ポケットモンスター蟲【本編完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。またまたこんな時間になってしまいました。申し訳ねえ。三千字縛りで書いてるんですが、結構きつくなってきました。

今回は焦るジュリVS荒れるキバナ決着。楽しんでいただけたら幸いです。


VSガブリアス

「ガブリアス、連続であなをほる!ミミッキュを打ち上げろ!」

 

 

 ジュリさんが焦って指示したミミッキュのじゃれつくを、逆手にとってまるで逆もぐらたたきの如くからぶったミミッキュを何度も何度も打ち上げて行くメガガブリアス。地面に触れる事さえできないミミッキュが甚振られていく。空中で体勢を変えられないからかげぶんしんをしても意味をなさない。

 

 

「ダダリン、今だ!影から飛び出してギガイアスを地面に叩きつけて!」

 

「なに!?」

 

 

 するとずっと影の中にいたダダリンが飛び出し、アンカーで繋いだギガイアスを宙を舞わせて勢いよくフィールドに叩きつける。その衝撃で地中から飛び出すメガガブリアス。ギガイアスは頭から地中に埋まって戦闘不能になったようだ。

 

 

「ミミッキュ、手を伸ばしてじゃれつく!」

 

 

 空中でメガガブリアスと目が合ったミミッキュは下から黒い触手を伸ばしてメガガブリアスの首に巻き付かせると自らの体を引き寄せて突撃。空中でボコスカと殴りつける。これでようやくメガガブリアスにダメージが入ったわけだが、当のメガガブリアス本人はピンピンしてる。さすがに一筋縄ではいかないらしい。

 

 

「ハッハー!ギガイアスがやられてからが本番だぜ、俺達は!さすがに起点のギガイアスがいないと機能しないけどなあ、俺のドラゴンたちは生まれ変わったんだよ!フライゴン!」

 

 

 繰り出されたのはフライゴン。メガガブリアスと並び立ち、咆哮を上げるが何が本領発揮なのだろう?そう思った次の瞬間、凄まじい揺れがフィールドのみならず観客席も襲った。

 

 

「ガブリアス!じしんだあ!」

 

 

 そうか、フライゴンは特性:ふゆう。ギガイアスだと巻き込まれるから使えなかったガブリアスのメインウェポンが解き放たれたんだ。大ダメージを受けるだけでなく、凄まじい揺れで身動きが取れなくなるミミッキュとダダリン。そんな二体に接近するドラゴン二体。

 

 

「ガブリアス!ダダリンにドラゴンクロー!フライゴンはミミッキュにはがねのつばさだ!」

 

「ダダリン、パワーウィップ!ミミッキュはじゃれつく!」

 

 

 ダダリンはパワーウィップを避けられた上で舵輪が鋭い爪の一撃で破壊され、さらにミミッキュは鋼と化した翼を首(?)に受けて反撃することもできずに吹き飛ばされる。不味い、明らかにキバナさんのペースだ。恐らくラウラさんが行方不明になったことによる怒りで勢いが凄いキバナさんと、焦って的確な指示が出来ていないジュリさんの差が出ている。

 

 

「ごめん、ミミッキュ、ダダリン……お願い、ゲンガー!ゴルーグ!」

 

 

 ジュリさんはさっきミミッキュと交代して引っ込めていたゴルーグと、最後の手持ちとしてゲンガーだ。4VS4のダブルバトル、ギガイアスを倒したとはいえ二体もやられてしまったジュリさんじゃもう厳しい。

 

 

「ゲンガー、ガブリアスにさいみんじゅつ!ゴルーグはフライゴンにシャドーパンチ!」

 

「ガブリアス、避けてゲンガーにドラゴンクロー!フライゴンはゴルーグにかみくだく!」

 

「っ…!」

 

 

 するとゲンガーをメガシンカすることなく技を繰り出すジュリさん。案の定、さいみんじゅつは簡単に避けられてしまった。なんでだ?ヨハルに聞いてみると、ヤユイに変わって教えてくれた。

 

 

「多分、メガシンカしたらゲンガーの特性がふゆうからかげふみに変わっちゃうからかな」

 

「メガシンカすると特性が変わるのも特徴ですが、メガシンカした方が強いのでは?」

 

「さっきのじしんを警戒してるんだと思う。どくタイプもあるゲンガーには効果抜群だし、ふゆうがいるだけで相手がじめん技を使うのを躊躇させることができるからね。あんなの、私も喰らいたくないよ。私はアマルルガで一気に決めるつもりだけど」

 

「なるほど…」

 

 

 私はでんきタイプのクワガノンがいるが浮遊を持ってるから警戒しなくていいのはありがたいな。そんなことを考えながらフィールドに意識を向けると、ゴルーグの指に噛み付いて振り回されながらも離さないフライゴンと、さいみんじゅつを撃ちながら必死に逃げるゲンガーを追いかけてドラゴンクローを炸裂させるメガガブリアスの光景があった。完全にジュリさんが不利だ。

 

 

「こうなったら…やられる前にやる!夢幻闇夜(むげんあんや)(いざな)え!メガシンカ!」

 

 

 すると覚悟を決めたのか、メガリングを輝かせるとX字に交差する様に大きく腕を動かして笑顔で両手を広げる謎のポーズ、ジュリさん曰くアローラ地方特有のZワザのゴーストタイプのものを決めるジュリさん。ゲンガーをメガゲンガーに変貌させ、突撃させた。

 

 

「シャドーボール!」

 

「地に足を付いたな?なら遠慮なくくれてやるぜ!じしん!」

 

 

 じしんが直撃。ゴルーグは大したことなさそうだが、メガゲンガーは大ダメージを受けつつ体勢も崩されシャドーボールもあらぬ方向へすっぽ抜け、爆発。好機だと言わんばかりにゴルーグから口を放したフライゴンが地上から、あなを掘ったガブリアスが地下から挟み撃ちにする。ゴルーグは足が遅くて追い付けそうになかった。

 

 

「ゲンガー、下にさいみんじゅつ!ゴルーグはフライゴンにシャドーパンチ!」

 

 

 それでもジュリさんは諦めず、メガガブリアスが頭を出したところにさいみんじゅつを照射して眠らせ、フライゴンはゴルーグの突き出した拳から放たれた、ロケットパンチの様な拳の幻影で撃ち落とした。これなら!

 

 

「ガブリアスが寝ている間に一気に決めるよ!ゲンガーはガブリアスにゆめくいで回復、ゴルーグはばくれつパンチ!飛んで!」

 

「ワイドブレイカーで弾き返せ!」

 

 

 メガゲンガーを回復させつつ、ゴルーグに空を飛ばせて空中に逃れていたフライゴンと空中バトルを繰り広げるジュリさん。

 

 

「ゴルーグはシャドーパンチ!ゲンガーはシャドーボール!」

 

「はがねのつばさで斬り裂いて、ゴルーグの顔面にかみくだく!」

 

 

 しかし起死回生の一手はフライゴンだけで切り抜かれてしまう。シャドーパンチとシャドーボールをはがねのつばさで斬り飛ばし、ゴルーグに高速て近づいて顔面にかじりつくフライゴン。頭部にひびが入ったゴルーグは効果抜群だったこともあり落下、とんでもない轟音と地響きを起こして生じたクレーターの中心に力なく横たわった。これでジュリさんの手持ちはメガゲンガーだけ。対してキバナさんはメガガブリアスが眠っているとはいえ残り三体もいる。これは…さすがに、敗色濃厚だ。あのバンギラスに圧勝したゴルーグがこうも簡単に……これが、トップジムリーダーの力。

 

 

「強くなくちゃここから先に行く資格もないぜ!それにその顔、いなくなったあいつを思い出してどうしても手加減できなくなる!悪いなチャレンジャー!」

 

 

 ジュリさんの顔がラウラさんにそっくりなせいでただでさえ荒れていたキバナさんのやる気が上がってしまったらしい。それにジュリさんの焦りも相まってこんな大惨事になったのだろう。なんというか、ジュリさんが不憫だ。

 

 

「負けない、まだ私は、負けてない!ゲンガー、ヘドロばくだん!撃ちまくれえ!」

 

「ガブリアス!…はまだ起きねえか。ならフライゴン、かみなりパンチだ!」

 

 

 毒状態にする目的なのか、ヘドロばくだんを連射するメガゲンガー。しかしフライゴンは涼しい顔でヘドロばくだんの弾幕をスラリスラリと避け、バチバチ帯電させた拳でアッパーカット。顎を打ち砕かれたメガゲンガーは目を回し、メガシンカが解けて倒れ伏した。

 

 

「……初めて、負けた…」

 

 

 私以外で初めて負けたのか、青い顔のジュリさん。大歓声に包まれる中、ジュリさんは寂しげに立ち尽くしていた。




ガブリアスとフライゴン、ダブルバトルでは結構相性がいいと思うんだ。

・ダフネ
荒れるキバナの実力に戦慄する主人公。ジュリにかける言葉が見つからない。

・ジュリ
ラウラの失踪を思い出させるラウラとそっくりな顔だったせいで荒れるキバナに本気を出させてしまった転移者。兄がいなくなって平静でいられるはずがなかった。

・ヨハル
解説役ヤユイを引っさげた二重人格。本気のキバナとはちょっと戦いたくない。

・キバナ
荒れて本気モードになってたジムリーダー。悪いとは思っている。ガブリアスとフライゴンになってからが本番。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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