そんなわけで今回から後日談であるガラルスタートーナメント編です。楽しんでいただけると幸いです。
VSシンボラー
俺が蟲の強さを証明する、という宣言から少し時は遡る。
「ラウラ、私のタッグと戦う前に負けたりしないでよね!約束だよ!」
そう言って別れたユウリが別の奴と組むのにちょっと嫉妬したのはまあ置いといて。
「抽選に選ばれたのは、この俺ダンデと、ユウリ、ラウラ、ホップ、キバナ、モコウ、ムツキ、キリエさん、ピオニーさん、カブさん、マリィ、ネズ、ビート、クララ、ルリナ、ヤロー!選ばれなかった人はまたの機会を楽しみにしていてくれ!この俺が保証しよう!」
この16人の中からパートナーを決めないといけない。ユウリは…ホップとか。ちょっと妬けるな。俺が組みたい候補は心情的にカブさんに戦い方の相性がいいマリィやネズさん辺りか。そう思っていると、モコウが不安げに歩み寄ってきた。
「ラウラ!我と組まないか?」
「その心は?」
「お前やユウリ、ムツキ以外に話しかけられる勇気があるとでも…?」
「あー。いいぞ。突っ込むお前を俺がサポートすれば中々いい勝負ができそうだ」
そんなわけでモコウと組み、受付に言いに行くと他の組み合わせも決まった様ですぐに対戦表が表示される。
第一回戦:ユウリ&ホップVSルリナ&ヤロー
第二回戦:ビート&クララVSマリィ&ネズ
第三回戦:ダンデ&キバナVSピオニー&カブ
第四回戦:ラウラ&モコウVSムツキ&キリエ
「「げっ」」
いきなりひこうタイプとじめんタイプのエキスパートというそれぞれの天敵との対決に二人して表情が固まる。…あ、相手にとって不足無し(震え)
「…これ、ガチで三匹考えないとだぞ」
「お、おう。とりあえず我はカメックスとロトムは確定だ」
「ただあの二人は仲が悪いからそこを突けば…」
二人で作戦会議していると、ムツキとキリエさんがやってきた。ムツキはだいぶ不満そうだがキリエさんは幸せそうだ。この親子、仲良くなることなんてあるのだろうか…
「一回戦からラウラとは、セミファイナルトーナメントを思い出しますね。不本意ながら今回は強力な相方もいます、リベンジ果たさせてもらいますよ!」
「ごめんねラウラさん、モコウさん。ムツキちゃんにいいところ見せたいからお姉さん、本気出しちゃいますね?」
「もうお姉さんって年でもないでしょうに。胸と同じように頭も足りない…あいたァ!?」
「ムツキちゃん。言っていいことと悪いことがありますよ?」
「病人を殴ることがありますか!」
「仲よさそうで何よりだ」
そしてそれぞれ控室に向かう。まずはユウリとホップのコンビVSヤロー・ルリナだ。ジムリーダーの中でももっとも相性がいいだろうコンビだがユウリは勝ち残れるだろうか。
結論から言って心配なかった。ホップのバイウールーをタンクにしてユウリのインテレオンが集中砲火してボコボコにしていた。これはひどい。
マリィとネズはビートのフェアリーに対してなにもできず、クララさんの毒で苦しめられて敗北。あの二人結構いいコンビだな。
ダンデさんとキバナVSピオニーとカブさんの対決はほぼ互角の対決で白熱。ダブルバトルの達人であるキバナのサポートで存分に力を発揮したダンデさんのポケモンが大暴れしてピオニーとカブさんは叩き潰されてしまった。あの二人組ませちゃ駄目だろ。あれが俺達が戦うかもしれない相手かあ。ダンデと戦えるのは嬉しいが、おまけのキバナがこのルールだと凶悪すぎる…
「行くぞ。我らは最速と最強のコンビだ!負ける道理はない!」
「最強はユウリだと思うが、最強になったつもりでやってやるか!」
それぞれむしとでんきのユニフォームを着込んでバトルコートにモコウと共に向かうと、反対側からはひこうとじめんのユニフォームに身を包んだムツキとキリエがやって来て、並び立つ。キリエさんが久々にバトルコートに立ったからか観客のボルテージはマックスだ。
「ラウラ。悪いですが、ユウリとの約束は守らせませんよ!」
「グランドウォールの名の通り…我ら親子が貴女方の壁となります!」
「壁なんて超えるためにある!ムツキよ、いつぞやの決着…ここでつけようぞ!」
「諸君!俺は蟲が好きだ!蟲ポケモンが好きだ、愛してる!だからこの愛を持って証明する。蟲ポケモンはかっこよくてかわいくて美しくて最高で最強なのだと!」
▽ひこうつかいの ムツキとじめんつかいの キリエが 勝負を しかけてきた!
「行くぞ、モスノウ!」
「暴れろ、ロトム!」
「蹂躙しなさい、シンボラー!」
「出番です、ハガネール!」
俺とモコウは作戦通りモスノウとフロストロトム。ムツキとキリエはシンボラーとハガネール。相性はこちらが上だ!
「ひかりのかべです!」
「モスノウ、あられからのオーロラベール!」
「ハガネール、じしん!」
「ロトム、ふぶき!」
モスノウがあられを降らせると同時にオーロラベールを展開、同時にムツキのシンボラーもひかりのかべを張り、ロトムのふぶきが放たれると同時に、ハガネールのじしんがモスノウとロトムの足元から隆起させた土柱をぶつけてきた。
しかし、オーロラベールでこちらのダメージは減少。あちらはあられで必中のふぶきをひかりのかべで凌いだもののところどころ凍り付いて動きが鈍っている。じしんで味方にだけ当たらないって反則にも程があるが、こちらが
「ハガネールに集中攻撃だ、れいとうビーム!」
「もう一度ふぶきだ!」
「くっ、仕事は果たしなさい!リフレクター!おいかぜ!」
「モスノウから落とさないと不味そうですね、いわなだれ!」
流星群の様ないわなだれが襲いかかるも、効果抜群でしかもモスノウは四倍だがオーロラベールでダメージを減少しているため問題ない。モスノウは怯んで動きが止まってしまったが、ロトムの二面攻撃は炸裂。シンボラーが崩れ落ち、ハガネールは完全に凍り付く。おいかぜを使われたか。キリエさんの鈍いポケモン達が動きやすくなったわけだ、厄介な。
「モスノウ、こっちもおいかぜだ!」
「やりますね。だけどここからです、ウォーグル!いわなだれ!」
こちらもすばやさを上げていると、ムツキの繰り出したウォーグルがいわなだれをしてきた。あっちも新技か!さすがに二体がかりのいわなだれはまずい。モスノウが倒れてしまった。
「くっ…交代だ、オニシズクモ!モコウ、作戦変更だ!」
「プランBだな!」
「あまごい!からのハガネールにバブルこうせん!」
「ロトム、ウォーグルにかみなり!」
プランB。あまごいプラン。プランAがあられによる防御力と制圧力の底上げなら、プランBはミラーコートを忘れさせて覚えさせたあまごいを利用した高威力で攻めるというプランだ。雨で威力が上がった水技と、雨で必中になるかみなりを叩き込む。戦闘不能になったウォーグルとハガネールにびしょ濡れになりながら苦々しげな顔を浮かべるムツキと、笑顔のキリエさん。
「くっ…キバナみたいなことを…!」
「アハハハッ、やりますね!さすがはムツキちゃんのお友達です!」
「なに親の面してやがんですか!?ですがもうこれ以上好き勝手させませんよ!」
「ええ、ムツキちゃんの切札を全力で援護しましょう!」
そして繰り出されたのは、色違いアーマーガアとサダイジャ。どちらも確か、キョダイマックス個体だったはずだ。なんのつもりだ…?
「アーマーガア、サダイジャにアイアンヘッド!」
「なに!?オニシズクモ、バブルこうせん!」
「サダイジャ、オニシズクモにへびにらみ!」
「このまま一気に決める!ふぶき!」
あろうことか、自分の仲間であるサダイジャに攻撃するムツキ。すると特性のすなはきが発動し、雨が掻き消されすなあらし状態になりふぶきが掻き消されてしまう。応戦はするものの、やられた。いわタイプじゃないから特防こそ上がらない物の、いわ・じめん・はがねに有利な対面だ。もう一度あまごいしようにもオニシズクモを麻痺された。これは…厄介なことになったぞ。
ダブルバトルそんなに詳しくないから天気合戦になりました。キバナ戦はもっと頑張ります。
・ラウラ
正直トリプルバトルやローテーションバトルは得意だけどダブルバトルは苦手な主人公。付け焼刃のあられやあまごいで奮闘する。メンバーはモスノウとオニシズクモとあと一体。
・モコウ
コミュ症故にラウラと組むことにしたもはや相棒。ロトムをフロストロトムに変えたり、キバナから教わったダブルバトルのノウハウ(天候パ)で戦う。何気に今回一体も落とされてない。メンバーはフロストロトムとカメックスとあと一体。
・ユウリ
ラウラと戦うため二番目にその実力を信頼しているホップと組んだ。ルリナとヤロー相手に一体もやられることなく完勝するチャンピオンの実力で観客を魅せた。メンバーはインテレオンとあと二体。
・ホップ
幼馴染からのお願いに即頷いたいい奴。メンバーはバイウールー、カビゴン、エースバーン。
・ムツキ
不本意ながらも母親と組むことにした自称母嫌い。ダブルバトル用に育てたシンボラーでサポートしまくるなど、母親の実力を信頼している。メンバーはシンボラー、ウォーグル、アーマーガア。
・キリエ
娘にいいところを見せて和解したいムツキの母親。彼女の参戦に観客のボルテージがマックスになるほど人気がある。メンバーはハガネールとサダイジャとあと一体。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。