ポケットモンスター蟲【本編完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ゼロから強くなるダフネの成長物語、始まります。昨日の21時にも投稿してるのでまだの方は前回からどうぞ。

今回はVS二年後のホップ。楽しんでいただけると幸いです。


VSザマゼンタ

 ヘラクロスを捕まえて戦力が整ってきたと思った私は、マスタード師匠とは別に、ラウラさんが「マスタード師に勝てる様に特訓してもらう」と連絡していた人物がいるというチャレンジロードまでやってくると、そこには白衣を身に着け眼鏡をかけた、現リーグ委員長によく似た少年がいた。

 

 

「おっ、お前がラウラの言っていたトレーナーか!俺はホップ!ヨロイ島には分布調査に来ているポケモン博士見習いだぞ!」

 

「ダフネといいます。よ、よろしくお願いします…」

 

 

 うわあ。ホップ選手だあ。チャンピオンユウリの幼馴染で、盾の英雄…ザマゼンタを従えている異例のポケモン博士志望。年下だけどすごく威厳がある……修羅場をくぐってきたようなそんな感じの。

 

 

「ラウラから聞いたけど、マスタードさんに勝てるように強くしてほしいんだよな?俺はジムチャレンジ時代にたくさんのポケモンを鍛えたことがあるから適任だってユウリに言われたらしいぞ」

 

「そうなんですか。ユウリさんにも力を貸してもらっていたんですね…皆さん、お世話になります」

 

「気にすることはないぞ。俺も迷走していたからなあ。あの頃は自分のポケモンを信じるっていう当たり前のこともできてなかったんだぞ」

 

 

 そうしみじみ語るホップさんからは苦労が見て取れた。詳しくは知らないがなにかあったのだろう。少なくとも私よりは間違いなく経験豊富だ。セミファイナルトーナメントの準決勝まで行った人だ。前チャンピオンの弟でもあるこの人は、間違いなく強い。

 

 

「でも俺は人に教えたことはない。だから、手加減はできないぞ」

 

「よろしくお願いします!私は、強くならなきゃいけないんです!」

 

「おう!なら、こいつに勝てれば間違いないぞ!ザマゼンタ!」

 

 

 そう言って繰り出したのは盾の英雄、ザマゼンタ。いきなりの伝説ポケモンに臆してしまうが、そんな場合ではない。よく見れば盾は手にしていない。確かに、これに勝てれば…!

 

 

「ザマゼンタはかくとうタイプだぞ!よく考えて挑むんだな!」

 

「はい!よろしくお願いします!アブリー!マジカルシャイン!」

 

「ザマゼンタ、ひかりのかべ!」

 

 

 眩い輝きは、ひかりのかべを張られて防がれる。ならば状態異常にさせようと近づけたが、迂闊だった。

 

 

「しびれごな!」

 

「アイアンヘッドだぞ!」

 

 

 小さくて狙いをつけにくいアブリーをわざわざ近づかせての一撃が炸裂。効果抜群の一撃にアブリーは倒れ、しかもしびれごなを使う前に戦闘不能になってしまった。強い…!

 

 

「かくとうタイプは近接戦こそ本領を発揮するんだぞ!」

 

「ならば、ヘラクロス!」

 

 

 捕まえたばかりだが、暴れたいためか言うことは聞いてくれるらしいヘラクロス。するとヘラクロスを見たホップさんは驚き、満面の笑みを浮かべた。

 

 

「ダフネがそのポケモンを連れているなんて凄い偶然だな!実は、別の地方で調査していた時にヘラクロスを強くする物を手に入れたばかりだったんだぞ。ラウラに上げるつもりだったけど、二つあるしもし俺に勝てたら渡してもいいんだぞ」

 

「ヘラクロスを強くする…?それは一体……」

 

「別の地方の人間はダイマックスできないから、ポケモンとの絆の力で「メガシンカ」することで強くなるんだぞ!」

 

 

 メガシンカ。見たことも聞いたこともないが、何か惹かれる物を感じる。勝つしか、ない。

 

 

「つばめがえし!」

 

「バックステップで避けてインファイトだぞ!」

 

「こちらもインファイト!」

 

 

 つばめがえしは距離を取られて避けられ、同時にインファイトによるノーガードの殴り合いに発展。前足と頭部を器用に使って殴りつけるザマゼンタと、両腕と角を振るって殴りつけるヘラクロス。押されているのは、ヘラクロスだった。

 

 

「この距離ならば!つばめがえし!」

 

「ムーンフォースだぞ!」

 

 

 つばめがえし…角による一閃が炸裂せんとしたその瞬間、月の様な桃色の巨大な光球に押し潰されるヘラクロス。ムーンフォースが消えた時、目を回して倒れていた。戦闘不能だ。でもこれで技構成が分かった。ひかりのかべ、アイアンヘッド、インファイト、ムーンフォース。サブウェポンにフェアリー技を持っていたのは迂闊だった。ホップさんもザマゼンタも本気を出してないのにこのザマだ。

 

 

「グソクムシャ……の力ばかり借りていられない。私達でやるよ、イオルブ!」

 

「ムーンフォースだぞ!」

 

「ミラーコート!」

 

 

 繰り出したイオルブの鏡の盾と月の幻影がぶつかり、跳ね返す。大ダメージを受けてよろめくザマゼンタ。行ける!

 

 

「ひかりのかべがなかったら危なかったぞ……ザマゼンタ、本気で行くぞ!」

 

 

 そう言ってホップさんがリュックから取り出したのは古びた盾。それを放り投げるとザマゼンタと融合し、王としての風格を醸し出す姿となる。これが本気のザマゼンタ…!

 

 

「この姿になったザマゼンタははがね・かくとう!ムーンフォースを跳ね返そうがもう効かないぞ!」

 

「なら真っ向勝負です!サイコキネシス!」

 

「ぶちぬけ!きょじゅうだん!」

 

 

 イオルブの念動力と、盾を変形させて防御を固めたザマゼンタの砲弾の様な勢いの突進がぶつかる。私のイオルブは真っ向勝負が苦手なポケモンだ。サイドチェンジを忘れさせて覚えさせたサイコキネシスだけど、威力も伝説ポケモンと張り合える程じゃない。だから。

 

 

「これが私たちなりの、真っ向勝負です!さいみんじゅつ!」

 

「なに!?」

 

 

 ザマゼンタの突進がイオルブに触れるか触れないかの瞬間の、さいみんじゅつ。ほぼ零距離のそれを避けられるはずもなく、直撃を受けて微睡に落ちるザマゼンタ。こうなれば、伝説だろうが関係ない!

 

 

「サイコキネシスで持ち上げて、叩きつけて!」

 

 

 ザマゼンタの巨体をサイコキネシスで持ち上げて、勢いよく地面に叩きつけるイオルブ。ザマゼンタは目を回し、戦闘不能となった。

 

 

「…驚いたぞ。ラウラを思い出す奇策だ。あの局面でさいみんじゅつは読めなかったぞ」

 

「私達は、蟲ポケモンは基本的に弱い。だから、工夫が必要なんです。…これはラウラさんから学んだことです」

 

「うん、うん!その強さならマスタードさんにもきっと勝てるぞ!そうそう約束だ、こいつを渡すぞ」

 

 

 そう言って手渡してきたのは、虹色に輝く珠が嵌められたペンダントと、橙と青に輝くビー玉の様な物だった。

 

 

「キーストーンが埋め込まれたメガペンダントと、メガストーンのヘラクロスナイトだぞ。キーストーンはトレーナーにとってのもう一つの心臓だ。意識を集中させメガストーンと介してポケモンと呼応しメガシンカするんだ。キーストーンは貴重なものだけどもう一個あるから気にすることはないぞ、お前が大事なものを取り返すために使ってくれ」

 

「はい…!ありがとうございます!」

 

「…実は俺もプラズマ団に同僚をやられて憤っているんだ。プラズマ団は許せない。だから、いくらでも力を貸すぞ!困ったことがあればいつでも言ってくれ、力になるぞ!」

 

「ホップさん……助かります」

 

 

 そうだ、ブラッシータウンの研究所がシュバルツに襲われたとラウラさんに聞いた。襲われたのはホップさんの同僚だったんだ。恐らくは、奪われたという伝説ポケモンの持ち主。それは…許せないだろう。拳を握りしめるその姿を見れば悔しさが伝わってくる。

 

 

「…改めて、ありがとうございました」

 

「お前は強いぞ、俺が保証する!」

 

 

 ホップさんに礼を言って、私はその場を後にする。メガペンダントとヘラクロスナイトを握りしめる。これで、私はもっと強くなれる…!

 

 

「メガシンカ……私の、力」

 

 

 プラズマ団、絶対に許さない。何を企んでるかは知らないが、必ず倒して、ぶっ潰してやる。




ここで導入、メガシンカ。原作でも復活してメガシンカ……

・ダフネ
メガシンカの力を手に入れちょっと強くなった主人公。隙を突けば伝説ポケモンを打倒できるさいみんじゅつの強みはやはりでかい。プラズマ団壊滅を誓う。

・ホップ
ポケモン博士見習いになった、ザマゼンタの主。自分がヨロイ島に調査に行っている間にソニアの研究所を襲われ、ルミを傷つけられたことに憤慨している。他地方で調査している際にメガストーンをいくつか手に入れた。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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