ポケットモンスター蟲【本編完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです!なんと、うちわ0096 さんより素敵な支援絵をいただきました!

【挿絵表示】

ラウラがすっごい可愛い上に蟲ポケモンのクオリティが凄いんじゃあ…本当にありがとうございます!やる気がすっごい湧きました!

今回はVSクララとなります。楽しんでいただけると幸いです。


VSヤドラン

 結論から言うと、ユウリが妨害技しか使ってこなかったためろくに経験値を稼げなかった。状態異常させることに目覚めたユウリは実に厄介だ。その代わり、ヨロイ鉱石を使って強力な技を覚えさせた。これでなんとかなるといいが…

 不服ながらもさすがに10分以上はクララさんに申し訳なかったので裏にあるスタジアム程はある広さのバトルコートにつくと、クララさんが待ち構えていた。ユウリとモコウも見届けに着いてきたのを見てウッ、と苦々しげな顔を浮かべるクララさん。なんか仕掛けたな?

 

 

「…来たね。君に勝って、あの子たちの勝ち抜いた方にも勝って、ひでんのヨロイを手に入れる…そしてどくタイプのジムリーダーになってやんのよ!例えどんな手を使っても負けられない…」

 

「どんな手も、ね。なら文句は言いません。それが勝つための努力ならね」

 

 

 蟲だって色んな卑怯な手を使って自然界を生き抜いてきたからな、文句はない。

 

 

「言ったね?うちの本気ぶつけるよ。…覚悟はいい?」

 

「そっちこそ、蟲の恐ろしさを見せてやりますよ」

 

「二人とも、準備はいいかねー」

 

「はい!」

 

「もちろん!」

 

「それではチミたち、位置についちゃってー!」

 

 

 すると道場の方からマスタード師、ミツバさん、門下生の方々がやってきて声援を受け、バトルコートの中心に立ったマスタード師の言葉に頷き向かって左側に立つ。

 

 

「マスター道場最後の修行第一回戦…ようい。……スタートだよん!!」

 

 

▽ポケモントレーナーの クララが 勝負を しかけてきた!

 

 

「おねがい、スコルピ!」

 

「頼むぞ、ラランテス!」

 

 

 クララさんが繰り出してきたのはドラピオンの進化前であるスコルピ。可愛い。そして俺もラランテスを出したのだが、彼女の桃色の体に異変が襲う。

 

 

「私の本気出しきる!正々堂々勝負だよォ!」

 

「これは…!?」

 

「ところでバトルコートにどくびしが落ちてるから気を付けてねェ~!」

 

 

 どくびしか。ばら撒くことでどくタイプ、はがねタイプ以外をどく状態、またはもうどく状態にするまきびしやステルスロックと同系統の技。これを仕掛けていたのか…!べノムショックなんかを覚えていたら厄介だぞ…!

 

 

「なっ、ずるい!」

 

「師匠!あれはありなのか?!」

 

「これがクララちんの本気で、ラウラちんも認めてるからねえ」

 

「ああ、文句は言わないさ。勝ちきるまでだ!にほんばれ!」

 

 

 そっちがフィールドを支配するなら、こっちだって天候を支配する。どく状態でラランテスに無理させたくはないが、くさタイプという圧倒的不利なんだ、少しでもダメージを与えたい。

 

 

「ソーラーブレード!」

 

 

 陽光を手に溜めて、光の刃を形作ったラランテスの強力な一撃がスコルピに炸裂。しかしどく・むしには効果が薄く、軽く耐えられてしまう。

 

 

「アハッ!くさタイプでどくタイプに挑むのは無謀だよォ!どくどくのキバ!」

 

 

 そのまま手に噛み付かれ、さらなる毒を流し込まれて戦闘不能になるラランテス。よくやった、後は任せろ。

 

 

「暴れろ、メラルバ!」

 

 

 陽射しが強い状態にすることで本領発揮できるメラルバ。ラランテスはこのための布石だ。どくを受けてしまったが、速攻で決める!

 

 

「ニトロチャージでどくびしを蹴散らしながら突っ込め!」

 

「どくどくのキバで迎撃よォ!」

 

 

 どくびしを燃やして蹴散らしながら炎を纏い突進、迎え打たんとしたスコルピと正面衝突するメラルバ。スコルピは吹き飛び、そのまま戦闘不能となった。効果抜群でしかも陽射しが強い状態だからな。

 

 

「ごめんッ!うちの采配ミス…でも粘って!踏ん張って!マタドガス!」

 

 

 続けて繰り出されたのはガラルマタドガス。…アルルカンのだいばくはつマタドガスが頭に過るが、今の台詞でそれは違うと確信する。この人はポケモンを道具にするような人間じゃない。

 

 

「クリアスモッグ!」

 

「ドわすれだメラルバ!ひのこ!」

 

 

 ドわすれすることで受け止め、陽射しで強くなったひのこを放つ。やけどを引き当てたようで、動きが鈍るマタドガス。

 

 

「どくでダメージを受けたわねェ?ダメおし!」

 

「っ!?」

 

 

 既にダメージを受けている状態で威力が増す技がメラルバに炸裂、しかしあくタイプの技なので何とか耐え、炎を纏うメラルバ。

 

 

「ニトロチャージだ!」

 

「クリアスモッグ!」

 

 

 そして体当たりが炸裂、したが同時に反撃も受けてしまい、メラルバが戦闘不能となってしまった。…ならもう、出番だ。

 

 

「頼むぞ、フシデ!」

 

「くさタイプや進化してないポケモンばかり…私をなめているのか!」

 

「いいや、これが今の俺の本気だ!フシデ、ポイズンテール!」

 

 

 跳躍してクルリと一回転。尻尾を振るい、等倍のダメージを叩き込むフシデ。マタドガスはそのまま崩れ落ち、クララさんはホイーガを繰り出してきたのでこちらも交代、デンチュラを繰り出す。

 

 

「前はいい様にやられたけどねェ、もうそう簡単には負けないよ!」

 

「俺の相棒はそう簡単に倒せないぞ。ほうでん!」

 

「まきびし!」

 

 

 放電するデンチュラに対し、ジャラララ!とばら撒かれるのは鋼の棘。棘が避雷針の役割を果たして電撃を地面に吸収してしまう。そんな使い方が!?

 

 

「いとをはくで拘束しろ!」

 

「ポイズンテール!」

 

 

 糸を吐きながら周りを走ろうとしたもののまきびしを避けるのに気を取られて自由に動けなくなったデンチュラにポイズンテールが叩き込まれる。電撃を封じられた上にデンチュラのすばやさまで奪われてしまった。さらにどくびしで毒が回る。これは早めに決めないと不味い。

 

 

「ならもう使うか。キョダイマックスだデンチュラ!」

 

「キョダイマックスですって!?」

 

 

 動けないなら動かなければいい。電撃が届かないなら被せればいい。ユウリとの戦い以来、久々にキョダイマックスしたキョダイデンチュラがフィールドに巨大なエレキネットを張ってその上に陣取り、マゼンタ色の雲の下でホイーガとクララさんを見下ろす。その姿はまるで神の如し。

 

 

「ポイズンテール!」

 

「キョダイクモノス!」

 

 

 ホイーガは跳躍してポイズンテールを叩き込んでくるも、空中でキョダイクモノスにからめとり地面に拘束して電撃が襲い、戦闘不能にする。

 

 

「そんなのありかよ…でも、ぜってぇ負けねえ!最後の最後まで喰らい付く!」

 

 

 そして最後に繰り出されたのは、なんかロックバ●ターみたいになってる小型のシェルダーを左腕に食い付かせているガラルのすがたのヤドラン。たしかどく・エスパータイプだ。どんな能力かはわからないがダイマックスはするはず。それなら素早いこちらの方が上手(うわて)のはずだ。

 

 

「ギャラリーのみんなァ!クララ中毒、服毒注意!ダイマックスよォ、ヤドラン!」

 

 

 ジムリーダーになった時の為なのか、めいっぱいアピールしたのちにヤドランを巨大化させるクララさん。容赦はしないぞ!

 

 

「キョダイクモノス!」

 

「毒を喰らわばおかわりまで!ポイズンフルコースおあがりィ!ダイアシッド!」

 

「なに!?」

 

「特性クイックドロウ!こっちの方が速い!」

 

 

 すばやさはこちらが上だった筈。なのに、先にあちらが行動してデンチュラは撃ち抜かれて戦闘不能となってしまう。馬鹿な…!?せんせいのつめみたいな特性だとでもいうのか!?

 

 

「あと一匹…!うちは勝つんだ!」

 

「っ…フシデ!」

 

 

 一撃、一撃でも耐えればあの特性が発動する!だけど、耐えれるか…!?

 

 

「これで終わり!ダイサイコ!」

 

 

 強力な念動波が炸裂。効果は抜群だ。さすがに諦めかけたその時、健在だったフシデが嘶き、光り輝いてそこにいた。進化、その前に耐えただと!?

 

 

「そんなのありィ!?」

 

「フシデ…いや、ホイーガ!はいよるいちげきだあ!」

 

 

 特性むしのしらせが発動した、むしタイプの強力な技「はいよるいちげき」が炸裂。ヤドランの巨体がぐらりと揺れて崩れ落ちる。フィールドも武器にする、強敵だった。

 

 

「か、勝てた…!」

 

「出し惜しみしてないのに!全部ぶつけたのに…」

 

「…勝負あり!三つ目の修行第一戦、勝ち抜いたのはラウラちん!」

 

 

 マスタード師の言葉に歓声が上がる。肩を落とすクララさんに歩み寄ると、暗い顔で口を開いた。

 

 

「あーあ、負けちゃったァ…アハッ、最悪だよねェ。汚い手まで使ったのに。若くて才能もある君みたいなのには分かんないだろうけどさァ。うちだって自分なりに必死だったんだ…でもそろそろ、ジムリーダーになるって夢も諦め時なのかも…ズルがばれたらどうせ道場から追い出されちゃうしィ」

 

「そんなことないです。試合前に仕掛けるのはあれですけど、試合中にアレされたら勝てるものも勝てなくなる。ジムリーダーと戦った時みたいな、強敵だった」

 

 

 偽らざる本心だ。まるでジムリーダーと戦ってるような感覚だった。この人は既に、ジムリーダー並の実力を得ている。そんな強さだった。するとマスタード師が歩み寄ってきた。

 

 

「ワシちゃんはね、なーんもお見通し!」

 

「し、師匠!?」

 

「クララちんのことワシちゃんからも謝らせてね。やり方は間違えちゃったけど、ライバルに負けたくない気持ちがいっぱいの頑張れる弟子なんだよん」

 

「うぅ…師匠…ありがとう……ラウラ…、ごめんなさい…」

 

「俺は気にしてませんので。むしろ、普段体験できないバトルをさせてもらってありがたかったです」

 

「そうは言ってもちゃんと罰がないとね。クララちんには罰として道場のポケモンのお世話を一人で6ヶ月やってもらうよん!」

 

「え!?確かにキッツいけど、で、でもそれだけでいいのォ!?」

 

「もちのロンよ!これからは心も強くなっていこーね!」

 

「は…はいィ…!」

 

 

 なんか知らんけど丸く収まったらしい。俺は本当に気にしてないんだけどな。トレーナーに大爆発してくるよりはマシだぞ、ほんと。アルルカンのおかげで大抵のことなら許せるようになった気がする。さて、次はユウリとモコウだが…モコウ、大丈夫だろうか。




書いてるうちにクララが好きになりました。ダイマックスの時の表情の変化好き。

・ラウラ
どくびしやまきびし、ヤドランの特性に翻弄されたものの何とか勝利を得た主人公。ひでんのヨロイを色違いのグソクムシャだと思ってるのでやる気満々。

・クララ
どくびしを仕掛けたり、ホイーガにまきびしを覚えさせたりなど様々な対策でラウラを翻弄したもののフシデの根性を前に敗北。キョダイデンチュラに度肝を抜いた。

・マスタード
よき師匠。キョダイデンチュラやラウラの蟲ポケの懐き度など色んなところで目を見開いた。

・フシデ→ホイーガ♂
とくせい:むしのしらせ
わざ:ポイズンテール
   ころがる
   ベノムショック→てっぺき
   はいよるいちげき
もちもの:ぎんのこな
備考:ゆうかんな性格。体が丈夫。ラウラに懐いており、その愛で根性を見せた。はいよるいちげきを覚えた。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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