ポケットモンスター蟲【本編完結】   作:放仮ごdz

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どうも、こちらではお久しぶりです。およそ二年ぶりらしいです。三次創作関連で出してたキャラが、あちらがいきなりいなくなったことで使えなくなったため修正に集中して、ポケモン蟲スカーレットなる続編を別に出してました。こちらもちゃんと終わらせる予定なのでもう少しおつきあいいただければ。

今回はジュリVSヒカリの続き。楽しんでいただけると幸いです。


VSマスキッパ

 伝説・幻禁止の5VS5のシングルバトルでの、レジェンド(主人公)の一人ヒカリさんとの対決。コロトック、ラムパルドに続く三体目のムクホークとかいうゴルーグからしたら詰んでいるポケモンがとんぼがえりで引っ込んだかと思えば出てきたのはヒカリさんの相棒であろう四体目、エンペルト。相性は最悪だがノーマルタイプのムクホークよりはマシと考えるしかない。本当に詰んでたからね。

 

 

「エンペルト、ハイドロポンプ!」

 

「ばくれつパンチで迎え撃て!」

 

 

 エンペルトの口から放たれた極太の水流を、ばくれつパンチをぶつけることで相殺する。やばい、なにがやばいってばくれつパンチでギリギリ相殺できる威力を普通に当ててきた(・・・・・)のがやばい。ハイドロポンプは命中率八割の高威力わざだ。なんなら体感五割だ。それを的確に当ててくるなんてどんな練度だ。さすが主人公。

 

 

「上空に向けてラスターカノン」

 

「じだんだ!」

 

 

 何故か天高くラスターカノン……鋼色の光弾を乱射するエンペルトにじだんだを叩き込む。一応ばくれつパンチはハイドロポンプに当たったとはいえ当たらなかった判定。威力は倍増だ。エンペルトはみず・はがねという唯一とも言っていいタイプ。弱点はじめん・でんき・かくとう、いずれも二倍。効果は抜群だ。

 

 

「私のエンペルトはその程度じゃビクともしない。ハイドロポンプ」

 

「ばくれつパンチで……上!?」

 

 

 再び放たれたハイドロポンプをばくれつパンチで相殺しようとすると、上空から時間差で降り注いでくる鋼色の光弾。ラスターカノンだ。じめんタイプのゴルーグにはあまり効果はないが視界を塞がれる。これじゃハイドロポンプをゴルーグが見てから防げない。私が見て指示しないと。

 

 

「ラスターカノンは無視して!左前方にばくれつパンチ!」

 

「エンペルト、曲がれ!」

 

「!?」

 

 

 すると信じられないことが起こった。まっすぐ飛んで来たハイドロポンプが、ヒカリさんの掛け声と共にカーブを描く様にして、ばくれつパンチに当たる直前で左に曲がった。相殺できなかったハイドロポンプはゴルーグの右側から炸裂、大ダメージを与える。

 

 

「なにそれ!?」

 

「ハイドロポンプがあまりにも当たらないから当てる様に練習しただけよ」

 

「普通そこはなみのりとかみずのはどうとか選ぶところだと思う!」

 

 

 それを当たらないから当てれるようにしたって主人公が過ぎる。勝てるかあ!

 

 

「アクアジェット」

 

「シャドーパンチ!」

 

 

 水を纏って複雑な軌道を描く体当たりを、必中の拳で迎撃する。勝てる気がしないけどやるしかない。こちとらお兄ちゃんに文句を言うためにここまで来たんだから!

 

 

「ハイドロポンプ」

 

「ばくれつパンチ!」

 

 

 さっきは遠かったから決定打にはならなかったと判断したのか、アクアジェットで縮めた距離からハイドロポンプを放とうとするエンペルトに、ばくれつパンチを叩き込む。結果はゴルーグ戦闘不能、エンペルトは健在だ。

 

 

「…残り二体、あっちは三体か。きついなあ」

 

 

 しかも既に見せてるんだよね。メガゲンガーとミミッキュ。エンペルト相手にフェアリータイプのミミッキュは論外だ、メガゲンガ-で行くしかない。

 

 

夢幻暗夜(むげんあんや)に誘えゲンガー」

 

「交代、エンペルト。…エンペルト?」

 

「メガゲンガーのとくせいはかげふみ、エンペルトはもう逃げられない!」

 

 

 モンスターボールに戻そうとしたヒカリさんにそう勝ち誇る。勝ち誇るところ何もないんだけどね、メイン火力のヘドロばくだん効かないし。最初はさいみんじゅつ型、キバナの時はこのほろびのうた型にしたこのメガゲンガーだが、今回の戦いのために技編成を変えてきた。

 

 

「れいとうビーム…!」

 

「シャドーボール!」

 

 

 メガゲンガーになにもさせないためかれいとうビームを放ってくるエンペルトの攻撃を、シャドーボールで相殺する。曲げれるのはハイドロポンプだけらしい。ハイドロポンプ、アクアジェット、ラスターカノン、れいとうビームか。手堅いなあ。

 

 

「曲げろ!ハイドロポンプ…!」

 

「ふいうち!」

 

 

 一気に吹き飛ばそうとしたのだろう、ハイドロポンプを撃とうとした瞬間に一瞬で近づき顔面に叩き込まれるメガゲンガーの拳。そうだ、このメガゲンガーはシャドーボール、ヘドロばくだん、あやしいひかり、ふいうちという編成だ。ぶっちゃけヤユイ対策だったんだけどまあいいや。

 

 

「シャドーボール!」

 

 

 そのまま零距離で右手に出現させた闇の弾をメガゲンガーは叩き込み、戦闘不能になるエンペルト。難敵を倒したぞ…あと二体!

 

 

「…よく頑張ったねエンペルト。…噂通り恐ろしい戦い方だねジュリさん。なら私も…捕食者の力を見せてあげる。マスキッパ」

 

「来たなガブリア……マスキッパ!?」

 

 

 またムクホークで攻めてくるのかなと思えばノーマルタイプは切札として残すつもりなのか、隠していた五匹目を繰り出してくるヒカリさん。ガブリアスかと思えば出てきたのはまさかのむしとりポケモン、マスキッパ。……なんかお兄ちゃんの天敵みたいなポケモンばかりいるね?

 

 

「いや、あの……正気?」

 

「可愛いでしょ?「つよいポケモン。よわいポケモン。そんなのひとのかって。ほんとうにつよいトレーナーなら、すきなポケモンでかてるようにがんばるべき」私の好きな言葉よ」

 

「…それは、同感かな!行こうゲンガー!」

 

 

 ジョウト地方の四天王、カリンの名セリフを言われたら納得するしかないじゃない。でも、ゲンガー相手に出してきたのは舐めプのつもりかな!

 

 

「ヘドロばくだん!」

 

「避けてマスキッパ」

 

 

 メガゲンガーが毒の塊を投げつけると、なんとふわりと浮いて宙返りして回避するマスキッパ。飛んでる…!?

 

 

「あまり知られてないけどこの子のとくせいはふゆう。飛べるんだよね。タネマシンガン」

 

「シャドーボール乱射!!」

 

 

 口を閉じて目いっぱい膨らませ、プププププッ!と種の弾丸を掃射してくるマスキッパの攻撃を、シャドーボールを両手から乱射して迎撃すると爆煙に紛れていつの間にかいなくなっていて。

 

 

「どこに…!?」

 

「パワーウィップ」

 

 

 いつの間にか横から浮いて迫っていたマスキッパの足である蔓の触手が伸びて連撃。蔓に絡み付かれて拘束されるメガゲンガー。まずい、逃げられない!?

 

 

「かみくだく」

 

 

 そしてがぶりと、頭から丸かじりにされてしまうメガゲンガーのメガシンカが解除され、ダランとマスキッパの口から垂れるゲンガーの身体。戦闘不能だった。……こんな変幻自在な動きができるだなんて…!?

 

 

「くっ……ミミッキュ!」

 

 

 最後の一匹であるミミッキュを繰り出す。なんとかしてマスキッパとムクホークを倒さないと…!

 

 

「やどりぎのタネ。悪いけどチェックメイトよ」

 

 

 しかし次の瞬間、マスキッパから射出された種がミミッキュに埋め込まれて、脳裏が真っ白になる。あ、これ駄目だ。

 

 

「じゃれつく…!」

 

「交代、ムクホーク。そらをとぶ」

 

 

 なんとか一矢報いようとするが、交代されて空に逃げられる。……完全に詰んだ。ミミッキュに空中を攻撃する術はない。そしてやどりぎのタネでじわじわと体力を奪われていく。実況も察したのかお通夜みたいなテンションだ。

 

 

「………ああ、悔しいなあ。グレイの気持ち…ちょっとだけわかったかも」

 

 

 もう笑うしかなかった。そうしてこてんとミミッキュは崩れ落ち、私は初戦敗退が確定したのだった。完敗だ。主人公とかそういうの関係なく、マスキッパだからと侮った私の完敗だ。




愛が強すぎたレジェンド。

・ジュリ
ラウラの妹である転移者でゴーストタイプ使い。あまりにも相性が悪すぎたのもあるが判断を間違えたのが敗因。

・ヒカリ
BDSPではなく無印DPの彼女。エンペルト、ムクホーク、コロトック、ラムパルド、マスキッパ、ガブリアスが旅パという一癖ある少女。当たり前にハイドロポンプを曲げてくる変人。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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