ポケットモンスター蟲【本編完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ダイパリメイク来ましたね!しかも二作も来るとは。コロトック待っていたぞおおおおおおお!!

今回はVSビークイン。今回でヨロイ島編はラストとなります。もう見せ場がないのです、残念。楽しんでいただけると幸いです。


VSビークイン

 ぬしサメハダーに襲いかかられるなどのハプニングがあったものの、無事ハニカーム島に辿り着いた俺達。だが探せど探せど見当たるのはミツハニーだらけだった。こんな楽園があるならマスタード師も教えてくれればいいのに。お、わざレコード「かふんだんご」だ。アブリボンもいいよな。

 

 

「辺りにはミツハニーしかいないね。ビークインはどこだろう」

 

「真ん中の木から蟲の気配がする…!」

 

「お前の蟲センサーは何なんだ」

 

 

 近づいてみると、木の上から濃厚な甘い匂いがする。揺らしてみると、凄まじい羽音と共に、マゼンタ色の光が溢れだす。これは……ダイマックスエリアだと!?

 

 

「うおおおおおお!?」

 

「「ラウラ!?」」

 

 

 そして俺は、木の中から伸びてきたなにかに掴まれて引きずり込まれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を覚ますと、ワイルドエリアのポケモンの巣と似た様な空間。そして目の前には、ダイマックスしたビークインが。心なしか下半身のフォルムが通常より大きい気がする。凄まじいプレッシャーだ、技はあまり出せないなこれは。

 

 

「いいぞ、相手にとって不足無しだ。ウルガモス!」

 

 

 タイプ相性で有利を取れるウルガモスを繰り出す。すると風が吹き荒れ、刃となって襲いかかってきた。エアスラッシュか!?

 

 

「ウルガモス、ちょうのまいで避けろ!」

 

 

 なんて猛攻。攻撃に転じられない!風が収まり、隙と見た俺は攻撃に転ずるべく指をさす。

 

 

「フレアドライブ!」

 

 

 すると、ビークインの下腹部の複数の巣穴からいくつもの光球「しもべ」が現れて壁を形作り、フレアドライブを受け止めてしまった。ビークインだけが使える特殊な技、ぼうぎょしれいか!?なんて硬さだ、フレアドライブを受けてビクともしてない。さらにしもべの群れは形を変えてまるでドリルの様に編成を変えて突撃、ギャリギャリギャリとウルガモスを削って吹き飛ばす。今度はこうげきしれいか。厄介だな、あのしもべ。

 

 

「今度はパワージェムか…!?ちょうのまい!」

 

 

 さらに六角形の光を並べる様に複数形成するとそれを発射してくるビークイン。ウルガモスは再びヒラヒラ舞って避けるも、つるぎのまいと違って弾くことはできない。すると当たらないことにいら立ったのかしもべを向かわせてウルガモスに張り付かせて拘束、特大の風の刃、エアスラッシュを放って来た。

 

 

「ひのこで迎撃!フレアドライブで抜け出して突撃だ」

 

 

 ウルガモスが使うことで特大の火の玉となるひのこを放って風の刃と相殺させ、さらにフレアドライブでまとわりつくしもべを吹き飛ばしながら突撃させると、ウルガモスの直線状にパワージェムを形成して自ら突っ込ませる頭脳プレイを行うビークイン。いわタイプのパワージェムは四倍ダメージ、崩れ落ちるウルガモス。

 

 

「くそっ…ラランテス、ハッサム、カイロス!」

 

 

 三体のポケモンを一気に出す。これなら防御指令で防ぐ暇も与えず攻撃できるはずだ。

 

 

「ラランテス、シザークロス!ハッサム、エアスラッシュ!カイロスはハサミギロチン!」

 

 

 ラランテスでしもべたちを引き寄せ、ハッサムが蹴散らし、その隙を突いて鋏を掲げて飛びだすカイロス。しかしパワージェムに阻まれてしまい、さらに風の刃が竜巻となって三匹に襲いかかり、吹き飛ばしながら切り刻み、三匹とも戦闘不能にしてしまった。

 

 

「今度は俺か…!?」

 

 

 そして今度は俺に向けて放たれる風の刃に、咄嗟にそのボールを手にして繰り出していた。

 

 

「頼む、ホイーガ!てっぺき!」

 

 

 身をかがめてホイーガの後ろに隠れ、防御力を上げた甲殻で風の刃を弾く。しかし次々と風の刃と六角形の光弾が放たれ、甲殻に弾かれ続けていく。埒が明かないと思ったのかこうげきしれいでしもべを繰り出してくるビークイン。しもべたちはホイーガを持ち上げて地面に叩きつけ、今度はハンマーの様な陣形となってホイーガを叩き潰してしまう。

 

 

「ホイーガ!?」

 

 

 咄嗟に手を伸ばすが、容赦なくグシャグシャとハンマー(しもべ)で何度も何度もホイーガを叩き潰していくビークインに容赦は一切見えない。しかして叩き潰されながらも光り輝くホイーガ。ヨロイ島で何度見たか分からないその輝きに、心が躍る。此処で進化か!

 

 

「ホイーガ…いや、ペンドラー!」

 

 

 しもべたちをポイズンテールで吹き飛ばし、咆哮を上げるペンドラー。ビークインが再び繰り出したしもべたちが陣形を変えた三日月の様な刃を、てっぺきで受け止め霧散させる。続けて放たれた風の刃も物ともせず、そればかりか俺に襲いかかってきた風の刃も高速で移動して受け止め、防ぎきって見せた。

 

 

「お前って奴は…いくぞペンドラー!てっぺきとポイズンテールしながら、ころがるだ!」

 

 

 その無茶苦茶とも言える指示は、技の連結と言う物だ。二つ以上の技を連結させ、隙なく連続で繰り出す技術。暇な時にみんなで練習していたそれは、鋼色の輝きを纏って体を折りたたみ、紫色の毒を撒き散らしながら高速回転、風の刃に六角形の光弾、しもべたちもまるで寄せ付けない。

 

 

「叩き込め!」

 

 

 キシャー!と奇声を上げてぼうぎょしれいを発動したのか、しもべたちで壁を形作るビークインだが、ペンドラーはそれに真正面からぶつかり、回転しながらしもべたちをポイズンテールで削り飛ばして掘り進んでいき、ぶちぬいてビークインの顔面へと激突、仰け反らせて吹き飛ばした。

 

 

「よし、捕獲だ!」

 

 

 吹き飛んでいくビークインに、咄嗟にネットボールを取り出してガラル粒子を集束させて巨大化させ投擲。力なくよろめくビークインを吸い込んでいき、ドサッと落ちて揺れたかと思うとカチッと音を鳴らして元の大きさに戻ったそれを手に取る。

 

 

「ビークイン、ゲットだ!」

 

 

 かっこよくてかわいくて美しくて最高で最強!俺の布教したい蟲ポケモンのよさが全て揃っているビークイン、最高か!

 

 

 外に出ると同時、勝負の衝撃で木の上から不思議なミツが落ちてきた。慌てて駆け寄ってくるユウリとモコウに笑顔でネットボールを見せる。

 

 

「ビークイン、捕まえたぞ!」

 

「よかった、ラウラ無事だった…もう、私達の心配返して!」

 

「お前が平常運転で何よりだ。それでこれがダイミツか…?」

 

「みたいだな。早く持って帰ろう。……そういえば、ダイマックスエリアだしこっちもダイマックスすればよかったか」

 

「ダイマックスせずにダイマックスしたビークインを倒したの!?」

 

「お前って奴は本当に…」

 

「勝てたんだからいいだろ?」

 

 

 まあ最悪キョダイマックスデンチュラで倒せていたと思うし、何も問題あるまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてマスター道場に戻ると、マスタード師たちが待っていた。

 

 

「三人ともお帰りんさーい。およよ?クンクン…なんだかあま~い匂い?」

 

「ダイミツ、手に入れて来ましたよ」

 

「いいビークインも手に入れて満足です!」

 

「ぬしポケモンと戦ったり大変だったがな」

 

「ありゃまー!この短い間に!?」

 

「さすがユウリとラウラとモコウ!お前たちが揃えば百人力だな!」

 

「これでウーラオスもダイスープを飲んでくれるよん。それに、ヨロイ島各地に存在しているぬしポケモンも倒したって言うなら、マスター道場で教えられること三人にはほぼほぼまるっと教えちゃったねー」

 

 

 そうなのか。それは残念だ。技術云々じゃなくてレベル的に強くなる修行だったのかな?いや、キョダイマックスを扱う技術も身に着いたか。

 

 

「特にユウリちん。今の君となら全力で勝負できそ!ワシちゃんもちとトレーニングする必要ができちゃったし…本気の本気のワシちゃんと試合う覚悟ができたら、道場裏のバトルコートまでおいでー!」

 

 

 そう言って道場裏に去って行くマスタード師。するとユウリは俺にウーラオスの入ったボールを預け、更衣室に向かっていく。

 

 

「…私ね、ここに来る前に調べたんだ。マスタード師匠が、18年間王座を守り抜いた、歴代最強のガラルチャンピオンだって。だから、私も全力で挑む。お願いなんだけど、二人でウーラオスにダイスープを与えてくれないかな?」

 

 

 お団子ヘアーを崩しながらそう笑うユウリに、頷く。…あの人がダンデをも超える無敗記録を持つチャンピオンか。それは、ユウリもわくわくするはずだ。これから始まる戦いに、胸を躍らせる。間違いなく、今世紀でも指折りに入る名勝負が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分後、ダイスープを飲ませたウーラオスを、更衣室から出てきたユウリに渡す。クララさんが驚き、ホップが、モコウが、コートで待つマスタード師が笑う。

 

 

「勝ってこい、ユウリ!お前に負けは似合わない」

 

「私を唯一負かした人が言う台詞じゃないね。行ってくる!」

 

 

 そして並び立つは、チャンピオンコーデに身を包んだユウリと、上着と帽子を脱いで薄着姿となったマスタード師。共にボールを構え、睨み合う。

 

 

「君が来てくれてよかった。ワシちゃんをバトルで楽しませる君ならば、遠慮なく本気が出せる。本気でお手合わせ願おう!世界一楽しい時間の始まりだよん!チャンピオン!」

 

 

 そして決着がつき、俺達のヨロイ島の旅最後のバトルの勝者が笑った。




ビークインこそキョダイマックスした姿を見たかった…絶対かっこいいやん。

・ラウラ
ビークインを捕まえてほくほくな主人公。ホイーガもペンドラーに進化、己の鎧ともいえるポケモンを手に入れてご満悦。蟲の気配を察知できる。今のところ、チャンピオンユウリを唯一負かしたトレーナーでもある。

・ユウリ
あまりにラウラが出てこないので木ごとダイマックスほうをしようとして止められていた原作主人公。ちょっと色々危うくなってる。本気を出すときはチャンピオンコーデを身に纏う。

・モコウ
半暴走状態のユウリを(ツッコミで)止められる唯一の人間。ツッコミどころ多すぎな二人に心労が凄い。

・ビークイン♀
とくせい:プレッシャー
わざ:エアスラッシュ
   パワージェム
   こうげきしれい
   ぼうぎょしれい
もちもの:なし
備考:きまぐれな性格。抜け目がない。ヨロイ島のぬしポケモンの一体。ハニカーム島を縄張りにしているが人を嫌い滅多に顔を出さない。しもべたちで防御しながら広範囲攻撃で叩き潰す戦法をとる。

これにて鎧の孤島編はラストです。次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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