今回はラウラVSルミ。楽しんでいただけると幸いです。
ソニア博士の研究所の壁をぶち壊し、2番道路に投げ出された俺とデンチュラ。対するはにんまりと自信に満ちた笑みを浮かべるドラゴン使いのルミとジャラランガ。キリエさんにも似た気迫を感じる。研究者のふりをしていた時は気付かなかったが、間違いなくトップクラスのポケモントレーナーだ。決して侮れない。
「ソウルビートだジャラランガ!」
「デンチュラ、ほうでん!」
全身の鱗を自身の爪で掻き鳴らして咆哮を上げるジャラランガ。専用技なんだろうがどんな技だ?だがドラゴン・かくとうなのは知っている。テッカニンに交代するか一瞬迷うが、攻撃を指示する。すると一瞬でデンチュラに接近するジャラランガ。速い…!?
「インファイト!」
「エレキネットで受け止めろ!」
なんとかギリギリで張ったエレキネットを盾に防ぎきる。蜘蛛の縦糸は頑丈だ。等身大ともなるとワイヤー並みの強固さになる。拳と蹴りの殴打を受け止め続けていると、低い体勢でゆらりゆらりと体を揺らしていたルミが人差し指を突きつけてきた。
「そんな付け焼刃で私のジャラランガが止められるかあ!スケイルノイズだ!」
「っ…範囲外に逃げろ!」
その瞬間、ジャラランガの鱗が振動し擦られて激しく音を出して衝撃波を放つジャラランガ。音技は防げない上に範囲もでかい。衝撃波で大地が砕け、デンチュラは逃げきれずに吹き飛ばされるが何とか着地。しかし追撃と言わんばかりに突撃してくるジャラランガ。
「いとをはくで腕を縛れ!」
「無駄だ!もう全部破壊しろ!げきりん!」
いとをはくで拘束を試みるが、簡単に破られてデンチュラの脚を掴んだジャラランガは狂乱し、何度も何度に地面に叩きつけていく。
「デンチュラ!?ほうでんで抜け出せ!」
「ドラゴンに電撃が効くかよ!」
ほうでんで逃れようと試みるも、地面に叩きつけられた上で何度も何度も殴りつけられてデンチュラは戦闘不能になった。なんて強さだ、あのデンチュラが手も足も出ないとは。
「ハハハハハッ!なんだ!私なんかで倒せるなんてやっぱり弱いじゃないかデンチュラ!ムツキ選手が負けたのは何かの間違いだ!」
「言ってろ。マルヤクデ!まきつく攻撃!」
正直、ムツキより強いまであるんだが。とにかくジャラランガを倒すためにマルヤクデを繰り出し、げきりんで暴れるジャラランガに巻き付かせて動きを止める。
「おにびでやけどを負わせろ!」
「ちっ、混乱か…戻れジャラランガ!」
げきりんの影響で混乱したところにさらにやけどを負わせて有利に戦えると思った瞬間、ジャラランガをボールに戻すルミ。変なところで冷静だな。
「蹂躙しろウオノラゴン!」
「ッ、おにび!」
「エラがみ!」
繰り出されたウオノラゴンに、ノータイムでおにびを叩き込む。その首?尻尾?に巻かれたものから見て、持ち物はこだわりスカーフで間違いない。エラがみは前にパッチラゴンのことを調べた時に知った。ウオノラゴンの専用技で、先制することで威力が倍増するシンプルな技。
問題は、特性ががんじょうあごで、みずタイプの一致技で、スカーフを巻くことでほぼ必ず先手を取ると恐ろしいことにほぼ一撃必殺となる技ということだ。さっきはデンチュラがいとをはくを使用していたことで先制じゃなかったことで耐えられたが、今度は違う。相性の問題もあって、一撃で落とされるマルヤクデ。おにびはギリギリ入ったか。ゲームと違って後出しでも当てれるのに救われたな。
「テッカニン!」
「そんな蟲でどうしようっていうんだ?エラがみ!」
「テッカニン、かげぶんしん!」
すばやさはあちらが上。だがしかし、エラがみは当たることはなかった。火傷の痛みで狙いが逸れたのだ。現実のやけどはまひと同様の効果が狙える…!そして一回積んでしまえばこっちのもんだ。
「…ちい!エラがみ!」
「どんなに強い攻撃でもなあ、当たらなければいいんだよ!つるぎのまい!」
複数に分身したテッカニンに噛み付き空ぶって混乱するウオノラゴンを取り囲み、つるぎのまいを積んでいく。此処からは俺の独壇場だ!ちなみにテッカニンの分身を見破る方法はただ一つ、影を見る事なんだが奴は気付いてないらしい。
「シザークロス!」
四方八方からの一斉攻撃。ウオノラゴンは耐久が高いポケモンでもないしこだわりスカーフで別の技は出せない、戦闘不能にする。
「積むことの大切さを知っているトレーナーだったなお前は…ならばドラパルト。ドラゴンアローだ」
また専用技か!こいつ、自分のポケモンの長所をどこまでも利用できるタイプの人間だ。どんなポケモンでも強く育てるキリエさんとは真逆の強さ…!
「避けろテッカニン!」
「その技はドラメシヤをミサイルのようにマッハのスピードで飛ばす、自立ミサイルだ。避けきれるかな?それに飛んでくるのはそれだけじゃない。りゅうせいぐん!」
よく見れば本当だった。ドラパルトを小さくしたようなポケモンが二体、凄まじいスピードでテッカニンを追い縋る。さらに空からの流星群を避けながらドラメシヤにも気を配らないといけない。ポケモンだけだと至難の業だが、何のためにトレーナーがいると思っている。
「右に避けた後、停止して直上に上がれ!」
「なにを…!?」
俺の指示により誘導されたドラメシヤ二体が正面から激突して戦闘不能になり、流星群が降る中を複眼とかそくを上手く使って避けてドラパルトに突き進むテッカニン。
「10まんボルト…!」
「遅い!つばめがえし!」
電撃を放とうとするも、でんきポケモンでもないポケモンが電気技を使うにはチャージが必要。その隙を突いて必殺の一撃を繰り出し、ドラパルトは戦闘不能となった。
「オノノクス!ドラゴンテールだ!」
「つばめがえし!」
ドラゴンテールは必ず後攻になる技。先に仕留めればいいと考えたが、一撃では落とせず強制的に交代される。引き摺り出されたのは、ユキハミだった。
「ハハハハハッ!育成中だろうが、蟲如きだろうが容赦はしないぞ!アイアンテール!」
「まもる!」
相性はいいが、スペックが弱すぎる。レベルも結構あげてるのだが覚える技が二つだけ。わざマシンでもそんなにいい技は覚えない。進化方法がわからないためダブルバトル用にしたが、シングルバトルには向いてないのだ。蟲如きと馬鹿にされるのは癪だが、今回ばかりは言い返せない。
「もう一度アイアンテールだ!」
「こごえるかぜ!」
オノノクスの鋼と化した尻尾を受けながらもこごえるかぜを当てて戦闘不能になるユキハミ。よくやった。これでデンチュラ、マルヤクデ、ユキハミがやられた。…ならもう、容赦しないぞ。
「暴れろ、ドラピオン!」
「馬鹿め!そいつ対策がないわけがないだろう!じしん!」
ドラピオンが出るなり、尻尾を打ち鳴らして大地を揺らしてくるオノノクス。だが、キリエさんのに比べたらたいしたことないな!
「跳べ、ドラピオン!」
「はあ!?」
尻尾を地面に叩きつけ、その巨体を跳躍させるドラピオン。キリエさんのじしんだったら避けきれない高さだが、普通のじしんならば関係ない!それに気を取られたオノノクスに、冷気を纏った牙を剥いて急降下する。
「こおりのきば!」
「オノノクス!?」
じしんで倒せると見込んでいたのだろう、オノノクスの敗北に目を見開くルミ。初めてその顔から余裕が消えた。
「もういい、様子見なんて無駄だ!やってしまえサザンドラ!」
前世の俺にとってのトラウマが、姿を現した。いのちのたまやつあたりは本当にやめろ。フリじゃないからな。
み ん な の ト ラ ウ マ
・ラウラ
前世でブラホワ12をやり込んでいるのでサザンドラの恐ろしさは身に染みて知っている主人公。ウオノラゴンのヤバさもゲーム脳で理解している。キリエとの戦いから色んな戦法を編み出した。
・ルミ
ムツキ至上主義でドラゴン狂いのやべーやつ。強さ自体はポプラ以外のジムリーダーに圧勝できるぐらい強いがフェアリー対策がアイアンテールしかないためポプラで挫折した経歴持ち。ドラゴンポケモンのことは知り尽くしており、専用技を上手く扱うのが得意。
・ドラパルト♀
とくせい:クリアボディ
わざ:ドラゴンアロー
りゅうせいぐん
10まんボルト
シャドーボール
もちもの:じゃくてんほけん
備考:ひかえめな性格。抜け目がない。ルミの初期メンバー。ドラメシヤの頃から大事に育ててくれたルミに懐いており命令を厳守する。
・オノノクス♀
とくせい:とうそうしん
わざ:ドラゴンテール
アイアンテール
じしん
りゅうのまい
もちもの:なし
備考:きまぐれな性格。のんびりするのが好き。ルミの初期メンバー。キバゴの頃から大事に育ててくれたルミに懐いており命令を厳守する。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。