ポケットモンスター蟲【本編完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。この小説を推薦されました、同時にUAも40000を突破。共にありがとうございます!

今回はVSキバナ戦。相性やらなにやらで難産でした。楽しんでいただけると幸いです。


VSジュラルドン

 スパイクタウンからルートナイントンネルを抜けて戻ってきたナックルシティ。三回目のこの街を、だいぶ賑わっていてチャレンジャーを応援する声がよく聞こえてくる。もう終盤だって思わせるな。

 

 宝物庫で行われたダブルバトルでのはれ・あめ・あられといった天候を操るトレーナー三人抜きを行い、ほうでんとイワパレスのあなをほるの組み合わせで難なく突破した俺達は、キバナへの挑戦権を得てスタジアムにやってきた。

 

 

『本日のナックルスタジアム第一の挑戦者は、背番号064!其の変幻自在のバトルで観客を魅了するむしつかい、ラウラ選手!対するはジムリーダー、キバナ!4VS4のダブルバトルです!』

 

 

 スタジアムの中央に立ちはだかるは、褐色肌で高身長の緑がかった青い瞳のタレ目に闘志を燃やす青年。側頭部と後頭部を刈り上げた髪型でオレンジ色のバンダナを巻いており、耳にはシンプルなシルバーのピアスが照明に照らされ輝く。背番号241。ドラゴンストーム・キバナ。チャンピオンに唯一匹敵すると言われている、間違いなく現最強のジムリーダーだ。

 

 

「ようやくここまできたな、むしつかいラウラ。蟲ポケモンでダンデに勝つ、その意気込みは認めよう。ここまで来た時点で本物だ。だがな、ダンデに勝つ…それがどれだけ厳しいか、アイツのライバルであるキバナが叩き込むとするか!」

 

「ここまで来たんだ。俺はチャンピオンに勝って、蟲ポケモンが最強だと証明する!」

 

「いいぞ、その調子だ。ジムリーダーキバナは天候を操るだけでなく2VS2の戦いを望む!そう!あらゆる状況に対応できるか見定める!行くぜチャレンジャー、お前の戦術を見せてみろ!」

 

 

▽ジムリーダーの キバナが 勝負を しかけてきた!

 

 

 獰猛に笑い、大きく振りかぶってからのサイドスローで繰り出されたのは、フライゴンとギガイアス。ギガイアスのすなおこしでスタジアム内の天候が砂嵐になる。対して俺が繰り出したのは、ドラピオンとオニシズクモ。出してくるポケモンは分かっていたからな、一気に落とす!

 

 

「吹けよ風!呼べよすなあらし!」

 

「ドラピオン、フライゴンにこおりのきば!オニシズクモ、ギガイアスにバブルこうせん!」

 

「そう簡単にさせるか!フライゴン、ワイドブレイカー!ギガイアスはステルスロックだ!」

 

 

 フライゴンの横に振るった尻尾とドラピオンの冷気を纏った牙がぶつかり、冷気でフライゴンを氷漬けにして同時攻撃だったオニシズクモへの攻撃を封じ、オニシズクモは尖った岩をばら撒いたギガイアスにバブルこうせんを放射。ダンゴロ、ガントルの頃は存在しなかったが進化したことで手に入れた目に直接攻撃、急所に当てた。フライゴンは戦闘不能にはできなかったがこおり状態に、ギガイアスは戦闘不能にできた。

 

 

「この二体は俺のチームの主砲だ!いくらトップジムリーダーでも耐えるのは難しいぞ!」

 

「ギガイアス、フライゴン!…ほう、やるじゃねえか。だが俺のギガイアスは仕事はきちんとさせてもらったぜ!」

 

 

 そうだ、ギガイアスがやられる際に放ったステルスロックは、こちらが交代するだけでダメージを受けてしまう。今回の切札は特にダメージを受けやすい。だがしかし、フライゴンは氷漬けで身動きが取れない…なんだと?

 

 

「はがねのつばさだ。いけるか、フライゴン」

 

 

 その言葉に弱々しく返事を返すフライゴン。はがねのつばさで氷を破壊して出てきやがった。そんなのありか。

 

 

「相性は悪いが遠慮なく暴れてこい、サダイジャ!」

 

「…あれがモコウの苦戦したコンビか」

 

 

 次に出てきたのは地面単タイプのサダイジャ。さっきのギガイアスも岩単タイプ。キバナさん、ドラゴンジムじゃなくてはがね・じめん・いわジムに改名した方がいいんじゃないかな?これ本当ならマクワさんが得意とするはずの戦法だぞ。

 

 

「やることは変わらねえ。ドラピオン、こおりのきばをフライゴンに。オニシズクモはアクアブレイクをサダイジャに叩き込め!」

 

「もう好きにはさせねえよ。サダイジャ、ドラピオンにへびにらみだ!」

 

「なっ!?」

 

 

 その瞬間、ガクンとドラピオンの動きが目に見えて鈍くなった。麻痺状態だ。そしてフライゴンはバチバチ輝く拳を構えて突進してきていて。

 

 

「フライゴン、オニシズクモにかみなりパンチだ!」

 

「狙いを切り替えてフライゴンに叩き込めオニシズクモ!」

 

 

 かみなりパンチとアクアブレイクがフィールドの真ん中で激突。フライゴンを戦闘不能にはできたが、オニシズクモが相打ちとなってしまう。やられた…!キバナのいわ・じめんタイプに唯一対抗できるオニシズクモが…こおりのきばをもつドラピオンも麻痺されてしまった。きついぞこれは。

 

 

「くっ…テッカニン!」

 

 

 デンチュラとイワパレスは相性が最悪。マルヤクデは温存したい。消去法でテッカニンを繰り出す。尖った岩が食い込みダメージを与える。だが、サダイジャに打点はないはず…そして、キバナが繰り出したのははがね・ドラゴンのジュラルドン。キバナの相棒だ。ということはつまり…

 

 

「荒れ狂えよ!俺のパートナー!スタジアムごと奴を吹き飛ばす!」

 

 

 そしてスマホロトムで自撮りしながら巨大なボールを放り投げ、キョダイマックスしたジュラルドンが姿を現す。それは、まるで摩天楼。ビルの様な巨体が俺を見下ろす。なんて威圧感だ。分かっていても恐ろしい。…俺の方はダイマックスは、切らない。

 

 

「テッカニン、つばめがえしをサダイジャに!ドラピオンは頑張れ!こおりのきばを大地に突き立てろ!」

 

「中々いい指示だが、甘いぜ!サダイジャ、ほのおのきば!ジュラルドン、テッカニンにダイロック!」

 

 

 こおりのきばの氷結でジュラルドンとサダイジャを拘束し、つばめがえしをサダイジャに当てたテッカニンだったが、距離を詰めたことで炎を纏った牙が炸裂して吹き飛ばされ、たところに巨岩が落とされ叩き潰される。さすがにこれは…戦闘不能だ。

 

 

「テッカニンのバトンタッチの噂は聞いてるぜ。優先順位はそいつがピカイチだ」

 

「くっ…頼むぞ、マルヤクデ」

 

 

 こおりのきばの氷結でステルスロックがない場所を把握してボールを投擲、マルヤクデが姿を現す。サダイジャが不穏だが…やるしかない。

 

 

「キョダイマックスだ!蟲の底力を見せろ、マルヤクデ!」

 

「ジュラルドン、マルヤクデにダイロック!サダイジャはドラピオンにだいちのちからだ!」

 

「蜷局を巻いてダイウォール!ドラピオンも守れ!」

 

 

 おにびが変化したダイウォールで一旦耐える。どうすれば…いや、さっきのこおりのきばでサダイジャの体力はだいぶ削りきったはずだ。それなら手ならあるか。

 

 

「マルヤクデ、ジュラルドンにキョダイヒャッカ!ドラピオンはミサイルばりでサダイジャを牽制だ!」

 

「サダイジャ、まもる!ドラピオンを狙って、いくぜ…竜よ吠えろ!必殺!キョダイゲンスイ!」

 

 

 マルヤクデのキョダイヒャッカと、ジュラルドンのキョダイゲンスイが交差する。ほのおのうずが相手のフィールドを支配し、こちらは技のパワーを削られた。…撃てる数も限度があるな。ジュラルドンは大ダメージを負ったものの健在で、ドラピオンは…

 

 

「まさか、俺達の技に耐えるとはな」

 

「こいつは三日三晩俺と戦い続けた特別な奴なんだよ。信じてたぞ、ドラピオン!」

 

 

 タイプ一致で効果抜群のだいちのちからは駄目だったが、キョダイゲンスイはギリギリ耐えられたようだ。ならばあとはやることをやるだけだ。

 

 

「くっ…ストーンエッジとだいちのちからをそれぞれぶつけろ!」

 

「こっちはまだダイマックスが残ってるんだよ!蜷局を巻いてダイウォールでドラピオンも守れ!ドラピオンはサダイジャにこおりのきば!」

 

 

 マルヤクデが蜷局を巻いているフィールドを、ドラピオンが駆け抜ける。マルヤクデの巨体を乗り越え、わざを撃った直後で硬直してたサダイジャに思いっきり噛み付いた。同時に元のサイズに戻るマルヤクデ。

 

 

「サダイジャ!?」

 

「余所見している暇はあるのか?!ほのおのムチだ!」

 

 

 ほのおのうずが舞い、サダイジャが崩れ落ちたところに気を取られたキバナの隙を突き、ジュラルドンにほのおのムチを叩き込む。しかし効果抜群ではない技では強固な防御力を持つジュラルドンは落とせず…

 

 

「マルヤクデにストーンエッジだ!」

 

「マルヤクデ、まきつく攻撃!ドラピオン!」

 

 

 死にもの狂いでジュラルドンに巻き付いて縛り上げるマルヤクデ。そして、こおりのきばも駄目、ミサイルばりも駄目、クロスポイズンは論外、なら使う技は一つだけ!

 

 

「つじぎりだあ!」

 

 

 マルヤクデが巻き付いてないところを的確に狙ったドラピオンのつじぎりが炸裂。急所に当たったのか、ジュラルドンが崩れ落ちた。

 

 

「やっ、た…」

 

「…参ったぜ。なんて根性だお前のポケモン。…記念に自撮りしておくか」

 

 

 そう言ってキバナが歩み寄ってきたので、俺もポケモンを戻して歩み寄る。苦しい戦いだった。ダブルバトル用のポケモンなんて用意してなかったし。…モコウのことを悪く言えないな、こりゃ。

 

 

「激しい戦いを終えて…何度でも思うぜ。ダンデのライバル?チャンピオンで無いのに俺とポケモンはうぬぼれていたようだ。まさか蟲ポケモンに竜が負けるとは思わなかったぜ」

 

「…二体ほど竜じゃなかったような」

 

「細かいことは気にするな。くれてやろう、勝利の証!ドラゴンバッジをな!」

 

 

 キバナと握手を交わし、バッジのメダルがついに完成した。こうして俺は最後のバッジも手に入れたのだった。

 

 

「ガラル地方全てのジムバッジを揃えたな!チャンピオン・ダンデに挑むためトーナメントに勝ち上がるんだ!いや、勝たねばならない。そう、俺達のリベンジのためにもな!お前なら、できるかもな。蟲ポケモンでダンデを倒す、なんて奇跡にも近い勝利をよ!」

 

 

 そんなエールを受けて、ジムを後にする。目指すはシュートシティ。モコウ、ユウリ、ホップ、マリィ、そしてムツキ。ライバルがみんな、そこで待っているはずだ。早く追い付かないとな。




キバナ戦、まさかの一話完結。ダイウォールは本来味方を守れないけど現実なので細かいことは許してくださいお願いします。

・ラウラ
短かったがネズ戦ぐらい疲弊したチャレンジャー。ライバルたちに追いつくことを誓う。有名になりすぎててテッカニンが全力で倒されることになってる。ドラピオンのタフさは誰よりも信頼している。マルヤクデを切札にしてたけど鋼タイプに有利になるだけで効果抜群は取れないため結構危なかった。ダブルバトルはもうしたくない。

・キバナ
ドラゴンタイプのジムリーダー。蟲ポケモンだと侮った結果、耐え凌がれて敗北することに。ドラピオンを最初から狙っていれば勝負は分からなかった。ちなみに突破されたのはモコウ、ユウリ、ホップ、マリィ、ラウラ。この後???、???、ムツキという順番。この八名がセミファイナルトーナメントに参戦する。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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