ポケットモンスター蟲【本編完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。前回の弱音に色々言ってくれた皆さまありがとうございます。ムツキはこのままで行こうと思います。書き直すとだいぶ時間も取られますし、ムツキがいてこその今のラウラですし。

そんなわけで今回はラウラVSユウリ再び!ひでんのヨロイを手にするのはどちらなのか!楽しんでいただけると幸いです。


VSウルガモス

 ユウリとのモコウの対決はユウリが勝利した。モコウには悪いが想像通りだ。ユウリのことだ、間違いなく伝説ポケモンを二体とも使ってくる。ドラピオンやモスノウ含めた本来の手持ちなら行けるだろうが、俺の手持ちは変えようがない。ムゲンダイナに対する打点がないため敗北濃厚だ。だが色違いのグソクムシャはぜひとも欲しい。勝機があるとしたら、状態異常か。

 

 

「この勝負に勝った方がひでんのヨロイを手にする第三試合、開始だよん!」

 

「ユウリ、ちゃんと本気で来いよ」

 

「うん、ラウラ相手に本気出さないで勝てる気はしてないよ!」

 

 

 勝つんなら本気のユウリに勝たなきゃ意味がない。セミファイナルトーナメントの雪辱をここで晴らす!ザシアンにモスノウで勝ってもあんまり意味はないしな。

 

 

▽チャンピオンの ユウリが 勝負を しかけてきた!

 

 

「行くよ、インテレオン!」

 

「頼むぞ、ホイーガ!」

 

 

 ユウリはエースのインテレオン。俺は様子見のためのホイーガ。ザシアン、ムゲンダイナ共に打点がないためここぐらいしか使い時がないのが残念だ。

 

 

「ポイズンテール!」

 

「とんぼがえり!」

 

 

 こちらのポイズンテールが炸裂する前にとんぼがえりが炸裂、インテレオンは戻って行き出てきたのはザシアン。はがねタイプにどくタイプの技は効果がなく、受け止められてしまう。

 

 

「せいなるつるぎ!」

 

「ころがるで避けろ!」

 

 

 ならばと転がらせて回避する。いわタイプの技だからはがねタイプには効きやしないが、転がり続けることで威力が増していく。これでワンチャン狙えるか?

 

 

「むっ、それは当たらないなあ…なら、一回転してきょじゅうざん!」

 

「っ、反対に回れ!」

 

 

 ザシアンの口に咥えられた巨大な剣が、フィールドを一薙ぎするべく円状に振るわれる。転がり続けていたホイーガは振るわれる方向に方向転換して逃げ回り、加速し続けていく。

 

 

「こっちも逆回転!」

 

「叩き返せ!」

 

 

 何周もして当たらないと悟ったのか逆に回してくるユウリだが、もう遅い。加速しきったホイーガの回転する甲殻は巨剣を弾き返し、どてっ腹に一撃叩き込む。

 

 

「ザシアン!?」

 

「ここまで回れば、もう関係ないぞ!突き進めホイーガ!」

 

「交代!フシギソウ!」

 

 

 もう一発叩き込もうとしたところで交代してきたのはフシギソウ。いわタイプの攻撃のダメージを少しでも下げるためか?いや、違う!

 

 

「今回はフシギソウでラウラに勝つのは諦める!しびれごな!」

 

 

 突っ込んでいたホイーガに散布されたしびれごなにより、その動きが鈍る。それでも勢いは殺せず、まともに受けて吹き飛ぶフシギソウは戦闘不能となる。だがしかし、そこでホイーガの動きがまひで止まってしまう。転がるはもう使えないか…

 

 

「ザシアン、今度こそ叩き切って!」

 

「はいよるいちげきだ!」

 

「せいなるつるぎ!」

 

 

 ホイーガの一撃と、ザシアンの剣がぶつかり、拮抗することなく吹き飛ばされ戦闘不能となる。よく頑張ったホイーガ。

 

 

「仇を取れ、ラランテス!にほんばれ!」

 

 

 出すと同時ににほんばれを展開する。ゲームだったら一ターンかかるが、これができるから現実のバトルはやめられない。

 

 

「きょじゅうざん!」

 

「両手でソーラーブレードだ!」

 

 

 巨剣と光剣が真正面からぶつかる。にほんばれ状態によりノーチャージのソーラーブレード。これがラランテスの強みだ。特性リーフガードも発動する、晴れ状態で本領を発揮するポケモンだ。さらにラランテスはもう片方の手にも展開した光剣を無防備なザシアンの胴体に炸裂させ、ザシアンは後退。そのまま畳み掛けるラランテス。

 

 

「つるぎのまいで防御!」

 

「はなふぶきだ!」

 

 

 つるぎのまいしてきたので、はなふぶきでザシアンとユウリからラランテスの姿を隠す。桃色の体だからこそできる隠れ蓑。姿を隠し、ザシアンの横に着くラランテス。このヨロイ島で育ったからこそできる、ラランテスの生存本能故の能力。

 

 

「ソーラーブレード、からのシザークロス!」

 

「ザシアン!?」

 

 

 両手でソーラーブレードを展開しながらのシザークロスが炸裂。さすがのザシアンも崩れ落ちる。まずは厄介なうちの一匹を倒した。問題はムゲンダイナだが…続けて繰り出してきたのはインテレオンだった。

 

 

「インテレオン。とんぼがえり!」

 

 

 ユウリの得意戦法。ダメージを与えながらムゲンダイナに交代してきた。効果抜群のダメージを受け、ふらつくラランテスに容赦なく口を開いて炎を溢れさせるムゲンダイナ。

 

 

「かえんほうしゃ!」

 

「シザークロス!」

 

 

 せめて炎を斬れないかと試みるも、にほんばれの効果で威力が上がった火炎放射は強大で。ラランテスはあっけなく飲み込まれて戦闘不能となった。まあこうなるのは予想済みだ。

 

 

「行くぞデンチュラ!キョダイマックス!」

 

「え?」

 

 

 なんかユウリが戸惑っていたけどこれしかない。巨大なエレキネットを形作りその上に乗り姿を変えるデンチュラを見上げながら思考する。キョダイクモノスで麻痺させる…!

 

 

「キョダイクモノス!」

 

「えーと…うん、手加減はしないよ!ダイマックスほう!」

 

「!?」

 

 

 すばやさはこちらが上らしく、キョダイクモノスが炸裂したものの、ムゲンダイナのマゼンタ色に輝く光線が炸裂。一撃でデンチュラが戦闘不能となる。……まさかダイマックスほうって…

 

 

「知らなかったのならしょうがないけど、ムゲンダイナのダイマックスほうはザシアンのきょじゅうざんと同じでダイマックスに対して威力が二倍になる技だよ、ラウラ」

 

「なん……だと……?」

 

「でもラウラなら残り一匹でも逆転してくれるよね!」

 

 

 いや無茶を言うな。キラキラした目で見て来てもそんなことできるのはチャンピオンぐらいだ。切札のダイマックスを切ったのだ。もう勝つ手段は……あるっちゃ、あるが正直現実的じゃない。でもやるしかない、か。

 

 

「頑張れ、メラルバ!ニトロチャージで加速して翻弄しろ!」

 

「地面に向けてりゅうのはどう!」

 

 

 炎を纏ったメラルバに周囲を走らせるが、地面に向けて放たれたことでムゲンダイナを中心に円形に放出されたりゅうのはどうが襲う。

 

 

「上に避けてひのこ!」

 

「追いかけてクロスポイズン!」

 

 

 なんとか跳躍して回避し、ひのこをばら撒くメラルバ。だがムゲンダイナは火の粉をまるで寄せ付けずに接近、毒を纏った爪を振り下ろしてきて、空中に逃れるメラルバ。

 

 

「っ!ひっついてむしのさざめき!」

 

「引き剥がして!」

 

 

 ムゲンダイナの背中にくっ付き、衝撃波を放ち続けるメラルバ。ムゲンダイナは高速で移動しながら暴れて引き剥がそうとするが、時々麻痺して止まる動きでは、根性を見せたメラルバは離れない。そのうち、ボウッとメラルバが触れているところが炎上して苦しむムゲンダイナ。

 

 

「しまった…!?」

 

「まひとやけどの重複だ!これなら伝説ポケモンも十全に力を発揮できないだろ!」

 

 

 ここは現実だ。ゲームみたいに状態異常は一つだけしか、なんて都合がいいことはない。現実では状態異常は重複する。行動阻害とスリップダメージだ。これでそう簡単にムゲンダイナは行動できない。

 

 

「空中に舞い上がって!」

 

 

 もがき苦しみながらも空中に高速で浮かび上がり、メラルバを引き剥がすムゲンダイナ。その時、ユウリは太陽の光で見えなかったようだが、俺には太陽の光の下で光り輝くメラルバを見た。後ろ手で図鑑を確認する。ニトロチャージとドわすれが新たな技に変化していた。

 

 

「メラルバ!…いや、ウルガモス!ちょうのまい!」

 

「え!?」

 

 

 俺の命令にウルガモスに進化したことに気付いたのか驚愕するユウリ。太陽の光の下で舞っているせいか視認できないらしい。たいようポケモンの名の通りだ。

 

 

「空に向けてダイマックスほう!」

 

「ウルガモス!フレアドライブだ!」

 

 

 

 頭部を太陽に向けてマゼンタ色の光を溢れさせるムゲンダイナだが、まひとやけどでその動きが止まり、急降下してきたウルガモスの一撃が炸裂。火柱が立ち上り、崩れ落ちるムゲンダイナ。得意げにこちらに視線を送るウルガモスに笑顔でうなずく。お前なら、進化すると信じていたぞ!ぶっちゃけ唯一の勝算がこれだった。大博打に勝ったわけだ。

 

 

「まさか…ムゲンダイナとザシアンがやられるなんて。さすがはラウラだよ」

 

「天気の影響は強いぞ。お前のインテレオンもここまでだ。ひでんのヨロイは俺がもらう」

 

 

 そう言ってインテレオンを繰り出し、ボールに戻して巨大化させるユウリ。ダイマックスか、それでも勝って見せる!

 

 

「なら私達は、新しい力でラウラに打ち勝つ!キョダイマックス、インテレオン!」

 

「なに!?」

 

 

 その言葉で思い出す。ダイスープ。キョダイマックスできる種族であるインテレオン。ユウリがそれを使わないわけがなかった。巨大化するインテレオン。だがその姿は大きく変わり、本体は比較的小さいが尻尾が長大になってテーブル上に丸めたその上に佇むという、まるで高台を取ったスナイパーの様な姿となる。水のスナイパーライフルをその手に形作るインテレオンに、逃げられないと悟った俺は迎撃の指示を出す。

 

 

「突っ込め!フレアドライブ!」

 

「行くよインテレオン!キョダイソゲキ!」

 

 

 そして一発の銃弾が放たれ、太陽は空から堕ちた。




進化による勝利フラグを叩き折ることに定評があるチャンピオンユウリ。

・ラウラ
メラルバを進化させるために経験値を溜めるべく最後まで残していた主人公。ひでんのヨロイと言われて色違いグソクムシャしか想像できてない上に確信している。伝説ポケモンを倒せる数少ないトレーナー。

・ユウリ
まさか伝説二匹がやられるとは思ってもいなかったけどラウラだからと納得しているチャンピオン。なんで自分と戦うライバルはみんなバトル中に進化するのだろうと思っているが自分もそうである。インテレオンの新たな力に大興奮。

・メラルバ→ウルガモス♀
とくせい:ほのおのからだ
わざ:ニトロチャージ→フレアドライブ
   むしのさざめき
   ドわすれ→ちょうのまい
   ひのこ
もちもの:もくたん
備考:おとなしい性格。打たれ強い。通常より小柄な個体で体温が異常に高く、その代わりすばしっこく火力が高い。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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