん。何だか空元気の様に見えて心配だ。
あっさりと鬼神の如き勢いでジムミッションを突破し、早々にジムリーダーキバナさんとダブルバトルで激突するジュリさん。ジュリさんはゴルーグとダダリン、キバナさんはギガイアスとガブリアスだ。
「二体ともギガイアスに!ゴルーグ、ヘビーボンバー!ダダリン、アンカーショット!」
「させるかよ!ギガイアス、ステルスロック!ガブリアス、ワイドブレイカー!」
飛び上がって空から狙うゴルーグと、地を這うようにアンカーを飛ばすダダリン。しかしそれらの攻撃は二つが重なる絶妙なタイミングでガブリアスが叩き落とし、ギガイアスには届かなかった。
「行くぜガブリアス!メガシンカだ!あなをほる!」
右手に装着したメガリングを輝かせ、ガブリアスをメガシンカさせるキバナさん。より繊細で凶暴なフォルムへと変貌したメガガブリアスはフィールドに潜り、進化前のフカマルの異名のリクザメの名の如く高速でゴルーグとダダリンに迫る。
「ゴルーグ、じだんだ!ダダリンはパワーウィップでギガイアスを攻撃!」
「おせえよ!ガブリアス!ドラゴンクロー!」
地面から飛び出しながらダダリンの伸ばしたパワーウィップを爪で斬り裂き、その勢いでゴルーグの胴体に深い斬撃を叩き込むメガガブリアス。ゴルーグの巨体が後退し、大ダメージを負ったのか膝をつく。あのバンギラスをいとも簡単に倒したゴルーグが!?
「生憎と今の俺は気が立っていてなあ!相当荒れるぜ、ギガイアス!ダダリンにストーンエッジ!舵輪を狙え!ガブリアスは畳み掛けろ、ワイドブレイカー!」」
「ダダリン、ガブリアスにゴーストダイブ!ゴルーグは戻って、ミミッキュ!」
上手い。ダダリンは影に潜って回避し、ミミッキュはフェアリータイプであることを利用してワイドブレイカーを無効化する。やっぱり、あなたは凡人じゃないですよジュリさん。
「じゃれつく!」」
「あなをほれガブリアス!当たらなきゃフェアリーも怖くないぜ!そしてギガイアス、ストーンエッジだミミッキュを狙え!」
「ミミッキュ、かげぶんしん!ダダリンはギガイアスにアンカーショット!」
ストーンエッジとあなをほるをやすやすと回避するミミッキュと、あなをほっていたメガガブリアスに攻撃を当てれなかったもののギガイアスの背後を取りアンカーショットを飛ばすダダリン。ギガイアスを拘束し、その岩の体を鎖で締め上げた。しかしじわじわとすなあらしでダメージを蓄積するダダリンとミミッキュ。長期戦に持ちかけられてる、こうなるとキバナさんのペースだ。
「逃げられないのはそっちも同じだ!ギガイアス、ダダリンの舵輪にストーンエッジ!」
「っ、ゴーストダイブ!」
明らかに舵輪が急所だと分かっていて舵輪に攻撃しようとするのを、ギガイアスごと影に引きずり込むことで防いだ。凄い攻防だ、どっちが勝つか分からない。…だけど。
「ミミッキュ、ガブリアスにじゃれつく!」
ジュリさん、やっぱり焦っていませんか?
メガガブリアスなんであんなに評価低いん…?
・ダフネ
ラウラを心配する以上に、親友のジュリが心配な主人公。ラウラの強さはよく知っているので負けたことに驚くしかない。
・ジュリ
兄が行方不明だと聞いて明らかに動揺している転移者。強さはよく知らなかったけど、あの兄がそう簡単に負けるわけないと考えているので倒した相手に疑念を抱く。チャンピオンに任せるとは言っているが明らかに焦っていて…?
・ヨハル
二年前には引っ越してたのでラウラの強さはよく知っている二重人格。純粋に負けたかもしれないということが信じられない。
・キバナ
すなパを使うジムリーダー。ガブリアスを入れないわけがなかった。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。