寅年といえば、あのお嬢様ですね
「ドクター、がおー!あけましておめでとう」
「スワイヤ―?どうしたのその恰好?」
「うわぁ・・・スワイヤーさん。キツイです」
「キツイってどう言うことよアーミヤ!」
年が明けても休みなんて関係なしに仕事をこなしているとトラの着ぐるみを着たスワイヤーが入ってきた。
「着ぐるみを着てがおー!って恥ずかしくないのですか?」
「あれか?チェンにのせられたか?プライドの高いお嬢様が着ぐるみを着るって・・・うん、いいね。頬を赤らめて恥ずかしがりながらの、がおー!はよかったよ」
「うるさいわよ!そうよ!チェンに賭け事で負けて罰ゲームで着たのよ!なにか文句ある!?」
「文句はありませんが暇なのですか?そうですよね?なら、お仕事を手伝ってくださいませんかスワイヤーさん」
「そうだな。年末年始でほとんどのオペは休んでるから仕事が溜まってるんだよ。いいよねスワイヤー」
「いやよ!どうして休みなのに働かなければならないのよ!」
「もちろん報酬は出すよ。明日あたりディナーでもどう?」
「し、仕方ないわね!さっさと終わらせましょ。アタシの貴重な時間を無駄にはさせないわ!」
((チョロいな))
アーミヤと私はそう思った。
このお嬢様って意外と気さくでかわいいよね。
「で、私に手伝ってほしい仕事ってなによ」
「そうだな、アーミヤ、あれあったよね?スワイヤーのこの衣装もあってるし」
「あぁ、あれですか?いいですね」
「え、ちょっと二人とも何をやらせようとしているの?」
「年賀状作りだよ。寅年だし、今の衣装も丁度いいし」
そういい私は机の中にしまっていたカメラを取り出してスワイヤーに向ける。
「え、年賀状!?ちょっと待ちなさい!この姿を撮って誰に送るつもりなのよ!?」
「龍門近衛局?」
「なんでよ!寅年なのよ!?どうして私みんなして辱めようとしているの!?敬いなさいよ!」
「「敬ってほしければ働け、スーお嬢様」」
「アンタたちまでスーお嬢様言うな!」
そんなことをしていると扉がノックされた。
どうぞー、と言うと、スワイヤーにこの衣装を着させて張本人、チェンが入ってきた。
「失礼する、ドクター。こっちにスワイヤーが・・・あぁ、いたか」
「チェンか、よくやった。お嬢様の衣装ナイス!」
「そうだろ、ドクター。おい、スワイヤー。いくぞ、まだ罰ゲームは終わってないぞ」
「え?まだあるの!?」
「あぁ、その衣装で撮影をしないとな。既にシーンには連絡している。いい写真を撮ってくれるだろう」
「いやよ!写真に残してどうする気よ!まさか、アンタも年賀状に使うわけじゃないでしょうね!」
「・・・それは有りだな」
スワイヤーは「しまった!」といった表情をしながらチェンに連れていかれた。
あぁ、折角の生贄が連れていかれた。
「あ、そういえばドクター。あれ、くださいよ。お年玉」
「CEO様にはいらないだろ!?」
今年もこの作品をどうぞよろしくお願いいたします。