ヘルエスタテール《にじさんじ×Undertale》 作:コイキングの刺し身
「こいつ薄汚ねぇなあ!近寄んなよ!」
「いじめられてる?そんなわけ無いだろうこの学校の中で…」
「他の方に迷惑かけないの!あなたがどうせ悪いんでしょう?!そんなことより勉強しなさい!!」
何もかも嫌になってここに来た。
来たら二度と帰れないと言われているエボット山に。
でも、どうしたらいいか分からない。
帰り道はわからないしここで餓死するしかないのだろうか。
…………疲れたなぁ。
頑張っても認めてくれない親。
いじめてくるクラスメイト。
いじめられたのにみとめない先生。
そんな奴らに振り回されてばっかりのつまらない人生。
そんなとこに戻るぐらいならここで消えてしまったほうが良いだろうか。
どうせあそこだと僕はただの玩具で都合のいい人形なんだろうし。
そうだよ。生きていていいことなんて一つもなかったじゃないか。
フラフラとおぼつかない足元で先へと進む。エボット山の奥へ奥へと。
するとそこにそれはあった。
何もかもを飲み込めそうな黒い大きな穴。
下の見えない、おちたら死ぬとわかる場所。
その暗闇が自分には魅力的で目が離せなかった。
戻ってもどうせ怒られるだけなら、いっそこのまま…
夕日の輝く山の中の大きな穴に、また一人落ちていった。
❤ HelestaTale ❤
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お花のいい匂いで目がさめた。
遥か上に星空が見える。どうやら穴の下にいるみたい。
………死にきれなかったようだ。
ノロノロと起き上がりあたりを確認すると色とりどりの虹の花が咲き乱れていた。
「キレイ…」
少し寂れた小部屋のような場所に花畑がぽつんとある幻想的な景色に一瞬我を忘れて呆然とする。
それと同時になんだか寂しい気持ちになった。
なんでかはわかんないけど。
この部屋の先に通路が見える。
ここから出る方法があるのだろうか。
僕は目の前の大きな大きなもんをくぐり先に進むことを“ケツイ”した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
門をくぐり抜けるとなんだか形容し難いモンスターが浮いていた。
こえをかけてみると、それはゆっくりこちらを振り向いて微笑んだ。
「やぁ!僕はゆがみん!可愛い可愛いゆがみんさ!」
「君の名前は?」
もうないよ。あんな名前名乗りたくもない。ごめんね?
「そうか、なにか嫌なことでもあったのかな?」
「まぁまぁそんなことよりさ、君はここに来てからあまり時間が立っていないみたいだ…」
「ここでのルールを知らないだろう?」
ルール?とはなんの事だろう。
郷に入っては郷に従えとも言うしルールがあるなら教えてもらいたいところではある。
「だよね!僕が教えてあげよう!」
そうゆがみんが宣言すると視界が白黒に変わる。
突然のことに驚いていると、ゆがみんが説明をしてくれた。
「こんな感じに視界が白黒になると、戦闘状態になるんだ!」
「自分の真ん中にあるのが“ソウル”。君のすべてさ!命と言っても過言ではない。」
そう言われて自分の心臓あたりを見てみると赤色のハートが見えた。
「君のソウルはまだ弱い…でもね!強くなれば君も僕もハッピーになる!」
「その方法を今から教えるね?」
そう言うとゆがみんは自分の前に白いカプセルのようなものを浮かばせてゆらゆらしながらいった。
「これが友情カプセル?だったかな。これに当たるとなんかよくわかんないけどソウルが強くなるんだ!」
「とりあえず、ほら… 当たれよ。」
ゆがみんがそう言うと友情カプセル(仮)がソウルに向かって高速で飛んできて、
“ドゴン”
「えっ?」
■■■ HP1/20
「ガハッ…」
息ができない、身動きが取れない、動けない。
「ハハッ…愚かだなあ」
「良いかい?一つだけ教えてあげよう。」
「この世界はねぇ…」
「殺るか殺られるかだよぉ!」
ゆがみんが大きくそう言うと自分の周りにさっきのカプセルが迫ってくるのを感じる。でも、もう動けない。
結局死ぬならもっと楽に死にたかったな…。
「はぁ…アホやなぁ…子供をいじめるなんて。呆れてものも言われへんわ。」
意識が消えゆく最後に誰かのそんなつぶやきが聞こえた気がした。