ポケットモンスター蟲【本編完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。あんまり出番が無くて組み立てにくかったけどサタリアが強敵として固まりました。

今回はダフネVSサタリアその2。楽しんでいただけると幸いです。


VSランターン

 早々に出てきたサタリアの切札と思われるエレキブル。エレキフィールドからのライジングボルトでうちの耐久役であるアーマルドが撃沈した。じめん技を持っているクワガノンも蟲の息だし、本格的に不味い。あの威力だとメガヘラクロスの制圧力も発揮することなく一撃で終わるだろう。

 

 

「対抗できるのは貴方しかいません、グソクムシャ!」

 

 

 繰り出したるは兄さんから借り受けたままここまで来た兄さんの相棒であり実力者であるポケモン、グソクムシャ。この子のききかいひは体力を半分切ったらボールに戻るだけでなく、高火力の攻撃の回避にも特化している。タイプ相性は悪いがどうにかなるはずだ。

 

 

「であいがしら!」

 

「DDラリアット!」

 

 

 まずは挨拶とばかりの一撃と、両腕を横に伸ばしてグルングルンと回転するエレキブルが激突。弾かれる。技のタイプ相性はこちらが有利なのに厄介な!

 

 

「シザークロス!」

 

「かみなりパンチ!」

 

 

 勢いよく振り上げ、交差して叩きつけた斬撃も、雷を纏った右拳で受け止められ、返しの左拳の一撃をもらう。ギリギリききかいひで避けたがなんてパワーだ。シザークロスを片手で受け止めるなんて。

 

 

「…ダイビングはエレキフィールドで実質使用禁止ですね」

 

 

 エレキフィールドは展開中だ。持続時間こそ短いが、今封じられているのは痛い。だとしたら取る方法は一つだけだ。

 

 

「両手でアクアブレイク!」

 

 

 私の指示に頷き、両手に水を纏って構えるグソクムシャ。みずタイプはでんきが弱点だが、水と電気は実はそうでもない。

 

 

「なにをしようとしているのか知らないけど、エレキフィールドが切れる前に決める!ライジングボルト…!」

 

「グソクムシャ、その場でシザークロスです!」

 

 

 水を纏った両腕を振りかぶり、交差して放たれたのは水の刃。エレキブルの放ったライジングボルトとぶつかり、弾け飛んで水飛沫がエレキブルにかかり、通電する(・・・・)

 

 

「なっ!?」

 

「でんきエンジンがあるから効果は薄いでしょうが、動きを止めることができれば上々!戻りなさいグソクムシャ!」

 

 

 エレキブルが痺れている間に、グソクムシャをイオルブと交代。さらに間髪入れずイオルブを戻し、再度グソクムシャを繰り出す。

 

 

「であいがしら!」

 

「かみなりパンチ…!?」

 

 

 ボールから繰り出された瞬間、私の意図を感じ取って地面を蹴り加速したグソクムシャのであいがしらがエレキブルの腹部に突き刺さり、勢いよく吹き飛ばす。観客席の壁に背中から叩きつけられたエレキブルが崩れ落ちると同時にエレキフィールドも時間切れが来たのか消え去る。戦闘不能だ。

 

 

《「決まったああああああ!ダフネ選手の奇策が炸裂!エレキブル、沈んだあああああ!」》

 

「まさか痺れている間に交代して再度であいがしらを使ってくるなんて……」

 

「有効打がそれしかありませんでした。強敵でした。今のエレキブルが切札でしょう?続けますか?」

 

「もちろん。行くよランターン!」

 

 

 繰り出されたのはみず・でんきタイプのライトポケモン、ランターン。HPの高さで知られているポケモンだ。

 

 

「交代、グソクムシャ。ヘラクロス!」

 

 

 みず・でんきに効果抜群のくさタイプのタネマシンガンを覚えているヘラクロスを繰り出し首からかけたメガペンダントを握る。溢れ出た光と、ヘラクロスのヘラクロスナイトから溢れ出た光が繋がる。切札を最後まで残しておくのは最善手じゃない。切るべき時に切らなければ意味がない。

 

 

「メガシンカ…!」

 

「出たねメガヘラクロス…!だけど、私のランターンは一筋縄じゃないかないよ!」

 

 

 メガシンカしたメガヘラクロスとランターンが睨み合う。先手必勝!

 

 

「タネマシンガン!」

 

「右になみのり!」

 

 

 両手を構えて種の弾丸を装填、乱射したメガヘラクロスの前を横切るようにして生み出した津波に乗り、流れて泳ぎ避けるランターン。なんだその動き。

 

 

「魚ポケモンだからって身動きがとれないと思ったら大違いだ!れいとうビーム!」

 

 

 すると今度は津波に乗りながられいとうビームで目の前の波を凍らせ、弧を描いた氷の足場を腹ばいで滑走して空中に打ち上がるランターン。タネマシンガンで追いかけるメガヘラクロスだが、その変幻自在の動きについていけてない。

 

 

「氷を壊しなさい!ロックブラスト!」

 

「その前に溶かして波にしろ!ねっとう!」

 

 

 氷の足場を破壊して逆にトラップにしようと試みるが、ねっとうで溶けた氷が崩れて波となったそれに乗って移動し翻弄するランターン。押し寄せた水でメガヘラクロスは逆に身動きが取れないでいる。これは不利か…?

 

 

「やけどにしちゃえ!ねっとう!」

 

「メガホーンを地面に突き立てて打ちあがって!」

 

 

 放たれるねっとうから、角を地面に突き刺した反動で宙返りする様に飛び上がり回避するメガヘラクロス。空中からなら自由に狙える!

 

 

「タネマシンガン!」

 

「ボルトチェンジ!」

 

 

 するとタネマシンガンに当てる様に電撃を放ったランターンがサタリアの元に引っ込んでいき、代わりに繰り出されたのはでんき・ひこうタイプのモモンガポケモン、エモンガ。こうかいまひとつのタネマシンガンを真面に受けてへっちゃらな顔をしている。

 

 

「ならば、ロックブラスト!」

 

「アクロバット!」

 

 

 岩の弾丸をアクロバットな動きで回避しながら効果抜群の体当たりを浴びせてくるエモンガ。四倍ダメージのそれを耐える様にメガヘラクロスは太い腕で受け止めるが、連撃に耐えるしかない。

 

 

「ゼロ距離ならば!ロックブラスト!」

 

「ボルトチェンジ!」

 

 

 ゼロ距離から腕を突きつけて岩の弾丸を当てんとするメガへクロスだったが、エモンガから電撃が放たれたかと思えば引っ込んで代わりにランターンが出てきてロックブラストを受け止める。戦いにくい…!

 

 

「私はボルトチェンジ使い!でんきタイプの弱点の少なさと複合タイプの耐性を使いこなせばどんな攻撃にも対抗できる!こうやってジムリーダーたちに勝って来たんだ!例えダフネだろうが他地方の元チャンピオンだろうが私は勝って、頂点に立つ!モコウお姉ちゃんの隣にふさわしくなる!」

 

「くっ…合理的な戦い方ですね…!」

 

 

 まるで余裕が無かった頃のラウラさんみたいだ。モコウさんに勝って思いを伝えるために勝てる戦い方を模索したのだろう。それが悪いとは言わない。だがしかし、見ていて苦しいものがある。

 

 

「バトルはもっと自由なはずです!」

 

「御託を並べたところで勝てないなら意味がないよ!なみのり、れいとうビーム!ねっとう!」

 

「ロックブラスト!」

 

 

 周りに津波を発生させ、凍らせて腹ばいで滑走し四方八方からねっとうを叩き込んでくるランターン。ロックブラストの岩で相殺して防いでいるがこのままじゃじり貧だ。かといってタネマシンガンに切り替えたらエモンガに交代して来て今度こそ終わりだ。……いや、方法はある。

 

 

「ヘラクロス、タネマシンガン!」

 

「懲りずにまたやってきても無駄!ボルトチェンジ!エモンガ!」

 

 

 タネマシンガンを両手から乱射するメガヘラクロスに、ランターンが電撃を放ってっ引っ込んでいきエモンガが出てきて受け止める。ああ、そう来るだろう。でも、メガヘラクラスには腕が二本あるんですよ。

 

 

「左手でタネマシンガンを維持しながら右手でロックブラスト!」

 

「ええ!?ぼ、ボルトチェ…いや、えっと」

 

 

 タネマシンガンを撃ちながら右手だけロックブラストに切り替えるメガヘラクロス。私の無茶にも応えてくれる頼れる相棒。サタリアはくさタイプのいわタイプ、どちらも使われてどっちに交代するか迷った挙句に繰り出したランターンにタネマシンガンが炸裂。体力自慢のランターンと言えどスキルリンクのタネマシンガンは耐えきれずに崩れ落ちる。

 

 

「ここからです!」

 

「…さすが私のライバル」

 

 

 改めてエモンガを繰り出して睨み付けてくるサタリア。圧倒的にこちらが有利。このまま押し込む!




BWで猛威を振るったボルトチェンジ戦法。

・ダフネ
ほとんど倒されることなくここまで持って来た蟲使い。ラウラと違ってアドリブ力は低いが持っている手札の使い方が上手い。

・サタリア
猛攻を仕掛ける稲妻らぶうぉりあー。モコウの隣に立つために妥協せず、ボルトチェンジ戦法をメインに使う。手持ちはトゲデマル、エレキブル、ランターン、エモンガ、後一体。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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