ポケットモンスター蟲【本編完結】   作:放仮ごdz

179 / 179
どうも、約半年ぶりになります放仮ごです。スカーレットの方はDLC待ちですがさすがに年を越すのはまずいと思ってこっちは再開することにしました。

今回はダフネVSサタリアその3。楽しんでいただけると幸いです。


VSエモンガ

《「決まったああああああ!ダフネ選手の奇策が再び炸裂!ランターン、沈むっっ!まるで二年前猛威を振るった蟲使いラウラと電気使いモコウの戦いの再来を見ているようだああああっ!」》

 

 

 サタリアが繰り出してきたエモンガに対してヘラクロスを戻し、実況を聞きながら深呼吸して考える。おそらく必要最低限のダメージでここまで持ってこれた。しかしラウラさんなら一体も失うことなくここまで来れていただろう。大袈裟すぎる実況だ。

 

 

《「ここでルールのおさらいをしましょう!ルールは伝説・幻禁止の5VS5のシングルバトル!ここまでダフネ選手はアーマルドが戦闘不能、クワガノンとグソクムシャとヘラクロスが無視できないダメージを受け、イオルブのみ無傷!対してサタリア選手はトゲデマル、エレキブル、ランターンが戦闘不能!エモンガがダメージを受け、残り一匹は無傷といった状況!これはダフネ選手が少しばかり有利だが、まだ手札を一枚見せてないサタリア選手も負けてないぞ!どうなる白熱する第二試合!」》

 

「よし。決めました、行きましょう!クワガノン!」

 

 

 私が選んだのは空中戦。エモンガの強みはでんき・ひこうという珍しい複合タイプによる空中戦が可能なところだ。ふゆうの特性を持つクワガノンで対抗する。体力は残り少ないから速攻で決める。

 

 

「クワガノン、ねばねばネット!」

 

「エモンガ、アクロバット!」

 

 

 クワガノンの放った粘着く糸を、アクロバットな動きで回避して突撃。素早く何度も体当たりを仕掛けてくるエモンガ。素早さでは完全に負けてる。だけど至近距離に持ち込めば…!

 

 

「そこです、むしのさざめ……」

 

「アンコール!」

 

「なっ!?」

 

 

 至近距離からのむしのさざめきで方向感覚を狂わせて地面に落とし、あなをほるでフィニッシュ。そこまで考えていた計画が一瞬で水の泡にされた。アンコール、直前に使った技を強制的に繰り返させる技。もうクワガノンは、ねばねばネットしか撃てなくなった。

 

 

「ボルトチェンジ!」

 

 

 狼狽えるクワガノンの頭上を取り、電撃を飛ばして攻撃を与えながらボールに引っ込んでいくエモンガ。最後のポケモンが、来る!

 

 

「行くよ、ピカチュウ!」

 

「ピカチュウですって…!?」

 

 

 繰り出されたのはまさかのピカチュウ。モコウさんとのジム戦で見たパルスワンかピカチュウの進化系のライチュウだと思っていたが、まさかの進化せずにここまできたのはびっくりした。確かに普段はピカチュウのパーカーを着ているけど、そんなに好きなんですか!?いや落ち着け。サタリアのピカチュウの特徴は何といってもどくどくを覚えていることだ。警戒しないと。

 

 

「ねばねばネットで足場を固めてください!」

 

「アイアンテール!」

 

「ピッカア!」

 

 

 あなをほるをしたいところだがアンコールでできないので、ねばねばネットを本来の使い方である足元に展開して動きを阻害するのを狙うが、エモンガのいた頭上から急降下してきた鋼と化した尻尾で糸を叩き斬り、フィールドが砕けた勢いに乗って跳躍する。

 

 

「かげぶんしん!」

 

「ピカピカピ!」

 

 

 そのまま空中で五体に分身、狼狽えるクワガノンに一斉に襲い掛かる。まずい…!?

 

 

「アイアンテール!」

 

「「「「「ピッカチュウ!!」」」」」

 

 

 強烈な一撃が叩き込まれ、フィールドに叩きつけられるクワガノン。戦闘不能だ。お疲れ様です、クワガノン。兄さん、力を貸してください!

 

 

「交代、グソクムシャ!であいがしら!」

 

「どくどく!」

 

 

 繰り出された瞬間、脅威的な速さで突撃し目の前のピカチュウに繰り出したグソクムシャの拳に、紫色の光を帯びたピカチュウの尻尾が突き刺さり、同時に掻き消えるピカチュウ。分身を攻撃してしまったらしい。しかも、猛毒まで受けてしまった。ききかいひが発動しない体力まで削られて一気に決められたらどうしようもない。

 

 

「ボルトチェンジにアンコール、かげぶんしんにどくどく……ガチすぎませんかねえ!?」

 

「イッシュ地方を凍らせた伝説ポケモンを味方と一緒にとはいえ倒した相手にガチにならないほうがおかしいよ!」

 

「それもそうですね!」

 

 

 くそぅ。プラズマ団との戦闘が全部放送されていたから手札を全部晒してしまっているに等しい。グレイの差し金だったらしいがおのれグレイ。

 

 

「猛毒でやられる前に終わらせます!アクアブレイク!」

 

「かげぶんしん!」

 

 

 ピカチュウに直撃しようとしていたアクアブレイクを受けたピカチュウが掻き消えて、周囲に次々と10体も出現するピカチュウの分身。まずい、ピカチュウの代名詞が来る…!?

 

 

「10まんボルト!」

 

「アクアブレイク!」

 

 

 水を纏うことでダメージを分散させようとするが、全方位から放たれた10まんボルトを耐えきれるわけもなく、崩れ落ちるグソクムシャ。イオルブとヘラクロスにダメージを与えないためとはいえ、ごめんなさいグソクムシャ。

 

 

「いきますよ……イオルブ!」

 

「なら交代、エモンガ!」

 

 

 おそらく切札なのだろうピカチュウを温存させるべくエモンガに交代するサタリア。むしタイプの弱点であるひこうタイプであるエモンガを攻略しないと、ヘラクロスではほとんど勝ち目がない。やるしかない。

 

 

「エモンガ!アクロバット!」

 

「サイドチェンジ!」

 

「ええ!?」

 

 

 サイドチェンジ。本来は味方と場所を入れ替える技、だけど私たちが使った場合、相手と場所を入れ替える技になる。アクロバットで突撃してきたエモンガと場所を入れ替え、空ぶらせる。そしてアンコールを撃たれたとしても、延々と場所を入れ替えるだけだ。これで封じた!

 

 

「エレキボール!」

 

「ミラーコート!」

 

 

 今度は入れ替わってもいいように弧を描いてエレキボールを撃ちながら移動するエモンガだったが、ミラーコートを展開して跳ね返す。当たりはしないが、効かないということを意識に根付かせることが目的だ。

 

 

「連続でエレキボール!」

 

「サイドチェンジ、ミラーコート!」

 

 

 エレキボールを乱れ打ちさせるサタリア。それに対して場所を入れ替えながらミラーコートを展開、跳ね返し、自らに飛んでくるエレキボールを避ける羽目になるエモンガ。焦れ、焦れ…!

 

 

「卑怯、なあ…!」

 

「どくどくかげぶんしんを使う人に言われたくないです。さいみんじゅつ!」

 

「っ、アクロバット!」

 

「サイドチェンジ」

 

 

 絶対に当たりたくない技であろうさいみんじゅつを、アクロバットで無理矢理回避したエモンガと場所を入れ替える。

 

 

「ミラーコート!」

 

「なにを……!」

 

「もう一度サイドチェンジです!」

 

 

 そしてミラーコートを張ってから、また位置を入れ替える。これで終わりだ。

 

 

「もういい、入れ替わられてもアクロバットで追いすがれ!」

 

「エモ!…エモォ!?」

 

「え?」

 

 

 明かに苛立ってごり押しをしようとするサタリアの言葉に頷いたエモンガが高速で動いてイオルブに追いすがろうとするが、見えない壁にぶつかって逆にダメージを受ける。

 

 

「……ご存じの通り、私にとってエモンガは天敵です。だからこそどんな手を使ってでも動きを封じる必要があった」

 

「…まさか!」

 

「そのまさかです」

 

 

 気付いたらしいサタリア。サイドチェンジからのミラーコート。その繰り返しで、私は技を反射する檻を形成、エモンガを閉じ込めたのだ。

 

 

「害悪には害悪を。正々堂々とは言えませんが、卑怯者、悪役の汚名を被るのは今更です」

 

「エモンガ、もど……」

 

「判断が遅い!サイコキネシス!」

 

 

 エモンガをボールに戻して外に出そうとしたらしいサタリアだったが、その前にサイコキネシスでエモンガを捕らえ、ミラーコートの壁に次から次へとピンボールのごとく叩きつける。さすがに耐えきれず、崩れ落ちるエモンガ。

 

 

「そんな、ばかな……でも負けない、負けられない!ピカチュウ!いくよ!」

 

「イオルブ、ここからは真っ向勝負です!」

 

 

 ピカチュウの入ったボールを構えるサタリアと、ボールにイオルブを戻して構える私。ダイマックスバンドから溢れるエネルギーでボールを巨大化させて、共に投げつける。

 

 

「「キョダイマックス!!」」




サイドチェンジとかいう不義遊戯。

・ダフネ
卑怯上等蟲使い。真面目にヘラクロスの天敵のエモンガはどうしようもなかったから手段は選ばないことにした。イオルブの技構成はサイコキネシス、ミラーコート、さいみんじゅつ、サイドチェンジとかいうゲームだとなにがしたいのかよくわからない構成。

・サタリア
卑怯上等稲妻らぶうぉりあー。モコウの隣に立つために妥協しなかった結果、ダフネのスイッチを入れることに。こっちはゲームでも通用しそうなガチ構成。手持ちはトゲデマル、エレキブル、ランターン、エモンガ、ピカチュウ(キョダイマックス)。あと今回は5VS5のため出番がなかったパルスワン。


次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:10文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

我輩はレッドである。(作者:黒雛)(原作:ポケットモンスター)

 その日――マサラタウンのレッドは運命と出逢い、前世の記憶を取り戻した。▼ そしてこの世界が“ポケットモンスター”というゲームと類似した世界であることに気づく。そして自分は“原点にして頂点”と有名な御方。▼ しかし目覚めてしまったものは仕方ない。レッドは前世における“廃人様”御用達の知識を振る舞い、高いレベルと強いモンスターが跳梁跋扈するポケモンバトルに革命…


総合評価:39971/評価:8.6/連載:46話/更新日時:2019年07月14日(日) 19:17 小説情報

成り行き任せのポケモン世界(作者:バックパサー)(原作:ポケットモンスター)

 ▼ 特筆するようなことも無い極々平凡な毎日を送る男・マサヒデ。ある日家で寝ていたはずの彼が目覚めると、そこは見たこともない薄暗く茂る森の中。場所も分からず助かる道を求めて歩き出した彼が見たのは、見たこともない、だけども子供の時分からよく知っている生き物たちが活き活きと動き回る光景であった…▼この作品は家無し金無し荷物無し、知識は有れども腕前は廃人未満、つい…


総合評価:8774/評価:8.03/連載:104話/更新日時:2026年05月09日(土) 18:00 小説情報

内気な少女がこのすば世界に行ったようです(作者:心紅 凛莉)(原作:この素晴らしい世界に祝福を!)

有栖川梨花(ありすがわ りか)、15歳。内気で真面目な、だけどゲームとかが好きな普通の少女。とある事情で命を落とし、そしてこのすばの世界へ転生し、頑張るお話。▼思いつきの殴り書きで更に文才皆無の三重奏です、クオリティは期待しないでください。▼感想、評価頂けたら作者が泣いて喜びます。小躍りします。例え低評価でもダクネスばりに喜びます←▼作者のモチベにも繋がりま…


総合評価:3289/評価:8.02/連載:183話/更新日時:2023年07月29日(土) 22:32 小説情報

神様死すべし慈悲はない(作者:トメィト)(原作:GOD EATER2)

ある日普通の学生生活を送っていた……かどうかわからないがとりあえず学生として生活していた。▼しかし、ある日いつものように目を覚ますとそこには見慣れた天井ではなく、右腕にドリルを突き刺してくる天井だった。▼わけもわからずアラガミを倒す武器、神機を渡され樫原仁慈(かしはらじんじ)は今日も元気に神様を喰らっています。▼初投稿の作品です。見切り発車で書いた作品ですが…


総合評価:7034/評価:8.28/完結:96話/更新日時:2017年06月01日(木) 00:39 小説情報

ニューサトシのアニポケ冒険記(作者:おこむね)(原作:ポケットモンスター)

もしサトシ君に前世の記憶が蘇って、アニポケやゲームの知識を持ったニューサトシになったらこうなっちゃったというお話。▼世界観はアニポケですが、ゲーム、ポケスペ、独自解釈、オリジナル要素を含みます。▼アマゾンプライムビデオでアニポケ見たら書きたくなったのですが、作者は小説を初めて書くので文章がおかしい所があるかもしれません。▼作者はポケモンにわかです。▼【挿絵表…


総合評価:30212/評価:8.95/連載:307話/更新日時:2026年05月15日(金) 20:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>